がっこうぐらし!希望の光   作:フラっぴー

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こんにちは。フラっぴーです。
二作目はがっこうぐらしにしました。
今後ともよろしくお願いします。




第1話 悪夢の始まり

ジリリリリリリ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジリリリリリリ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん」

 

 

 

 

 

 

「守。朝よ。早く起きないと遅刻するよ」

 

 

 

 

「あと五分……」

 

 

「ダーメ。早く起きなさい」

 

 

 

「ふああぁ、おはようめぐねぇ」

 

 

「おはよう。朝ごはん作ってあるから早く食べなさい」

 

 

 

守こと、堀川守。彼は巡りヶ丘学院高校の三年生。

めぐねぇこと佐倉慈。彼女は巡りヶ丘学院高校の国語教師。

この二人は幼馴染で訳あって一緒に暮らしていた。

 

 

 

「部活の方はどうなの?」

 

 

 

「ん?絶好調だよ」

 

 

 

「そうなんだ。じゃあ私は行くから戸締りお願いね」

 

 

「あーちょっと待って。今日は車で送ってよ」

 

 

「んーわかったわ。じゃあ車で待ってるから」

 

 

「へーい」

 

 

 

そのあと、守はすぐに行く準備をした。

戸締りをしてめぐねぇの車に向かった。

 

 

「お待たせ」

 

 

 

「じゃあいこっか」

 

 

 

めぐねぇはそのまま学校に向かった。

その道中、たくさんの救急車やパトカーとすれ違った。

 

 

 

「今朝は何か騒がしいな」

 

 

 

「そうねぇ。何かあったのかしら」

 

 

そのまま何事もなくがっこうに着いた。

 

 

 

 

「ありがとうめぐねぇ。じゃあまたあとで」

 

 

 

「えぇ。またあとでね」

 

 

 

 

めぐねぇと別れたあと、守はそのまま教室に向かった。

その途中、守が所属している野球部のキャプテン、坂上浩太郎と会った。

 

 

「よ、守。まためぐねぇと一緒にきたのか」

 

 

「ああ」

 

 

「くぅ〜羨ましいな〜この野郎」

 

 

「何がだよ。あぁそっか、キャプテンはめぐねぇのことが好きだったっけ」

 

 

「だー!!でかい声で言うなよ!!」

 

 

浩太郎はめぐねぇのことが好きなのだ。

一度告白しようとしたが直前にヘタレてしまって告白できなかったのだ。そのヘタレっぷりはいつものキャプテンとは比べ物にならないくらいだったのだ。

 

 

 

「はは、悪い悪い」

 

 

「あ。先輩、キャプテン。おはようございます」

 

 

 

「よう、久遠」

 

 

「よ、達也」

 

 

 

守と浩太郎を呼んだのは野球部の二年生の久遠達也(くおんたつや)

達也は野球部で一番守の事を慕っているのだ。

 

 

「達也達は今日午前だけだろ。午後からちゃんと部活来いよ」

 

 

「もちろんですよ。今日の紅白戦絶対に負けませんよ。

今回の僕はいつもと違いますから」

 

「それは楽しみだぜ」

 

 

「それじゃあ僕はこれで」

 

 

 

「おう」

 

 

 

「なんか俺空気じゃなかった」

 

 

 

「気のせいだろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テスト返し……

 

 

 

 

 

「丈槍由紀さん」

 

 

 

 

「……………」

 

 

 

「おい、丈槍。呼んでるぞ」

 

 

「ううー」

 

 

 

 

「はい、放課後補習ね」

 

 

 

 

「むー、めぐねぇひどいよ〜」

 

 

 

「めぐねぇじゃなくて佐倉先生でしょ」

 

 

 

「はーい」

 

 

 

補習と言われたのは丈槍由紀。

丈槍はクラスで少し浮いているのだ。

けど、守と浩太郎は普通に接していた。

 

 

 

「残念だったな丈槍」

 

 

 

「んー。まーくんも手伝ってよ〜」

 

 

「それは無理な話だ。俺は部活があるからな」

 

 

「ケチー!」

 

 

「また今度な」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

紅白戦開始前

 

 

 

 

 

 

 

「しまった。教室に携帯忘れた。すまんちょっと抜けるわ」

 

 

 

「おう、早く来いよー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

守は急いで教室に向かった。

途中で陸上部でよく見るツインテールの子とすれ違った。

守は気にせずに教室に向かった。

すると今度はめぐねぇがツインテールの子がいた方向から来た。

 

 

「あれ?めぐねぇ。あのツインテールと何かあったのか?」

 

 

 

「えぇ、相談事があったみたいなの」

 

 

 

「ふーん。あ、携帯を取りに来たんだった」

 

 

「これのこと?教室に置いてあったわよ」

 

 

 

「おーサンキュー」

 

 

「今度からは気をつけるのよ」

 

 

 

「へいへい」

 

 

 

携帯を取ったあとすぐにグラウンドへ向かった

着いたらもう紅白戦の準備が完了していた。

 

 

 

「悪い、待たせたな」

 

 

 

「よし!これで全員揃ったから紅白戦始めるか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一回表

 

 

 

守ピッチャーで浩太郎はキャッチャーを守っている

 

 

 

「いくぜ!!おら!!」

 

 

 

「くっ!!速すぎる」

 

 

 

「まだまだいくぞ!!」

 

 

 

「今度はスローカーブかよ!」

 

 

 

 

「ふ!!」

 

 

 

「最後はフォークか!!」

 

 

 

 

「よっしゃ!スリーアウトだ!」

 

 

 

「ナイスピッチ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一回裏

 

 

 

「俺からだな」

 

 

「待ってましたよ。先輩」

 

 

 

「今回はいつもと違うんだろ」

 

 

「はい。僕のとっておきを見せてあげます!はぁ!!」

 

 

そう言って達也はボールを投げた

 

 

 

 

「もらった! !?」

 

 

守は思い切りバットを振ったが、ボールは消えてしまった

 

 

「SFFか。消えたから打てなかった。次はどんな球を投げるんだ」

 

 

「はぁ!!」

 

 

 

「!? ドロップか」

 

 

「まだまだですよ。はぁ!!」

 

 

「おら!!」カキーン!!

 

 

 

ファール!!

 

 

 

「今のは高速シュート。お前の決め球だったよな。キレが良くなっている」

 

 

 

「ありがとうございます。でも、これで最後です!!」

 

 

 

「おりゃああ!!」カキーン!!

 

 

「!?」

 

 

 

ホームラン!!!

 

 

 

 

「危なかった!」

 

 

 

「負けてしまいましたか」

 

 

 

「いや、俺も結構危なかったぞ。いい球じゃねえか」

 

 

 

「ありがとうございます。あれ?」

 

 

 

「?どうした」

 

 

「すみません。ちょっと用事が出来てしまいました。

今日は帰ります」

 

 

 

「そうか。じゃあな」

 

 

「はい」

 

 

 

 

「あれ?久遠は?」

 

 

 

「用事が出来たから帰ったぜ」

 

 

 

「そうなのか」キャー!!!!!!!

 

 

 

「「!?」」

 

 

突然悲鳴が聞こえたからその方を向いてみたらありえない光景が目に入った。人が人を喰っていたのだ。

 

 

 

「なんだあれ?」

 

 

 

「人が人を喰ってるのか」

 

 

 

その光景は他のところでも起こり始めた。

 

 

「!?まずいぞ!早く校舎に入ろう!!」

 

 

 

「ああ!! !?おい!!そこのツインテール!!早くその人を連れてこっちにくるんだ!!」

 

 

 

「!?ああ!」

 

 

 

 

 

そして四人は校舎の中に入っていった。

校舎の中もグラウンドと同じことが起きていた。

 

 

 

 

「!?バットを持ってきて正解だったみたいだな」

 

 

 

「そうみたいだな。俺が道をつくる。キャプテン達はそのあとに続いてくれ!!このまま屋上に行く!」

 

 

 

そして、四人は屋上に向かっていった。

けど、やはり道を塞ぐものはいた。

 

 

 

 

 

 

 

「邪魔だ!」バキ!!

 

 

 

 

「守が道を作ってくれてる間にいくぞ!」

 

 

「ああ!」

 

 

 

 

階段を登って行きやっと屋上に辿り着いた。

 

 

ガチャガチャ

 

 

 

「!?」

 

 

 

ガチャガチャ

 

 

 

「閉まってる!?」

 

 

 

「嘘だろ!?けど、誰かいるんじゃないのか」

 

 

 

 

 

「そうか!開けてくれ!誰かいるんだったら開けてくれ!!」ドンドン

 

 

 

「守!!!」ガチャ!

 

 

 

「めぐねぇ!無事だったんだ。下からどんどん来てる。早くドアを閉めて固定しよう」

 

 

 

 

 

 

ガチャ!

 

 

 

守達が屋上に来た時はすでに生き残った人がいた。

園芸部の若狭悠里。

クラスメイトの丈槍由紀。

教師のめぐねぇがいた。

 

 

 

 

 

「早くこの人を」

 

 

 

「!?怪我してる。早く保健室に「下はもうだめだ!」!?」

 

 

「下はもうあいつらでいっぱいだ」

 

 

「何あれ」

 

 

 

由紀が柵から顔を出していった。

その光景を見た守達は絶句した。

 

 

「なんだよこれ。なんでこんなことに」

 

 

ドンドン!!ドンドンドン!!

 

 

 

「生存者が来た「パリーン!!」!?あいつらかよ!」

 

 

「ヴアアアァ」

 

 

 

「!?いやあああ!!」

 

 

 

 

 

「みんな!園芸部のロッカーを持ってきて!」

 

 

「はい!」「おう!」「了解!」

 

 

 

園芸部のロッカーを持ってきて扉を押さえている時、ツインテールが連れてきた人に異変が起きた。

 

 

「せん……ぱい?」

 

 

「!?おいツインテール!?」

 

 

 

「恵飛須沢さん!?」

 

 

 

「その人はもう普通じゃない!逃げろ!」

 

 

 

「何言ってんだよ。この人は「ドン!」うわ!!」

 

 

ドサ!

 

 

 

 

「先輩」

 

 

 

「ヴアアアァ」

 

 

 

 

ツインテール、恵飛須沢胡桃は呆然としていた。

そのとき手元にシャベルがあった。それを持ちゾンビの首目掛けて振りかざした。

 

 

「うああああ!!」

 

 

 

ザク!!

 

 

 

ゾンビは動かなくなった。

けど、胡桃はシャベルを持ちずっとゾンビの頭を刺していた。

その時由紀が

 

 

 

「うああああん!」ガバッ!

 

 

「!?」

 

 

 

由紀に抱きつかれた胡桃は正気に戻った。

 

 

 

「馬鹿…なんでお前が泣くんだよ…。ていうか誰だよ、変な帽子」

 

 

 

「……もう収まったみたいです」

 

 

 

「そうみたいだな」

 

 

 

「これからどうすれば……」

 

 

「とりあえず、今日はもう休みましょう。下手に動いたら危険だわ」

 

 

 

「そうだな……てかいい加減に離れろよ」

 

 

 

「すぅすぅ…」

 

 

 

「疲れて寝たみたいだな」

 

 

「いきなりあんなことが起きたからな」

 

 

「私たちももう休みましょう」

 

 

 

「そうだな。じゃあ俺たち男は向こうに行ってるよ」

 

 

 

「待って!!」

 

 

「?どうしたんだ若狭さん」

 

 

 

「その…今日はみんなで一緒に寝ましょう。あんなことが起きたから不安で…」

 

 

「めぐねぇはいいのか?」

 

 

 

「私たちも賛成だわ」

 

 

 

 

「じゃあ、お言葉に甘えて…」

 

 

 

「守?顔が赤いぞ」

 

 

 

「!?変なこと言うなよキャプテン!////」

 

 

 

「悪い悪い。じゃあそろそろ休むか。もう眠い…」

 

 

 

「そうだな。じゃあみんな、また明日」

 

 

 

「ええ、また明日」

 

 

 

突然起きたゾンビ事件の1日目が終わった。

 

 

 

 

 




第二作目なんとか書けました。

一作目と交互に書いていくつもりです。


次回をお楽しみに。

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