黒子のバスケ ―黒子テツヤの逆襲―   作:希亜

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ご指摘を頂きましたので 11話 新人戦予選 → 新人戦本戦へと変更致しました。
失礼致しました。これからも宜しく御願い致します。

また本編に新人戦予選の回想を入れますのでそれでご了承くださいませ。


第12話

―新人戦本戦―

 

いつもより眠れなかった僕は早めに起き待ちに待ったドキドキを胸に抱えたまま高校へと向かった。忘れ物が無いか確認しゆっくりとバスは会場へ向かっていった。

( 原先輩はいつもの如くガムを部室に忘れ取りに帰っていた )

 

会場へ向かうバスの中。

隣には古橋先輩が座り度々目が合う度に他校の人では分からない程の優しい笑みが昂り過ぎた興奮を冷ましてくれていた。

 

黄瀬涼太―

人懐っこくて、一番最初に教育係として関わって…

 

「…怖い顔をしているぞ」

 

「……反吐が出ますね。」

 

思わず怖い顔をしてしまっていたようで緊張していると思ったのか優しく撫でてくれた。

たった一言でも察してくれたのか瀬戸先輩はそれ以上何も言う事はありませんでした。

 

有り余る時間に僕は予選の快感ともう一つの楽しみを思い出していた。

 

 

 

新人戦予選時―

 

ラフプレーで有名な霧崎第一が、花宮真がラフプレーをしてこないことに動揺し、見えない僕が味方を壊していく事に激怒する敵の姿。

 

無力にも崩れ落ちる敵。

新しく買った玩具が壊れる音を聞く様だった。だから僕はまた新しい玩具を求め本戦に望む。

 

もう懐かしく感じる予選の頃を思い出しているとエナメルの中から携帯がメールの着信音を鳴らす。

 

「…花宮さん。彼も無事に到着するみたいです。」

「たく…今度は試合出させねぇって伝えとけ。了解。」

 

―彼―

 

今まで僕を一番そばで支えてくれた。

浅葱色の瞳を持つ彼。

 

入学式の日、久方振りだった彼から連絡を貰ったのは夕方だった。

 

「もしもし 、テっちゃん?和成でっす」

耳に携帯を当てた途端耳に流れる聞きなれた声。

「学校はどうですか?」

 

 

僕は知らなかった。和成君が何処の高校へ進学したのか。キセキの世代がそれぞれどの高校へ進学したのか。

 

「…最悪だっての。」

 

その言葉はあの日を彼女を思い出させるには充分だった。

 

和成君が進んだ秀徳高校には帝光中学3pシューター 緑間真太郎が進学していたことを和成君自身から聞かされた。

 

中学三年の冬、赤く泣き腫らした目で話し合ったあの日。前日に負けた試合の相手は帝光中学。最大の要 緑間真太郎によって敗北をしていた。

 

試合は試合。彼がそんな事で緑間真太郎を恨むはずは無い。彼の話を聞き続ければ、そんなことは容易にわかった…

 

 

side高尾( 中学2年冬 )

俺にはpgとして尊敬するキャプテンがいた。どんな自分の状態にも満足せずひたむきに練習を重ねる姿はバスケット選手の鏡とも言えた。

 

試合に負けたってキャプテンは泣くこともせず他の部員を励まして回り最終的に敵であった緑間真太郎の元を訪ねた。

お礼と激励を込めて。

 

なのに。あいつは。

 

「俺は貴方より多くの練習をし人事を尽くした迄です。お礼をましては激励をされる意味が分かりません。これからも人事を尽くすだけなのだから。」

 

トイレの帰りに聞いてしまった。

激しい怒りと先輩の呆然と立ち尽くす姿が俺には深く刻まれた。

 

強者は弱者に何を言っても許されるのか?

 

その日以来先輩は絶えず部活へ来て練習を続けていた。いや、以前よりもっと厳しいものを…

 

無理が祟った先輩は膝を壊し高校でバスケを続ける事は出来なくなってしまった。唯一俺の前でだけそれを告白してくれた先輩の仇を来年はとる!そう、思っていたんだ。

 

でも、一年経ったって何も変わらなかった。秒で広がる得点差。息切れ、汗一つ書いてない姿。

 

俺は唯一緑間真太郎だけが生涯許す事はできない…

 

 

 

side黒子

 

そんな話を聞いた僕は彼が何故連絡をくれたのか察した。僕のあの過程に彼が加わるとなればとても助かる。

今すぐにでも高校をやめるべきだと言った。

でも、毎回彼の頭の速さには敵わない。

 

「重要な存在になってから消えた方が心身共にクるだろ?」

 

人懐っこかった筈の声色は一気にまるで昔の悪代官のようだった。

 

「本戦から本格的に参加すっから!花宮さんにも会わせてくれよな!テっちゃん♪」

 

すっかりいつも通りの彼のペースに呑まれれば花宮さんと会う約束を取り付けられていた…

 




本戦の前に予選、予選以前の明記していなかった部分を明かしていきます。時系列が前後するので気をつけてお読みください
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