アークスが鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮をとります。 作:ペスカトーレ
カムラン半島
二日ぶりに降り立った場所で、海域攻略を目指してクリュウ達は進んでいた。
クリュウと並んで島風、島風の右後方に天龍、クリュウの左後方に電、クリュウと島風の間、後方に金剛といった配置である。
島風 「今のところ敵はいないねー」
水上を軽快な動きで滑りながら、島風は前方を確認しつつ進む。クリュウの横に浮遊しているケフェウスを時折みながら。
天龍 「こっちも問題なさそうだぜ」
電 「こちらも問題ありません」
金剛 「こちらも問題Nothing」
それぞれ天龍が右方向、電が左方向、金剛が後方を確認しつつ伝える。
クリュウ「そのまま警戒しつつ進むぞ」
三人をそれぞれサングラス越しにクリュウは一瞥し、前に進む。艦娘達もそれにうなずき行進を開始する。
警戒しながら海域を進み5分ほど経った頃だろうか。金剛の耳に、どこかで聞いたことのあるような、嫌な音が僅かに聞こえた。
金剛 「皆!少し待ってくだサーイ!」
進んでいた足を止めて皆に声をかける。
クリュウ「どうした?」
それぞれが足を止め金剛の次の発言を待つ。
金剛 「嫌な音が聞こえマース・・・この音は・・・」
金剛はその音の正体を探るために耳を欹てる。
金剛 「・・・・」
金剛が音の正体を探る間に、クリュウ達もそれぞれ目視での左右、後方の確認を行う。この艦隊で一番索敵が高いのが金剛であるために
金剛より早く音の正体を探ることは出来ないが、それでも何もしないよりかはマシである。
金剛 「・・・!!」
音を探知していた金剛が、はっとした顔をしてクリュウ達前方の上空を指差す。
金剛 「提督!前方上空12時の方向、敵の偵察機発見ネ!」
そう金剛が言い放ちそれぞれが金剛が指差した方向を見る。
ブゥゥゥゥン!!
そんな音を放ちながら、敵の偵察機が姿を見せた。
クリュウ「こちらの位置が敵にばれたな」
こちらの上空を飛び、そのままクリュウ達を通り過ぎる敵の偵察機を一瞥してクリュウはつぶやく。
天龍 「偵察機は落ちていったぜ。やることはやったっ・・てか」
クリュウ達の後方で墜落していく偵察機を忌々しく見つめて、天龍は前方に向き直る。
天龍 「ってことは・・・だ」
向き直りつつ、右手の刀剣を握り直し戦闘準備をする。
電 「敵の戦闘機、敵の本体が・・きます!」
電も右手の主砲を前方に、機銃を上空に向けて戦闘準備に備える。
クリュウ「このまま敵を迎え撃つ。電、天龍は敵の艦載機を発見次第撃ち落とせるだけ撃ち落とせ」
クリュウ「金剛は出来る限り海上の敵に集中してくれ。無理に艦載機を狙わなくていい」
クリュウ「島風は敵の引き付け役を頼む。深追いしない程度にな」
前方を見つめクリュウは指示を出す
クリュウ「俺は深海棲艦との戦いではサポートにまわる」
クリュウ「問題はないか?」
そういい。艦娘達皆と視線を合わせる。
島風 「まっかせて!」
提督を見て頭のリボンを大きく揺らし島風は頷く
金剛 「私に任せてくだサーイ!」
左手を前に伸ばし、右手を腰に当て前方を見つめる。
天龍 「よっしゃあ、どっからでもかかってきやがれ!」
右手の刀剣を右肩にとん、とんと2度宛当て、不敵な笑みを浮かべる。
電 「電、行きます!」
右手の主砲、機銃は先程の向きそのままに、強い眼差しで前方を見つめる
金剛 「提督!さっきと同じ方向、敵の艦載機。来るネ!」
金剛がそう言い放ち、天龍、電が上空を警戒する。
ブゥゥゥゥゥゥゥン!!
そしてあの音がまた上空に響く。
金剛 「爆撃機っ、数3!」
上空を向き敵の艦載機の数を伝え、すぐに前方の確認を行った。そして前方に空母ヌ級、重巡リ級、駆逐ハ級2隻を確認。
金剛 「前方に空母ヌ級、重巡リ級、駆逐ハ級2を確認したヨ!」
クリュウ「よし、いくぞ」
爆撃機の方向にARの照準を合わせ艦隊に声をかけた。
天龍 「いくぜ!オラぁ!」
電 「行きますっ」
クリュウ、天龍、電がこちらに向かってくる上空からの爆撃をARと機銃で撃ち落としていく。
島風 「島風!いっきまーすっ」
島風は敵の注意を引き付けるために前に出る。
空母ヌ級「GOOOOO!」
雄叫びとともに、新たな爆撃機を3体繰り出すヌ級。それと同時に脇に控えていたリ級とハ級2体が前に出る。
島風 「こっちだよ!」
左右に軽快に身体を振りながら前進する島風。それに気づいた深海棲艦達が標的を島風にかえる。爆撃機3機を島風の方
向に迎え直し、リ級とハ級達は魚雷と砲撃を島風に撃ち始めた。
天龍 「電!提督!」
電 「はいっ!」
クリュウ「ああ」
島風に向かった爆撃をお互いの機銃で撃ち落としていく。クリュウは貫通弾と炸裂弾を駆使して撃ち落としていった。
島風は前進したまま、リ級とハ級達の砲撃と魚雷を、ギリギリまで引きつけ、後ろにバク宙のような動作で飛びながら、魚
雷をリ級とハ級達にはなち、連装砲達との同時攻撃を行った。
ガァン!
爆発音が響き。リ級とハ級の身体にダメージを与えた。そのダメージのせいでよろけ、動きが止まるリ級とハ級。
島風 「金剛!」
着水ざまに声を張り上げる島風。
金剛 「OKっ。Fire!」
狙いすました砲撃をリ級とハ級達へ発射した。
リ級 「・・・・」轟沈
ハ級 「「GAAAAAA!」」轟沈
金剛の放った砲撃を受け消失していくリ級とハ級。
空母ヌ級「GOOOOOOOO!」
再度雄叫びを上げ、爆撃機の発艦準備に入るヌ級。それを見逃さず金剛の砲撃がヌ級に向かう。
ドォン!
空母ヌ級「GOOO・・・OO」轟沈
発艦準備が間に合わず、そのまま金剛の砲撃をまともに受けてヌ級は消滅した。
天龍 「おっし。これで終わったな」
クリュウ「みんなよくやった」
電 「電は・・・少しはお役に立てたでしょうか」
天龍 「あったりめーだろ?島風に一発も爆撃を許してねえんだからよ」
島風 「そうだよっ。島風ずっと速く動けたもん」
金剛 「Niceな攻撃でしたヨ~」
クリュウ「役目を十分に果たしてたぞ」
電 「はい!・・・皆・・ありがとう」
天龍 「んじゃ、そろそろ帰投するか?」
クリュウ「いや、少し待ってくれ」スタスタスタ
天龍 「ん?お、あの光は」
電 「また・・・黒い靄がかかってますね」ケフェウス-
金剛 「私が以前なってたときと同じデスネ」
クリュウ「ああ・・・だが以前見た時より靄が薄いな」ケフェウス- カケッコシヨ-
天龍 「おかしくねえか?さっき戦った深海棲艦に、侵食されてる奴はいなかったよな?」
天龍 「提督の話じゃ。ダーカーに侵食されてると核が出て、提督以外の攻撃が効かねえはずだろ?」オッソーイ
クリュウ「恐らくだが、完全に侵食される前だったんだろう。ダーカー因子がまだ溜まりきってない状態といったところか」
天龍 「なるほどな。つまり侵食される前だったらオレたちでも勝ち目があるってことか」ミンナー、オワッタ-?
クリュウ「そうなるかもな」ス
ピカー
電 「><」メトジ
島風 「おぅっ!?」
クリュウ「(おうっ?)」
天龍 「やっぱまぶしいなオイ・・・」
金剛 「これでNewfaceがくるんデスネ~」
スゥ
???「航空母艦、赤城です。空母機動部隊を編成するなら、私におまかせ下さいませ。」
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鎮守府 執務室 21:00
クリュウ「(・・・さて、赤城の紹介や鎮守府の案内も終わった。そろそろ休むか)」
コンコンコン
クリュウ「誰だ」
赤城 「夜分遅くに申し訳ありません。提督、赤城です」
クリュウ「入ってくれ」
ガチャ
赤城 「失礼します」
赤城 「申し訳ありません提督。このような時間に」
クリュウ「かまわない。どうした?」
赤城 「お礼を言いたくて」
クリュウ「礼?」
赤城 「私を助けてくれて、ありがとうございました。」ペコ
クリュウ「いや、気にしなくていい。これから赤城にも世話になる
赤城 「そう言っていただけるとこちらも身が引き締まります」
赤城 「提督。一航戦赤城の力。ご期待くださいね?」
クリュウ「ああ」
赤城 「それでは、失礼いたしますね。提督、お休みなさいませ」ペコ ガチャ
パタン
クリュウ「(・・・寝るか・・・)」
クリュウ「(そろそろ、秘書官についても決めないとな)」