黒子のバスケ ―黒子テツヤの逆襲―   作:希亜

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第13話

花宮side

 

―黒子入学から2日後―

 

「た、高尾和成で、でっす……ぶ、ぶふ…テっちゃん、やべえ…」

 

黒子の幼馴染み。

ホークアイを持ち俺達の計画にすこぶる必要なのは分かった。だが…

 

「その笑いは何とかなんねぇのか…」

 

自己紹介を笑いながら済ませ部屋に通した後の今も尚俺の眉毛について笑っているらしい。

黒子は慣れっこなのか特に気にしていないようだ。

しかしそんなに可笑しいか、俺の眉毛が…

 

「あー笑った笑った…いや、すんません」

 

ようやく収まったのか改めて自己紹介をすると人懐っこい笑顔と頭が下がる。

 

「いや、まあいいんだけどよ…」

 

この様なタイプは初めてで扱いづらい。思わず苦笑いで返せばいつの間にか隣にいた黒子がその雰囲気を裂くように呟く。

 

「そろそろ本題に入りませんか。」

 

何度も頷きながらこちらを見つめる高尾。いつもより少し嬉しそうな黒子。

 

…手のかかる後輩が増えそうだ

 

「いいのか、そっちに残るのは。」

 

2人の心構えが整ったならそれでいい。いきなり本題へと入る。入学式は一昨日。ホークアイを持っているのなら強豪校でもスタメンに入るのはそれ程難しくないはず。

 

「はい。その方が情報とかも知れるし、俺はこんなんなんで大丈夫でっす!」

 

いい笑顔で見た目からは想像つかないことを吐くあたり、俺と同じ人種のようで少し親近感が沸いた。

それは黒子も同じだったのかクスクスと横で笑っている。

 

「んなら、それでいい。情を移すなんて馬鹿な真似はするなよ」

 

それを発した途端だった。

 

 

「……死んでもしないんで。」

 

 

たった一言だ。たった一言でここまで肌が粟立ったのは初めてだった。

声色の変化もそうだが浅葱色のその瞳が異様なまでに色を無くし俺の怯えに近い表情が高尾の瞳に写る。

 

そして高尾から黒子にも話したのだという中学2年の頃の話を聞いた。それはそれは実力主義の帝光中学様様。シューターとしてのプライドが滲み出ている様な発言に呆れ笑いが出る。

 

「イイコちゃんにも程がある…全くよ」

 

この調子なら高尾も無事にやってのけるだろう。偶然に偶然が重なり引き合わせた俺達の復讐劇を。

 

その後の展開を確認した俺達は、それぞれが成すべきことを頭に叩き込むと紹介しようと呼んでいた原達が到着した。高尾の性格と原の性格が見事に合わさってしまったのかお祭り騒ぎだった。

そんな中、嬉しそうにそれを見つめる黒子の顔を見れただけでもよかったのかもしれない。

思ったより気にかけていたことに気付き自分自身に浅く溜息をつき、いつになく賑やかな光景を眺めていた。

 

 

 

―2週間後―

予定より早く高尾から連絡が来た。

 

「スタメン確定したんすよ!!」

 

うちの後輩は仕事が早いようで助かる。

ここから先、高尾がやる事は一つ。

高尾が組み込まれた秀徳のプレースタイルの確立。

高尾が組み込まれるということは必然的に信用されることに繋がる。そこが崩れれば王者だろうがなんだろうが関係ねぇ。

 

熱血タイプは面倒なんだよ。

独りで輝くことを覚えた闇 - 黒子 - の前に崩れろ。

なぁ?キセキの世代様。

 

 

準備は着実に進んでいる。




異例の速さでのスタメン確定ですが物語上の都合です。新人戦も入学式から約半年頃の設定にしたいと考えております。ご了承下さい。
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