-猫耳視点-
春蘭が孫策の動向の確認へ向かった数日後、呂布の方面へ向かわせた間諜が戻ってきた。
以前の情報では、南方の小さな城に拠点を構えていた呂布。
しかし、その姿はどこにもなく、陳宮もやはり見当たらなかったらしい。
猫耳 「(情報通りなのかしら…でも劉備方面の間諜がまだ戻っていないし…)」
そして同日、起きて欲しくない事態が起きる。
西方の国境付近を豪族連中が偵察して回っていると報告が入り、牽制の為、霞と稟が出張る事
になってしまった。
不味いわね…
呂布の件しか判明していないけど、華琳様へ報告しておくべきだろうか…思考を回す。
-覇王視点-
猫耳 「華琳様、ご報告がございます」
覇王 「あら桂花、どうしたのかしら?」
この娘は桂花。我が軍の筆頭軍師にして、私の王佐。
その智謀は凄まじく、正に我が王佐たるに相応しいものだ(そしてとても可愛いわ)
特に情報収集能力に関しては、私も目を見張る程で、広大な情報網を持っている。
先の黄巾党の時なども、その能力を如何なく発揮してくれた。
そのおかげで張三姉妹という、他に代えがたい存在も手に入ったわ。
頼りになる私の知。
でも、なんだかいつもより余裕がない様に見えるわね。なにかあったのかしら…
猫耳 「はい、華琳様。以前、南方の城に拠を構えていた呂布が姿を消しました」
覇王 「なんですって?」
この時期に呂布が姿を消すか…もしかしたら…
猫耳 「ここからは私の予測でしかありませんが…
まず、現在の我が国の状況を見るに、戦力の分散が著しく…
これを好機と捉え、隙を突いてくる者がおるやもしれません。
その筆頭に上げられる者は劉備。
彼の者は侵攻の準備を進めている可能性が高うございます。
或いは既に侵攻している段階やもしれません。
そして件の呂布ですが、おそらくは劉備と共闘し…あるいは下ったのやもしれませんが、
我が国への侵攻に加わっているのではないかと。
現在、裏付けを取るべく間諜を放ってはおりますが…
残念ながら未だ戻ってきてはおりません」
おそらくそうであろう。
以前、劉備に対して発破をかけた。
『あなたの国を奪いに行く。それが嫌ならこちらの寝首を掻いて見せろ』と。
隙は見せてやった。攻めてくるのであればこの時期は逃すまい。
呂布が劉備と共闘(或いは下ったか…)するというのは計算に入っていなかったが…
もしあの呂布を下らせたとするならば…以前のままではないという事かしら?
さて、どの程度の成長を見せてくれることやら…
無意識のうちに口角が上がる。
猫耳 「以上を前提に準備だけでも進めておきたく。ご許可を頂けますでしょうか?」
私の王佐の瞳に、知の煌きが見える。
予測とは言っているが、おそらくこの娘は確信しているのだ…
あぁ…美しいわ桂花…それでこそ我が子房。
覇王 「宜しい、許可する。
準備にはどれ程かかりそうかしら?桂花」
猫耳 「劉備の侵攻行路、戦場となる場、戦場での推移、既に想定済みです。
物資につきましても、手を回しておりますので、指示を出すのみとなっておりますれば…
物資搬入も含め、三日で完了致します」
ほら、やっぱり。
やはりこの娘はいいわ…我慢できなくなってしまう…
覇王 「あら?私に勝手にそこまで進めていただなんて…悪い娘ね。
悪い娘にはおしおきをしなくてはね…
必要な指示を終えたら私の部屋へ来なさい。いいわね?」
猫耳 「華琳様~~~」
-再び猫耳視点-
各部署に指示を飛ばし、準備を急がせる。それはもうマッハで。
少しでも早く済ませて、華琳様に可愛がって頂くのだ!
その姿を目撃していた兵達は、後に口を揃えて証言している。
真の神速は荀文若様である、と…
サラシ「いやいや、ありえへんやろ…」
華琳様のお部屋へと向かう。
足取りも軽やかになろうと言うものだ。今なら空も飛べそうだ。
その後、お部屋ではなく、玉座の間へと連れて行かれた。
ここではないの!?
覇王 「おしおきと言ったでしょう?(ニヤリ)」
玉座の間へ突然、精液孕ませ男が入ってきた。
こいつはいつもいつも私の邪魔ばかりしてくれる…いつか捻り殺してやるわ…
種馬 「一体どこにいるんだよ…ここかな?桂花、居るか?……!?」
自らの裸体を隠そうとするが華琳様に止められてしまう。
覇王 「ダメよ桂花…続けなさい」
そんな~華琳様~
覇王 「それで?一刀、どうしたの?桂花に何か用でもあるのかしら?」
種馬 「え!?あ、いや……
あ!それどころじゃないんだ!
桂花の指示で出ていたって言う間諜さんが戻ってきたんだよ!
急いで報告したい事があるんだが、桂花が見つからないって。
一緒に探す前に、簡単に話を聞いてみたら、劉備さんが攻めてきたって!急いで準備しな
いと!風と真桜にも声は掛けてあるから――」
華琳様の御み足をしゃぶりながら、心の中で舌打ちを一つ。
準備完了には間に合わなかったか…
いや、この程度の遅れならば挽回には問題ない。
とりあえず華琳様の御み足を堪能しよう、そうしよう。
覇王 「そう、分かったわ。一刀、風と真桜それと情報を持ってきた者もここに呼んで頂戴。軍議
を開くわよ」
種馬 「わかった!…って『それ』なんとかしておいてくれよ?」
人の事指差してんじゃないわよ!縊り殺すわよ!
覇王 「分かっているわよ。早くみんなを呼んで来なさい」
精液孕ませ男は、玉座の間から駆け足で出て行った。
覇王 「さ、桂花…服を着て軍議に備えなさい。続きは、この戦が終わるまでお預けよ」
そんな~~~~
おのれ劉備めが…よくも邪魔をしてくれたわね…
間諜の報告では、劉備一党が呂布、陳宮を従え南西の国境付近にすでに展開しており、抜かれ
るのは時間の問題との事だ。
よし、こちらの予定通りの侵攻行路だ。となると戦場も予定通りあの城になるわね。
各地に散った皆に、件の城へ救援に戻るように伝令を出そうとしたが、それは既に風がやって
くれていた。
風もある程度予測していたらしく、精液孕ませ男の話を聞いた時点で、間諜から詳細を聞き、
伝令を飛ばしておいたようだ。
さすが頼れる宝譿野郎である。
後は、予定通りにこちらも出るのみ。
準備は整えていた事を皆に伝え、作戦を説明する。
宝譿 「ま~それしかないでしょうね~しかし桂花ちゃんってばそんなに早くからこれほど正確に
予測しているなんて、やるじゃないですか~」
種馬 「ほんとほんと、やっぱすごいな桂花は」
ドリル「ほんまほんま、さっすが桂花やな~」
猫耳 「あったりまえでしょ!私は華琳様の筆頭軍師なんだから!このくらい朝飯前よ!」
覇王 「それではこちらも出るわよ!」
私の幸せな時間を奪ってくれた劉備のやつに目にもの見せてやるわ!