ちなみに『不芳』は『ふほう』と読み、金融関係の決算分析で使われる言葉で、
意味は字の通り『芳しくない』『よくない』という意味です。
この話では『会いたくなかった』という意味で使いました。
side audience
川神学園には特進クラス『S組』が存在する。
学年成績上位50位の優秀者の中で、名門大学への進学を希望する人間たちで結成されたクラス。
また川神市有数の名家の子息が集まるクラスでもあり、そのためか選民主義の思想を持つ者も少なくなく、他のクラスとは相容れない人間たちで結成されたクラスでもある。
今こうして道路を爆走する人力車に乗る男と、人力車を引っ張る女もそのS組の1クラスである2-Sの生徒だ。
「フハハハハ! 遅くなってしまったな」
「英雄様は将来この国を背負って立つ益荒男! 忙しくて遅れても仕方ありません!」
九鬼財閥の御曹司、九鬼英雄とそれに仕えるメイド、忍足あずみ。彼らは今、遅刻したため少しでも早く着くようにと川神学園への道を爆走している最中だった。
「それでも急げあずみよ! 遅刻は遅刻だ!」
「はい、英雄様!」
答えと共にさらに一段と速度が上がる人力車。既に自動車と同等かそれ以上の速度が出ている。それでも笑顔を崩さないあたりやはりタダ者ではない。
「我は
「はい、さすがでございます英雄様! 間もなく到着しますのでしばしのお待ちを!」
称賛の声を上げあずみはさらに速度を上げるのだった。
side out
§ § §
side 暁神
俺とクリスの勝負も決し、まだ時間が残っていたが
教室は小島先生からの連絡事項にあった進路調査の話題で盛り上がっている。
「進路希望調査か……うーん……悩むなー」
「冒険家だな。出世に生きるはくたびれるってね」
思わず呟いたであろうタクの言葉に、キャップが『決まっている』といった感じで答えを返した。実に自由奔放らしいキャップの進路だな。
「俺様、ウメ先生の旦那って書くぜ」
「勇者がいるぞぉぉぉぉっ!!」
とんでもなく無謀な夢物語、いや妄想を語るガクの言葉に、クラスメイトの1人で自称二次元人、大串スグルが大声で叫んだ。
好きに語らせてやれ、夢ってのは叶わないから夢なんだ。よく言うだろ? 人の夢と書いて『儚い』って。今のガクにはまさにうってつけの言葉だ。
「兄弟はどうするんだ? 川神院?」
馬鹿な話しに盛り上がっているクラスメイトを呆れながら見ていたヤマが俺に話題を振ってきた。だが正直返答に困る話だ。
ついこの間まで外国にいて書類上は中学を卒業しているが、実際に俺は中学から高校に行くための進路というものを経験したことが無い。
高校ですら鉄心さんが手を回していなかったら行くつもりもなかった。そんな俺が進路希望と言われても正直ピンとこないのだ。
「そうだな、進学する気はないが、まあゆっくり考えるさ」
ヤマの言葉に肩をすくめながら答えていると、隣のクラスの担任が教室を出ていったのを気配で感じ取った。教室の時計を見てみると1時限目が終わるのにまだ時間がある。
挨拶にだけは行っておくか。心配もさせたしな。
そう思い席を立つ。自習ということだが実質は既に授業間休みのようなもの。隣も担任が出ていったし、今から教室を出て隣の教室に行っても問題はないだろう。
「あれ、ジン兄? どこ行くの?」
教室を出ようと扉に手を掛けた時、背にタクの声が掛る。俺は顔だけを向けて親指で隣の教室を指し簡潔に答えた。
「S組」
クラスメイト全員の間抜けな声を背に受け教室を出た俺は、F組のすぐ隣に位置するS組の教室の扉の前に立つ。
扉に手を添えたが少しだけ迷う。聞くところによるとS組は他のクラスと余り仲がいいとは言えないらしい。特にF組は落ちこぼれというか、ある意味での問題児たちばかりが集まっているらしく、選民思想があるS組とは特に仲が悪いそうだ。
そんなS組にF組の俺がいきなり入って行けば変な顔されるかと考えたが、編入初日だし友達に挨拶しに来ただけだから問題ないだろう。
「失礼しまーす」
特に深く考えず教室の扉を開ける。注目されいっせいに視線を浴びるが別段気にするほどのものじゃない。だがまあ、さすがに目の前にいる女生徒(?)を見た時は驚いた。
「なに用じゃ? 高貴なこのクラスに下賤な輩が来るとはな」
着物だった。着物を着た女生徒(?)が目の前にいた。なんと答えればいいんだろうか? ここは素直な疑問を口にすべきか?
「えっと……S組の生徒さんだよね?」
考える前に言葉が口から出ていた。だが俺の言葉を聞いた瞬間、着物姿の女生徒(?)は顔を歪めて声を張り上げた。
「高貴なる此方、不死川心を知らぬというのか!? これだから下賤な輩は嫌なのじゃ!」
不死川? ああ、三大名家と言われる不死川家のご令嬢か。なるほど制服ではなく着物を着ていたワケが分かった。
鉄心さんから聞いた事なのだが、学園に多くの寄付をしてくれる家の生徒は服装を自由に出来る特権が与えられるらしい。
三大名家ともなればそれなりの額を寄付しているんだろう。だから彼女は着物を着ているというわけだ。
「悪いね。俺、今日編入して来たばかりだから詳しくは知らないんだ」
「なんじゃ。という事はお前がF組に編入してきたという――」
「あ~! あ~! ああ~!!」
当たり障りなく答えた俺に、何やら言い返そうとした不死川さんの言葉を遮るような大きな叫び声がS組の教室にこだました。
聞き覚えのあるその声に笑みを浮かべながら視線を送ると、驚き口を開けたまま俺を指さす榊原小雪の姿があった。
「よう、コユキ。元気にしてたか?」
「ジンにーだ~!」
満面の笑顔と歓喜の声を上げてコユキは俺に抱きついてきた。揺らぐ事なく抱き止めると頭に手を乗せて少しだけ荒っぽく撫でる。ちなみに俺の前にいた不死川さんはコユキに突き飛ばされた。
それはさておき、コユキがS組にいる事はヒロから聞いていた。出来るだけ早く顔を出して挨拶と心配させた事を詫びるつもりだった。
「心配掛けたなコユキ。金曜日に帰ってきたんだけど、いろいろあって挨拶に来るのが遅れた。悪いな」
「ううん! ちゃんと帰ってきてくれただけで十分だよ! お帰りジンにー!」
顔を上げ嬉しそうに、だが少しだけ目尻に涙を浮かべるコユキを見て、ちゃんとした感情がきちんと育っている事に安堵した。俺が行方不明になった事で、もしかしてコユキの心に何か悪影響を与えたんじゃないかと心配していたんだ。
だけど感じ取れるコユキの気配に暗い影はない。これもモモとヒロ、そして冬馬のおかげなんだろう。ちゃんと約束通り、あいつはコユキを守ってくれている。
その冬馬にも挨拶をしようと思っているのだが姿が見当たらない。冬馬もコユキと同じS組だとヒロに聞いていたのにな。
そう思いながら教室を見渡しているとスキンヘッドの男子生徒が近付いていきた。
「おいおい、扉の前で何やってんだよ。目立ち過ぎ」
呆れながらも、嬉しそうに笑っているコユキを見て優しげな笑顔を浮かべるスキンヘッドの男子生徒。コユキが警戒していないのを見ると、この男子生徒が井上準で間違いないだろう。
「準! 準! 僕のヒーロー! ジンにーだよ!」
思った通りコユキは彼を『準』と呼んだ。
呼ばれた井上はコユキの隣に立つと俺に向かって右手を差し出してきた。
「話しはユキから聞いてる。暁神だろ? 俺は井上準。名前はユキや若から聞いていたかも知れんが、よろしくな」
「ああよろしくな井上。そういえばモモやヒロには会ったか?」
抱きついていたコユキを優しく押しのけて、差し出された右手に右手を重ね握手をしながら、俺は同じコユキの友達のモモとヒロのことを井上に聞いてみた。同じ学校にいるんだ、何かしらの接触があったと考えるのが妥当だろう。
「モモ先輩は俺たちが入学した時、篁はあいつが入学した時に挨拶をしたよ」
案の定、考えていた通り挨拶は済ませていたらしい。だが驚いた事にモモもヒロもまさか入学したその日に会っているとは持ってもみなかった。だが納得する。だからモモではなくヒロが俺にコユキのことを教えてきたのか。
「ところで冬馬は? 一緒に挨拶しておこうと思ったんだが……」
俺の言葉に井上が少しバツの悪そうな顔をした。何か言えないような用事でもあるんだろうか。そういえば確か葵紋病院の院長の息子だったな冬馬は。それ関係の用事か?
「ああ、若はなんていうか……“いつもの女遊び”に行ってると思う」
『女遊び』。何かを揶揄した言葉だろうか。あの冬馬がただ単に言葉通りの『女遊び』をするとは思えない。しかしそのままの意味の可能性も捨てきれない。
判断に困るところだがここは無難に受け答えしておいた方がいいだろう。
「あの冬馬が女遊びね……3年の月日は思ったより長いのかもな」
「否定はしねえよ。若にはお前が挨拶に来た事は伝えておく。あとで若が行くかもしれねえが、その時はまたよろしくな」
俺の言葉にも特に反応を示す事なく、同じように当たり障りない言葉を返してきた井上を見て、やはり何かしら理由あっての行動と考えておいて損はないだろう。
何かあった時、どうにもならなくなった時は相談してくれると信じよう。
「しっかし、なんでお前がここに? それに制服を着てるって事は……」
井上の言葉に現実に戻る。
「今日F組に編入してきたんだよ。だから俺も今日から川神学園の生徒」
「ああ、そういえばさっきF組の編入生と留学生が決闘をやってたな。ありゃお前だったのか」
口ぶりからすると見ていないようだ。まあ特進クラスがいくら学園の制度と言え、ああいったお遊びめいたものに盛り上がるわけがないか。無駄な時間を過ごすよりは勉強しているんだろうな。
「あんな野蛮なもの、高貴な此方らが見るわけがなかろう。低レベルで騒がしいだけのF組とはわけが違うのじゃ」
俺の考えを肯定するように不死川さんが言葉を発する。だがよく分かる、彼女はまさにS組の思想を体現している生徒なんだろう。確かに他のクラスに嫌われるだろうな、これでは。
そんな事を考えていると覚えのある気配が教室に近付いてくるのに気付いた。考えるまでもない、この2つの気配は……
「フハハハ! みなの者おはよう。九鬼英雄である!」
「おはようございまーすっ☆」
入ってきたのは思った通り、御曹司と『女王蜂』の2人だった。
さすがに驚いた。まさかこの2人も川神学園に在籍していて、しかもS組だったとは。これでS組の顔見知りは4人だ。
「さぁ、我に挨拶をする権利をやったぞ庶民共」
だが2人はまだ俺に気付いていない。『女王蜂』が気付いていないのもおかしなものだ。俺がここにいるわけがないと思い込んでいるのか、はたまたメイドをやって弱くなったか。
恐らく前者だろう。見る感じ弱くはなっていない。
「おっはー♪」
「はいはい、おはようさん」
「よう、朝から元気だな2人とも」
挨拶するコユキと井上に続いて軽い感じで2人に挨拶する。
声が聞こえてようやく俺がいる事に気付いたのだろう、訝しげに眉をひそめた顔で俺の方を見た。が、次の瞬間2人の顔は全く別々の表情を浮かべる事になった。
「ん? おお!?」
「ん? げっ!?」
御曹司は歓喜の表情を。『女王蜂』は苦虫を噛み潰したような表情を。正反対な表情だが口から出た言葉は主従一緒だった。
「「『
「久し振りだな」
片手を上げて答える俺に御曹司は笑顔を浮かべたまま近寄ってきた。一方の『女王蜂』は顔を歪めたまま忌々しそうな視線を向けている。
駄目だ俺。まだ笑う時じゃない。抑えろ。
「本当に久し振りではないか! 何だ、我に会いに来たのか?」
「悪いが違う。このクラスに友達がいたから会いに来たんだ。まさか御曹司も一緒の学園だったとはな」
「おお! 我がクラスにお前の友が! フハハハ、世界とは狭いものだな」
全く言葉通りである。まさか日本に戻ってきて学園に編入した初日にコユキだけじゃなく、会う事はないと思っていた御曹司と『女王蜂』と再会するとは本当に驚きだ。
「ん? 川神学園の制服を着ているとは……お前」
少しの間、腕を組んで頷いていた御曹司は、やっと俺が川神学園の制服を着ているのに気付いたようだ。それに頷いて答える。
「ああ、記憶は戻った。これからも『友』としてよろしくな」
「フハハハ! 覚えていたかあの約束を! 積もる話もあるが済まぬ。我はこれから一子殿のもとに行かねばならん」
カズ? なんで御曹司がカズに用事があるんだ? あ、何となくクッキーがどうして風間ファミリーと一緒にいるのか分かってきた。御曹司の雰囲気から察するにそういう事なんだろう。
「お供致します、英雄様ぁっ!」
教室を出ていこうとする御曹司に『女王蜂』が従順な声で駆け寄る。
駄目だ。笑うな。今はまだ駄目だ。腹筋が捻じ切れてもまだ笑うな。
「よい。お前も『
「申し訳ありません! お心遣い感謝いたします!」
俺が必死になって込み上げてくる笑いを堪えている間に、主従のやり取りは終わり御曹司は教室を出ていき『女王蜂』は下げていた頭を上げて振り返った。
その顔はさっきまでの従順なメイドとはかけ離れた表情をしていた。
胡乱気な視線で俺を見る『女王蜂』の姿を、改めて頭の天辺から爪先までゆっくりと順に見やる。そして右腕を上げ人差し指を突き出し『女王蜂』を指さす。
そろそろ準備はいいか? 本当に腹筋が崩壊寸前だ。さあ行くぞ。3・2・1!
「ブハハハハハハハハハ!」
大爆笑!
だって仕方ないだろ? あの『女王蜂』が! 凄腕の傭兵として恐れられていたあの『女王蜂』が! メイド服着て甲高い声を上げて! 従順な姿で他人に傅く!
これを笑わずして何を笑えというんだ! 腹が痛すぎる! 笑い殺す気か!?
「調子こいてんじゃねぇぞ! 『
俺の爆笑に耐えきれなくなったんだろう、『女王蜂』は腰の後ろに手を回し得意の武器である2本の小太刀を抜き、飛びかかろうと脚に力を込めた。
だが笑い過ぎて警戒を怠るなんて馬鹿な事はしない。俺は1歩踏み出し突き出したままの人差し指で『女王蜂』の喉元を押さえる。
出鼻を挫かれ顔を歪める『女王蜂』に、俺は一応笑い声を抑えたがそれでも肩を揺らしながら声を掛ける。
「教室内で物騒なものを振りまわすなよ」
「だったらいい加減その厭味ったらしい笑い顔を止めろ。不愉快だ」
「意趣返しだよ。あんた部隊を抜けた後、『俺』の情報流しただろ? 絶対に指差して笑ってやるって決めてたんだよ」
『俺』という言葉のニュアンスにこの状況が自業自得だと理解したんだろう。小さく舌打ちした『女王蜂』は小太刀を納め、腕を組みそっぽを向くと忌々しさを隠そうともしない声音で俺に言葉を掛けてくる。
「忍足あずみだ。ここではそう呼べ」
「忍足さんね……俺は暁神。これから同じ学校なんだ、よろしくな」
「知ってるよ。こっちに来た時にお前の素性は調べた。適当によろしくしてやるよ」
「あっそう。御曹司には?」
「言ってない。自己紹介なら自分でしろ」
そう言うと自分の席なのだろう、椅子に座りグランドの方を向いて完全に俺の無視を決め込んだ。下手な事を言って藪蛇を避けたいと見た。俺自身も特に挨拶以外する事もないし、今はこれでいい。
そう判断し視線をコユキと井上に向けると、案の定井上は驚いた顔をしていた。
「お前……あの2人と知り合いなのか?」
「まあな、御曹司が言うには『友』らしいけどな。っと、そろそろチャイムが鳴るな。俺はあっちに戻るよ。またなコユキ」
答えた後で教室の時計を見て、1時限目終了の時間が近付いている事に気付いたので、一応コユキには挨拶して俺はS組の教室を出た。
「うん、バイバ~イ!」
手を振るコユキに答えるように背を向けたまま手を振る。その時だけ『女王蜂』、いや忍足さんの視線を感じたがすぐに逸れたので特に何も反応は返さなくてもいいだろう。
廊下に出るとタイミング良く御曹司もF組の教室から出てきた。
「おお! 『
「暁神だよ。まだ名乗ってなかっただろ?」
「そうであったな。我は九鬼英雄だ」
尊大な態度に独特の笑い方、そして『我』という呼び方。分かってはいたが思った通り、九鬼財閥の御曹司で揚羽さんの弟か。だがどうやら英雄も俺のことを知っていたらしい。
「暁神……そうか、お前が姉上が言っていた」
「揚羽さんから聞いていたのか?」
「ああ、何でも初めての敗北を知った相手だと。お前の強さ。納得のいくものだな」
揚羽さんと戦ったのももう4年前の事だからな。
鉄心さんから聞いたけどあの人もモモと同じ武道四天王の1人らしい。あの日感じた通りの結果に少しだけ満足感が湧き上がった。
「姉上とは互いに多忙なため偶にしか会う事はないが、お前の事は伝えておこう。それから前に言ったがお前は我の『友』だ。これからは同じ学園で学ぶ仲だ。困った事があれば遠慮なく声を掛けよ」
「ああ、そうさせてもらうよ」
「うむ。ではまたな」
「おう」
英雄は尊大に頷き、俺は軽く手を上げて挨拶すると、同じタイミングでお互いの教室へと入っていく。
どうやら本当に退屈しない学園生活が送れそうだ。
あとがき~!
「第59話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」
「は~い皆さん。初めまして、井上準ですよ」
「ついに来たかハゲ。小雪も冬馬も登場早かったのに君はずいぶん遅かったな」
「お前が呼ばねーからだろうが!」
「それもそうか。さて今回のお話ですが神のS組訪問、いかがでしたでしょうか」
「なんかようやくまともに会話をした気がするぞ」
「まあ44話は緋鷺刀と顔合わせだけだったからね」
「やっぱりそうだったか。そういえば今回のサブタイトルの意味って何なんだ?」
「神と再会した時のそれぞれの心情を表したんだよ」
「心情?」
「そう。小雪が歓喜。英雄が驚愕。あずみが
「爆笑されてたもんな」
「39話でも神が言ってたでしょ、『無事に日本に帰れて出会う事があったら絶対に指さして笑ってやる』って。それを実行したまでだよ」
「ところでその
「それは前書きを読め」
「いや俺たちには無理だろ」
「だったら自分で調べろ。ネット検索すればすぐだ。ではみなさん、次投稿もよろしくお願いします」
「終わり方おざなりだろ!」