第1話 ~「2周目」のはじまり~
まばゆい光が俺を、そして銀翼「アールバイパー」を包み込む。ああ、俺は帰ってきたんだ、幻想郷に。
周囲を見渡すと鬱蒼と生い茂った木々が目の前に見える。その横にはポツンと建てられた小屋が一つ。どうやらお店らしく「香霖堂」と大きな書かれた看板が見える。
ひとまずは命蓮寺に向かうかにとりに会おう。最低限の飛行は出来るようになっているとはいえ、手負いの銀翼ではそこらの妖怪と戦うのも危険なのだから。
「っ!?」
だが、そうも言っていられない事態であることは明らかだ。恐らくは香霖堂の店主「森近霖之助」なのだろうか、白髪で青い和服に身を包んだ長身の男がオロオロとしているのだ。それもその筈、彼の足元には大きな血だまり。その中心で見るも無残な傷を負って倒れているのは他でもない霊夢のものだったのだから。
「大変だ!」
紫の懸念通り、彼女と別れた後の霊夢は無謀にも青娥に戦いを挑んでしまったのだろう。結果は見ての通り。ならば最初に向かう場所は命蓮寺ではない、永遠亭だ。
「霖之助さん、俺がこのアールバイパーで永遠亭まで運びましょう」
いつもの機動力が出せない状態ではあるがさすがに少女一人運ぶのは造作もない筈だ。
「ええっと君は……?」
「命蓮寺の轟アズマ。そしてコイツは俺の相棒たる銀翼『アールバイパー』」
手早く自己紹介を済ますと、コンパクとネメシスに指示を出し、後部座席に座らせようとする。
しかし、その背後から無数のクナイ型弾を浴びせられたのだ。着弾後に小爆発を起こし、ネメシス達は霊夢の体を取り落としてしまった。くそっ、いったい誰が? まさか青娥がまだこのあたりで待ち構えていたというのか?
いや、俺たちにいきなり不意打ちを仕掛けてきたのは青髪の邪仙ではなかった。一度見たら決して忘れられないだろう見事な九本の尻尾に帽子で隠したピンと立った耳。紫から気を付けるべき相手として忠告を受けていたのにまさかこんなに早く出くわしてしまうとは。
「ついに馬脚を露したな、この侵略者め!」
再び弾を放ってきたので、それをどうにかバックして回避する。ああ、霊夢から離れてしまった。
「いきなり何をするんだよ! 霊夢に当たったらどうするんだ!?」
「黙れ、博麗の巫女を殺そうとしたのは貴様だな。もう言い逃れできないぞ!」
確かに血まみれの霊夢の体を自分の銀翼に運び込もうとしている最中だし、コンパクの手は彼女の血で濡れている。なにも事情を知らないのであればそう解釈してしまうのも無理はない。だが、俺が霊夢に危害を加える筈がないんだ。証人だっている。
「霖之助さん、俺の身の潔白を証明してくれ! 俺がここに来た時には既に霊夢はこの状態で倒れていた。そうだよな? 俺はただアールバイパーに乗せて永遠亭まで運び込もうとしただけだ」
このままでは戦闘になってしまう。万全の状態でも勝てるか怪しいのに、今の飛ぶのが精いっぱいの状態ではおそらく勝負にならないだろう。暴力沙汰は何としても避けなくてはならない。
「あ、ああ。彼がここに来た時には既にこの状態だったよ。だから彼は犯人ではない」
よし、目撃者だっているんだ。これで俺を疑うことは出来ない筈……。
「では誰がこんなことをした? おい、見ていないのか?」
「それは……僕は見ていないから分からない」
この男、肝心の犯行現場を見ていないらしいのだ。再び俺に視線が突き刺さる。
「じゃあ貴様以外にいないではないか! 前々から貴様は何かやらかすと思っていたんだ。それでも認めないというのなら……認めたくなるようにしてやる!」
「そんな無茶苦茶な!」
それはあまりに一方的なものであった。満足に動けないアールバイパーで紫の右腕たる九尾の狐に勝てる筈がないのだ。何度も地面に叩きつけられ、何度も弾に貫かれ、それでも俺は本当に霊夢に危害を加えていないから認めることができない。
「強情な奴め。だが、貴様以外にあり得ないのだよ。紫様に手をかけたのも貴様に違いない」
「紫は生きている! 今はスキマから出られないだけだ」
直後に横殴りの大玉が銀翼を大きく薙ぎ払った。
「出鱈目を言うんじゃない! 紫様は……死んだんだ。式としての繋がりが切れた、あの頭の中で何かがプツリと切れたような忌々しい感覚を間違える筈がない」
語気が弱まった気がした。主の死を今でも受け入れられず目に涙を浮かべているようにも見える。だからこそ俺は真実を叫ばなくてはならない。
「嘘なんかじゃない! 俺はさっき紫に会ってきたんだ。お前のことも話していたぞ」
「もっとマシな嘘をつけっ、このペテン師め! そもそもどうやって紫様の空間に入ったんだ!?」
それは……。ダメだ、うまく説明することができない。青娥の手によって無理やり時空跳躍をさせられた際にスキマの中に紛れ込んでしまっただなんて今の藍がとても信じるとは思えないのだ。主を失った怒りと悲しみで錯乱している今の彼女ならなおさらだ。
そもそも俺だってよりにもよってスキマの中に出てきた本当の理由は分からない。これが紫に固執し続けた青娥の無意識がそうさせたらしいという推測は出来ても、根拠などどこにもないからだ。
「全く話にならん。しかし今は霊夢の治療が最優先。おい、お前にも尋問する。一緒に来い!」
一通りアールバイパーをボコボコにすると霊夢と霖之助を抱えていずこかへと飛んで行ってしまった。やはり未来から来たことや「石のような物体」の話をしても誰にも信じてもらえないのだろう。藍の場合は顕著だったが、おそらくは他の相手にもマトモに通じるとは思えない。
「青娥だけじゃなくて藍までも相手しないといけないのかよ……」
とても一人で背負いきれるようなものではない。そもそも動けなくなったアールバイパーでは俺は何もできない。
どうにかしてにとりに救援を求めるしかないな……。しかし宝塔型通信機に救援要請してもなかなか反応がない。このまま日が暮れてしまったらどうしよう? とりあえずあの香霖堂に身を隠す他ないのだろうか。
そうボンヤリと思考を巡らせていると、耳障りな嗄れ声が聞こえてきた。
「キヒヒヒヒ。無様なものだな、銀翼の末裔よォ」
俺を見下ろしているのは団子状の触手を2本生やした脳味噌の怪物。バクテリアン軍残党の「ゴーレム」であった。
「理由は分からんが、とにかくいい気味だぜ。ザマァ見やがれ、ヒヒヒヒ」
悔しいが今は言われたい放題しておこう。奴のすることなどお見通しだ。手負いの俺に引導を渡しにかかる。そういうわけでゴーレムの死角でコンパクを妖夢の姿に変じさせて待機させる。
だが、一通り罵って満足したのか、奴はもぬけの殻となった香霖堂へ入っていこうとする。あれ? アイツのことだから俺にトドメを刺そうとしてくると思ったのに。
戦意がないことを確認すると、コンパクに戦闘態勢を解かせた。
「なんだ? 俺を殺さないのか?」
「今はそれよりも腹が減っちまってひもじいのだよ。俺様も日々の生活があるからな。ちょいと『持ってるところ』から『持ってないところ』にだな……」
要は無人の香霖堂で泥棒を働こうということらしい。かつては幻想郷征服なんてデカイ目的掲げてたのに今ではすっかりコソ泥である。
適当な食べ物を見つけてきたのか、行儀悪く一気にかきこみながら話を続けてくる。
「それによ、モグモグ……俺様は皆が見てる中で完全な状態の銀翼の末裔を叩き落としたいのよ。ガツガツ……『テメーらに希望なんてねえぞ!』ってのを分からせるためにな。ムシャムシャ……そうしたらゴーファー様も喜びのあまり復活なさるかもしれないってわけよ。パクパク……グビグビ……MGMG……」
あっという間に平らげると満腹になったのか、ため息一つ。
「今ここで殺っちまうのは簡単だ。だけど、テメーとはちゃんとした形で決着をつけたい。万全のバクテリアン軍とテメーら超時空戦闘機&その取り巻きみたいなのな。その方がお前らを絶望に叩き込めるし、何より俺様が楽しい。ほらよ、お前も何か食え」
そう言って手渡してきたのはアンパンであった。霖之助さんがおやつにとっておいたやつだろうか?
後で料金は支払いに行こう。そう心に決めて俺はそれを受け取りかぶりついた。
口の中に餡子の甘い香りが広がる。それにしてもゴーレムものんびりと横たわっており非常に奇妙な光景である。
「まあでもそこは外道のバクテリアンなんだな。俺たちを絶望の底に叩き落すのが楽しいだなんて」
「あー、その話なんだがな……。ああやって全力でオメーらと戦うってのそのものが楽しいんだコレが。ここ最近は全然暴れられなかったからな」
卑怯で小悪党なだけと思っていたが、彼にも色々と思うところがあるらしい。そのままゴーレムはもう一つのアンパンにかじりつきながら続ける。
「ここ幻想郷でも相変わらず銀翼に勝てないし、それどころか小さい女の子にまで負けちゃうことも多いし、今じゃただのコソ泥で惨めだけど、ここ最近の俺様はなんだか生きてるなぁって実感が凄い湧くんだ。俺様にもよく分からないんだけどな、きっとゴーファー様も同じように考えてる」
俺はゴーファーが永遠亭を襲った時のことを思い出していた。そういえばアイツが幻想郷を支配しようとする理由を尋ねたら「この地で生きるため」だなんて答えていた気がする。
バクテリアンってのは俺が考えているほど暴力的な奴ではないのかもしれない。いや、戦うのが楽しいと言ってるから戦闘狂ではあるんだろうが。
「なあ、そんな幻想郷征服なんて物騒なことしなくてもお前達の願いは叶えられるんじゃないか?」
俺は豊穣の女神と仲良くなったブラスターキャノンコアや、魔界でレストランを経営していたテトランのことを話した。
「みんな上手くやってるんだな。んだけど誰もがゴーファー様の復活を待ち望んでいるはずだし、号令がかかればきっと幻想郷征服にかかるさ。何せ、我らバクテリアンはテメーらの欲望から生まれたんだからな!」
それだけ口にするとゴーレムは香霖堂の瓦礫の山から何から機械のパーツらしきものを取り出す。
「なんかお前と色々話すのも楽しいな。とりあえずお家に帰って修理してきな。このロケットっぽいのを使えば飛ぶくらいならできるだろう」
それだけ口にすると大破したアールバイパーの無理やり括り付けてしまった。
「お前はこの後どうするんだよ?」
「散り散りになった仲間を集めて新生バクテリアン軍を結成するぞ。いいか銀翼の末裔、今度会うときはまた敵同士だ。多くの幻想郷の住民の目の前で叩き落して絶望させてやるから、それまでにくたばるんじゃないぞ!」
ビシと触手をこちらに向けながら口早に喋ると、ゴーレムは香霖堂から飛び出して行ってしまった。
ゴーレムによって無理やりロケットに括り付けられた銀翼は俺が乗り込んだ瞬間に起動すると、すさまじい勢いで急上昇する。
「うわああああ!」
辛うじて飛行方向を制御できたのが幸いで、そのまま突っ込むように命蓮寺に帰還した。
「どどど、どうしたんだい!?」
今思うと格納庫に綺麗に飛び込めたのは奇跡といえよう。ちなみにロケットは着陸する際に爆発してしまった。
「修理をしてくれ。ああすぐにだ、頼む!」
「えええっ!? いやだってアールバイパーのメンテナンスならさっき済ませたばかりじゃ……」
「それはその……派手に飛んでたら事故っちゃってさ……」
どうにか丸め込んで修理を始めさせた俺。そうか、過去に跳躍したということはこの時代の俺自身がいるということに他ならない。やっぱり出くわしたらまずいのかな……。
「なあアズマ、どうしてメンテしたばかりのアールバイパーがものの数分後に大破して戻ってきたのか、何となく理由がわかったよ。君、別の時間軸からここにやってきたね?」
ギクッ!? お見通しなのか?
「『超時空戦闘機』と自称してたからもしやと思ったらそれらしき機能があってね。莫大なエネルギーを得ることで時空跳躍を行うらしいことが分かったんだ。幻想郷ではこれほどのエネルギーが集まることはそうそうないだろうけど、危ないから私はその機能が発動しないように厳重に封印をした筈だ。だというのに封印が解かれてる……」
聞くと俺が最初に幻想入りして紫と決闘して勝利した後のある日、銀翼を修理するにとりの前に紫がやってきて時空跳躍機能を封印するように命じたらしい。
「その条件と引き換えにこの銀色の翼を幻想郷に飛ばすことを許してくれたんだ」
全く知らなかった。封印が解かれたのはロンゲーナー大佐に機体を預けた時で間違いないだろう。なるほど、「新品同様にピカピカになって貴公の元に戻ってくる」ってのはこういうことを言っていたのか。
「あの封印を解除できるエンジニアが私の他にいるはずない。アズマ、未来……あるいは過去でいったい何があったんだい?」
ここは腹をくくって正直に話そう。今の幻想郷に紫も霊夢もいないこと、青娥が恐ろしい怪物を幻想郷に解き放って好き勝手していること、青娥の仲間だった首領蜂隊のロンゲーナー大佐がおそらく封印を解除したらしいこと……。
「ええっ、巫女とあのスキマ妖怪が!? ……ううむ、信じがたいが今起きていることにすべて説明がつく。やはり本当のことなのだろう」
そうは言ってもこんな荒唐無稽な話、いくら幻想郷といえど普通に伝えたとあっては相手にされないであろう。
「しかも傷ついた霊夢は藍がどこかに連れて行ってしまった。この俺のことを霊夢をに危害を加えた犯人だと決めつけて」
「ううむ、なおさら大っぴらに活動ができないじゃないか。どうしたものかなぁ……」
そもそもこの時代の俺がいることが何よりも問題なのだ。銀翼が2機存在するとあってはまた偽銀翼異変が起きたと勘違いされ、俺が危険にさらされれてしまう。ましてや今回は幻想郷でも禁忌中の禁忌である博麗の巫女に手を出した疑惑が付きまとっているのだから。
どちらかが偽物として葬られれば、どっちの銀翼も結局は俺なのだから最終的には2機とも葬られることになる。
「ほほう、随分と面白いことになっておるのぉ」
しまった、俺たちの話を誰かに聞かれてしまった! 声のした方向を振り向くと、そこには大きな尻尾に腰掛けてニヤニヤと笑みを浮かべる化け狸の姿があった。
「さすがはアズマ、そこんじょそこらの外来人とは格が違うのぉ。大体話は聞かせてもらったが、要はこの時代のお主に扱いに困っておるのじゃろう? ならばあちらのアズマはワシがあちこち連れまわすとしようかの。ちょうどお金儲けのアイデアもあるからの、うししし……」
ああ、それであの時の俺はあちこちでマミゾウの賭け弾幕ごっこに付き合わされたのか。今もほくそ笑む狸の大きな尻尾を尻目に俺は深くうなずいた。
「ワシは金儲けできる、おぬしらは調査に集中できる。良い取引だとは思わないかね? ほっほっほ……」
それだけ愉快そうに笑うとマミゾウは白煙とともに姿をくらませてしまった。
二人でマミゾウが残していった白い煙に巻かれながら唖然とする。ひとまずは調査に集中できるようになったが、我に返るにはしばらく時間がかかった。
「とにかく永遠亭だ。霊夢は大怪我をしていたからおそらく藍はそこに彼女を運び込んでいる筈」
さすがに入院中付きっ切りで藍がいるとは考え辛い。霊夢に紫の無事を伝えることができれば、おそらくは藍の誤解も解けるだろう。霊夢から藍に伝えればさすがに耳を傾ける筈だ。
銀翼の整備にはまだまだ時間がかかるらしい。疲れのたまっていた俺はそのまま河童が作業する傍らの壁に座って寄りかかり、寝息を立てていた。
どれくらい眠っていたのだろうか? あのような場所であるにもかかわらず俺は随分と熟睡していたようでいつの間にかブランケットを布団代わりということなのだろうが、それが俺の体を覆うようにかけられていた。
「ふわわ……。随分とグッスリだったから部屋に連れて行くために起こすのも躊躇ってしまったよ。それよりも修理と整備が完了した。これで元のように空を飛ぶことができる筈だ」
周囲を見渡すと夜中であるらしいことが分かる。窓からのぞく星空は文明の利器で覆われたこの部屋に比べて明らかに弱弱しい光であった。
「行くんだね? 住職サマやアズマみたいに芯の強さを持つ人を口で止めようったって無駄なのは分かってるさ。ならばせめて私が言おうとしていること、もう分かるよね?」
「ああ、できるだけ無茶はしないさ。だから直接今の青娥に挑むなんてことはしない。あの時みたいに足掻いて足搔いて少しずつ足元を固めていく」
再び整備されてピカピカになったアールバイパーに慣れた足取りで乗り込むと、エンジンを起動し始める。目指すは永遠亭。藍との交戦もあるかもしれないから気を引き締めなくては。
徐々に大きくなるエンジン音に、光を増す噴出口。そして少しずつ開かれる格納庫の扉。
「アールバイパー、出撃する!」
爆ぜるノズルと共にわが相棒は急加速。両目を見開き幾度となく舞った幻想の夜空へと俺たちは溶けていった。アールバイパーの光も漆黒の支配する夜空の前ではあまりにちっぽけなものであるのだ。
(その頃迷いの竹林では……)
人間も妖怪も惑わすそびえ立つ青々とした竹。このような場所に好き好んで入り込むような者はそうそういない。その地面の下に隠した首領蜂隊の飛行空母ならなおさらである。
そんな人の寄り付かない魔境に白い長髪をオールバックをした厳つい軍人と彼に付き添うはこのあたりを警備させてるキョンシーたちを使役している女性であった。
「ねえゴットヴィーン、わたくしの『
大柄でガッチリとした男に寄りかかるようと、性悪女はこう囁く。その姿はまるで傾国の美女といったところか。しかし彼はそこらの軍人とはわけが違った。何せ少数精鋭の戦闘部隊「首領蜂隊」をまとめ上げる大佐「ゴットヴィーン・ロンゲーナー」なのだから。
「うむ、邪魔者が居なくなったところでココから我々で新たな秩序を築く……と、言いたいところだが、懸念点がある」
これだけ妖艶な美女にしだれかかられているにも関わらず、険しい表情を崩さない大佐。不思議そうな表情を見せる青娥に向けて、大佐はさらに続けた。
「時空の微細な乱れだ。何者かがこの時空に移動してきたらしい。そういう痕跡を感知した。奴が何者なのか、どの時空から移動したのか、何の目的で時空跳躍をしたのかをハッキリさせておきたい」
時空の跳躍、その言葉に青娥の表情が曇る。
「それは過去から未来へ? それとも未来から過去?」
「まだ分からぬ。今は部下に解析をさせている」
過去から未来というのならば十六夜咲夜が自らの時間を一時的に止める(または時の流れを著しく遅くする)ことで疑似的にそれを行うことができるだろう。だが、彼女の能力では未来から過去への跳躍は出来ない。
「まさか……!?」
彼女の脳裏に浮かんだのは銀翼の姿。まだ確定ではないとはいえ「超時空戦闘機」と名乗るあの戦闘機の存在が非常に気になってくる。
「少し心当たりがありますわ。調べてくる」
焦りながらもフワフワと竹林を後にした青娥。本当に未来で何かあってこの時空にやってきたのか、それを調べるため……。
※こちらは東方銀翼伝の原作にあたる作品に対して「エンダー・ヴァリー」氏が投稿した非公式の次回予告となります(それに対して筆者がビッグコアとして返答をしているという形式です)。
本人からの許可をいただいたので、この場をお借りして(一部修正して)掲載しております。
・次回予告(壊)
アズマ「あー、もう!無茶苦茶言いやがって!藍の奴後で覚えておけよ!事が終わったら一回ボコボコにしてやる!」
紫「なるべく大目に見てあげて欲しいのだけど……ね?」
アズマ「でも最初に何も聞かずに襲ってきたのお前だし、藍が拗れてるのはそっちの責任もあるじゃん」
紫(黙って目を逸らす)
アズマ「本当、事が終わったら覚えておけよ!!次回『東方銀翼伝Re:∀CT 第2話』。果たして霊夢との接触は上手く行くのか……って、こっちも大概こっちの話を聞かないからなぁ」
霖之助「そんなことより君も後で覚えておいてよ……!」
アズマ「……あっ、その、後で金は払うんで、その」
ビッグコア「Re:∀CT編の次回予告もありがとうございます♪
あの日、どうして紫は問答無用でアズマを襲おうとしたのかが鍵となります。紫はその後で考えを改めたようですが、藍としてはそれが気に喰わないようです。ましてや外界の侵略者の手で幻想郷が散々滅茶苦茶にされてますから……」