モンスターハンタークロスボーン ~ゆったりモンスター共存生活~ 作:フライルー
「肉だ!肉をもっと焼けい!」
「旦那様はアイルー使いが荒いニャア‥‥」
「うるっさいな!なんのために俺がメラルーに指名手配かけられながらマタタビ採ってきてると思ってるんだ!今日は人名救助と狩猟対象の撃退でバルドとレウスが疲れてるからその二匹は肉多めに焼け!」
「了解ニャ‥‥」
目を覚ましたら、アイルーだらけのキャンプにいた。何を言ってるかわからないだろうけど。
「んぅ‥‥ん!?」
「お、目を覚めたか。どっかおかしいところはないか?」
「いえ、特に‥‥ところで、ここは?」
「あぁ、ここはキャンプだよ。俺らの家でもある。」
「‥‥塩の香りがする。海が近いんですか?」
「近いも何も、ここはベルナからちょっと離れた島だよ。整った環境、モンスターがいないことから龍歴院の奴らは
「え‥‥島?」
「うん、島。」
「え、えええええええ!?!?!」
私は、島中に響き渡るくらいの声で叫んだ。
*
どうやらほんとにここは島らしい。上からみると見事な円形の島で、中心にはぽっかり穴の開いた洞窟があり、そこがさっきのアイルー天国になっているのだ。なので、夜はそこで火を焚き、夜ご飯を食べているらしいのだが‥‥
「‥‥本当にリオレウスに乗ってる‥‥」
この島を今、リオレウスに乗って見ているのである。
もうわけがわからん。
「グオオ(やっぱ一般人にゃ刺激が強いよなぁ)」
「そりゃ空の王者なんて言われてるリオレウスに乗ってるもんな。しかもこれを知ってるのはごく一部。」
「え、それじゃあ‥‥」
「知られたからには生かして帰さん。」
「あ、終わった‥‥」
「そんな怖いことできません。平和万歳!」
「グオ、オォ‥‥(旦那、そろそろ帰ろうぜ‥‥)」
「おっそうだな。そろそろ皆の肉が焼ける頃だし帰るか。よし、急降下!」
「グオオオオ!(ヒャッホゥ飯だあああ!)」
「キ、キャアアアアア!!!」
また、気を失いかけた。
まだ理解が追いつかない‥‥
*
「猫ども!肉は焼けたか!」
「「ウルトラ上手に焼けましたニャ!」」
「よくやった!マタタビだオラァ!」
「「ニャアアアアアアアア!!!」」
「‥‥いつもこんな感じなんですか?」
「うん、非常にチョロい。おかげで助かる。」
「鬼だ‥‥」
見事にアメとムチを使い分けている。これはひどい。
「さて、皆を呼ぶとするか」
「?」
海岸に移動した変わったハンターさんは大きく息を吸い込むと、
「みなさああああああんごはんですよおおおおおおおお!!!」
「!?!!!?」
どこからこんなでかい声がでてるのかわからないくらいのでかい声でそう叫んだ。
「さて、今日は何分で来るかなぁ」
「え、なにが来るんですか?」
「そりゃもちろん」
変わったハンターさんはにっこり笑って
「モンスター。」
そういった瞬間、背中にいっぱい小型中型のモンスターを乗せたラギアクルスやロアルドロスが海から出てきた。
「う、うわあああああ!?!?」
「海、小型中型勢は30秒。このまえよりちょっと遅いな。」
「え、海ってことは‥‥」
「もちろん空からも来るよ。」
その瞬間、また背中に小型中型をいっぱい乗せ、大型を足で掴んだリオレイアやライゼクス、セルレギオスが降ってきた。
「‥‥‥。」
もう言葉もでない。もうほんとにどうなっているのかわからない。
「あのぉ、このモンスター達、襲ってきませんよね?」
「人を襲うようなモンスターはシャングリラに入れてないよ。」
「さ、さいですか‥‥」
だけど怖いもんは怖い。だってあのモンスターだよ?人襲ったりするモンスターだよ?
そんなのが海や空から大集合だよ?
もう私は気が狂いそう‥‥
「はいみんな!ちゃんと並んでくれよー!小型中型大型それぞれのぶんちゃんとあるからなー!」
「どうしてモンスターがしっかり並んでるの‥‥」
「そりゃ俺が並ばせてるんだし並ぶでしょ?」
「‥‥あの、もしかしてモンスターを手なづけてる変わったハンターって」
「どっから漏れたか知らんけど、そんな奴俺しかいないよ。あ、コラ!肉の取り合いしない!」
なんだか納得いくのがすごく悔しい。
集まっているモンスターは皆首に黄色いスカーフのようなものをつけているし、この変わったハンターさんが並んでと言ったらしっかり並んでいる。
そして、多分あの光の剣、大きい2本の角の装備は‥‥
「さて、俺らも飯にしようか。いい野菜が入ったんだ。そろそろあいつも来るだろうし。」
「あいつって、またモンスターですか?」
「いやいや、人間だよ?そうだ、自己紹介してなかったね。」
「えっあっはい」
「俺は
「わっ私はハルカっていいます!よろしくおねがいします!」
「ハルカか、いい名前だ。よろしく。」
「こちらこそ!」
なんだか、変な人と仲良くなってしまった気がする‥‥
この先いったいどうなるのだろうか。あいつとやらが普通の人なのを祈るしか私はできなかった。
*
「おーい、齋ー!」
「やっと来たか!もう肉焼けてんぞ!」
「残業きっついんだよ!オラ肉寄越せや!」
「‥‥‥‥」
多分、まともじゃない。私の勘が告げている。
「あぁ、紹介するわ。狩猟依頼でてたジンオウガに襲われてたのを助けたんだ。ハルカっていう。」
「ああ出てたなそんなクエ。だからベースキャンプぶっ壊れてたのか。どうも、俺は
「なーにかっこつけてんだ!ちと立場偉いからって調子のってんじゃねーぞ!」
「てめぇもう酒飲みやがったな!オラ猫ども!酒持ってこい!」
「こいつら面倒くさいニャア!」
駄目だ、まともなのが猫しかいない。
「はぁ‥‥」
「ため息の数だけ幸せは逃げてくんだぞ。どうしたどうした!」
「いきなりこんな島に連れて来られ、装備も失くして疲れてるんです!」
「装備?これか?」
変わったハンターさん改め齋さんが持っているのは私の「グロードエッジ」だった。見る限り完璧に刃は砥がれ、盾もへこみなくツルツルピカピカになっていた。
「わ、私のグロードエッジ!!」
「ん、どうやら大切な物っぽいな。ほら、完璧に直しといた。」
「あ"り"か"と"う"こ"さ"い"ま"す"う"う"う"う"!!!」
「うわぁ鼻水汚い!寄るなくっつくな!ほらこれでふけって!」
「うっえぐっ‥‥」
渡されたハンカチで鼻をかむ。
「おいそれ俺のハンカチ!いつのまに盗りやがったこいつ!」
どうやら大和さんのらしかった。だけど終わったものは仕方ない。
「そんな大事なものだったの?」
「はい、これはハンターだったお父さんが私にくれたもので、もう最終強化もしてあって、新米ハンターの私の唯一自慢の片手剣なんです‥‥えぐっ」
「その親父さんは?」
「ユクモの方に行ってから連絡がとれなくて‥‥」
「なるほど‥‥にしてもほんとになかなか使い込まれた片手剣だ。まさか黒炎王の片手剣とは。」
「え"っ これ黒炎王のなの?」
「そうだよ。直しときながらわからんかったのか?」
「いやー刃の形が変わったバーンエッジだなーとしか‥‥」
「お前それでも装備、武器コレクターか‥‥‥」
「あ、でも黒炎王うちにいるよ?」
「‥‥ハァ!?聞いてねーぞそんなもん!?」
「二つ名はなれる個体数が少ないからね。うちのレウスが黒炎王になれるよ。普段は目立つからって普通のレウスだけど。ちなみにレイアちゃんも紫毒姫になれるし、テツカブラのガマも岩砕きになれるよ。あの牙の変化具合は本当に謎だわ。どうなってんのあれ。」
「はやくそれを言わんかい畜生がああああああああ!!!こちとら二つ名の研究の難航具合は何回も愚痴っとるやろがあああ!!」
「わかったわかった襟を掴むな揺するな!ほら好きなだけ観察してこい!」
「やっと仕事が1つ減る‥‥」
「‥‥仲いいんですね。」
「『こっち』に来てから始めてる話の通じた奴だからな。なにかと付き合いは長いよ。」
「ところで、装備、武器コレクターって?」
「あ、見る?古龍装備以外は全部装備剣士ガンナー武器は全種揃ってるよ」
「!?」
お父さん。私、ハルカはとんでもないところに来てしまったみたいです‥‥‥。
名前:ハルカ
身長 156cm
体重 おや、誰か来たようだ
B F
W 細い方
H 小さめ
装備:父から受け継いだレウス装備一式
武器:父から受け継いだグロードエッジLv10
ベルナ村に居着いた新米ハンター。父親を探すためハンターを目指す。
あるとききのこ狩りのときにベースキャンプにてジンオウガに遭遇。危ないところを齋に助けられ、現在はシャングリラにて生活中。
なんだか蒼天の証の主人公に似てる気がする。