3ヶ月ぶりですね。
投稿が遅れてすいません。
では、どうぞ。
-屋上-
ガチャッ
こ「こ、高坂さんどうしたの?」タッタッ
穂「……」タッタッ
穂乃果はことりの手を引っ張り、学校の屋上まで連れてきた。
ピタッ
穂「ことりちゃん!これはどういうことなの!?」
こ「なんのことですか?分かりませんよ、ことりは転校生なんですから」フフッ
穂乃果の問いにことりは笑みを浮かべ、はぐらかす。
穂「はぐらかさないで!てっきり、ことりちゃんは尸魂界に帰ったのかと思ったよ。まだ帰らなかったんだね!」
こ「……違うよ」ボソッ
こ「尸魂界に『帰らない』んじゃなくて『帰れない』の」
穂「えっ?」
ことりが答えた言葉に穂乃果は驚く。
穂「死神だったら簡単に尸魂界に出たり帰ったり出来ないの?」
こ「死神……だったらね」
こ「穂乃果ちゃんに力を与える時に予想以上に吸収されちゃって、今の私は死神の力を失った状態なの」
ことりは今の自分の状態を穂乃果に話した。
こ「尸魂界に帰るには死神の力が必要……。死神の力を失った今の私じゃ帰ることは出来ないの」
穂「穂乃果がことりちゃんから力を取っちゃったから……」
穂乃果はことりの話を聞き、ことりが帰れない原因は自分のせいだと思い、自分を責める。
こ「穂乃果ちゃんは悪くないよ!」
こ「穂乃果ちゃんは家族のために頑張ったんだから!……ただ、私の力が弱かっただけだよ」
穂「それこそ違うよ!ことりちゃんは穂乃果達を守ろうと頑張ってくれたんだもん!」
二人は原因は自分のせいだと言い、譲る気配はなかった。
穂「……そういえば、ことりちゃんの姿がなんでみんなに見えてるの?」
終わらない話を止め、穂乃果は何故ことりの姿が他の人達に見えているのかを訊いた。
こ「それは『義骸』のおかげなの」
穂「ぎがい?」
こ「義骸っていうのは、簡単に言うと魂のない作られた肉体のこと」
こ「霊力を失った今の私のような死神が義骸の中に入り、霊力を回復させる道具で義骸に入ると霊力を持たない人でも姿を見ることができるの」
穂「へぇ~、そんなのがあるんだ」ナルホド
ことりの姿が普通の人にも見えている理由を聞いた穂乃果は納得する。
穂「じゃあ、その中にいれば力が戻るんだね!」
こ「そうだよ」
ことりの力が元に戻ることを知った穂乃果は、ホッと胸を撫で下ろす。
こ「それで、穂乃果ちゃんに頼みたいことがあるの」
穂「頼みたいこと?」
虚と対峙しているかのような真剣な眼差しでことりは穂乃果を見る。
こ「穂乃果ちゃん………ことりの代わりに虚を退治して!」
穂「えっ?………」
穂「えぇぇぇ~~~~!!!!!?」
穂乃果は大きな声で驚いた。
穂「虚退治って、昨日の夜に出てきた化け物をやっつけろってこと!?」
こ「そうだよ」
動揺している穂乃果の質問にことりはストレートに答える。
こ「穂乃果ちゃんにだったら、任せられるって思ったの!」ギュウッ
穂乃果の手を握り距離を詰める。
穂「ちょ、ちょっと待って!任せられるって言われても、あの時は何も考えずに戦って勝てたけど穂乃果は高校生だよ!?次戦ったら負けちゃうよ!」
こ「大丈夫だよ。穂乃果ちゃんの霊圧はそこら辺の虚よりもすごく高いから!」
穂「えっ?そうなの?……って、そうじゃなくて!それに私はもう死神の姿じゃないんだよ?どうやってなれるの?」
こ「それは大丈夫だよ♪」グッ
ことりはポケットから取り出したドクロが描かれた手袋を右手につける。
こ「えいっ♪」トンッ
穂「えっ!?」グラッ
手袋をつけたことりは穂乃果を押す。
穂「いきなり何するの!?………うわぁ!!ほ、穂乃果が倒れてる!?」
穂乃果の目の前には糸が切れたかのように倒れている穂乃果自身がいた。
こ「魂と肉体を分けたんだよ」
穂「魂?……あっ!死神の姿になってる!」
穂乃果の姿は昨晩と同じ、黒い着物を着てデカイ刀を背負っていた。
こ「じゃあ、行こ!」
穂「えっ?どこに?」
こ「ここから1kmくらいかな?」
穂「遠いよ!授業始まっちゃうよ!」
突然のことりの提案に穂乃果は反対をする。
こ「大丈夫、今の穂乃果ちゃんならすぐに着くから♪」
~~~~~~~~~~~~~~~~
タッタッタッタッタッ
穂「すご~い!!穂乃果、こんなに速く走れるんだ!」
こ「死神の身体能力は普通の人間とは桁違いだからね」
住宅街の屋根の上を穂乃果は速いスピードでことりを背負いながら走っていた。
こ「あっ、この公園だよ」
穂「ここだね」ヒョイッ
トンッ
穂乃果とことりが来た場所は普通の公園だった。
こ「ねぇ、穂乃果ちゃん。この公園に幽霊っている?」
穂「いるよ。小学生くらいの男の子が1人」
来たことがあるのか、ことりの質問に穂乃果はすぐに答える。
こ「その子……………襲われるよ」
穂「えっ?」
ドォォォォォーーン
穂「……!!?」
ことりが言い終わる瞬間、公園の方から大きな音がした。
公園の方を見ると先程話していた幽霊の男の子が走っており、その後ろからは蜘蛛のような姿をした虚が男の子を追いかけていた。
男の子「た、助けて~!!」
穂「待ってて!今すぐ助けに「ダメだよ!」……!なんで!?今、目の前で!…」
男の子を助けようと構えた時、ことりが穂乃果を呼び止める。
こ「あの子を助けるってことはこれからも魂魄を助けるってことだよ」
こ「目の前の魂魄だけを助けるなんてそんなことは許されない。死神は全ての魂魄に平等でなければならないの」
死神の義務をことりは真剣な顔で穂乃果に話す。
死神は魂を司る者、だから魂に優劣を付けてはいけないのだ。
こ「だから穂乃果ちゃん、あの子を助けたかったら覚悟を決めて!」
穂「………」
穂乃果はすぐには答えられなかった。覚悟とはなんなのか、その覚悟が自分にはあるのか、ただそれを考えるしかなかった。
男の子「うわぁぁぁ!!」
穂こ「……!!」
男の子の叫び声が聞こえる。公園を見ると虚が男の子を追い詰めていた。
こ(危ない!)
シュッ
こ「……!」
虚「グオォォォォォ!!」ブンッ
虚は倒れている男の子に鋭く尖った足で刺そうとする。
男の子「た、助けて~!!」
ズバッ!
虚「……!?」ボトッ
穂「はあぁぁ!!」ブンッ
バキッ!
虚「グオッ!」ドォーン!
それは一瞬の出来事だった。虚が男の子に向かって出した足を速い素早さで間に割り込んだ穂乃果が足を切り落とし、虚の顔に蹴りを入れた。蹴られた虚は十数m後ろに飛んだ。
こ(すごい……一瞬、目で追えなかった)
穂「この子は……私が守る!!」グッ
男の子を背に、穂乃果は刀を虚に向けて構える。
こ「覚悟が出来たんだね」
穂「分からない」
こ「えっ?」
まさかの穂乃果の返答にことりは疑問を浮かべる。
穂「覚悟って言われても正直言って分かんない。……でも、目の前で傷つけられそうになっている人を私は無視できない!」
虚「グオォォォォォ!!」ドンッドンッドンッ
穂乃果に足を切られ吹っ飛ばされた虚は足を再生し、穂乃果に向かって突進した。
穂「私はこの町が大好き、町のみんなが大好き。だから、みんなが笑顔で居られるように私は……」スッ
穂「はあぁぁぁぁ!!」ブンッ
グサッ!
虚「グオォォォォォ!!!」
突進してきた虚の力を利用して、虚の仮面に刀を突き刺す。
穂「やぁぁぁ!!!」ブンッ
ズバッ!
虚の仮面から刀を抜き取り、そのまま虚の顔を縦に切り裂く。
虚「グ…ォォ…」スゥゥ
虚は灰のようになって消えた。
穂「私は戦う!みんなの笑顔を守るために!!やるったらやる!!」
こ(穂乃果ちゃん………それが…)
こ(覚悟だよ)
~~~~~~~~~~~~~
-放課後-
【帰り道】
虚との戦いのあと無事に霊の男の子を魂葬し、学校へと戻った。今は授業も終わり、穂乃果は家に帰っている最中である。
穂(ことりちゃん何処に行ったんだろう?)
ことりは授業が終わるとすぐに何処かへと行った。
穂(海未ちゃんは弓道部だし、花陽ちゃんは用事があるって先に帰っちゃったし、久しぶりに1人だね)
1人で帰ることに少し寂しい気持ちになる穂乃果であった。
穂(そういえば、ことりちゃんってどこに住んでるんだろう?今度訊いてみよ)
そんなことを考えていると『穂むら』に帰ってきた。
【穂むら】
ガラガラッ
穂「ただいま~」
杞「おかえり」
カウンターに杞穂が店番をしていた。
雪「お姉ちゃんおかえり~」
穂「ただいま~」
店の奥から雪穂が出てくる。
こ「穂乃果ちゃんおかえり♪」
穂「ただいま~」
雪穂に続いてことりが出てくる。
穂「…………………へっ?」
穂「なななななななんで、ことりちゃんがうちにいるの!!?」
こ「よろしくね♪」
穂乃果は思った。もう自分が休める場所がないってことを。
読んでいただきありがとうございます!
サンシャイン!!もアニメが終わりましたね。
first liveに申し込みましたので、当選したさいにはよろしくお願いします。
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