真剣に私と貴方で恋をしよう!!   作:春夏秋冬 廻

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第64話投稿。


第64話 休日、それぞれの過ごし方

――2009年 4月29日 水曜日 AM8:00――

 

  side 直江大和

 

今日は29日。祝日。ゴールデンウィーク突入。

 

体内時計が平日のままのせいか、つい朝起きてしまったがまだまだ眠い。

意識半分ぼうっとしながら廊下を進むと、中庭にてクリスと遭遇。

 

朝から鍛錬なんて元気がいいな。運動すれば頭がクリアになるって言ってるし、それもいいと思うけど今はやる気が出てこない。

 

覇気がないって言われても仕方ない。俺は武闘派とは違うのだ。それに昨日は夜遅くまで勉強していた。これは本当だよ。

それに休みの日をどう過ごそうがその人の自由だ。そう言うとどこか納得しないような表情を浮かべたクリスだったが、それ以上何も言わず外に出ていった。

 

未だに刺々しいドイツ娘。思想の違いは実に埋めにくい問題だ。

 

寝直そうと思って布団の上で寝転がっていたが、逆に目が冴えて眠る事が出来なかった。仕方ないので朝シャンでもして本格的に目を覚ます事にしよう。

 

以前の事故を鑑みて脱衣場の前で扉をノック。思った通り散歩に行っていたクリスが汗を流すために中に入っていた。

俺が声を掛けた事でクリスもこの前の事故を思い出してしまったのだろう。少しうろたえながらも怒気の籠った声を上げた。

 

仕方なく扉から離れ廊下でこの前の事件で見てしまったクリスの姿を思い浮かべる。だって俺も男だもん。いやしかし、白くてすらっとした綺麗な体だったな。

 

そんなふしだらな思い出に浸っているとまゆっちが声を掛けてきた。挨拶のあと何を考えていたかを問い掛けられ、咄嗟に日本の行先を考えていたと嘘を言うと信じてしまった。

しかもコンビニに行くから何か必要なものはないかと、役に立ちたいオーラを持って聞いてきたので思わず漫画雑誌を頼んでしまった。

 

役に立てるのが嬉しいのだろ、意気揚々と出ていったまゆっちは驚くべき速さで帰ってきた。

 

5分も経ってないんだけど……大概この子も規格外だね。しかも買ってきたのは違う雑誌。しかも俺が待っているからと頼んだ分だけを買ってきて自分はもう1度行くと言う。

 

いい子なのは間違いないけどこれじゃあ友達とは違う気がするんだよね。でも嬉しそうなまゆっちにそれは言えない。

とりあえず、余り気を使わないようにと声を掛け、もう1度コンビニに向かうまゆっちを見送った。

 

その背中を見ながらクリスとまゆっち、新人2人は果して仲間たちと上手くやっていけるかなと思い悩む俺だった。

 

  side out

 

 

  side 川神一子

 

目の前で繰り広げられている攻防を、ジン兄に言われた通り何も考えずにただひたすらに見続ける。

 

お姉様の放った左蹴り上げを鼻先ギリギリの紙一重でかわすジン兄。その勢いのまま今度は踵落としを繰り出すお姉様だったけどジン兄はまたしても紙一重でかわす。

 

ジン兄は全く動いているように見えないのにお姉様の攻撃を次々に、まるで羽毛のようにかわしていく。

 

あれも防御の技術なんだと思うんだけど、やっぱりジン兄は凄いな。あんな事たぶんお姉様も出来ないんじゃないかしら。あ、お姉様の場合は出来てもやらなさそうね。

 

手合わせの展開は一方的、お姉様ばかり攻撃してるけどジン兄はクリーンヒットどころか1度も触れさせてもいない。

お姉様の攻撃はアタシでもギリギリ見えるぐらいの速さなのにジン兄は目をつぶっている。それなのにお姉様が触れることすら出来ないなんて凄すぎるわ。お姉様も楽しそうに笑っているし。

 

それから数分間、同じように攻防が続いてるけど、お姉様の攻撃が見えなくなってきた。たぶん少しずつ速くなっているんだ。

集中して見なきゃついて行く事なんか出来ないわ。

 

右の突きがかわされると同時に左の突きで鳩尾を狙うお姉様。すり抜けるようにジン兄が自分の左前に動くのを見たお姉様は伸びていた左腕を曲げ肘鉄を放つ。

またしても紙一重でかわされたけど、お姉様はそれを見越していたようで左脚を軸にして身体を捻じり鋭い右回し蹴りでジン兄の左側頭部を狙った。

 

次の瞬間、何が起きたのか全然見えなかった。

 

ジン兄が動いたのかなと思った時にはお姉様は道場の床に仰向けに倒れていた。だけど反撃を受けたお姉様はちゃんと分かっていたみたいで嬉しそうに笑っている。

 

あの笑顔は前に何度か見た事があった。行方不明でいなくなる前に何度かジン兄と勝負している時の、対等かそれ以上の相手と闘えて嬉しそうなお姉様の笑顔。

その笑顔を見る度に頑張ろうという思いと、もしかしたら追い付けないのかもしれないという思いがアタシの中に湧き上がってくる。

 

自分が強くなればなるほど感じる2人との圧倒的な差。“血”を受け継いでいない自分。たどり着けないんじゃないかという恐怖。現実を受け入れたくない拒絶。

 

心が沈みこんでいっているのが分かっちゃう。

 

「カズ!」

 

そんなアタシにジン兄の厳しい声が掛った。

 

そうだった。何をやっているのよアタシ。ジン兄は何も考えずにただひたすら手合わせを見ていろ、って言ってたじゃない。

今は考えて落ち込んでいる時じゃないわ。そんな暇があるならひたすら強くなる事に集中しなきゃ。ジン兄が見ていろって言うんだからきっと見続けるだけでもアタシのためになるはずよ。

 

そう、アタシはアタシの夢と目標のために立ち止まってなんかいられないのよ!

 

決意を新たに目を凝らして見てから数分後、ジン兄とお姉様の手合わせは結局最後はどうなったか見えなかったけど、やっぱりジン兄の勝ちで終了した。

 

  side out

 

 

  side 椎名京

 

川神駅前商店街“金柳街”にある川神書店。

キャップが週に2回ぐらいバイトを入れている古くからの本屋だ。

 

うん、今日も店の中から店長とキャップの威勢のいいやり取りが聞こえてくる。このやり取りって立ち読みしてる間の結構いいBGMになってるね。

 

でもなんでここの店長、『バッキャロー』を連呼するんだろ。小さいころから知ってるけど未だに意味分かんない。

 

なにやら最近新しく出来た大型の本屋に客が流れていかないよう、対策会議を開いている模様。地域密着型って素晴らしいね、こうやって堂々と立ち読み出来るし。

大型の本屋ってこのところ殆どの本にカバーがしてあるから立ち読み出来ないし。

 

キャップ、前金で商店街の福引き券の束を貰って嬉しそう。これは本気になって対策のための企画を練るだろう。頑張るのはいいけどあんまり頑張り過ぎないでねキャップ。とばっちりはゴメンだから。

 

でも福引きは期待しておくね。キャップの強運でいいもの引き当ててね。出来ればみんなで旅行とか行ければ嬉しいな。

 

そして大和と2人っきりになって……フフフフフ。

旅行は男女を解放的な気持ちにしてくれるって言うから、既成事実を作る最大のチャンス。近頃結構可愛い女子が2人も加入したから大変だよ。でもジン兄が帰ってきてモモ先輩とイチャついてるから、大和も彼女欲しい気持ちが少しは強くなってるはず。そこを狙えば……フフフフフ。

 

「黙々と立ち読みしているバッキャローがいる……時々買ってくれるけど、今日は冷やかしと見たぜ」

 

大和との愛の妄想をしていたら、どうやらこっちに飛び火した模様。キャップも近付いてきた。

 

「はいはいお客さん。それ買うの? 買わないの?」

 

「ヒ・ミ・ツ」

 

「おぅい」

 

呆れたようなキャップにほくそ笑む。

しかしキャップは凄いよ。いつもバイトしててさ。ワン子といいキャップといい、その情熱はいったいどこから来るんだろ。

 

「今日は本屋か、ホントバイト熱心だね」

 

「まあな。見識を広げるため――っておい話題逸らすなよ。京ぉ、俺も雇われの身なんだよ。仕事中は例え仲間でも……」

 

話題逸らし失敗。こういう時は鋭いよねキャップ。でもこのまま引き下がるのもなんか面白くない……よし。

 

「じゃあ今読んでる章が終わったら買うかどうか淑女的に判断するよ」

 

「ちなみにその章っていつ終わる?」

 

「巻末まで続く壮大な章」

 

「ふざけんなバッキャロー!」

 

キャップ、口癖までうつってるよ。

 

  side out

 

 

  side 師岡卓也

 

川神駅前商店街“金柳街”のファミレス『○スト』。

 

急に街でのナンパは古いって閃いたらしいガクトは、無謀にもウェイトレスを口説くと言い出した。本当に無謀だと思うよ。街中のナンパすら成功した事ないのに。

しかもコーヒーセット頼んだのも知的に見えるからって事らしいけど、ガクトそのものの外見が全く知的に見えないのに気付いてないんだよね。僕が頼んだクリームソーダを馬鹿にするし。

 

目の前でガクトがウェイトレスをナンパしようと呼び出しベルを押した。

 

「見てろよぉ。獅子座の恋愛運は今日完璧なんだぜ」

 

それはどこの星座占いの結果だよ。星座占いは雑誌や番組によっていろいろ違うんだから、1つの結果を信じても全く意味ないんだよガクト。言葉にするだけ無駄だから言わないけど。

 

僕の優しい言葉(頭の中だけの)も通じず、ガクトはコーヒーのお代わりを注いでるウェイトレスに言葉を掛ける。

 

「今日は人少ないっすね~」

 

「そうですね。祝日だからもっといてもいいのに」

 

接客業だからだと思うけど、ガクトにも当たり障りない言葉で答える。

 

「見た感じ学生っぽいけど、もしかして川神? バイトいつまで? 終わったら俺たちと遊びに……」

 

ガクト、ウェイトレスの顔色が変わったのに気付いてないよ。こりゃどう見ても予想するまでもなく失敗だね。いつもの事だけど。

 

「やだ何ですか、いきなり急に。やめて下さいそういうの。キモチ悪い」

 

案の定、すぐに嫌悪感いっぱいの表情になって急ぎ足で逃げて行っちゃった。残されたのはどうして失敗したのかすら気付いていない呆然としたガクト。いつも通りだね。

 

「……あれ? 馬鹿なこのナイスガイな俺様が」

 

「ドン引きされてるじゃないのさ。ダメダメじゃん」

 

「まぁ、よく考えればいつもの事だ。ハハハ」

 

「それもそうだね。あはははははは」

 

すぐに立ち直ったガクトにならって僕も笑う。これもいつもの事。

 

「おかしくねぇよ!!」

 

出た出た時間差切れ。これもいつもの事だからさっきの笑いに乗ったんだよ。しかも負け慣れてるのは事実なのにいつになったらガクトは気付くのやら。

 

それから少しの間、不毛なやり取りを繰り広げてしまった。それがなお一層ウェイトレスたちに悪印象を与えている事に気付かないガクト。

まあ僕も気付かなかったんだけど、別に僕はナンパとかしたいわけじゃないから痛くも痒くもないんだけどね。

 

ちょっとだけショックだったのは僕の心の中だけの内緒。

 

 

「じゃあリョウの野郎、薬マジでやってたのか」

「最近、親不孝通りでよく薬売ってるって話だよ」

「なんかキめてる奴増えてるよな」

「どかっと売ってる人がいるらしいよ」

「よく知らないけど、そーいうのは取り仕切る怖い大人がいるんじゃね?」

「うん。だからいつか売ってる人シメられると思うな」

「怖ぇけどキョーミあるな。薬試してぇ」

「今の話聞いていて……ケージ君勇気あるよ。ハンパねぇ」

「ま、今は窓割りゲームがあるから退屈しねーけどな」

 

 

お互い不毛な言い合いだと気付き一時休戦していると、隣に座席に座っていた2人のチャライ格好をした男の人たちの話が聞こえてきた。

 

「……物騒な話だね。僕たちには縁遠いよ」

 

「お前は気が弱いからな、ウチの女性陣より心配だ」

 

心配してくれるのは嬉しいけど、別の意味で僕はガクトが心配だな。ああいった人たちってのは男だけじゃない。声を掛けるのは女の人の場合もあるから、ガクトならホイホイついて行っちゃいそうだよ。

囲まれても力でブッ飛ばすって言ってるけど、そういう連中は狡賢さこそがお家芸だからガクトの足りない頭じゃあまず無理だと思う。

 

本当にそんな事になったら大和かジン兄に頼ればいいかな。

 

そんな事を思いつつ、結局駅前でナンパする事に決めた学習能力のないガクトを放っておく事も出来ず、一緒にファミレスを出る。

結果はどうなったって?

 

「今日負けても次に勝つ! 明日天気になぁれ!」

 

いつも通りの連敗街道まっしぐらだよ。ホント飽きないねガクトは。

 

  side out

 

 

  side 篁緋鷺刀

 

電話越しで泣いて懇願するマネージャーさん頼まれて、打ち合わせをすっかり忘れていた凛奈さんを叩き起こして見送った僕は、昼食も終わり暇を持て余していたので隣町の七浜まで足を運んでみた。

特に目的があったわけじゃないけど中華街をうろつく。

 

今日の晩御飯になるような食材でも買って帰ろうかな。そう思いながらもお店を覗き込んでいたら、同じようにお店を覗き込んでいるまゆが隣にいた。

 

「奇遇だね、まゆ」

 

「うひゃあわぁ!」

 

よほど集中して見ていたのか僕の声にいつも通りの意味不明な悲鳴を上げて飛び上がった。振り返り見開いた目が僕を捉えると、安心したように息を吐いて胸を撫で下ろした。

 

「タカさんでしたか」

 

「ごめんね、驚かせて。そんなに集中しているとは思ってもいなかったから」

 

「いえいえいえいえ! タカさんは悪くありません」

 

謝る僕にまゆは物凄い勢いで首と手を振って言葉を返してきた。これ以上はさらに恐縮させるだけだからここまでにして、話を変えた方がいいかな。ここで会うとは思ってもいなかったから聞いても問題ないだろう。

 

七浜(ここ)にはまゆ1人で?」

 

「はい、私と松風だけです」

 

「おいタカっち! オラの事忘れんなよ」

 

すでに1人扱いなんだね松風って……まあ、もうひとりのまゆと考えれば確かに1人扱いは間違いじゃないんだけどね。

 

お互い特に理由もなく、まゆも『1度七浜に来てみたかったんです』という事だったので簡単に案内する事にした。僕自身そんなに詳しいわけじゃないけど、他県民のまゆを案内するぐらいなら出来る。

なんだか3年前と立場が逆になってちょっと新鮮だ。

 

「3年前と立場が逆になりましたね」

 

同じ事を思ったんだろう、まゆが小さく笑いながら言葉を掛けてきたから頷いて答えた。

 

少しの間ぶらりと案内できる範囲だけでまゆに七浜を紹介する。途中で中華街名物の中華饅を買って(物凄く遠慮してたけど無理矢理奢った)2人でかぶり付きながら歩いていたら、前からジン兄とモモ先輩が腕を組んでこっちに来るのが見えた。

 

先に僕たちに気付いたジン兄が手を上げて挨拶をしてきた。それに対して僕は同じように手を上げて、隣にいるまゆは小さくお辞儀して返した。

モモ先輩が笑ってる。凄く嫌な笑顔だ。絶対何か言われる。

 

「よう、タカにまゆまゆ。何だ、お前たちもデートか?」

 

ほらからかわれた。しかも予想通りまゆがテンパる。

 

「デッ!? デデデデデデデートォ!?」

 

「まゆ落ち着いて。そんなんじゃないからねモモ先輩」

 

「そうだな。遠くから見たら女同士の買い物姿だったしな。ハハハ」

 

無差別な砲撃はやっぱり僕にも降ってきた。

分かってはいたけど……いや分かりたくはなかったけど、友達に言われると落ち込みがハンパないから指摘してほしくなかったよモモ先輩。でもそういう時にフォローを入れてくれる人が今はいる。

 

「モモ、あんまりからかうな。ヒロはまゆっちの案内か?」

 

「うん、さっき偶然会ったから案内がてらぶらりとね。ジン兄たちはやっぱりデート?」

 

「当然だ!」

 

何故かモモ先輩が答えてきた。ジン兄も呆れてるけど肯定するように頷く。

でも改めて見るとジン兄とモモ先輩は凄く絵になる。女の人としては背が高いモモ先輩だけど、ジン兄の方が10センチちょっと高いから身長差も理想的だと思う。何より2人とも端整な顔立ちをしているし長い黒髪も相まって凄く目立つ。

 

そういえば帰って来てからジン兄が髪を纏めているのを見ていないけど、何か理由があるのかな。

 

「じゃあ、俺たちはもう行くけど。また明日な」

 

「じゃあな~!」

 

機嫌のいいモモ先輩を連れてジン兄は僕たちの横を通り過ぎていった。振り返って暫くの間その背中を見送った僕とまゆは、どちらからともなく視線を合わせて小さく笑い合った。

 

「やっぱり素敵ですね、ジン先輩とモモ先輩」

 

「昔からあんな感じだったけど……そうだね、ある意味で理想的な関係なんじゃないかな」

 

どことなく羨望のまじった声音で呟いたまゆの言葉を肯定するように頷く。ちょっとだけモモ先輩の甘えっぷりが凄いけど、3年会えなかった事を考えると許容範囲内だと思う。

でもいつまでもここで突っ立っているわけにもいかない。時間は有限だ。

 

「じゃあ僕たちも行こうか、まゆ」

 

「はい、タカさん」

 

楽しそうに笑うまゆを見て心が温まる。それがどうして感じるのか今は分からないけど不快な事じゃないから深くは考えず、僕はまゆと並んで中華街を散策するのだった。

 

  side out

 

 

  side ■■■■■

 

何だ、行方不明だって聞いてたけどあいつ帰ってきてたのか。

 

しかも最後に見かけた時よりめちゃくちゃ強くなってやがる。あいつを相手にするとなると駒が足りねぇかもしれねぇな。

最悪は俺自身が相手をすりゃあいいと思うが、クライアントはどう言うかねぇ……あの人の執着振りもスゲェけど、あいつの前じゃ意味ねぇしなぁ。

 

ま、今俺が考える事じゃねぇか。とりあえずはあいつらをもっと強くすることが俺のやる事だからな。あの人もあいつが帰ってきてるのに気付いてんだから何か対策を立てるだろう。

 

祭りがいつ始まるか分かんねぇが、どうやら退屈せずにすみそうだぜ。




あとがき~!

「第64話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」

「暁神です」

「今のところあとがき最大登場回数を誇るオリ主です」

「そうだったのか?」

「そうなのだよ。さて今回のお話ですが、特に言うことはないです。まあ読んでの通りそれぞれの休日の過ごし方だね」

「その割にはヤマとクリスとカズのセリフがなかったな」

「そこら辺は突っ込まないで」

「しかも俺とモモは2回も出てきたな」

「そこも突っ込まないで」

「まあ、いいけど。それよりカズは原作より強くするのか?」

「そのつもり。その一環として君と百代の手合わせの見取り稽古をさせた」

「となる原作通りにはならないのか?」

「それに関しては今は秘密。大和が一子ルートなのはすでに決定事項だから、その中でどうなるかはお楽しみという事で」

「まだ決めてないってオチだろ?」

「そうとも言うかもね」

「そうとしか言わないだろ。それより最後の視点って誰だ? 俺の事知ってるみたいだけど……」

「たぶん、原作を知っている人はすぐに分かると思うけど、今は伏せさせてください」

「前回同様、今後のための種蒔きか?」

「その通り。この話も辺にして次投稿もよろしくお願いします」

「展開ゆっくりだけどよろしくしてやってくれ」

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