もう60話……それなのに本当に進まない。
side 直江大和
昼休み。
俺はキャップとガクトとモロと机を並べて昼飯を食っている。ちなみに今日は学食のパンだ。売店のおばちゃんに頼んで俺とモロの分を取っておいて貰った。やっぱり人は繋がりが大事だよな。
「おい! 勝手にいなりを持って行くな!」
俺たちの隣でワン子と京とクリスが固まって昼飯を取っている。どうやら今日のクリスの昼食はいなり寿司のようだ。
昨日の朝に食べて気に入ったらしく昼も食べていたくせに、今日の昼食もいなり寿司とは。物凄い入れ込みようだ。そんなに美味いか? いなり寿司って。
「ちょ! 取りすぎでしょ!? どんなレートよ!?」
ワン子が叫んでいる。おかずの交換をしたようだが理不尽に持って行かれたんだろう。
クリスのいなり好きを考えれば分かる事なのに、やはりワン子は頭が足りないな。
「辛ッ! 辛い辛い辛いッ!!!」
クリスの絶叫がいきなり上がった。どうしたかと見てみると、どうやら京の激辛弁当を口にしたようだ。見るだけでどんな味か分かるというのに、上手い具合に京に乗せられたか。
「麻婆豆腐」
「飲み物ではないだろう!」
さらに飲み物として激辛麻婆豆腐を飲まされたようだ。
クリス、辛党にとってカレーや麻婆豆腐は飲み物だ。何が何と言おうが飲み物だ。それを身に染みて理解しただろう。
合掌。
兄弟はワン子と同じ川神院の料理人が作った弁当を持って、何故かゲンさんと何やら話しながら飯を食っている。ゲンさんも兄弟とは気が合うのか、俺たちの時のような嫌々ながらの雰囲気が感じられない。
「なあ兄弟、姉さん来ないのか?」
割入る感じにはなってしまったが、実は昼休みに姉さんが乱入して来るんじゃないかと心配だった。だが兄弟は呆れたような表情をしたが笑みを浮かべて答えた。
「公衆ではちゃんとするように言ってある。約束しない限りは来ないさ。それに今日は編入初日、騒ぎを起こしたくない」
さすが兄弟。姉さんの扱いに関してはお手の物だな。
そんな俺たちの会話を聞いていたゲンさんが、感心したような声を上げた。
「しかし、本当にモモ先輩の彼氏なんだな。昨日のお前とモモ先輩の姿を見なけりゃ信じられなかったぞ。しかもあのモモ先輩を呼び捨てにしてるし」
「そうか?」
「俺たちの中で姉さんを呼び捨てに出来るのは兄弟だけだよ。俺たちが呼び捨てにしたら速攻で折檻だ」
想像するだに恐ろしい。きっと物凄くいい笑顔を浮かべて逃げ道を塞ぎながら、ゆっくりといたぶるように近付いて来るに違いない。
これ以上考えるのはよそう。下手した現実になりかねない。兄弟も俺の雰囲気を察したんだろう肩をすくめて小さく笑った。
side out
side 篁緋鷺刀
「今日の決闘、暁先輩凄かったですね」
机を並べて昼食を取っているまゆが、少しだけ興奮気味に声を上げた。
まゆが言っているのは、今日の1時限目に行われたジン兄とクリスさんの決闘の儀の事。先週の金曜日と今日と、クリスさんはある意味で2日連続で決闘の儀をやっている。これは凄い事なんだろう。
「まゆはジン兄の殺気を感じ取れたの?」
「はい、クリスさんにのみ向けられていたものでしたけど、僅かに」
まゆの答えに素直に凄いなと思う。
あの時、ジン兄の殺気を感じたのはいったい何人いただろうか。モモ先輩と鉄心さんは間違いなく感じ取っていただろうし、僕もまゆと同じで僅かに感じ取る事が出来た。
特定の人物にのみ殺気をぶつける事の出来る技術があるなんて思いもしなかった。少なくとも3年前のジン兄には出来なかった事。特殊部隊にいたという事がジン兄をさらに強くしたんだろう。
なんか目標がどんどん遠くなっている気がするな。自分が強くなっていると感じれば感じるほど、その開きが隔絶しているように感じる。
昔はそれでも近付いている感じを受けたけど、今日はさらに離された感じを受けてしまった。
「オイ、タカっち。それは食事時の会話じゃないんじゃないか」
「食事時の?」
「おう、少なくともまゆっちと仲良く食べている時に殺気云々の話はよそうぜ」
ツッコミに確かにと思う。何もお昼時に殺伐とした話しをするものじゃないな。この話はここまでにしておこう。
「ところでまゆ」
「はい?」
「明日僕がお弁当作ってるからまゆはお弁当なしで来てね?」
「うぇぃ!?」
突然の言葉にまたしても慌てふためくまゆを見ながら、同じ風間ファミリーになったんだから、そろそろ僕の提案に乗ってくれてもいいんじゃないかと思う今日この頃。
昨日の夕飯でまゆの料理が美味しいのは充分に分かった。しかも歓迎会のお礼だったらしい。歓迎会に参加していない僕がご馳走になったんだから、それに対するお礼をしても何ら問題はないはずだ。
だが何か理由を見つけて断ってくるだろうから、強引に進めた方がいい。
「昨日の夕飯のお礼だよ。『友達』なんだから受けてくれるよね?」
ちょっと卑怯かもしれないが、昨夜のあの騒ぎの時に大和君が使った方法を取らせてもらう。今のまゆは『友達』や『仲間』といった言葉に弱い。そこを突いて強引に行けば流されて頷くはず。
「は、はい! 分かりましたぁ!」
ちょっとテンパらせてしまったかもしれないけど、案の定肯定の言葉をいただけた。
「やるぜタカッち、女殺しの笑みだぜ、まゆっちもうクラクラだぜ」
あれ? 存外余裕そうだねまゆ。
「ねえ、やっぱり篁くんと黛さん付き合ってるのかな?」
「そうじゃない? じゃなきゃ毎日机並べてお昼食べないわよ」
「ショック~! 篁くん狙ってたのに~!」
「そもそも私たち、入学初日のあれで印象最悪でしょ」
「「否定できない」」
そんな会話が教室の隅で行われている事に気付く事のない僕とまゆだった。
side out
side 暁神
放課後、モモを待ちながらみんなと教室でまったりとしている時たっだ。
「ち、ちくしょう、ちくしょおぉぉ!」
福本育郎、通称ヨンパチ――何でも体位48手を全部言える事から付けられたあだ名らしい――が怒りながら教室に入ってきた。
「どうしたのサル?」
普段は気持ち悪いと嫌悪しながらも、こういうときはきちんと声を掛ける小笠原さん。クラスメイトとしての仲間意識はあるんだろう。
「腹が立つ事が2つあった。1つはカワイイ女子のスカートが風でめくれたら中身がスパッツだった!」
物凄く力入れて言う福本。だが物凄くどうでもいい事だった。
「お前は今、泣いていい」
お前もかガク。
しょっちゅうこうなのか、と視線でヤマに問い掛ける。俺の言いたい事が分かったのだろう、ヤマは呆れた苦笑いを浮かべて肩をすくめて頷いた。
どうやら意外と日常茶飯事の事らしい。本当にどうでもいい事だ。
「それから賭場で麻雀やってたら大負けした。しかも相手は2-Sの女」
賭場? この学校そんなものがあるのか?
詳しく聞きたかったが、福本の話しを聞くとどうやら負けた福本だけじゃなく、そのS組の女子はF組全員を『バカクラス』と言って扱き下ろしたらしい。
だから福本は自分では敵わないと分かっても気に入らないから、ヤマに助けを求めに来た、との事だった。
教室に残っていた全員が福本の話を聞いて雰囲気を悪くした。聞いてはいたがここまで険悪な仲だとは思ってもみなかったな。
「とりあえず見るだけ見てみるか。兄弟、モロ。ちょっと一緒に来てくれないか?」
そう言って立ち上がったヤマは俺とタクに声を掛けた。
今ここにいるメンバーは俺とヤマ、タク、ガクの4人。ミヤは部活。キャップはバイト。カズは修練のため既に帰宅。クリスは今教室にいない。
その中で俺とタクに声を掛けたという事は、場合によってはイカサマも辞さないという事だろう。
ますます賭場というところが気になったが、道すがら教えてもらえればそれで問題ない。
「ガク、悪いけど携帯でモモに連絡入れといてくれ。少し遅れるけど2-Fの教室で待っていてくれって」
「おう。了解した」
携帯を持っていないのでモモへの連絡をガクに任せる。
返事を受け取った後、こっちを見ていたヤマに頷いて答え立ち上がると、ヤマとタクの後を追って教室を出たのだった。
賭場はB棟4階の空き教室で開かれていて、教職員には秘密で行われている。
話しを聞くにどうやら学校側は気付きつつも黙認しているらしい。恐らく人生の勉強、経験の場として一利あると判断されたんだろう。破滅も自己責任。だからイカサマも有り、という事だ。
「あいつだ! あの女!」
そう言って福本が指差したのは場違いに着物を着た女生徒、ってあれって不死川さんじゃないか。彼女の家柄からして賭場に足を踏み入れるとは思えないんだけどな。
「フッ、狙い通り雑魚が雑魚を連れてきたのじゃ、完膚なきまでに劣等をシメてやるぞ」
考えが甘かった。どうやら格下だと決めつけている人間を嘲笑って優越感に浸りに来たらしい。家柄的な選民思想は仕方ないと思っていたが、どうやら彼女は物凄く甘やかされて育ったようだ。クリスとは正反対のベクトルで。
しかも部屋の雰囲気を察するに、不死川さんはこの賭場では新顔のようだ。新参者が我が物顔で賭場にいていいわけがない。
優越感に浸っていてそれに気付いていない様子だ。
「ヤマ、俺がやろうか?」
雀卓に開いている席は1つ。声を掛けるがヤマは首を振って席に着いた。その動作の間に残りの2人を確認していたが、どうやら不死川さんとグルの可能性を考えているようだ。まあ可能性は限りなくゼロだろうがな。
そうして始まる麻雀。
不死川さんは何やらいろいろ癇に障る事を言って怒らせようとしているが、ヤマは気にも留めず軽く流しながら打っていく。
観察しながら安手で回すヤマに対して、不死川さんは優越感に顔を歪めながら大きい手だけを狙って、それでもちゃんと回している。こういうところは確かにS組たる由縁なんだろう。
「麻雀は頭がものを言うゲームなのじゃ」
確かに言葉通りだ。キャップのような天運や強運。場を一気にひっくり返すような『何か』を持っていない限り、麻雀というゲームはいかに効率よく打つかでかなり勝敗は左右される。
そういった意味では不死川さんの言葉は間違いじゃない。
だがまあ素直すぎる。確かに強いがそれは純正なルール内での強さだ。
オーラスに突入し現時点で1位は不死川さん、2位がヤマだが点差はかなりあり実質彼女の1人勝ち状態。それ見た福本が頭を抱えて叫ぶ。
「やっぱり頭のいい奴にゃ麻雀では勝てないのか?」
「その通りじゃ。格差社会の現実を噛み締めるのじゃ」
そうだな。ならば不死川さんは裏社会の非道さを噛み締めて貰う事になるだろう。
「ヨンパチ。後ろでソワソワされると気が散る」
言葉を掛けつつもヤマの手が動いた。不死川さんはヤマの後ろにいた福本の態度を、ご満悦の表情を浮かべて見ていたためヤマの動きに全く気付いていない。
雀卓を囲っている残りの2人もヤマの行動を黙認する。どうやら不死川さんの言葉に相当腹を立てていたようだ。
「もうすぐ結果出るからヨンパチは向こうで休んでなよ」
タクもヤマの動きを察してボロが出る前に福本を遠ざけた。
「さぁてサクッと勝つのじゃ! あはは!」
自分の勝ちを疑っていない不死川さんは、場の雰囲気が変わった事に全く気付く事なく山からツモった牌をそのまま河に捨てた。
さて、存分に驚かせてやれヤマ。
「ロン」
「何じゃ? 今度は1500点ぐらいか? 劣等種」
「大三元」
「なっ!?」
ヤマの和了役に間抜けにも口をポカンと開けたまま固まる不死川さん。
親の役満直撃。48000点。不死川さんは一気に1位から最下位に転落した事になる。しかも0点以下になり終局。現状の順位がそのまま結果になった。
「ぐっ、まぐれじゃ! 調子に乗るでない!」
それでもまだ信じられないのか、不死川さんは諦め悪く食い下がる。
「いいからお金」
それを無視してヤマは掛け金の催促をする。
その背中が強硬手段にきた場合の対処を任せたと言っている。動きから気付いていたが、やはり不死川さんは武道をやっているようだ。だがそれほど強いとは思えない。素手のミヤといい勝負といったところだ。
でも一応、抵抗するだけ無駄だと牽制程度に睨みを利かせておく。
そんな俺の視線の意味を感じ取ったのか、不死川さんは一瞬だけ恐怖に顔を歪めたが、視線を逸らしヤマを睨み付けると、
「くぅぅそ! 低レベルクラスのくせに! 覚えておくのじゃ! うわぁぁん!」
泣いて出て行ってしまった。
まさか泣くとは思ってもみなかったのだろう、ヤマも一緒に雀卓を囲っていた生徒も数秒だけ呆然としていたが、思いだしたかのように肩を震わせた。
「あれま。仕方ない。後片付けするか。ども、黙認ありがとうございます」
肩をすくめて立ち上がったヤマは雀卓を囲んでいた2人にお礼の言葉を掛けたのだった。
「しかし、手際よかったなヤマ。慣れてるのか?」
教室へ戻る廊下を歩きながら、俺はさっきヤマがやってのけた牌のすり替えについて聞いてみた。
「コツコツ根暗に練習していたんだよ。けどまあ、余り本番ではやらない。今回は2人とも黙認してくれてたし、相手がお子様過ぎたからね」
思っていた以上にスムーズな動作だったから、いつもやっているかと思っていたがどうやら違うらしい。
確かに残りの2人が黙認してくれなければ成功する確率はガタ落ちするだろう。だが言いかえればすり替えをしなければならないほどの強かったという事だ。
「そういう手、使わないと危ない相手だったね」
タクもそれが分かっていたのか苦笑を浮かべた。その言葉に肩をすくませたヤマはチラリと俺の方を見て少しだけ不満げに言う。
「俺はキャップや兄弟のような強い運を持ってないからな。正統派で強い相手には小手先を使わなきゃならないんだよ」
別に俺はヤマが言うほどの強運は持っていない。ただ相手の気配や動き、顔の表情、場の雰囲気を呼んでいるだけだ。強運とはまさにキャップのためにある言葉だろう。
だがそう反論したところで『そんなこと出来る方が異常だ』と言い返されるのは目に見えている。言うだけ無駄なら黙っておこう。
そう思いながら教室の扉を開けると、気配で感じ取っていたのだろう、俺の席に座っていたモモが手を振って出迎えてくれた。
「悪い。待たせたなモモ」
「いや、チカリンたちと話してて楽しかったから問題ないぞ」
笑顔で立ち上がったモモの側に寄り、待たせた事を詫びるように軽く頭を撫でる。その行為を嬉しそうな笑顔に変えて受け取ったモモは咎める事なく俺の言葉に答えた。
そんな俺たちを見て教室に残っていた女子は黄色い声を上げ、男子は嗚咽のような溜息を吐き、仲間たちは呆れたように肩をすくめていた。
「そういえば、ガクトから賭場に行くから教室で待ってろってメールが来てたが、もちろん勝ったんだろ?」
「勝負を受けたのはヤマだけどな」
賭場でのあらましを簡単に説明する。クリスもいたからイカサマした部分は省いたが、もし正直に話していたら絶対に咎めていただろう。
モモはどちらかと言えば結果重視の人間。経緯はどうであれ結果的に勝ったヤマを素直に褒めていた。
「よくやったな大和。という事で勝ち金よこせ」
強請《ゆす》る事も忘れない本当にゴーイングマイウェイな彼女だ。舎弟のヤマには同情の念を禁じ得ない。ここはモモの彼氏として、さらに一応は俺の舎弟でもあるヤマのために助け船を出そう。
「モモ、勝ったのはヤマなんだからいくら姉貴分でも巻き上げるのだけはやめろ」
左手で鞄を持ち右手でモモの後頭部を軽く小突く。
モモも半分、いや恐らく3割程度冗談だったのだろう、少しだけ不貞腐れたような表情を見せていたが、俺が帰り支度を済ませたのを見ると嬉しそうに腕にしがみ付いてきた。
「公衆ではきちんとするって約束だっただろ」
「今日は一緒に帰るって約束しただろ。なら問題ないはずだ」
そう言われてしまうと反論できない。
公衆ではきちんとする代わりに約束をしたらモモの自由に振る舞う、という約束を交わしている。確かに朝、一緒に帰ると約束したのだから、今ここでモモが俺と腕を組んだとしても、咎める事は出来ないという事だ。
「今日はこれからどこに行く?」
「携帯ショップ。俺、壊れたままのずっと持ってるからな」
「なら任せろ! 私と同じ機種にするぞ!」
「はいはい」
満面の笑みを浮かべて引っ張るモモを見て、可愛いし仕方ないか、と思う俺はやっぱりモモにベタ惚れで甘いんだろうな。
モモと腕を組んで教室を出ようとした時、背中に
あとがき~!
「第60話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」
「高貴な此方、不死川心じゃ」
「泣かされ心ちゃんです」
「泣かされてなどおらぬ! それからちゃん付けで呼ぶでない!」
「さて今回のお話ですが、原作通りの大和VS冬馬の前振り、布石になるお話です」
「無視するな! 何のためのゲストじゃ!?」
「しかしみなさんどうですか? 心ちゃんって現実にいたら絶対嫌われますよね。ゲームだから許せる性格だけど現実だったら絶対にムカつきますよね」
「下賤な輩に高貴な此方を理解できんだけじゃ!」
「勘違い野郎のお馬鹿で絶対陰口叩かれまくりですよね」
「聞いておるのかお前!?」
「さて。今回ストーリ的には少し短かったので、緋鷺刀と由紀江、神と百代のちょっとしたイチャつき振りを書きました」
「いい加減にせんか! 不死川の力でお前を潰すぞ!」
「いやしかし、緋鷺刀と由紀江はほのぼのしてていいですね。たまにですけど松風の存在を忘れます。マジです。だから唐突に話に参加するのです」
「此方がここに居る意味は何なのじゃ!?」
「話は変わりますが、神は今日が初登校の日です。なのに何でしょう、物凄く溶け込んでます。最初のクリスとの決闘→S組での小雪、英雄、あずみとの再会→賭場でのやり取り見学。物凄く濃い1日ですね、編入初日で経験する事じゃない」
「無視するなと言っておるだろ!?」
「さて、次回はさっき言った通り大和VS冬馬、そして神と冬馬の再会です……たぶん」
「う、ううぅ……」
「そういうわけなので、あまり期待しないでお待ち下さい」
「お前なんて豆腐の角で頭を打って死んでしまえばいいのじゃあぁぁぁ! うわあぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」