「着いたぞ。生徒会執行部」
生徒会執行部前。俺はその前にいる。
立ちはだかるのは生徒会執行部。
俺は気づかれないようにドアを開ける。あいにく誰も気づかない。
俺は人吉くんところに席をかける。
「善吉のやつ随分と遅いな」
「そうですねめだかさん。人吉くんは」
「まったく……人吉は何をしているんだろうね」
「ーーー人吉くんなら俺と先ほど話していたよ」
「「「!?」」」
俺は声を上げる。
なんだ生徒会長。俺がいたことに気がつかなかったのか?
「だ、誰だ君は!」
「君とか初対面の相手に……おっと、めだかちゃんとはこの前会っていたね?」
「炎真……同級生か。何の用だ?」
「えっとおー。俺は人吉くんのためにめだかちゃんを倒しに来ましたー」
「「!?」」
「………ふむ。私と勝負か。よかろう。私は24時間365日、誰からの相談も、勝負も受けるし、勝負も承るぞ!」
「そうこなくっちゃ」
そうこなくっちゃめだかちゃんじゃないよねえ。
「それじゃ、ここでも何だし校庭にでよっか」
「だ、ダメですよめだかさん!めだかさんはまだ怪我が」
「うるさい。黙っていろ」
俺は能力を使い阿久根を黙らせる。
喜界島といったか、そいつも口に手を当て驚いているようだ。
「もちろんめだかちゃんは、そんな怪我をしても俺を倒せるよね」
「さあな。勝負はやってみないとわからないさ。さあ、始めようか」
「…………本当に人類皆平等とか思ってるんだ。気色悪っ。そんなめだかちゃんの心をへし折ってあげるよ。見ていてね。喜界島さん」
「よし、ならば始めようか」
「そうだね」
めだかちゃんは強いだろう。もちろん俺よりもだ。
でも、俺の過負荷(マイナス)は戦う前に終わるのさ。怪我もしないで俺が負けるのさ。
でも、俺に勝ったことを後悔させてあげるよ。
「では、始めるとするか」
「ああ」
俺の戦いが幕を開けた。
「ふん!」
「はぐっ!」
俺は殴られる。
鼻血がでて、それを拭う。
「なんだ、宣戦布告した割にはその程度か」
「んにゃ。後から殴らせないから今のうちに殴らせただけさ」
「そうかい。じゃ、やってみろ!」
素早いパンチの連撃が俺にはいる。
俺は吹っ飛んでいって、そのまま砂ぼこりに塗れた。
「ふむ。手応えがなさすぎる。貴様本当に本気か?」
「俺はいつだって本気さ」
さてと。まだ始まって数秒くらいしか経っていないけど、このまま決めさせてもらうとするよ。
俺の過負荷(マイナス)、五体不満足(プロトタイプ)をさ。
キュイーンと機械的な音がなる。
そして、黒神めだかが倒れた。
「黒神さん!?」
「あーもう何もかも面倒くさいなあ」
「黒神さん……?どうしたんですか?」
「あーなんで私は産まれて来たんだろうなあ。見知らぬ人を助けるのも疲れてきたなあ。私はなにもしたくないなあ」
勝った。これでめだかちゃんは実質戦闘不能さ。
俺の過負荷(マイナス)はやる気を削ぐのさ。めだかちゃんの戦う気をごっそり削いだ。
削いだ分はどこに行くかというと……。
ごめん。俺にもわからないのさ。
「私は誰で、何をして、何歳でどこに住んでいてここはどこなんだろうか」
「黒神さん!?しっかりしてよ!なんでそんな腑抜けたように……」
「えーっと、君は……思い出すのも面倒だなあ」
俺の過負荷(マイナス)はまだ負けたことはない。
強者(プラス)×弱者(マイナス)は弱者(マイナス)になると同じさ。俺の過負荷(マイナス)を異常(プラス)にかけると過負荷(マイナス)になる。そういうことだ。
この勝負、俺の勝ちだ!
「あなた!黒神さんに何をしたの!」
「俺は何もしてないよお。ただやる気を削いだだけさ」
「やる気を……削ぐ?」
「そうさ。それが俺の過負荷(マイナス)さ」
「過負荷(マイナス)って……?」
「おやおや。喜界島さんは俺のことわからないのか。まっ、仕方ないよねえ。俺って影薄いしな」
「………そういうことか」
「喜界島さん?なにかいったかい?」
「え、私は何も……」
「そういうことだったのか炎真同級生」
この呼び方は……。
「なぜだ!?なぜお前はやる気を削がれてまで……」
「私はやる気があるから人を助けてるのではない。気が赴くままに人を助けている!その程度では私は倒せないさ!」
こ、こいつ人助けが本能となっているのか……?バカな……。何をするにはまず人は考えて動いているはずだ。考えない人間なんていない!その考える気力を消してやったのに…。本能で動いているのは、どうしようもない。
「覚悟しろ炎真同級生。貴様はわたしが徹底的に叩きのめす!」
「…………いいねその異常(プラス)。ぶち殺したくなってきた」
第二回戦の開幕さ。