Fate/Mistnight   作:這い寄る混沌信者

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日本よ!私は帰ってきたぁ!!

大変長い間期間を開けてしまい申し訳ございませんでした<(_ _)>
先日ようやく日本へと帰国いたしました。

日本熱すぎぃ!!帰りの飛行機で平均気温を見たら38度て……。
NZは平均気温10度台だったので、日本かえってきて速攻でダウンしました。
クーラーないと死ねそうですわ…。

まぁ、そんなこんなで更新再開していきますよぉ!


第二夜

いきなりだが結論から入ろう。

 

私の思惑は成功した。

 

多少頭はくらくらするが、体は健康そのものに、体温もかなり上昇した。

アルコールにはもともと体温を上昇させる効果があると聞いていたけど、実際にこれだけ上がるのは予想外だった。

流石神酒というべきか…。しかし、飲んでわかったのだが、この酒は度数が高すぎる。耐毒スキルが一時的におかしくなってしまった。これからは少し自重しなくては。

 

まぁそんなことはどうだっていい。現状把握しなければならないのは、今がいつなのか、ここはどこなのか、私の名前だ。

名前は最悪自分でで考えればいい、だが前二つは最重要課題だ。もし、すでに原作開始しているのならこんな幼い体でほかの転生者と闘わねばならないし、此処が地球ではない場合、原作介入そのものが現段階では不可能になる。

 

しかし私たがいたところは路地裏。人影も全く見当たらないし、気配もしない。今は夜で、しかも雨。気温はかなり低い。また神便鬼毒酒を飲む羽目になったら今度こそ完全に酔ってしまう。それもできれば避けたい。

とりあえずごみ箱でも漁って、何か使えそうなものを探そう。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

ひとまず数十分ほど濡れないようにごみ箱をあさった結果、ぼろ布数枚とボロボロの黒い外套を手に入れた。

ひとまずこれで雨に関しては大丈夫だろう。しかし、この路地裏をそれなりに見て回ったが、『私たち』と同じような子供……ストリートチルドレンがかなりの人数がいる。もういっそ1850年代のロンドンか何かだと思ったほうがマシと思えるような人数がだ。

ちらっと広告?というより手配書というようなものが多数貼ってあったので覗いてみたが、明らかに地球の言語ではなかった。ここは地球ではないと考えてよさそうだ。

よほど治安の悪い世界なのか、それともたまたまなのかはわからないが、ここで生きていくのはかなり難しそうだ。

 

やりたくはないが泥棒でもしなければまともに食料も手に入れられそうにない。神様もなんて場所に転生させてくれたのだろうか……。まぁ私のせいといえば自分のせいなんだろうが。

 

しかし、ここで新たな問題が浮かび上がった。

「『()()()』はこの世界の言語を理解できない」

『私たち』が生きていたのはあくまで地球。ほかの世界に生きていたわけではない。よってどうにかしてこの世界の言語を理解する必要がある。

しかしどうしようか。魔法には翻訳魔法というものがあるらしいが、あいにく私は魔法の使い方はさっぱりだ。術式も知らないし、そもそも魔力の扱い方がわからない。

『私たち』……あれ、なんで私は『私たち』なんて表現をしたんだろう。外見と相まってこれじゃぁまるで……いや、やめておこう。

 

とにかく。私の中にはその手のことに慣れた人がいるようなのでその人たちに頼むことにしよう。

 

「宝具発動……『妄想幻像(ザバーニーヤ)』」

 

私の影が四つに分裂し、それが形を成していく。その影は最終的に顔にどくろの面を付けた人型に変わる。

これこそが妄想幻像。単一個体でありながら群。自身とは別の個体としてほかの人格を行動させる宝具。

 

「この世界の言語、および情報の収集をお願いします。今がいつなのかわかった方は私のところに速やかにに戻ってください。私は引き続き、ここ周辺の探索をします」

 

「「「「了解」」」」

 

四人の影はそれぞれ別々の方向に去っていく。とりあえずこれで時間さえあれば情報は集まるだろう。うまい具合に行けば言語習得も容易になるだろう。

 

さて、彼らにああいった手前、ここでのんびりしているわけにはいかないから、さっさと行動するとしよ…………ん?

 

「生臭い……?」

 

雨の日特有の匂いとはまた違う匂いが漂ってくる。何故だかすごく嫌な予感がするが。

 

「…………行くか」

 

とりあえずこの匂いの発生元にまで行ってみるか。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「こ、これは……」

 

一番嫌な予感が当たった。

さっきまで私がいた所からさらにいったところに、雨風が凌げそうな屋根に囲まれた場所があった。

そこには私が着いた時には二人の男女がいた。

一人は、見るからに裕福そうな小太りの男性。

もう一人は、先ほどの男性とは違って、薄汚れた服を身にまとった女性だった。

この時点でかなり嫌な感じはしていたが、まぁ予想通りに、男が女を強姦している現場に遭遇したのだ。

 

その様は醜悪というほかない。おそらく女性は娼婦だろう。おそらくは男性に金を払われているのか、抵抗する様子があまりない。

正直に言って気色が悪い。もしこの世界中でこんなことがまかり通っているというのなら……

 

 

―――この世界は腐っているに違いない

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

その夜、男は上機嫌だった。

たまたま仕事のために路地裏を通っていたら、自分好みの娼婦を見つけたのだ。

男はすぐさま金を払い、その娼婦に襲い掛かった。

男はいわゆるサディストという奴だったので、あの手この手で女を嬲り続けた。

 

五年前のある出来事によって治安は一気に悪化、それと同時に政府が財政難に陥り、多くの失業者がでた。

年々さらに悪化していく治安だが、首都圏の治安は比較的良好だ。ストリートチルドレンや娼婦なんかがたくさんいるだけで、暴力沙汰なんかはめったに起きない。

まぁ起きたとしてもすぐに()()に鎮圧されるのだが……。

 

それは置いておいて、いま首都圏にはこういった娼婦が大量に存在しているので、欲望を満たすのは比較的簡単だった。

まさに自分は勝ち組だと信じて疑わなかった。

 

女が気絶したあたりで男は気がついた。自分がやってきた方向とは逆から一人の外套をかぶった子供がふらふらと歩いてきたのに。

見られたところで問題はなかったが、ここで男はこの子供を嬲るのもいいかもと考え、その子供に近づいて行った。

 

「一体どうしたんだいこんなところに?ここは君の着ていいような場所じゃぁないよ?」

 

と、男ははやる心を抑えつつ、なるべく優しい声音でその子供に話しかけた。

子供は男をしばらく見つめていたが、突然、女のほうを見つめ始めた。

一瞬だが、その外套の隙間から覗いた顔を見る事ができた男は一瞬だが驚いた。

この世界では珍しい白髪にアメジストのような瞳。男の嗜虐心を駆り立てるには十分すぎた。

 

「ん?あの女のひとが気になるのかい?あれはね……君が今からなる姿だよぉ!!」

 

男は瞬時に駆け出した。それに対して少女は微動だにせず、なにかよくわからないことを一瞬だけつぶやいただけだった。まさに好機、これからそうしてやろうか考えるだけでも興奮していた。

そして男が今まさに少女に組み付こうとした瞬間だった。

 

「へ?」

 

自分の目の前にとぶ()()()()に目を奪われた。そしてその瞬間に……

 

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

 

自身の腕に走る激痛に思わず足を止めた。

見れば自分の右腕の前腕部がきれいに切り飛ばされていた。男は困惑していた。今自分は狩人で相手はただのウサギだったのではなかったのか。

何かが近づいてくる気配を感じ、脂汗の浮かんだ顔を上げると、そこには一本の紫のダガーをもった先ほどの少女がいた。

そこでようやく男は気が付いた。この少女が自分の右腕を切り飛ばしたのだと。そう気づいた瞬間に男は少女から逃げるように走り始めた。

先ほどまでの興奮はどこかえ消え去り、代わりに生まれて今まで一度も感じたことのない『死への恐怖』におびえていた。

気づけば周囲には霧がかかり始め、すぐに視界は最悪になった。しかし、この近くには()()の駐屯地があったはずだと思い出し、すぐにそこへ向かって走り始めた。

だが、一向に駐屯地にたどり着く気配がなく、男はさらにパニックになった。

 

「俺が一体何をしたっていうんだよぉ!!さっさとこんな霧消えちまえよぉ!!」

 

パニックになった男はわめき始めるが、人が来る気配もなく、更に困惑し始めた。

明らかにおかしいと感じ始めていたが、腕からの出血により男は冷静になれなかった。

誰しも生まれて初めて感じたものに困惑しない者はいないだろうし、実際に被害にあえばこうにもなるだろう。

 

男はしばらくその場でしばらくわめき続けていたが、そこへ足音が近づいてくる。

だんだんと大きく、早くなるその足音に男は恐怖した。そしてまた走ろうとした途端、自身の前方に先ほどの少女が立っていた。

 

「ひっ!?く、来るなぁ!!」

 

と、近くにたまたま置いてあった木材で少女に殴りかかったが、ひらりと躱され、男の足を根元から切断した。

 

「ぎぃやぁあああああああああああああ!!」

 

またも絶叫が路地裏に木霊するが、やはり誰も来ない。

足を切り落とされ、まともに歩けなくなった男は這いつくばって、少女から逃げようとし始めた。が、少女はまたもいつの間にか男の前におり、かがんで男の顔を覗き込んでいた。

少女は男に何か話しかけたが、男にはさっぱり理解できなかった。混乱していたのもあるが、今まで聞いたことのない言語だったからだ。

男はそれなりの教養はあり、それなりに他世界で使われている言語は理解できたが、その中のどれとも似ても似つかない言語だっため、理解できなかった。

混乱の極みにあった彼は一周回って冷静になり始めた。そして気づいてしまった。この少女が他世界の言語を話しているということは、自分の言語も理解してはいないいのではないかと。それを考え付いてしまった男の顔は、元から相当悪かったのに、さらに一気に血の気が引いた。

自分が何を言おうとも少女は理解しない、つまり命乞いをしても無駄だということ。

そこで男の心は折れてしまった。

 

男が最後に見たのは、無邪気な笑顔を浮かべた、黒い外套を着た白髪に()()()の少女だった。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

・事件報告書

 

新暦56年、第60管理世界「ローディン」にて連続殺人事件発生。

いずれの犯行も残酷なものばかり。犯人についての情報は一切ない。

被害者は今までに21名。

 

〈発見時の状態〉

第一被害者:右前腕部、左脚部、頭部の切断。内臓の対外摘出。

第二被害者:下半身の切断。顔面部に複数の打撲痕。

第三被害者:右半身と左半身の切断。

第四被害者:心臓の破裂

第五被害者:毒死。胸部に十字の傷跡

      (以下省略)

 

被害者の共通点は「路地裏に入ったこと」「財布、デバイス、一部の衣類等の盗難」「死亡前に何かしらの非道徳的行為を働いていたこと」

それ以外の共通点は無し。

被害者たちが行っていたものの例は、強姦、強盗、スリ、ストリートチルドレンの虐待など様々です。

管理局はこの事件に対し、AAランク魔導士の現地派遣を予定。

以降、この事件を「ローディン連続殺人事件」と呼称。

 

また、犯人の仮称を「ジャック」とする。

 

 

 

 

 




うむ、ちょっと長いかな。
まぁ久しぶりなんで許してくだちぃ。

この作品のスタイルとしては、とある三人のサーヴァントを前面に押しだしていく予定なので、当ててみてください。
新暦56年は一応、なのはちゃんの生まれた年です。たぶんですけど…。
なのはWIKIとか参照しながら書いていきますので、基本の時系列はあそこの考察を使用しています。

今の主人公ちゃんがどういう状態なのかは後々明かしていこうかなと思います。
ではでは、閲覧感謝です<(_ _)>
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