第1話 ~忍び寄る異変~
人知れず、無縁塚に火の玉が落ちる。周囲をズドンと振動させ、それきり火の玉は冷えて動かなくなる。
それでも録音されていたのか、悲痛な叫びが激しいノイズの中響き渡る。この惨状を知らしめるため。だが、その声を聴くものはここにはいない。
この声はブラックボックスのものだろうか? 航空機の類であるようだが、何よりも特徴的であったのは大きな一本腕がくっついていたこと。これだけ朽ちてもそのシルエットが崩れることはなかった。
どうやらどこかで戦争をして、敗走していたところなのだろう。だが、パイロットは途中で死んでしまい、炎に焼かれてしまったか、あるいはすでに脱出したかのどちらかであるらしく、生命反応は見られない。
それきりボイスレコーダーは雑音しか発さなくなり、そしてある時を境にプツリとそれも途絶えてしまった。
昼の人里、そのはずれ……。
偽銀翼異変も過去の話となり、俺もようやく元の信用を取り戻した。幻想郷の結界を破壊しようとした超能力者が暗躍したという割と大きな異変があったが、そちらも解決して久しい。
少し前のバイドやバクテリアンのようなSTG世界からの侵略者の話も聞かず(たまーに残党が小競り合いをしているようだが)、ここ最近の幻想郷は平和そのものであった。ただ、平和である事は退屈な毎日が続くという事をも意味する。特に普段から弾幕ごっこで切磋琢磨する少女達にとってはなおさら。
そんな折に、幻想郷ではオカルトや都市伝説のブームが再来していた。前の超能力者による異変でも大活躍した「二ッ岩マミゾウ」という化け狸もこれを利用して一儲け企んでいるようだ。
マミゾウは配下の狸達に「オカルトボール」という紫色のパワーストーンに化けさせて、当時の様子を再現した弾幕ごっこの場を用意していたのだ。あとは観客にどちらが勝利するかを賭けさせる。いわばマミゾウはこの弾幕闘技場の元締めといったところだ。
何やらダーティな商売ではあるが、物珍しい娯楽を見てみたいという変わり者は意外といるようで、それなりに人が集まっていた。さらにその観客の為にジュースや軽食を提供する河童や、格好の新聞のネタとして取材に勤しむ鴉天狗も集まり、なかなかの経済効果があることが見受けられた。
「あの頭の凝り固まったワーハクタクめ、こんな所に押しやりおって……」
始めは人里の中心でこの興行を執り行っていたが、流石に慧音先生に怒られたらしく、今は人里のはずれに場所を移している。遠くには命蓮寺も見える。
「まあよい。頭突きは痛かったが、十分に宣伝は出来たし辺鄙な場所にしては上々の集まり具合じゃの」
秩序を守ろうとこの化け狸の商売を排除しようとしても、世論がこれを、世にも奇妙な弾幕決闘を求めている。その結果がここに集まった観客達であるのだ。
その観客達が、大いにどよめいた。彼らの視線の先には、白銀の翼を持った戦闘機に抜き身の刀を突き出しつつ突っ込む少女の姿が……。
少し前に命蓮寺に見知らぬ女性が訪ねてきた。マミゾウと名乗ったその人間は(のちに化け狸であることが分かるのだが、あの時は全然気付かなかった)、白蓮にしばらくアールバイパーとそのパイロット(つまり俺の事だ)を貸してくれと申し出てきたのだ。
俺を連れて何をするのかと思えば……要はオカルトを交えた弾幕ごっこを興行して一儲けしようとしているようだ。「外界出身」の「男性」であり「戦闘機」を使うという幻想郷でも珍しすぎる要素を多数持ち合わせている弾幕使いという理由でまずは俺に白羽の矢が立ったということらしい。
「わざと負けろとか必要以上に手加減せいとかは言わん。じゃが、これは弾幕ごっこ。出来るだけ派手に立ち回るんじゃぞ?」
そんなわけで最初は俺と、そんな俺を心配してついてきた白蓮とで一試合行うことになり(さすがに負けてしまった。あそこでバイクが出てくるなんて予想できなかったよ……)、その様子を見た弾幕の心得のある少女がどんどん飛び入り参加していく形で、かつてのオカルトボールの異変を再現した弾幕ごっこが出来るという噂が広がり……そして現在に至る。
今では敗者が去った後に、新たな挑戦者をマミゾウが募るというのが繰り返されていた。
そんなわけで俺は3人抜きをした妖夢(本人は「3人斬り」とか言ってる)に挑戦することになったのだが……。
突っ込んできた妖夢。これをグラビティバレットで迎撃しようとするも、爆風が展開される前に接近されてしまい……そのまま俺を素通りしてきた。しまった、俺ではなくてオカルトボールが目当てだったか!
慌てて振り向きざまにレイディアントソードを振るうも彼女をどかすことは出来ず、ボールが妖夢の手中に収まってしまった。
「ふふん、いただきました。これが私のオカルト技です! 命蓮寺の住職サマが使うものを参考に編み出した新技を喰らえっ!」
そういえば彼女は未だにオカルト技を見せていなかった。何が来るんだ……? 対する妖夢は得意気に真っ白い鉢巻をキュっと頭とそして腕に巻いている。
するとどこからか自転車を取り出して、抜き身の刀を振り回しながら背後から迫ってきた。
「トン、トン、トンカラトン……」
キコキコとペダルをこぎながら片手で運転するものだからフラフラしており、見ていて危なっかしい。当然ながら白蓮のバイクに比べて圧倒的に遅い。が、長い刃物を振り回している上におぼつかない足取りとはいえこちら目がけて近づいているので近づくのは危険である。逃げ回っていても追いつめられてしまうだろうし、ならば……。
「逆回転リフレックスリング!」
今も「トン、トン、トンカラトン」と唱える妖夢を自転車ごと吸い寄せることにした。よし、これ以上接近できないのであとは反撃を……なんだとっ?
左腕に巻き付いていた包帯が急に伸びると、アールバイパーに絡まり始めたのだ。まずい、このまま包帯でグルグル巻きにされたら逆にこちらが刀の間合いまで引き寄せられてしまう。包帯でしっかりと巻き付かれてしまって投げ飛ばすことも出来ない。
仕方がない、少し荒っぽいが振り回しながら地面に叩きつけて無理矢理にでも引き剥がそう。俺は操縦桿をグリグリと回し、妖夢を振り回したり地面に叩きつけたりする。だが、自転車のタイヤを巧みに使い、地面にこすりつけるという攻撃がまるで通用していない。
やばいっ、アールバイパーに巻き付けた包帯を手繰り寄せる要領で妖夢が逆回転リフレックスリングから無理矢理抜け出してきた。
「『トンカラトン』と言えー!」
絶体絶命か! だが、俺ははるか上空でふよふよと浮遊するオカルトボールを発見。幸いにも包帯は銀翼の機動力までは奪っていない。俺は一気に上昇するとオカルトボールに近づき、そして手に入れた。
その間に斬撃を受け、レイディアントソードで防御するも、蒼い刃は弾かれてしまう。やはり剣術では妖夢にかなわない。完全に無防備になったところに妖夢が再び懐に潜り込む。だが、俺も都市伝説とやらの力を使えるようになっているのだ。
前の異変の時に早苗が教えてくれたオカルト技であり、俺も気に入ったので使わせてもらっている。「バキュラ256」「バネ仕掛けの16連射」「コード5.7.3.」そして「ナゴヤアタック」だ。
さて、今回はこいつで反撃しよう。至近距離から攻撃するのに最適なのは……。
「『バネ仕込みの16連射』!」
今回俺が使うオカルトは、かつて外の世界で子供たちのヒーローになったというとあるゲーム名人のものだ。
1秒間に16回ボタンを連打するという人並み外れた必殺技を持っていた彼であるが、実はそれはコントローラーにバネを仕込んで連射速度をごまかしたものであり、それが原因で逮捕されてしまったという都市伝説が子供たちの間に広まっていたのだ(本人の名誉の為に言っておくと、これはデマであり、実際には逮捕されていないし、名人は小細工なしで16連射をやってのけていた。さらに言うと本当にコントローラーにバネを仕込むとボタンが硬くなってしまい、とても連射できるようなものではなくなるそうだ)。
さて、俺はそんな名人のありがた~い技を妖夢に懐に迫られたところで逆に仕掛ける! いちいちトリガーを引かないと弾が撃てないという非常に指の疲れるオカルト技であるが、その威力は計り知れない。5方向に放射されるバルカン砲は標的に重なることで恐るべき速度で撃ち抜いていく。
包帯も妖夢もこれで一気に吹き飛ばし、そのまま妖夢は地面に突っ伏した。
「そこまでっ! 勝負ありじゃの。勝者は轟アズマっ!」
どよめく観客。その結果に頭を抱えるものも居れば「やっぱりそうなっただろ?」と周りに自慢して回るのもいる。彼らは彼らなりの戦いがあるのだ。配当金や勝者(つまり俺)への賞金の分配が終わるとマミゾウは空を見上げて一言。
「そろそろ潮時かの……。今日の興行はこれまでじゃ。また明日、手に汗握るオカルト弾幕でお会いしようぞ!」
なにぶん人間向けの商売だし、治安にも良い影響を与えないので、夜までは出来ないのだ。
観客を人里の中心へ帰らせると俺はマミゾウと彼女の配下を手伝い、会場を片付ける。先程まで戦っていた妖夢もいた。
「今度は負けませんからね? もっともっと剣術を磨いて……」
「いや、あのオカルト技を使うなら自転車の練習をした方がいいんじゃないか? 見ていて危なっかしかったぞ」
ポンポンと妖夢の頭を軽く叩くと俺は一言。
「練習したいっていうのなら付き合うぜ。それとも補助輪でもつけとくか?」
「なっ、子供扱いしないでくださいっ!」
さて、からかうのはこれくらいにして跡片付けの続きでもするか。見るとオカルトボールが一つ地面に転がっているではないか。アレはマミゾウの手下が化け術で疑似的に再現したものだが、どうしてこんなところに転がっているんだろう?
とにかく回収するべく俺はその紫色の玉に手を伸ばし、そして触れた。
「っ!?」
すると静電気なのか、指先にビリっとした痛みが走り、頭のてっぺんまで痺れが駆け抜けていった。思わず手を引っ込めた俺は痺れて体が動かない。今のは静電気にしては随分と強力だったな。
それだけではなく、視界までもがビリビリと歪み始めるのだ。ザザザと砂嵐が走ると視覚も聴覚もそれに奪われてしまった。
いや、声が聞こえる。砂嵐のノイズに混ざって微かに声が……。
とても悲痛な少女の叫びであった。同時に砂嵐に覆われた視界は一瞬だけ晴れてここではないどこかの風景を映し出している。だが、すぐに映像が乱れてしまい詳しくは把握できない。
「おいっ、アンタは誰なんだ? どうして助けを求めているんだ?」
これでは何処で誰を助ければいいのかまるで分らない。それでも状況を少しでも把握するべく、必死に目を凝らしてノイズだらけの映像を見ているうちに、どうやら古めかしい街が映し出されていることが分かった。
だが、声の主がいまだに見えない。いや、空中に何かとてつもなく大きな影が見える。影が街を丸呑みにしようとしているのだ。抵抗するべく、小さな鳥が果敢に影に挑むものの、むなしく散っていく。
その陰のうちの一つが大きな影に飲み込まれ、片方の翼をもがれた。あの子だ、この悲痛な叫び、その声の主は確かにあそこからしたぞ! よく見ると鳥の翼を持った少女のようである。
翼を片方失った少女が祈るように組んだ両手を胸元にあてる。
私の星を助けてっ!
私は、私の名は……
だが、再び映像に激しいノイズが走ってしまい、肝心な場所が聞き取れない。
「これは一体……? どこに助けに行けばいいんだっ? 教えてくれっ!」
俺の叫びもむなしく、それ以降は砂嵐が流れるのみであり、そしてプツンと映像が途切れてしまった。
「……ズマ、これっ、轟アズマ! 何をボンヤリしておるのじゃ?」
不思議な救難メッセージに気を取られていた俺は、マミゾウの声で一気に現実世界に引き戻された。
「いえ、オカルトボールを回収してきたら急に話しかけてきて……」
「何を寝ぼけておる? ワシの子分ならここに全員おるじゃろうが」
ひぃふぅみぃ……確かにオカルトボールに化けていたマミゾウの子分たちは全員揃っているようだ。では俺が拾った紫色のボールは……あれれ、ボールなんて跡形もない。
「狐にでも化かされたのじゃあないかの? まったくロクなことしない連中じゃよ。さあ、我らが返るべき場所に戻ろうじゃないか」
豪快に俺の肩をバンバンと叩くとマミゾウは命蓮寺へと向かう。仏門にこそ入っていないものの、命蓮寺をとても気に入ったらしく居候しているのだ。
俺も置いてかれないようにマミゾウを追って銀翼に乗り込む。
次の日……。今日も今日とて俺は即席の弾幕闘技場で数多の少女達を相手する。今日は白蓮もオフの日であったらしく、俺のことが心配だからとついてきている。
「アズマさんはすぐに無茶をするんですから目が離せませんよ」
そんなこと言っているが、こちらを応援する気満々の衣装に身を包んでいる。両手にボンボンまで持ってかなり気合を入れて応援している。いったいどこで覚えたのか分からないが、まるでチアリーダーだ。
「フレー、フレー! アーズマさんっ!」
こりゃあ負けるわけにはいかないというわけで、そのまま「切り裂きジャック」をオカルトとして使ってきた咲夜や、「モケーレムベンベ」という聞いたことのないUMAのオカルトを使ってきたレミリアに勝利する。
「やっぱり時止めが通用しないなんて反則じゃないの! あの狸は『観客が試合の流れを掴めなくなるから周囲の時間を止めるのは禁止』なんて言い出すし」
今回のメイド長は放つ弾幕や俺の時間をピンポイントで止めるという形を用いていたが、超時空戦闘機であるアールバイパーには時間操作系の能力が通用しないこともあり、一度だけ窮地に陥るものの、それ以外は一方的な試合運びになってしまった。
当然ながら試合の結果に納得がいかない咲夜さんはマミゾウにつかみかからん勢いで抗議する。
「咲夜、それくらいにしなさい。能力が無効化されている中、よく善戦したと思うわ」
そんな咲夜を優しげな声でレミリアが窘めている。すると驚くほど機嫌がよくなり「お嬢様にいいところを見せようとしたのに申し訳ございません」と言い出すではないか。よほどこの従者は主のことを慕っているのだな……。まあ俺も人のことは言えないけどさ。
「さあ、強豪二人を退けた銀翼。さあ、こやつの翼をへし折れるような剛の者はおらぬかっ!?」
次の対戦相手を募っていると、すぐに闘技場に躍り出る姿があった。さあ、次勝てば連勝記録が妖夢と並ぶ。気合を入れて行こう! さあ、誰が来る……?
その相手は見かけたことのない少女であった。真っ黒い帽子とぱっつんぱっつんの服装、何よりも周囲がパチパチと帯電しているような……。
「ほほう、これは面白い奴が釣れたのぉ。天界のリュウグウノツカイ『永江衣玖』ではないか」
衣玖と呼ばれた少女は周囲をスパークさせながらゆらりゆらりと羽衣を揺らして、俺の目の前に降りてくる。
「……」
周囲は新たな挑戦者の登場に大いに沸きあがる。マミゾウも早速どちらが勝つかと予想をさせていた。観客から掛け金を回収し終えるといよいよ勝負が始まる。さあ、お手並み拝見といこうか?
お互い睨み合う中、衣玖がビシッとこちらを指さした。
「幻想郷は空から降り立つ無数の水棲生物に押しつぶされて……滅亡するわ!」
ええっと……なんだって? また随分変なオカルトを持っているものだ。リュウグウノツカイだとか言っているくらいだし、恐らく魚と密接な関係のある妖怪なのだろう。とにかくそんなことを言う以上、常に頭上に気をつけなくてはならないな。
「いいだろう。俺も受けて立つっ! 俺のオカルトは、かつて外の世界の子供たちを熱狂させたゲーム名人の……って、おいっ! どこに行くんだ!?」
信じられない行動に出たのだ。衣玖はそれだけ俺とマミゾウ、集まってきた観客に向けて幻想郷が滅亡するというデタラメな都市伝説を吹聴したかと思えば、クルリと踵を返して立ち去ろうとしているのだから。
シーンと周囲の空気が白けてしまう。数泊置いて賭けていた一人が「金を返せ」と言い出すと、一斉にマミゾウに詰め寄る観客達。
「わひゃあぁ!? わかった、わかったから落ち着くんじゃ! 今の掛け金はちゃんと返すから慌てずに並んで……おーい、<[name]>もワシを助けてくれぇ!」
衣玖を追いかけようとしたが、マミゾウに群がるのは暴徒になりかけてる観客達。その対応に追われてそれどころではなくなってしまった。
どうにか観客達に返金を済ませ落ち着かせた頃にはもう夜のとばりがすぐそこにまで迫っていた。
「客も今ので帰ってしもうたし、今日はおしまいじゃな。まったく、あのリュウグウノツカイめ、余計なことをしよって……ブツブツ」
俺と白蓮とそして今も悪態をつくマミゾウの3人で帰路につく。俺もマミゾウと同じく衣玖のあの行動について考えていた。いや、金儲けとかそういうのではなくてもっと別の方向で。
どうして彼女はわざわざ簡易闘技場にまで赴いてあんなことを口にしたのだろうか? 無数の水棲生物が空から押し寄せてきて幻想郷が滅亡する……。そういえば衣玖もリュウグウノツカイの妖怪であるらしいし、まさか仲間を引き連れて何か異変を起こすつもりじゃ……。
「白蓮、今のは一種の宣戦布告だったんじゃないかな? 空には他にも色々な水棲生物の妖怪がいて……」
「いいえ、それはないでしょう。彼女は場の調和を重んじる性格ですし、そもそも彼女に他の水棲生物の仲間はいない筈です」
今日の闘技場の空気を思いっきり壊していた気もするが、あれも悪気があってのものではないものに白蓮は見えたそうだ。
「何か異変の前兆を感じたのかもしれません。わざわざアズマさんにそれを伝えたという事は……」
銀翼の出番ってことか。ということはまたどこかのSTG世界の住民が何か悪さを?
だが、その痕跡すらも俺は見つけていない。どうやらあの衣玖って少女を捕まえて詳しく事情を聴くしさかなさそうだな。
星の瞬き始める夕暮れを俺はまっすぐに見つめる。この澄んだ空を蹂躙するべく存在など果たしているのだろうか、そしているのなら何としても撃退しなくてはならないという決意を込めて。
星の瞬く夜の闇に紛れて不気味に笑う影があった。
「きゃは、きゃははは。みーつけたっ♪」
声の出所にはひときわ大きな星が光っており……いや、あれは松明だろうか? とにかく大きな光が飛び回りながら何かを見つけてはしゃいでいるようである。
「そんなにおっきい体、隠れきるわけないもんねー。それに、他にも面白そうなのも見つけちゃうし……。ここまで追っかけて正解だったわ。うーん、どっちから行こうかな~♪」
それだけ口にすると灯りはフッと消え失せ、不気味な影も姿を消してしまった。
※こちらは東方銀翼伝の原作にあたる作品に対して「エンダー・ヴァリー」氏が投稿した非公式の次回予告となります(それに対して筆者がビッグコアとして返答をしているという形式です)。
本人からの許可をいただいたので、この場をお借りして(一部修正して)掲載しております。
次回予告(偽)
レミリア「いやしかし、割とあっさり負けてしまったわね」
妖夢「屈辱です!」
咲夜「」
レミリア「まぁ、彼も強くなったということかしら」
妖夢「悔しいですが、彼も少しはコンパクに似合う実力になったとしましょうか」
咲夜「」
レミリア「あの……さっきからうちのメイドが怖いんだけど……」
妖夢「よっぽど屈辱だったんでしょうか……。試合中、割と殺気出してた気がするし……。」
ビッグコア「皆一度勝った相手ですからね……。仲悪いと言われていた二人をこうやって出すことで今の主人公との関係を明示したといったところです。
妖夢に関しては冗談を言えるくらいに関係が修復されていますが、咲夜さんの方は明らかな険悪さはないものの、歩み寄るにはまだまだ時間がかかるといったところです。何せ自分の能力を全否定されちゃってますからね」