アルカナTHEリベリオン   作:イオ・りん

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今回で第2章もラスト!!最後はお祭りで締めくくります。


第30話「今宵の祭り」

「あ~一番難関な所は終わった!!」

「お疲れ様。大分苦労したね」

 

臨海学校が終わって翌日、8月17日、時刻は11時。

読書感想文を終え、羽を伸ばす様に腕を伸ばすハルト。彼よりも、感想文に付き合った、国枝半蔵(くにえだはんぞう)の方が疲れている様に見える。

 

「昨日の夜から見始めて、一気に終わらせるのは一苦労だろうね」

 

半蔵が勧めた小説「夕日の橋」を昨夜、一気に読んで、そこか点を結ぶ様にして、感想文を書いた。

あまりにも眠そうな半蔵は、ソファに寝転がり、そのまま眠った。

 

「悪いけど、今日は起こさないでくれたまえ」

 

どうやら半蔵は、今日1日寝る様だ。

ハルトは冷蔵庫から牛乳を取り出し、コップに入れ、飲み干した。

 

「ふぅ・・・・・ここまで終われば、何とかなりそうだな」

 

宿題完遂までラストスパート。残るは国語、数学数枚。これなら何とかなりそうだとハルトは自信を持つが・・・・・・・・・・

果たして夏休み終わりまでに終わるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、伊織はというと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「どうだ、いいのあったか?」

「う~ん・・・・・・・どれがいいかな」

 

浴衣のレンタル店に訪れ、葵の着る浴衣を探していた。

 

「あっ、コレにしたい!!」

 

葵が発見したのは、紫に風車の模様をした浴衣だ。

 

「ほぅ、いいんじゃないか」

「じゃぁ、コレにする!」

 

早速、葵は選んだ浴衣を試着に入った。

 

「そういや、あの正義って奴、どんな奴なんだ?」

「う~んと・・・・・真面目でいい子だと思うよ。ただ、ちょっと熱心すぎる所もあるっていうか・・・・・」

 

伊織は、昨日会った志向正義(しこうまさき)について聞いてみた。

聞いた所、良い印象が見られるが・・・・・・・・・・・

 

「そっ・・・・そうか、それなら安心だな」

「ん、何が?」

「いや、何でもない」

 

葵が男と2人で夏祭り、これわ所謂デートと言っても過言ではない。もしもの事を考えると、伊織は不安が募っていた。

 

「まっ、あまりはしゃぎ過ぎない様に、とだけ言っておくか」

「大丈夫だよ~もぅ、そこまで子供じゃないから」

 

笑い交りながら、伊織の話を聞く葵。試着室のカーテンを開け、浴衣姿を伊織に見せる。

 

「義理兄さん、どうかな?」

「おぅ、中々似合うぞ」

 

浴衣姿を褒められ、照れ隠しの如く後ろを向く葵。

 

「まぁ、アレだ、あまり無駄遣いとかはするなよ」

「ハーイ」

 

聞いているのか、聞いていないのか曖昧な返事をし、カーテンを閉め、浴衣から、青紫のシャツワンピに着替えた。

 

「じゃぁ、コレでいいんだな?」

「うん!コレにする」

「じゃぁ、18時に受け取る予定で」

「かしこまりました」

 

伊織は、葵の浴衣を、祭りの始まる30分前の、18時に受け取る様、予約をした。

店を出て、葵は伊織が自分が祭りに行っている間どうするかを尋ねた。

 

「因みに義理兄さんはどうするの?」

「そりゃ、ここん所疲れてるからな、家で休ませてもらう」

「そうなんだ」

 

 

 

 

 

 

 

一方、正義はと言うと・・・・・・・・・・・

 

「正義、今日は祭りに行くと言ったな?」

「うん、葵ちゃんに誘われて」

 

工場の様な所で父、志向英雄(しこうひでお)と今日、祭りに行くことを話していた。

 

「お前も子供、休息は必要だ。ただ忘れてはいけない、お前には果たすべき使命がある事を」

「分かっているよ、父さん。僕は、必ず正義を真っ当するから」

 

正義の目に迷いはない。正義を真っ当する為なら、いかなる悪をも・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時間は経ち、時刻は17時半。夏祭りが始まるまで、後30分。

ハルトは急いで家を出て、彩との待ち合わせ場所である、噴水公園まで走っていった。

 

「っと、忘れる所だったぜ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

でかけるまでは、半蔵同様、寝ていたため、起きた時に夕方になったいた為、慌てながら、準備して出かけていった。

急いで着替えて来た為、灰色のズボンに、オレンジ色のTシャツ姿だ。

 

「一応、間に合ってはいると思うが・・・・・・・・・・」

 

噴水公園に着くと、噴水の近くのベンチで座っている桜木彩(さくらぎさや)を発見した。

 

「おーい、彩~」

「あっ、ハルト!」

 

彩はベンチから立ち上がり、彩の元へ向かった。

 

「ワリィワリィ、つい寝ちまってて」

 

頭を掻きながら、彩に謝った。

 

「いいって、それよりさ、どうよ?この浴衣」

 

彩が着ていたのは、紺色に、アジサイの模様の浴衣だ。この日の為に、いいレンタル店を探し回っていた様だ。

 

「うん、結構似合ってんな」

「えっ、そう?・・・・・・・ありがと」

 

ストレートに褒められ、緊張のあまり、頬に手を当てる彩。しかし相変わらず鈍感なハルト。

 

「さて、そろそろ行きますか!」

「だね」

 

ハルトと彩は、夏祭りの行われる神社の方へ向かい始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、葵と正義も神社へ向かっていた。

 

「そういえば、お兄さんは来ないの?」

「あぁ~疲れてるから、家で休むって」

「へぇ~そうなんだ」

 

正義は葵の方を、一瞬向いた。彼女の浴衣を見ていたのだろうか?

 

「気合入ってるね、その浴衣」

「えっ・・・・そうかな?レンタルなんだけどね」

 

正義の唐突の言葉に、葵は同様していた。

 

「あっ、着いたよ、正義君!」

 

2人は神社へ辿り着いた。1つづつ光り出す提灯。屋台から聞こえる油をはじく鉄板の音、香ばしいソースの臭い、甘いシロップの香り、ビニールプールに放たれる金魚、バレない様に的に小さな重りを仕込んでいる射的屋のおじさん。

着々と祭りの準備が進んでいた。

 

「まだっぽいね」

「少し早く来ちゃったみたいだね」

 

階段の端に座り、時間が来るのを待つ葵と正義。その下から、ゆっくりと会談を登っている2人の姿を発見する。

 

「おっ、葵ちゃん?」

「あっ、ハルトさん、それに彩さんも」

「おいっす!葵ちゃんも来てたんだ」

 

ハルトと彩だ。手を振りながら、葵は2人(ハルトと彩)の方へ歩いていく。

 

「2人も来てたんですね」

「まっ、夏といや、祭りだもんな~」

「ん?あの子と一緒に来たの?」

「あっ、ハイ、クラスメイトなんです」

 

後ろにいる正義を発見し、2人で来たのかを聞いた彩。それに反応したか、正義は3人の方へ歩いてく。

 

「志向正義です、貴方達は葵ちゃんの友達?」

「え~っと・・・・葵ちゃんのお兄さんの友達ってトコかな?」

 

とうの伊織本人は友達とは思っていないが。あながちウソでも本当でもない。

 

「お若いのに、熱いですね~」

 

葵をからかう彩。男女2人で来た=デートと言っても過言ではない。

 

「ちっ・・・・違いますよ!普通に友達として来たんですよ!!」

 

顔を赤らめ、葵は彩の問いに否定する。決してデートではない。友達同士の付き合いだ。

仕返しするかの様に、彩に同じ質問を問う。

 

「そういう彩さんも、ハルトさんと一緒に来て、デートだったりしないんですか?」

「べっ・・・・・・別に違うよ!」

 

同様しすぎて、浴衣で仰ぐ彩。あまりに恥ずかしすぎて、眼が回っているみたいになっていた。

 

「おいおい、そろそろ始まりそうだぜ」

「そっ・・・・・そうだね!行こうか」

 

次々と人が集まり、祭りが始まる合図であろう、太鼓の音が聞こえた。

 

「へい、らっしゃーい!!美味いよ~」

「いい景品があるよ!さぁ、やったやった!」

 

大きな掛け声で客を呼ぶ屋台のおじさん達。ハルトと彩はたこ焼き屋の方へ向かった。

 

「ひぇ~先に来たのに、結構並んでるね」

「ちと、出遅れちまったかな?」

 

ハルト達の列になり、2人ブンのたこ焼きを買い、食べ歩きしながら、焼きそば、りんご飴、かき氷、フランクフルト色々な食べ物を食べた。

 

「ふぅ~随分食べたな~」

「流石に、これ以上はキツイかな」

 

いつの間にか、青いヘッドギアに、鋭いVを少し曲げたようなアンテナが特徴的なロボットのお面を掛けていたハルト。膨らんだお腹を押さえ、彩と共に歩いていた。

 

「食べるのもいいけどさ、やっぱ遊んでいくのもいいよね」

「おっ、そうだな!じゃぁ手始めに・・・・・・・・・・・・」

 

ハルトが目を向けたのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「おっちゃん!5発分頼むわ!!」

「あいよ!500円ね」

 

射的だった。5発で500円、1発100円は中々な値段だ。

 

「っし・・・・・・アレを狙うか」

 

ターゲットにしたのは、金の招き猫。狙いを定め、引き金を引くが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「惜しいね!狙いはよかったけどな」

「っそ・・・・・・やっぱそう簡単にはいかないか」

 

命中はしたが、1ミリも動くことはなかった。だがハルトは重りを仕込まれている事には気づいていない。

 

「あぁ~やっぱり、そういうのは動かない様になってるんだよな~」

 

彩は重りを仕込んでいる事に気づいている様だ。その後もハルトはむやみ残りの弾も撃ち続け、あっという間に5発なくなっていた。

 

「残念だったな、ホレ、残念賞!」

 

見せのおじさんに渡されたのは、赤いピロピロだった。

 

「ちぇっ、仕方ねぇか」

 

貰ったピロピロを吹きながら、ハルトは次の場所へ向かった。

 

 

 

 

 

一方、葵と正義は、輪投げをやっていた。

 

「正義君、上手いね~」

「いや、大した事じゃないよ」

 

輪っかの殆どを外す葵、その隣で正義は、次々と輪っかを当たりの太い棒に入れていく。

 

「やっ・・・・・・・・やるな、あんちゃん」

 

おじさんもこんな簡単に入れられるとは思っていなかったのだろうか、額の汗が止まらない。

 

「はい、葵ちゃん」

「えっ・・・・いいの!?」

 

受け取った景品の、ウサギのヌイグルミ、メタリックピンクのピン止め、桜のブローチを葵に渡した。

 

「うん、葵ちゃんが喜んでくれるなら」

「わぁ・・・・・・ありがとう!!」

 

ウサギのヌイグルミを抱きしめ、ジャンプする葵。それを見て、正義も少し笑っていた。

 

 

「・・・・・・・・」

 

その様子を、からあげ串を食べながら加える男の姿がいた・・・・・・・・・・・・・伊織だ。

 

「まぁ・・・・・・妙な奴じゃなさそうだが」

 

葵の事が心配になり、こっそり様子を見ていた様だ。

 

「いやぁ~それにしても大分遊んだよな~」

「そっ・・・・・・そうだね」

 

ピロピロを吹きながら、両手に持っている水ヨーヨーを弾ませるハルト。それを見ていた彩は、何故か胸を押さえていた。そしてどこか顔も赤らめていた。

 

「ん、どうかしたのか?」

「あっ、いや・・・・・別に!ただ暑いな~っと思って」

「そうなのか?じゃぁ、俺なんか飲みもん買ってくるわ」

「あっ、ありがとう」

 

そう言い、ハルトは、飲み物を売っている所へ走っていった。

 

「もぅ・・・・・あんなに弾ませて・・・・・何であんなので意識しちゃったんだろうな~」

 

地面に座り込み、膝に顔を埋める彩。ハルトの持つヨーヨーを自分の胸と意識してしまったのだろう。

 

 

「えぇ~っと・・・・・確かこの近くに・・・・・・・」

 

飲み物屋を探すハルト、辺りを見回していると、見覚えのある人物を発見する―――――

 

「ん?アレはひょっとして・・・・・・・」

 

その男の方に、ハルトは近づいていく。

 

「まっ、心配する必要はないな」

 

伊織が葵と正義の様子を見て、心配ないと思い、気付かれない様に歩いている所・・・・・・・・・・・・・・

 

「やっぱな、お前だったのか」

「なっ・・・・・・ハァ、何でまたお前が・・・・・・・・」

 

ハルトが見かけた人物、それは伊織だった。ハルトの声に気づき、葵がこちらを振り向こうとした時―――――

 

「ちょっと来い!」

「ちょ、おまっ!いきなり何すんだよ!?」

 

ハルトの手を掴み、茂みの中へと歩き出した。

 

「どうしたの?葵ちゃん」

「えっと・・・・何か見かけた様な気がしたけど、気のせいみたい」

 

何事もなかったかの様に、2人(葵と正義)は次の屋台へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ・・・ハァ・・・何でこんな所まで」

「お前のせいだろ、おかげで気づかれる所だった」

 

茂みの中へ入ってったハルトと伊織、掴んでいたハルトの手を思いっきり離し、額に手を当てる。

 

「気づかれるって・・・・・もしかして、葵ちゃんの事か!?」

「だったら何だ?」

「ハァ・・・・こんな心配性な兄といると、葵ちゃんも苦労するだろうなぁ~」

「何だと?なんだったら、この間の続きでもやるか?」

 

伊織の触れてはいけない部分に触れてしまったか、カチンと来ていた。

戦いは避けたいハルトは、伊織の挑発に対し、一歩後ろへ下がった。

 

「まぁまぁ、落ち着けって。わざわざこんな所で・・・・・・・・・」

 

そんな時、クリーチャーが近くにいる気配を感じた。

 

「オイオイ、こんな時にかよ」

「フン、仕方のない奴だ」

 

 

 

 

同じ頃、正義も同じ気配を感じたのか、座っていた階段から立ち上がった。

 

「どうしたの?」

「ちょっとトイレに」

 

そう言い正義は、向かいの方へ歩いていった。

 

 

 

茂みの近く、2人の男女がいい雰囲気で抱き合っている所、男のスマホの画面からスノーノイズが流れ、ビーワスプと同族と思われる、ハチ型のクリーチャー2体が気づかれない様に飛び出し、男女に襲いかかろうとした時―――――

 

「ハァ――――――――――!」

 

ハルトと伊織が、そのクリーチャーに向かって、飛び蹴りを喰らわせる。

急に飛び出した2人を見て、男女は冷や汗をかきながら、驚いていた。

 

「アンタら、早く逃げろ!!」

「はっ・・・・・・・ハイ――――――――――!」

 

ハルトの忠告を聞き、パニくったまま、男女は大急ぎで走り出した。

 

「何やってんだか・・・・・・」

「とにかく行くぞ!」

 

神社の裏側にある、ラジカセの方へ向かい、ハルトと伊織はアルカナデバイスを翳した。

 

「セットオン!」

「セットオン!」

 

現れたアタッチメントにデバイスを取り付け、ハルトはソルリベリオンを、伊織はルナリベリオンに変身し、ラジカセからサイバープログラムへ入っていった。

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

その様子を、正義がじっと見つめていた。その手には、茶色と黒色をし、カブトムシのエンブレムをしたアルカナデバイスを持っていた。

 

 

 

 

 

 

「さっさと終わらせて、彩ん所戻らねぇと!」

「俺も帰らないと気づかれそうだからな!」

 

ソルリベリオンとルナリベリオンに迎え撃つ2体のハチ型クリーチャー。1体は右腕がライフルの様な形をしているビースナイプ。もう1体は両腕が針を模した剣が特徴的なビーソード。

早めに倒したい2人は、すぐさま前進する―――――――――

 

「やぁ―――――っ!」

「フッ―――――!」

 

ソルリベリオンの右フックが、ビーソードに直撃し、追い打ちを掛ける様にして、腹部に蹴りを喰らわせる。

 

「それにしても、このハチ型、何体種類がいるんだ?」

 

新月でビースナイプを切り付けながら、システムメモリーを取り出し、デバイスに装填する。

 

<<スパークイン>>

 

新月に電撃が蓄積され、突く様にして、ビースナイプを貫く。

 

「毎回、同じパターンで来るな!!」

 

<<バスターイン>>

 

上空から、プロミネンスレオの顔の形をした手甲(レオファング)が降ってきて、それを右腕に取り付ける。

そして腕を後ろに構え、一気にエネルギーを貯め込む。

 

「まぁ、大した事はないがな」

 

<<フィニッシュイン>>

 

ブルームーンファルコンが召喚され、ルナリベリオンの背中にくっ付き、空を飛んだ。

真月を上に構え、電撃を蓄積させる。

 

「ハァァァァァァァァァァァァァァァァオラァ――――――――――!!」

 

ソルリベリオンの貯め込んだ炎のエネルギーを、ビーソードに向かって、一気に放つ――――――!

それと同時に、ルナリベリオンもビースナイプに目掛けて急降下し、電撃纏った新月を振り下ろし必殺技(羅刹滅却翔)を発動させる――――――――――!

 

ギャアアアアアアアアアアアアアア―――――!

 

強力な一撃を喰らった2体のクリーチャーは爆散し、その残骸を、プロミネンスレオとブルームーンファルコンは貪り尽くした。

 

「さて、戻るとしますか」

「俺は別の所から帰る」

 

そう言い、ルナリベリオンは、ブルームーンファルコンの背中に乗り、飛び去っていった。

それを見送ったソルリベリオンもまた、入っていったラジカセから、現実世界へ戻っていった。

 

 

「アレがソルリベリオンとルナリベリオンか・・・・・・・・・・・・」

 

その様子を1人の戦士が見つめていた。

茶色いボディに黒のラインが入っており、カブトムシの角を彷彿をさせる頭部、ヒメカブトの角の形をした肩アーマー、ヒーローチックなスマートな脚にカブトムシの羽っぽい腰のスカートが特徴的な戦士だ。

その背後には、カブトムシ型のクリーチャー、ジャスティンビートルが浮かんでいた。

つまり、この戦士は正義の変身したジャスティスリベリオン。彼もまた、リベリオン使用者の1人だった。

 

「後は、彼らと戦えば、データは揃う、分かっているね?」

 

その隣には、皇圭(すめらぎけい)が変身したであろう、紺色と水色の鎧に、皇帝ペンギンの頭部を彷彿とさせるヘッドギア、両肩にマントの様な布が取り付けられ、腹部にはペンギンを思わせる模様、首元にはネックレスの様な緑色に輝く装飾、ペンギンの足の形をした膝アーマー、太ももには紺色のアーマー、ジェットスキーを思わせる足が特徴的なリベリオンが現れた。

 

「うん、そうすれば、正義は果たされるんだよね?エンペラー」

「あぁ・・・・・・君と、お父さんの作る例の奴があればね」

 

ジャスティスは圭の変身するリベリオンの事を「エンペラー」と呼んだ。

正義の父、英雄が作っているアーキタイプ、それを完成させ、何をしようというのか・・・・・・・・・・・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

一方、現実世界へ戻って来たハルト、急いで彩の元へ戻っていった。

 

「ワリィ、待たせちまった」

「もぅ、女の子1人をこんなに待たせて・・・・・ってハルトなら何時もの事か」

 

彩は起こる事はせず、何時もの事かと大いに笑っていた。

 

「ホレ、どれ選ぶかで迷ってさ~」

「へぇ~てっきり場所が分からず、自販機で買って来たのかと思った」

 

他愛もない会話で誤魔化すハルト。実の所、一瞬自販機で買おうかと考えてはいた模様だ。

 

「あっ、実はさ、コレ貰ったんだけど、向こうでやらない?」

 

彩が取り出したのは、2本の線香花火。花火が出来る道路側の方へ移動した。

 

「盛大にやるのもいいけど、こういうのも悪くないよね」

 

一緒に貰ったマッチを擦って、線香花火に火をつける。

ぷっくらと膨らみ、震えだし、光の線を飛ばしていった。

 

「もうすぐ夏も終わりだね」

「だな、色々あったもんだな~」

 

線香花火が続く中、夏に起こった出来事を語り始める。一緒に宿題をやったり、田舎の駄菓子屋へ行った事、昨日までの臨海学校へ行った事。長い夏休みに、たくさんの出来事があった。

 

「来年もまた、臨海学校いったり、お祭り行こうね」

「あぁ、来年も思いっきり楽しまないとな!」

「それでね・・・・・実は――――――――――!」

 

彩が何かを言いかけたその時、線香花火の玉が落ち、終わってしまった。

 

「ん?」

「やっぱ何でもない!」

 

彩は立ち上がり、神社の方へ戻っていった。

 

「来年・・・・・・・・・・・か」

 

来年の今頃、俺はどうしているのかなぁ?まだ戦いは続いてるのか?それとも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

その頃、伊織は・・・・・・・・・・・・・・

 

「今年の終わり・・・・・その時までに終わらせてやるよ」

 

ベッドで寝転がりながら、由奈の写真を見つめ、今年中に戦いを終わらせる事を決意する。由奈の命が尽きる前に・・・・・・

それぞれの思惑が交錯する中、激化するリベリオン同士の戦い、夏が終わり、新たな展開が繰り広げられる――――――――――

果たして、最後に生き残るのは誰だ?そして戦いの先にあるものとは――――――――――?

 

 

 

 

現在リベリオン使用者 22人中残り15人

 

 

 

 

ToBe Continued……




楽しい夏の日々も今回で終わり。次回から今回ちょこっと登場したエンペラーリベリオン、ジャスティスリベリオンも戦いに参戦!
そして新たなリベリオンも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
少しづつ明かされていく真実の前にハルト達は、どう向き合うのか・・・・・・・
第3章もお楽しみにしてください!

少しでもいいなと思ったら、高評価、お気に入り登録よろしく!

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  • 三日月伊織
  • 国枝半蔵
  • 黒崎我怨
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