真剣に私と貴方で恋をしよう!!   作:春夏秋冬 廻

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第53話投稿。

話が進みません。展開が遅いです。


第53話 クリスの加入、忠勝との出会い

――2009年 4月25日 土曜日 AM6:00――

 

  side 暁神

 

川神学園は週休2日制度を取り入れているため、基本土曜日は休みになる。といっても俺は正確にはまだ川神学園の生徒じゃないので余り意味がない。

しかもまだ学生の気分になれない俺は、あっちにいた頃の規則正しい生活が身に染みているため目覚ましをかけなくても起きてしまった。

 

ちなみに時差は飛行機の中で数時間寝ていたため既に修正済み。

 

掛け布団をどけてゆっくりと上半身を起き上がらせる。そして視線はそのまま左へ。

 

うん、いつの間に潜り込んできたんだろうね、この人は。

 

俺の布団の中で、俺の横で、パジャマ姿で寝ているモモ。

昨夜は俺1人で寝ていたし、モモも自分の部屋で寝ていたはずだ。モモが部屋に入ったのを確認してから俺も自分の部屋に入ったのだから間違いない。

 

気が付かなかった? 思っていた以上に疲れていたんだろうか?

 

まあそれはそれでいいが、まずはどうしてこうなったかを聞かなければならない。

俺は1度気持ちを落ち着けるように息を吐くと、少しだけ気合を入れてモモの姿をはっきりと視界に入れた。

 

何故気合を入れなければならないんだ、と思うかもしれない。だが今俺の隣で寝ているモモの姿を見てほしい。

 

我が彼女ながら完璧なプロポーションだ。

 

自己主張の強い胸は仰向けに寝ていても形が崩れていない。二の腕から胸筋が鍛えられえいる証拠だ。ほどよいくびれのあるウエストラインに、そこから伸びるしなやかな脚。無駄な筋肉も贅肉も付いていない理想的と言っていいほどの引き締まった身体。

 

そんな身体の持ち主がパジャマ1枚で無防備な寝顔をさらしているんだ。俺も健全な10代の男、朝っぱらからこの艶姿はある意味で心臓に悪かった。

 

「モモ、起きろ」

 

声を掛けながら体を揺すると、モモは寝ぼけ眼で俺を見る。そのままむくりと上半身を持ち上げると、こてんと頭を俺の肩に乗せてまだ眠いのだろう、欠伸交じりで言葉を発した。

 

「なぁんだジン……夜這いかぁ? 夜這いだったら起こさず襲えよ」

 

「いやもう朝だから。それよりなんで俺のベッドで寝てるんだ?」

 

「なに言ってんだぁ? ここは私の――」

 

そこまで言って自分のいる場所に気付いたのか、ハッとなり急に覚醒すると2度3度首を振り周囲を確認するモモ。そして今いるのが俺の部屋だと気付くと、バツが悪そうに苦笑いを浮かべた。

 

「悪いジン、寝ぼけてお前のベッドに潜り込んだみたいだ」

 

「みたいだな。でもなんで寝ぼけて俺の部屋に来る」

 

「えっとだな……」

 

さらにバツが悪そうになると、今度は暑くもないのに汗が溢れ出てきているのが見えた。たぶん冷や汗なんだろう。

さすがに追い詰めるのは悪い気がしたので、理由をモモの口から聞く前に俺から確認する事にしよう。

 

「俺がいない間、週に何度かこの部屋で寝起きしてたんだろ? 鉄心さんから聞いてる。その癖で夜中に潜り込んだ。違うか?」

 

「違わない」

 

申し訳なさそうに俯くモモの頭に手を置き優しく撫でる。俺にはそれに対して意見を言う権利は持っていない。モモを不安にさせていたのは俺だから、今回は何も言わずにいるのがベストだろう。

 

何も言わずに頭を撫でる俺の行動に、とりあえず責められているわけではないと悟ったモモは小さく嬉しそうな笑みを浮かべて撫でられ続けていた。

 

その後に朝食で呼びに来たカズに色んな意味で誤解されたのは言うまでもないだろう。うかつだったな俺。

 

  side out

 

 

  side 黛由紀江

 

父上、一筆啓上申し上げます。

由紀江が川神学園に入学し、数週間が経過いたしました。そちらはお変わりございませんか。

 

由紀江は未だに未熟ですが、1人だけお友達が出来ました。でも携帯電話を持っておらず、連絡先を知らないため休日は1人部屋で膝を抱え座る日々です。

 

けれど父上にお願いしてまで出てきたこの土地。必ずや掲げていた目標に達するために頑張ります。

 

暑くなるのが早いのでご自愛ください。  あらかしこ。

 

「手紙の書き方微妙におかしくね、まゆっち」

 

「いいんです、形式ばり過ぎると堅苦しいと父上が」

 

松風の言葉に筆を置きます。

しかしあれです、こうして家に手紙を出す事が唯一の楽しみとは、青春を生きる10代の女として私は早くも間違えているのではないでしょうか?

 

ああ……もっとお友達が欲しいです。タカさん1人は寂しいです。

 

でもこの寮にいる風間さんたちのグループは楽しそうです。私も仲間に入れてほしいと切実に願っています。もっと青春を楽しみたいです。

 

「なら行動に移そうぜまゆっち!」

 

「そうですね、行きましょう松風!」

 

私は父上から授かった刀を抱え、寮の部屋から踏み出しました。

 

目指せ! 友達100人出来るかな! です!

 

  side out

 

 

  side audience

 

「4番、ファースト、島津!」

 

「ガクトか、空振り取り易いね」

 

風間ファミリーの仲間は河原で野球をやっていた。

昨日の金曜集会で決めた通り、みんなが午前10時ごろに集合し、何をするか決めていたわけでもなく動き、自然と野球をする事となった。

 

バッターとして立つ岳人と、正面でピッチャーをする京。胡坐をかきキャッチャーを務める百代。内野は1人もいないので京は遠くにいる外野に声を掛ける。

 

「外野連中ー、よろしくねー」

 

その声にそれぞれ手を振って答える大和と一子と神。

昨日帰国したばかりだというのに、もう仲間と遊ぶだけの余裕がある神だった。

 

そんな風に野球のような遊びをしているメンバーを、少し遠くで眺めているクリス。

その周りを声を掛けた翔一と、突き従うように後ろで立っている卓也と緋鷺刀が囲んでいた。

 

「野球……か」

 

「まぁ適当な投手対打者勝負なんだけどな。俺たちいつもこうやって遊んでるんだ」

 

風間ファミリーのメンバーの紹介を受けた後、小さく呟くように言ったクリスの言葉に、補足説明をするように翔一が言葉を続ける。そうやって自分たちの休日の過ごし方を話している目の前で、翔一が言った勝負が繰り広げられていく。

 

気の抜けた京のボールを、何か言われたのだろう何故か驚きながら物凄いスイングのくせに空振りする岳人。

何やら文句を言っている岳人に、ケロリと全く悪気ない雰囲気の京。だが後ろから大和の声が掛けられると一転、素直に普通にボールを投げた。

 

乾いた金属バットの音が響き、岳人が打ったボールは理想的な放物線を描き外野へと飛んでいく。

 

「行った! これ球場だったら文句なくバックスクリーン直撃のホームランだろ!」

 

喜び大声を出す岳人だったが現実は彼の思う通りにはならなかった。

 

飛んでいった打球をその場から1歩も動かず眺めるレフト一子、ライト大和。飛んでくるボールを眺めながら軽く膝を曲げたセンター神は、少しだけ力を入れて両足で地面を蹴ると、何の冗談か10メートル近くもジャンプして易々とホームランボールをグラブに収めてしまった。

 

「あんなのありかよ!?」

 

「アウトはアウトだぞー! 見苦しいのは男らしくないぞーガクトー!」

 

「あっ、今のイラッときた! 次打席立て大和!」

 

どうやら次の勝負も決まったようだ。

 

「楽しそうだな」

 

そんなメンバーを見ていたクリスは口元に笑みを浮かべて素直な感想を漏らした。それを見た翔一は彼女は間違いなく仲間に入るという確信を持って言葉を掛ける。

 

「そう思うならクリスも仲間に入れよ。みんなで話し合ってもうOKは出てるんだ。歓迎するぜ」

 

「ありがとう。いきなりこんなにたくさんの友達が出来るとは、嬉しいな」

 

すぐに返事を返したクリスは、言葉通り本当に嬉しそうな笑顔だった。

それを見ていた卓也と緋鷺刀は、まだ少し何かを話している翔一とクリスを残し野球もどきをやっていたメンバーの元に近寄った。

 

「クリスと話し付いたよ。入るってさ」

 

卓也の言葉にみんな手を止めて視線を2人の後ろから近付いてくるクリスに向ける。

 

「おう、よろしくなー!」

 

真っ先に挨拶した岳人にならい、近くにいた大和、百代は思い思いの言葉でクリスに歓迎の言葉を掛ける。京だけは若干表情を変えたが、みんなで決めた事に反対はしないので手を上げるだの無言の挨拶をする。

 

「それじゃあ今夜は島津寮でプチ宴だな。川神院から肉を持って行くからな。その後は親密度を深めるために一緒に風呂だ!」

 

どうやら恋人が帰ってきても可愛い娘好きは治っていない百代だった。

神の性格からして度がいき過ぎない限りは注意しないだろうと思われる。百代自身も可愛がりたい気持ちなだけで以前から言っていたように決してレズではないのだ。

 

「クリス、こっちに入るってさー」

 

集まる仲間を見て外野から近寄ってきていた一子と神に、京が少し大きな声で報告をする。それを聞いた一子は気持駆け足で駆け寄って来る。

 

「あっさりと加入したわねぇ。クリー! このグループじゃアタシが先輩だからそこんとこ考えて敬いなさいよー!」

 

冗談めかして言う一子だったが、空気を読むのが苦手で下手な冗談が通じないクリスは、その言葉に表情を渋らせた。

 

「犬か……やはり何度見ても納得いかないな」

 

「……ワン子に文句があるわけ?」

 

その態度を見逃さなかった卓也は声を低くし、ほんの少しだけ嫌悪感と怒りを含ませた言葉をクリスに掛けた。

さすがのクリスもこの卓也の態度の変化はすぐに感じ取った。

 

「あ、そうではない。断じて違う。ただ……学長や百代殿と比べると、同じ一族とは思えなくてな……」

 

「あぁ、ワン子は養女だからな」

 

あっさりと言った翔一の言葉にクリスは驚愕の表情を見せる。だが翔一はそんなクリスの変化にもお構いなしで一子の過去を話していく。

 

「ワン子、元々孤児だったのを引き取ってもらってたんだけど、その引き取り手のおばあちゃんがなくなったんでモモ先輩……つか川神院が引き取ったんだよ」

 

「そうだったのか……」

 

「ん? 別に悲しい話でもないぜ。ブルーになんなよ」

 

「地元の人たちは大抵知ってる事だからね」

 

何故か落ち込むクリスを慰めるように翔一と緋鷺刀は声を掛けた。それでもクリスの表情は晴れない。なにやら罪悪感を感じてるようだ。

 

「そうとも知らずに昨日、『川神院でお前だけ浮いている』と無神経な発言をしてしまったんだ……やはり謝ってくる」

 

「大丈夫だよクリスさん」

 

駆け出そうとするクリスを緋鷺刀が止める。それを見ていた卓也もさっきまでの態度を収め少しだけ明るい声で言葉を掛けた。

 

「ワン子もクリスが入る事に反対してないし、過程はどうあれ今は家族だから」

 

2人のその対応にクリスは昨日、自分の失言の後で大和が一子の頭を撫でていた事を思い出した。そしてそれが自分の行動に対する一子へのフォローだという事に気付いた。

 

「そういえばあの時、大和が犬の頭を撫でていた」

 

「さりげなくフォローしてんな、さすが軍師大和」

 

感心したような翔一の言葉に、やっぱり自分の考えていた通りなのだと分かり、クリスはまたしても悪い事をしてしまったと言わんばかりの表情を浮かべた。しかし翔一も卓也も緋鷺刀もそんなクリスの態度を気にする事もせずメンバーの方へ歩いて行く。

 

「外野が1つ空いてるね。ライトに入ろうかな」

 

「ジン兄とタカとワン子の外野……もはや鉄壁の守備だね。僕も1塁なら何とか出来そうだし1塁を守ろうっと」

 

「いつまでそんな顔してんだ。気にすんなって。ほら来いよ! クリス!」

 

そんな3人の姿を見て、ちょっとした事では揺るがない絆がこのグループにはあるのだと感じた。そして自分をその仲間に入れてくれると言ってくれた。

 

「ああ!」

 

それが嬉しくてクリスは翔一の言葉に力強く頷いた。

 

 

一方その頃の黛由紀江は――

 

「……クリスさんもいませんでしたね」

 

「外に遊びに出かけたんじゃね? 昨日転入してもう友達(ダチ)できたのかな~」

 

「異国にも関わらず初日で友達作り……凄い技術(ワザ)です」

 

「それなのにウチのまゆっちと来たら……」

 

「うわあああああああ!!」

 

黛由紀江、友達100人出来るかな計画、残り99人。

 

  side out

 

 

  side 源忠勝

 

夕暮れに染まる空の中、俺は多馬川の河原に足を運んだ。

そこには鍛錬なんだろう、ダッシュを繰り返す一子とそれを座って見守る1人の男がいた。

 

見かけない顔だ。風間たちのツレにあんな奴いたか?

 

俺は訝しく思いながらも差し入れを持ってきたのを思い出し、座り込んでいる男を避けるように走り終わり息を整えている一子に近付いて行く。

 

「一子、お疲れ。ほらよドリンクの差し入れだ」

 

「おータッちゃん! いつもありがとー」

 

声を掛けスポーツドリンクのペットボトルを投げて渡した俺に驚く事もなく、一子は笑顔を見せると慌てることなく投げて寄越したそれを難なく受け取る。

 

そんな俺の行動にも何も言わずにこっちを見ているあの男。微笑ましそうに俺たちを見ているが本当にいったい何者なんだ?

 

「そうだそうだ! タッちゃんにも紹介しておかなきゃ! おーい!」

 

訝しげな俺の雰囲気に気付いたのか、一子は思い出したように声を上げると座っていた男に向かって声を掛け手を振る。

一子の呼び掛けに男は答えるように手を振りながら立ち上がり、付着した土を払うようにズボンを叩くとゆっくりと近付いてきた。

 

その姿を注意深く観察する。

背は島津と同じぐらいか若干低い。だがあいつのような無駄な筋肉が付いているのとは全然違う。身体つきは風間に近い、というより、あの長い黒髪のせいかモモ先輩を彷彿とさせる。

 

あの人が男だったらまさにこんな感じなんだろう。そう思わせるには十分の雰囲気を纏っている奴だった。

 

目の前まで来た男と視線を合わせるために少しだけ顔を上げる。高校に入ってから相手を見るために見上げるのは本当に珍しい事だ。

 

怪しい奴じゃない。それは目を見ればすぐに分かった。それどころか何だろうこの感じは。こいつの目を見ていると何故か安心感が心の中に広がっていく。

 

「タッちゃん?」

 

俺の様子がおかしかったのだろう、不思議そうに問い掛けてきた一子の言葉に我に返った。

 

「悪い一子、ちょっとぼうっとしていた」

 

呑み込まれかけた気分を落ち着かせるように顔を振る。どうやら一子には気付かれてはいないようだが、目の前の男は俺の雰囲気を感じ取っていたはずだ。

本当に何なんだろうなこの男。

 

「えっとね。タッちゃんには前にも話したと思うんだけど……」

 

「カズ、自己紹介するからいいよ」

 

一子の言葉を遮り1歩前に出たそいつは俺に向かって右手を差し出してきた。

 

「カズから聞いてる。源忠勝だよな? 暁神だ。よろしくな」

 

暁神。

こいつが一子や風間たちが言っていた『ジン兄』か……行方不明だって聞いてたが、ここにいるって事は無事に帰ってきたってわけか。

 

「俺もお前の事はいろいろ聞いてる。源忠勝だ。よろしくな『ジン兄』」

 

差し出してきた右手に俺も右手を差し出して握手しながら、少しだけ意地の悪い言葉を掛けてやる。案の定、俺の『ジン兄』の言葉に表情を歪め苦笑いを浮かべた。

 

「冗談だ。よろしくな暁」

 

「神でいい。俺はキャップたちと同じでゲンって呼ぶけどいいか?」

 

「ああ、構わねぇよ」

 

「そうか、じゃあ改めてよろしくなゲン」

 

そう言って神は握手した手を少しだけ力を込めて握り直すと、すぐに手を放して一子に向かって視線を向けて頷き背を向けて俺たちから離れて行った。

 

「おい、どこ行く?」

 

「何か話す事があるんだろ? 話し終わったら声かけてくれ」

 

そう言って俺たちから10メートほど離れたところで再び座り込んだ。

そんな神の姿をボケっと見ていた俺に一子から声が掛けられる。

 

「まあ、あんな感じの人だよ、ジン兄は。前にも話したけどアタシたちと同じ孤児なんだよ」

 

「覚えてるよ、川神院の門前に置き去りにされてたんだろ」

 

答えながらも嬉しそうな安心しきった一子の声に、俺はあいつが仲間内からどうして『兄』なんて呼ばれているのか納得する。

相手の雰囲気をいち早く察して、その相手に対して最適な行動を取る。どうやら風間や直江、島津とは違い俺としては付き合いやすい相手のようだ。

 

あの目を見た時に感じた安心感は、そういったあいつの性質や同じ孤児としてのシンパシーからだったんだろう。

 

珍しく出会えた事に感謝をしながら、俺は一子に元孤児院の仲間の話をするのだった。




あとがき~!

「第53話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」

「源忠勝だ」

「ゲンさん初登場」

「こんなところに呼ぶんじゃねーよ。バカ野郎」

「怖いね君は……さて今回のお話ですが、読んでの通りクリス本格加入と神と忠勝のファーストコンタクトです」

「意味あんのかこの話」

「原作通りに進めているからね、何より最初から神と君は気が合うと思っていたから出会いの場面は書いておきたかった」

「それは同意する。間違いなく風間たちよりは気を使わずに付き合える相手だ」

「たぶん神との相性なら大和や緋鷺刀より君の方がいいと思うよ。付かず離れず、でも何かあれば息が合う。友達というよりは――」

「戦友だな」

「そうだね、その言葉が1番当てはまる」

「んで? 次回はなんの話だ?」

「面倒臭いから話を進めてるね君」

「いいからとっとと言え」

「はいはい、次回は百代の言葉にあった島津寮で焼き肉でのプチ宴です。そろそろ原作どおりにいきながらもオリキャラ混ぜてのオリジナルエピソードをぼちぼちと入れていきます」

「まあ、よろしくしてやってくれ」

「最後にいい言葉を言ってくれるなんて……さすがゲンさん、やっぱり優しいね」

「うるせぇ」

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