⚠︎注意
レオナルドくんが童貞じゃない設定です
「おー、奇遇だなぁ。陰毛くんよぉ」
「…うげ」
何も無い休日。
……そう、休日。ビバ、フリィィィイイー!
いえぇぇい!と、最近馬車馬のごとく働いていたレオナルドが喜んでいたところに、喜色満面。ザップがジャイ〇ンよろしくやってきたのである。
急転直下。
あぁ、なんて自分はツイていないんだ、最悪。こんな不幸ってない。
レオナルドは心底嫌そうな顔をした。理由は単純だ。カツアゲされるからだ。
もう一度言おう。
なけなしの、レオナルドの金が、カツアゲされるからだ。先輩にカツアゲされるからだ。
大事なことなので二度と言わず何度も言う。クズのSS先輩に、レオナルドが働いて稼いだ、レオナルドの大事金がカツアゲされるからだ。
「よォ〜、レオナルドくんじゃねぇかぁ」
にやにやにやにや……
いや、そんな可愛らしくない。
ニタニタ……。そう、ニタニタとした笑い方だ。
ニタニタニタニタと、ザップが下卑た笑いをそのご自慢のご尊顔に引っさげて殊更ゆっくりとレオナルドに近づく。
「……なんすか、金ならねぇっすよ」
あっちいったとばかりにしっしっと手で追い払うレオナルドに、ザップはにっこり笑った。
「そぉかぁ、そりゃかわいそうなこってなぁ」
「えぇ、ですから……って!なんで僕の服漁ってんですか!!」
「そりゃぁお前、……っと、めっけ!」
「うぎゃっ!返してください!」
「返して欲しかったら自分で取ってみろよ!」
ほーらよっ!とザップは紙幣を持つ手を高々と上げてしまった。
小学生か。
「ほーら、童貞オチビくーん?」
ひらひらひら
ザップの手の中で紙幣が舞う。
レオナルドは取り返そうとぴょんぴょん跳ねた。
しかし、ガキ大将ことザップにはそれが面白かったのだろう。童貞やら陰毛やら連呼しながらレオナルドを躱す……というか、レオナルド自身届いてないが。
「ほーらほらほら、童貞くーん?」
「こんのぉっ……!」
ひらり、とまた躱された。ザップが、うはははっと豪快に楽しそうな笑い声を上げた。
レオナルドは怒っていた。
それもその筈、久々の休日。それも昨日、久しぶりの給料日だったのだ。そして久々のちゃんとした食事にありつけると思ったのだ。それを。
レオナルドは我慢の限界だった。
「届かねぇんだろ、童貞でおチビな陰毛ナルドくんは」
「僕はっ……」
レオナルドの目が、カッと開いた。
「ほーら、童貞……げっ」
「僕は童貞じゃなぁぁあいっ!!」
シャッフル!!
うぎゃあああああっ
と、男の断末魔がヘルサレムズロットに木霊したのであった。
因みに、金は返ってきた。というか、蹲るザップが勝手に落としたので拾い上げ、レオナルドの元へ無事帰ってきたのだった。