「……う…、ぅん………。」
微かな呻き声と共に寝台に寝かされていたレプリロイドの少女が目を覚ます。
「……ここ…は…?」
少女はそう呟き、起き上がろうと腕に力を入れる。
しかし。
「ぁう…ッ!!」
身体中に激痛が走り、うずくまる。
痛みが落ち着くと少女は今度は首を動かし、状況の把握を図ろうとした時、突然部屋の扉が開く。
彼女はその音に恐怖を覚える。
もしかしたらここは処分場なのではないのか。
そんな考えが頭をよぎる。
「目が覚めたのか。」
「だ、誰…?
私を…処分するの…?」
少女は部屋に入ってきた人物、ゼロに問い掛ける。
「私…イレギュラーなんかじゃない!!
ただ型が古いだけよ!!
他の皆だってそう!!
なのに処分するの!?」
「落ち着け。」
怯えた様子の少女にゼロが言う。
しかし少女は混乱していてただ威嚇の声を上げる。
しかし、再び傷が痛み出し「うっ!!」と声を漏らす。
「まだ大声を出すんじゃない。
傷に障る。」
「ほっ……といて…。
どうせ…処分…するんでしょ…?
心配…する振りは…やめて…。」
そう訴える少女の様子にゼロははぁ…とため息を吐くと彼女の方へと近付く。
「こ、来ないで!!」
そんな少女の声を無視しゼロは少女の目の前へと移動するとスッと手を伸ばす。
「……ッ!!」
思わず少女は身構え、キュッと目を閉じる。
しかしゼロの手はポンと少女の頭に乗るだけだった。
「……………え?」
きょとんと拍子抜けしたような顔をする少女の頭をゼロはただ撫でる。
「怖がらせてすまないな。
だが俺達はお前に危害を加えるつもりはない。
だから落ち着いてくれ。」
「本当に……?」
確認をする少女の質問にゼロは頷いて答える。
「他の奴らも生きている者は助けた。
安心しろ、俺達は味方だ。」
「全員……じゃないの…?」
その少女の質問にゼロは俯く。
「お前達を輸送していた車を止めたら奴らの1人が銃を乱射してな。
何人かは既に機能を停止していた。
…俺達の不手際だ、すまない。」
ゼロはそう少女に説明すると自分達の失態を詫びる。
「そう…なんだ…。」
「俺から説明出来るのはそのくらいだ。
何か質問はあるか?」
「ここ…どこなの…?」
「レジスタンスベース…。
俺達の拠点であり、お前達のような境遇のレプリロイド達が集まる所だ。
ここはそのレジスタンスベースの一室。
特に重傷のレプリロイドを治療するために使われている。」
「お兄さんも…?」
少女の言葉にゼロは首を傾げる。
「何がだ?」
「お兄さんも…私達みたいに…追い出されたの…?」
「俺は…少し違うな。
元々ネオアルカディアには所属していなかったからな。」
ゼロの答えに今度は少女が首を傾げる。
「…?
どういうこと…?」
「そのことについては追々話してやる。
今はゆっくり休むといい。」
ゼロはそう言って少女に毛布を掛けてやる。
「あ、ありがとう…。」
「定期的に誰か見回りに来る筈だから何かあったらその時に言え。」
「う、うん。
あの…、お兄さん…。」
少女に呼ばれ、他の負傷者の様子を見に行こうとしていたゼロはふと振り返る。
「助けてくれてありがとう…。
それと…またお話し相手になってくれると…嬉しい…かな…。」
「…………考えておこう。」
ゼロはそう答えると移動し、少女もそれを見送ると意識を落として眠りについたのだった。
私の中のゼロの日常はお手伝いか、イメージトレーニングか、寝てるかをしてるイメージがありますw
あとこのレプリロイドの少女は設定年齢的に小6くらいのイメージです▽・w・▽