絶対に行く!!
あっ、5話目です。どうぞ。
【小泉家】
花陽母「はなちゃ~ん!早く行かないと学校に遅刻しちゃうわよ~!」
花「はーい!」
ここは穂乃果の友達の小泉 花陽の家。花陽と父、母の3人で暮らしている。
チーーン
花「お兄ちゃん……いってきます」
2年前に亡くなった兄を除いて……。
【通学路】
穂「ふぁ~………もう少しくらい寝れたのに」アクビ
こ「ダメだよ、穂乃果ちゃん。あのまま寝てたら遅刻しちゃうよ」
穂乃果とことりは学校に向かって登校中だった。
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-昨日-
穂「なんでことりちゃんがうちにいるの!?」
穂乃果が学校から帰ると穂むらに、なんとことりがいたのだ。
雪「何言ってるの、お姉ちゃん?ことりちゃんは小さい頃からここに住んでるじゃん」
穂「へっ?」
まさかの雪穂の言葉に穂乃果は驚く。
杞「そうよ。昔から一緒に暮らしているのにどうしたのよ?」
穂「あ、あれ?」
雪穂に続いて杞穂も同じことを言っている。
穂「こ、ことりちゃん!ちょっと来て!」グイッ
穂乃果はことりを引っ張って、自分の部屋へと向かった。
穂「ことりちゃん!これはどういうこと!?」ズイッ
こ「ほ、穂乃果ちゃん、落ち着いて」
詰め寄ってくる穂乃果をことりは落ち着かせる。
こ「二人には昔から私がこの家に住んでいるっていう記憶を入れただけだよ」
穂「記憶を入れた?」
こ「私の力が戻って、ここから出るときはちゃんと消してから行くから安心して」
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-現在-
そんなこんなでことりは現世にいる間は穂乃果の家に居候することが決まった。
穂「もしかして、一昨日のお母さん達の記憶が無かったのもことりちゃんが何かしたから?」
こ「そうだよ。さすがにあれだけのことがあったら消しておかないといけないからね」
穂「なるほど」
1つの謎が解けてスッキリする穂乃果であった。
穂「あっ!あれは……」
【公園前】
花「………」
スゥゥ
「………」
穂「花陽ちゃ~ん!」
「……!」
スゥゥ
花「あっ、穂乃果ちゃん」
公園前の道を何故か眺めていた花陽に穂乃果は声をかける。
こ(今、何かが居たような?…)
穂「おはよう!花陽ちゃん!」
花「おはよう、穂乃果ちゃん」
穂乃果と花陽はお互いに挨拶を交わす。
穂「今日もそのヘヤピン似合ってるよ!」
穂乃果はいつも花陽が付けている花の形をしたヘヤピンを見て言う。
花「ありがとう」ニコッ
花陽は笑顔で穂乃果に礼を言う。
花「南さんもおはよう」
こ「おはよう、花陽ちゃん。ことりも名前で呼んでいいよ」
花「うん。よろしくね、ことりちゃん」
ことりと花陽も挨拶を交わす。
花「海未ちゃんはどうしたの?」
穂「海未ちゃんは弓道部の朝練だよ」
いつも穂乃果と一緒に登校する海未だが、今日は弓道部の朝練で先に学校へ行っている。
花「あっ!私今日日直だったんだ!先に行ってるね」タッタッタッ
穂「またね~」フリフリ
こ「………」
穂「ことりちゃん?」
ことりは何か考え事をしているかのような表情をしていた。
こ「えっ?な、なに?」アセアセ
穂「何か考え事?」
こ「な、なんでもないよ。さぁ、私達も学校に行こ!」
穂「?そうだね」
タッタッタッ
スゥゥ
「………」
「……………花陽」
-放課後-
こ「………」ウーン
穂「どうしたの?ことりちゃん。朝からずっと何か考えてるみたいだけど?」
学校は終わり、穂むらへと帰宅中に穂乃果は今朝から気になっていたことをことりに訊く。
こ「穂乃果ちゃん、1つ訊いてもいい?」
穂「なに?」
ことりから返ってきた言葉は穂乃果への質問だった。
こ「花陽ちゃんのご家族は何人なの?」
穂「花陽ちゃんの家族?」
穂「え~と……お母さんとお父さんがいて、すごく優しいよ」
こ「他には?」
穂「あとは………お兄さんがいたみたい」
こ「いた?」ピクッ
穂乃果の言葉にことりは反応する。
穂「花陽ちゃんのお兄さん、2年前に交通事故で亡くなったみたいなんだ」
穂「朝に花陽ちゃんが居た公園前の道路で事故が起きたんだって」
こ「そう…なんだ」
穂「花陽ちゃんの家族に何かあったの?」
こ「なにもないよ。少し他の子の家族が気になっただけだよ」
こ「それより、早く帰ろ」
穂「う、うん…」
また、はぐらかされた。穂乃果の不安は増すばかりでしかなかった。
こ(私の予想が外れていてほしい…)
【穂むら】
穂「ふぁ~、今日は虚は出なかったね」アクビ
自分の部屋であくびをしながら穂乃果は珍しく今日は虚が出なかったことを話す。
こ「毎日虚が出るわけじゃないからね」
ピピピッ ピピピッ ピピピッ
穂「ん?なんの音?」
どこからか機械音が鳴り響く。
こ「私のだよ」スッ
ことりは懐からスマホを取り出した。
穂「何かの連絡?」
こ「うん。どこかで虚が現れる場所とを教えてくれるの」ピッピッ
穂「虚が出てくるの!?それなら準備しなくちゃ!」
虚との戦いの準備をしようと穂乃果は慌てる。
こ「…!!!」
スマホに送られた内容を見たことりの表情が変わった。
こ「穂乃果ちゃん!」
穂「虚が現れる場所が分かったの?」
こ「……ここ!!」
ズズズッ
穂乃果の後ろの壁から黒い渦が現れ、渦から出てきた大きな手が穂乃果を襲おうとする。
こ「危ない!穂乃果ちゃん!」ドンッ
穂「うわぁっ!」
例の手袋を付けた手で穂乃果を突き飛ばす。
こ「穂乃果ちゃん、顔を狙って!」
穂「うん!」ズバッ!
手袋によって死神化した穂乃果は虚の顔に向かって刀を振る。
虚「ぐおぉぉぉぉ!!!」ポロッ
こ(浅い!)
穂「…!!」
仮面の一部を砕かれた虚は黒い渦へと戻っていった。
こ「穂乃果ちゃん、追いかけるよ!」
穂「…………」
こ「穂乃果ちゃん?」
穂乃果は無言で立ち尽くしていた。
穂「ねぇ、ことりちゃん」
こ「なに?」
穂「今の虚………」
穂「花陽ちゃんのお兄さんだったよ」
読んでいただきありがとうございます!
今回は花陽ちゃんを巻き込む話となりました。
虚の正体が花陽のお兄さんとはどういうことなのか!?
次回をお楽しみに!!
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