やはり僕の部活動はまちがっている……と思う。 作:二次元ラブ100%
みなでカレーを食べている時、ある議題が上がってきた。
それは、鶴見 留美という女の子という一人の女子小学生。その女子小学生がみんなにハブられているというか、孤立しているという問題についてだった。葉山隼人という男は見逃せないらしく、みんなで話し合うことにした。
僕は別に一人でいることが悪いことじゃないと思うけどな。だって一人って結構落ち着くし。
まあ、それは自分でなっている時の話だけどな。
自ら進んで孤立している、というのは別にいい。ハブられているというのが問題だ。他人の悪の介入によって傷つけられている。
僕は鶴見 留美って子をあまり見たことがないからどうとも言えないけど。
「カレーうま」
みんな何か言い合っているが、僕はそんなの気にしないで食べている。カレー超美味しい。
「優美子、姫菜と一緒に飲み物取ってきてくれ」
「え、まだ布教が……。ぜひBLについて語ろうと思ってたのに!」
「ほら海老名行くよー」
海老名さんはなにを広めようとしていたんだろ……。知りたくないなその世界……。そんなかけ算はしたくない。習いたくない。
「…………やっぱり、みんなで仲良くできる方法を考えないと根本解決にならないか」
「それは無理よ」
葉山くんがどうしたいか言うと、冷たい声で雪ノ下さんが言い放った。その言葉に、三浦さんが反応する。
「そんなことは不可能よ。ひとかけらの可能性もありはしないわ」
「ちょっと、雪ノ下さん? あんた、何?」
少しばかり怒気が篭っている声の三浦さんに対し、雪ノ下さんは涼しげに返した。
その涼しげな顔が、三浦さんの癪に障ったのか、熱がこもる。
そして、言い争いが始まってしまった。由比ヶ浜さんが仲裁役に入っているが、二人は収まるところ知らず。その矛先は、由比ヶ浜さんに向かった。
「ちょっと、ユイー?」
「……あなたはどちらの味方なのかしらね?」
なんだろう、僕が仲裁役に入ってなくて安心した。あんな威圧感に耐えられる気がしない。
ほらー、彩加も怯えてる。この可愛らしい小動物を怯えさせないでくれない。
「でも留美ちゃんってなんだかクールでしたよねえー」
小町ちゃんは喧嘩をしている三浦さんと雪ノ下さんを無視して話し始めた。
小町ちゃんは将来大物になれそうな気がする、と思ったのは僕だけだろうか。
「ご飯の時間であんな疲れるかー」
ご飯の時間が終わった。今日はこの後何もないため自由時間となるわけだが、疲れて何もする気がなかった。
ログハウスの外で寝っ転がって星を見ている。
ああ星綺麗だなあ。あれは天の川だろうか。
「きーらーきーらーひーかーるー……」
「よーぞーらーの、ほーしーよー、だろ?」
「葉山くん」
僕が歌っていると、隣に葉山くんが来ていた。つきまとっている戸部くんはどうしたんだろうか。
「戸部くんは?」
「戸部は今トランプでピラミッドやってる」
「そうなの」
そこで会話は途切れてしまった。もともと僕はコミュ力はそんなに高い方じゃないから葉山くんみたいなリア充感半端ないやつは少しばかり苦手意識があったりする。
「ひとつ、いいか?」
「なに?」
「留美ちゃんのこと、なんだが」
「うん」
鶴見ちゃんのこと?
「君は、ご飯の時に一言も発しなかった。少し君の意見が聞きたい」
「僕の、意見?」
僕の意見を聞いてどうするつもりなんだろうか甚だ疑問でしかないが、言わないわけにもいかない。どっちにしろ、比企谷くんあたりには言うつもりだった。
「まあ、葉山くんが言ったようなみんなで仲良くするというのは無理だね」
ハブられていた人が、受け入れられるとは思わない。みんな仲良くしたって、それは上辺だけでしかない。
「でも、そういう状態だといけない。悪いことときちんと教えないといけないと思う」
「そうか。参考になったよ。ありがとう」
「なんもだよ」
葉山くんは、またログハウスの中に入っていった。
僕も葉山くんを見送った後、また、一人で星を眺めていると、自然とまぶたが落ちてきて、意識を手放した。