アークスが鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮をとります。   作:ペスカトーレ

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新しい艦娘が増えます。次は久しぶりの出撃回。これから先、地の文をいれて文章を書いていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。


17話

  食堂 13:30

 

 

クリュウ「(・・・また・・・か・・・)」

 

クリュウ「(龍田、雷と同じ結果になったな)」

 

     建造と各々の紹介やこの鎮守府の説明も終わり。姉妹との出会い、新しい艦娘との出会いを喜んでいる艦娘達に視線を向ける。

 

クリュウ「(以前見た資料では本来、艦娘は望んだ誰かが来る、なんていうものはなかなか難しいようだ)」

 

     両腕を組み、体重を後ろの壁にかけ思考にふける。

 

クリュウ「(艦娘、妖精のことについては未知の部分が多い。同じ資材を使っても建造できる艦娘は色々だ)」

 

クリュウ「(しかしこれで4人の艦娘が、想像した通りの型で建造できた)」

 

クリュウ「(数百を超える艦娘達、それにまだ見ぬ艦娘もいるだろう)」

 

     体勢はそのままに、なんとはなしに地面を見やり思考を続ける。

 

クリュウ「(その中で、これは偶然か?)」

 

クリュウ「(他の鎮守府ではどうなのかは分からないが)」

 

クリュウ「(それを調べるために建造するのもな)」

 

クリュウ「・・・・・」

 

??? 「提督。あの、どうかなさいましたか?」

 

     艦娘たちの談笑も終わっており、クリュウの様子が気になったようである。

    

     その声に思考を止め、姿勢を戻し声の主に言葉を返す。

 

クリュウ「・・・少し考え事をしていた。すまないな 榛名 」

 

 榛名 「いえ、榛名は大丈夫です!」

 

  胸元で両指をあわせ、澄んだ声で答える。すると榛名の後ろからひょっこりと雷達が現れる。

 

 雷  「司令官考え事?もーっと私に頼っていいのよっ」

    

     クリュウを見上げながら両手を顎下に広げアピールをする。

 

 電  「電もお役に立てるように頑張ります!」

 

     電も小さく両手でガッツポーズをする。

 

??? 「2人には負けてられないわね!お姉ちゃんとして、レディとして!」

  

     電、電に負けじと胸を張る。

 

 暁  「司令官っ、暁にも頼っていいんだからね! 一人前 の レディ なんだから!」

 

     ふふん、と言った感じの誇らしげな表情である。

 

 天龍 「一人前のレディは、スコーンを食べかすつけまくって食わねえけどなー」   

 

     ニヤニヤ笑いながら暁の頭を撫でる。

 

     暁は両手で帽子を押さえつつ、撫でる手から逃れるように動く。

 

 暁  「頭をなでなでしないでよ!もう子供じゃないんだから!」

 

     腰に両手を当て頬を膨らませ抗議する。ぷんすか。

 

     構わず天龍は暁の横に屈み、膨らんだ暁の頬を指で押す。ぷすぅーという気の抜けるような音が聞こえ、再度暁は抗議の声を上げる。

 

     もーっ!っと両手を振り上げ天龍を追いかける。わりぃわりぃ、などと笑いながら軽くステップをするかのように暁から逃げる。

 

     その様子に島風はうずうずしている、走りたくてたまらなくなってきているようだ。

 

 龍田 「天龍ちゃん?その辺にしておいたら~?」

 

     そんな島風の両肩に軽く両手を置き、じゃれ合っている2人を止めるべくやんわりと促す。

 

     おー、という声とともに止まり、先程の位置に歩き出す。暁も追いかけるのをやめ、まったくもー!と言いつつ天龍の後について歩く。

 

赤城 「提督、このあとのご予定はどうなさいますか?」

 

     艦娘達の談笑も終わり、皆が九龍の前に横並びになる。

 

クリュウ「そうだな・・・」

 

     艦娘達それぞれに目線を向ける。皆、疲労やコンディションに問題はなさそうだ。

 

クリュウ「シエラ、そっちはどうだ?」

 

     皆から視線を戻し自身の前面を見やる。

 

シエラ 『はい!通信良好です。いつでもいけますよ』

 

     シエラの写ったモニターが現れる。実物を目にし、暁は眼を丸くして驚いている。榛名も同様なようだ。

 

クリュウ「わかった。できる限りで構わない。モニタリングを頼む」

 

シエラ 『おまかせください!』

 

     クリュウの右側に、艦娘達が見やすいようにモニターが移動する。

 

クリュウ「再度カムラン半島の調査を行う。編成は 赤城、金剛、龍田、島風、雷、でいく」

 

     クリュウの言葉に反応し、カムラン半島のMAP、艦娘達の編成画面が映しだされる。

 

クリュウ「天龍、電は鎮守府の守りも含め待機。暁、榛名、間宮、伊良湖、明石はモニターでこちらの中継を流す。訓練だと思って見ておいてくれ」

 

 間宮 「はい、皆さんお気をつけて。お料理作って待ってますから」

 

伊良湖 「私も精一杯サポートしますっ」

 

 明石 「お気をつけて!」

 

 天龍 「待機か。ま、しゃあねえか」

    

     両手を組み頭上に伸びをするように腕を上げる。

 

クリュウ「皆に色々教えてやってくれ」

 

 天龍 「任せときな。けど提督、次はオレを出撃させろよな!」

 

     親指で自身を指差し不敵に笑う。

 

クリュウ「ああ」

 

 電  「皆、気をつけてくださいね・・・」

 

 暁  「雷、何かあったらすぐ私を呼ぶのよ!お姉ちゃんが駆けつけるわ!」

 

 雷  「だいじょーぶよっ。雷様にまっかせなさーいっ」

 

     ガッツポーズに似たポーズで両腕をきゅっとする。

 

 榛名 「榛名。待機命令了解です」

 

     鎮守府全員の皆を見やり告げる。

 

クリュウ「・・・待機してる艦娘もそうだが、皆にはこれから先、まだまだ頑張ってもらうことになる。よろしく頼む」

 

クリュウ「13:50に出撃する。それまでに各自準備を済ませておいてくれ」

 

 

 艦娘達    「「    了解    」」

 

 

   執務室 13:40

 

 

   コンコンコン

 

 

 金剛 「提督ぅー、私デース。入ってもいいですカー?榛名もいマース」

 

クリュウ「ああ」

 

   ガチャ

 

 金剛 「失礼しマース」

 

 榛名 「失礼します」

 

     椅子に座り、前方のモニターを見ていたクリュウがモニターを横にずらし金剛と榛名に視線を見ける。

 

 榛名 「もしかして、何か大事なお話の途中でしたか?」

 

     やや心配そうな面持ちでクリュウを見やる。

 

クリュウ「いや、大丈夫だ。どうかしたか?」

 

 金剛 「お礼をいいに来たんデース」

 

クリュウ「(榛名のこと、か?)」

 

 金剛 「榛名とencounterさせてくれてアリガトウゴザイマース!」

 

     全身で喜びを露わにする金剛。その横で榛名もまた笑顔を向ける。

 

 榛名 「金剛お姉さまに出会えて榛名、感激です!」

 

 金剛 「雷と龍田がいってマシタ。提督は電と天龍のために2人を建造したっテ」

 

クリュウ「(雷と龍田のときもそれだけが理由ではないがな。しかし嬉しそうだな。やはり、姉妹に会えるというのは嬉しいものか)

 

クリュウ「(殆どの艦娘は船の時代に轟沈、または爆破解体されたと聞いた)」

 

クリュウ「(それが今、肉体と記憶を持って出会えたんだ)」

 

クリュウ「(余計なことは言わなくてもいいな)」

 

 金剛 「提督!ほんとーに嬉しいヨ!」

 

     座っているクリュウに横から抱きつく金剛。その様子に榛名は少し頬を染めている。

 

クリュウ「(・・・こんなに喜んでるんだ問題ない、か)」

 

     抱きつく金剛に、バランスを崩さないように右肩に左手をやり支える。

 

クリュウ「(もう少し気の利いた事ができればよかったんだが)」

 

 金剛 「て、提督ぅぅぅぅぅっっ!!」

 

     今まで何度か抱きついてはいたが、そのたびに拒否をされていた。しかし今回は違った。

 

     自分がバランスを崩さないように支えてくれている。受け入れてくれた。そのことがたまらなく嬉しい。

 

 金剛 「(すっごく、すっごく嬉しいネ!ああ、まだ顔上げられないデース!今私Smiling Faceが止まらないネっ!)」

 

     クリュウの胸に顔を擦り付けている。その様子に榛名は更に頬を染め、両手で顔を覆っている。

 

 榛名 「(金剛お姉さま。大胆・・・。!それにすごく嬉しそうです・・・」

 

     両手で眼を覆いつつ隙間からバッチリ覗いている。榛名は大丈夫じゃなさそうだ。

 

クリュウ「(動くに動けなくなってしまった。そろそろ動くべきか、いや、艦娘の願いはできるだけ叶えたいが・・・)」

 

   コンコンコン

 

 赤城 「提督?赤城です。入ってもよろしいでしょうか」

 

クリュウ「ああ・・・」

 

   ガチャ

 

 赤城 「失礼します。もうそろそろ出撃のお時間で・・・どうかなさったのですか?」

 

クリュウ「いや、これはな」

 

 金剛 「提督ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

 榛名 「は、榛名は大丈夫です・・・」

 

     クリュウの胸元に頭を擦り付ける金剛。顔を真赤にし立ち尽くす榛名。その状況を見た赤城はなんとも言えない表情を浮かべていた。

 

 

     尚、このことが発覚し、再度島風が頭を撫でるのをせがんだり、以前頭を撫でられたことがバレた明石は、そのことを皆に追求されるのは

     また別のお話。

 

 

 

 

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