アークスが鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮をとります。   作:ペスカトーレ

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イチャイチャしてない回です。遅くなって申し訳ありません。もう忘れられているかもしれませんがこれからも投稿していきますのでよろしくお願いいたします。 m(_ _ )m


18話

     南西諸島海域、カムラン半島へと出撃をしたクリュウ達。

 

     道中に何度かの深海棲艦と接触をし、これを撃退しつつ順調にカムラン半島を攻略していた。

 

     そのままの勢いでバシー島沖、東部オリョール海と艦隊を進め、最後の深海棲艦を倒し終えた。

 

 

 金剛 「huum、これでオリョール海の調査は終わりデスカ?」

 

     砲撃のポーズそのままに横にいるクリュウを見やる。

 

     その言葉にクリュウはTMを収め、後方にいる赤城に視線を向ける。

 

 赤城 「・・・もうこの辺りに敵の反応はないようです」

 

     周囲の索敵を終え、戻ってきた艦載機を戻し答えた。

 

クリュウ「そうか、シエラそっちはどうだ?」

 

 シエラ『こちらも問題ないと思います。ダーカーや幻創種の反応はありません』

 

クリュウ「わかった。引き続きモニタリングを頼む」

 

 シエラ『おまかせください!』

 

 赤城 「提督。これからどうなさいますか?」

 

クリュウ「そうだな・・・」

 

     腕を組み少し考える。

 

     弾薬、燃料ともにまだまだ余裕があり、皆ダメージもほとんど受けていない。

 

クリュウ「いけるか?」

 

     艦娘達に視線を向ける。

 

 赤城 「私は問題ありません。まだまだいけますよ」

 

 雷  「雷も大丈夫よ!もっともーっと働くわっ」

 

 島風 「だいじょーぶっ」

 

     島風の言葉とともに、回りにいる連装砲達も元気にジャンプをしている。

 

 金剛 「問題Nothing♪」

 

 龍田 「大丈夫よ~、魚雷もうずうずしてるくらい」

 

     ややうっとりとした表情で笑う。龍田もまた、天龍と同じく戦場に立つのが好きなのかもしれない。

 

クリュウ「(・・・疲労の色も見えない。問題なさそうだな)」

 

クリュウ「よし、このまま沖ノ島海域も突破する。いくぞ」

 

 

 艦娘達「「   了解!   」」

 

 

____________

_______

__

     

 

   鎮守府 食堂    

    

 

 暁  「ふえー・・・、本当に司令官も戦ってる・・・」

 

     カムラン半島へと向かう道中、そして沖ノ島海域へと進撃する艦隊を戦闘モニター越しに見ていた暁が驚きの声を上げる。

     

     その口は大きく開かれており驚きを隠せないようである。

      

 榛名 「本当に・・・」

 

     それは榛名も同様であり口を丸く開けている。しかしその口元は手で隠されており上品さが見て取れた。

 

     榛名のつぶやきに榛名を見た暁。口元を上品に隠す様子を見て、やや頬を赤らめながら自身の口を閉じる。

 

 天龍 「そりゃそうだよな。艤装もなしに、オレ達と同じように海上に立って戦場に向かう提督なんていねえもんな」

 

 電  「電もはじめはびっくりしたのです」

 

 暁  「そ、そうよね!司令官が艦娘と一緒に戦ったら驚くわよね!」

 

     先程の自分の姿が恥ずかしかったのかそれをごまかすように声を上げ、腰に両手を当て胸を張る。

 

     にやにやしながら横目で暁を見る天龍を、口を尖らせ、むううと唸り声をあげながら見つめる暁。

 

 明石 「でもほんとうに不思議。艤装もないのにどうやって海上に立ってるのかな」

 

     そう明石がつぶやいた途端、クリュウ達を映し出すモニターとは別にモニターが現れた。

 

 シエラ「ご説明しましょう」

 

 明石 「うわ!シエラさん」

 

     現れたシエラに艦娘達一同の視線が集まる。

 

     その際暁は、再度驚きに口を開けっ放しにしていた。開けっ放しの口を電が自身の両手をパタパタと振り、隠そうと動かす。><

 

     にやにやと笑う天龍と微笑ましそうに見つめる榛名と間宮、伊良湖。一人前のレディにはまだ遠そうである。

 

 シエラ「先程の皆さんの疑問の解消と、アークスについて知ってもらおうと思いまして」

 

     おほん、と一息つき眼鏡をクイッと持ち上げる動作をする。

 

 榛名 「それはありがたいのですが、シエラさんもお忙しいのではありませんか?」

 

 シエラ「ご心配には及びません。並行して処理できますし、こちらの通信も向こうにつながっていますから」

 

     クリュウ達を写すモニターから金剛が榛名に手を振っている。お姉ちゃんにまかせなサーイ!といった様子である。

 

     その様子に榛名はやや困ったような顔をするが小さく右手を振って答える。

 

     雷と龍田も暁や電、天龍に向けて手を振る。

 

     雷はぴょん、ぴょんと小さくジャンプしながら右手を大きく振る。

 

     龍田は少し小首をかしげたような格好で左手をひらひらと振っている。

 

     向けられた手を暁、電は雷の名を呼びながら同じよう振りかえす。天龍は 龍田のやつ楽しそうだな と少し嬉しそうな声でつぶやく。

 

 天龍 「(オレと同じで戦場に立つのが好きだからなあいつも。ま、それだけが理由じゃねえだろうけど)」

 

     椅子にもたれ掛かり、ぶっきらぼうに手を軽く上げてこたえる天龍、しかしその顔は嬉しさでにやけているのだった。   

 

     2人が手を振っている最中島風は連装砲ちゃんたちとおしゃべりしながらみてみてー はやいでしょー と時折食堂の皆を見て、軽快に海上をすべっている。

 

     海上をグルグルと回ったり跳ね回っている島風に間宮は 転ばないようにねー と声をかけている。

 

     赤城はクリュウに作戦についての話をしている。

 

     赤城との会話のさなかにクリュウがシエラの方に視線を向け頷く。それにシエラも頷き食堂の皆へと向き直る。

 

 シエラ「というわけで、まずはクリュウさんが海上に浮いてることですが、これは フォトン というもののおかげです」

 

 明石 「フォトン?」

 

 シエラ「フォトンは大気中に漂っている無味・無臭・無色の粒子です」

 

 シエラ「アークスはフォトンを取り込んでエネルギーに変えることができるんです」

 

 シエラ「フォトンを扱うことにも才能があるのでそのあたりの差もありますが」

 

 シエラ「ですので、フォトンを取り込む力がない方は、残念ながらアークスになることができません」

 

 シエラ「ダーカーとの戦いや局地的な作戦を行うにはフォトンを取り込んで身体の強化が不可欠です」

 

 電  「フォトンがないと、ダーカーを完全には倒せない・・・からでしたか?」

 

 シエラ「その通りです。電さん!」

 

 シエラ「フォトンの力でないと完全にダーカーを消滅させることができないんです。細かい粒子のようなものが残り続け、また復活してしまいますからね」

 

 シエラ「クリュウさんが海上に浮いていられるのも体内のフォトンをコントロールしているからなんです」

 

 シエラ「アークスは戦闘クラスによってフォトンのコントロールがまた違ってくるんです」

 

 シエラ「近接戦闘がメインなハンターやファイターなんかは身体強化にフォトンを集中させてますね」

 

 シエラ「クリュウさんのクラスは弾丸にフォトンを込めて戦うのが主だったスタイルであったりしますが、この辺りは今はいいですね」

 

 シエラ「身体強化やいわゆる魔法のようなものまでつかえてしまう、そういった万能ともいえる力の源、それが フォトン ということでいいかと」

 

 天龍 「んじゃ、怖いもんなしだな」

 

 シエラ「それがですね。そう万能でもないんです」

 

     右手で眼鏡をくいっと持ち上げる。

 

 榛名 「と、いいますと?」

 

 シエラ「まず、はっきりとこのフォトンというものについての解析が終わってないこと」

 

 シエラ「そしてフォトンが感情によって作用されるということです」

 

 シエラ「その時の感情の変化によって全く違ったものになってしまうんです」

 

 シエラ「調子の良いとき、自身の戦意が高揚している時はフォトンの力が発揮できて、悪いときはフォトンが全然発揮できないのです」

 

 シエラ「疲弊してるときにダーカーの攻撃を受けてしまったりしたら、ダーカーの侵食を止められないことがあったり」

 

 シエラ「この事が、フォトンが万能ではないということになりますね」

 

 天龍 「そううまいことできてねえってことか」

 

 明石 「ねえ、シエラさん」

 

     頬杖をついて考えてた明石がシエラへと顔を向ける。

 

 明石 「提督がこうやって戦えてるってことはその、フォトンっていうのは私達の世界にもあるの?」

 

 シエラ「そこなんです明石さん!」

 

     ビシっと音がしそうな勢いで人差し指を立てる。

 

 シエラ「この世界にもフォトンとは違う、しかし似た何かがある」

 

 シエラ「クリュウさんが今まで通り普通に戦えているのが証拠ですね」

 

 シエラ「その原因を解明することもまた、アークスの重要な任務ですね」

 

 シエラ「・・・といったような事になりますね」

 

     シエラは説明もひとまず終わり、と椅子に軽く座りなおす。

 

 明石 「なるほどねー。ってことはやっぱり、私達の世界にもフォトンみたいな何かがあるのかもしれないわね」

 

 明石 「フォトンのようなものが艦娘に力を与えてくれて、それがいろんな力の源になっている」

 

 明石 「・・・うーん・・・、艤装とかもそれの集まりだったりして・・・なんてね」

    

     そうポツリとつぶやく明石。無意識に発したであろう言葉にシエラは少し思案する。

 

 シエラ「(・・・艤装・・・うーん。できれば艦娘さん達のことも調べておきたいんですよね)」

 

 シエラ「(クリュウさんからの報告書だけではわからないこともありますし)」

 

 シエラ「(そのあたりのことはカスラさんがクリュウさんに何か頼んだようなことを言ってましたが・・・)」

 

     少しばかり目を閉じさらに考える。

 

 シエラ「(情報収集、したほうがいいでしょうかね)」

 

     何かを決めたかのような反応にクリュウからシエラへの個別の通信が入る。

 

 クリュウ『あまり艦娘のプライベートは見るなよ』

 

 シエラ 『あ、あはは、何をおっしゃいますクリュウさん。情報収集ですからね。何もやましいことなんて無いんです!』

 

 クリュウ『(以前、地球での情報収集と言うなのぞきをしていたが、またやるつもりか)』

 

 クリュウ『プライベートを見ることはともかく、風呂を見ることに何の情報収集がある』

 

 シエラ 『いーえ!私達と違う世界の人達ですから。注意してみておかないと。艦娘の方たちに何かあったら大変です』

 

 クリュウ『・・・・・』

 

 シエラ 『そ、それとは別にクリュウさん!艦娘の方たちの能力に影響があるような方はいらっしゃいませんか』

 

 シエラ 『普通の状態での身体的データも重要なんですけど、それ以外の状態でのデータも調べておきたいんですよ』

 

 シエラ 『艦娘で怪我を治療できる明石さん以外にも、そういった艦娘さんの身体に影響を与える艦娘もいてくれたらもっと細かいデータが取れるんですが・・!!』

 

 クリュウ『(・・・ごまかしたな・・・)』

 

 クリュウ『そうだな・・・(資料で見たが。練習巡洋艦がそれに該当するかもしれないな)』

 

 クリュウ『か・・』

 

 クリュウ「!」

 

 

      練習巡洋艦のことについて答えようとした瞬間。クリュウがある気配に気づくそれとほぼ同時に赤城、シエラからも声が上がる

 

 赤城  「提督!3時の方向に敵影あり!」

 

 シエラ 「こちらにも反応があります!これは・・・」

 

 

      「ダーカーの反応です!!」

 

      「深海棲艦の反応です!!」

  

 

 

 

 

 

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