真剣に私と貴方で恋をしよう!!   作:春夏秋冬 廻

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第70話投稿。

やっと旅行編です。


Chapter5 箱根温泉激闘編?
第70話 箱根旅行、準備の前日


――2009年 5月2日 土曜日 AM9:00――

 

  side 篁緋鷺刀

 

「緋鷺刀、とりあえず言われた通り明日の宿泊予約取っておいたぞ」

 

「うん、ありがとう」

 

凛奈さんにお礼の言葉を掛けながらも少し遅めの朝食の後片付けを続ける。

 

昨日の金曜集会で連休中に箱根旅行に行くことが決まった。確かに決まったけど出発は明日。急な出発に宿の予約なんてしていない。

そこで『温泉旅行好きの凛奈さんなら箱根湯本にも馴染の旅館があるんじゃないか』とのジン兄の言葉に、ダメ元で予約が取れるかどうかを聞いたら2つ返事で引き受けてくれて、今日の朝一で予約を取ってくれたというわけ。

 

ちなみにその宿、凛奈さんが執筆活動中によく籠る馴染の宿だったため、多少の無理がきいたらしい。本当にありがたかった。

 

「しかし大部屋1つと2人部屋1つ、ねぇ……」

 

予約で取ってもらった部屋の事を呟いていたと思ったら急に黙り込んだ凛奈さん。

 

今回の旅行での部屋割は、モモ先輩とジン兄が2人部屋で残り全員で大部屋になった。キャップが言うには大人数で行くんだから部屋も当然大部屋らしい。高校生の男女が大部屋で寝泊まりするのはどうかと思うけど、たぶん修学旅行みたいなノリなんだと思う。

 

まあ、大部屋になった事で京ちゃんが舌打ちして大和君は安堵していた。2人の気持ちも分からないでもないけど、あそこまであからさまなのも凄いよね。

 

そんなこと思い出し、黙り込んだ凛奈さんを不思議に思いながらも、後片付けも終りシンクを綺麗に拭き終えて振り向いた時、爆弾発言が飛び出した。

 

「緋鷺刀、大人になってくるのは構わないが避妊は――」

 

「何言ってるんだよ凛奈さん! 2人部屋はジン兄とモモ先輩だからね!」

 

「――ちゃんとしろと暁の坊主に言っておけよ」

 

え?

 

何? ジン兄への伝言だったの? 突拍子もない凛奈さんの発言を遮るように言ったけど……もしかして僕、墓穴掘った?

 

その思いを肯定するように、凛奈さんの顔に厭らしい笑顔が浮かべている。まるで最高に面白い玩具を手に入れた時のような笑顔。あれは間違いなく僕をイジリ倒す気満々の顔だ。

 

身の危険が差し迫っているのは間違いないが、逃げようにもリビングの入り口は凛奈さんの後ろ。逃げ道なんて最初からない袋小路に突っ立っている僕。

 

「さぁて緋鷺刀君? 君はいったい私が誰と誰の事に対して言ったと思ったのかな? 叔母さんにも分かりやすく教えてくれるよね?」

 

こんな時だけ喜々として自分を叔母さんって言わないでよ。それだったらこれからも叔母さんって呼びますよ? まあそう言ったら地獄だと思うけど……

 

みんな……僕はもしかしたら旅行に行けないかもしれない……

 

  side out

 

 

  side 黛由紀江

 

「お掃除、お掃除」

 

寮の前の道を箒で掃きながら、私は昨日の案内された秘密基地での金曜集会でのあらましを思い出しました。

 

タカさんが言った言葉。私たちは対等の仲間。

 

確かに私はみなさんに認めていただき風間ファミリーに入る事が出来ました。でもその後私は何をしたでしょうか。タカさんの言われるように、喜んでもらいたい一心で何か役に立てないかを探し、嫌われたくない一心でずっと顔色を伺ってばかりでした。

 

でも友達がいなかった私には、友達との付き合い方が分かりません。タカさんの言葉の意味は痛いほどに分かります。ですが何をどう行動すれば『対等』になるかが分からないのです。

 

「よう。朝から何してんだ?」

 

少し思い悩んでいたらガクトさんがいらっしゃいました。

 

「あ、ガクトさん。おはようございます。寮の外回りを少し掃除しようかと思いまして」

 

「んなもん、うちのかーちゃんにやらせとけよ。管理人なんだからさ」

 

確かにそうなのかもしれませんが、掃除とかをしていると心が落ち着くんです。考え事をする時は何か家事をしながらの方が捗るのっておかしいですね。

 

「これは好きでやってる事なので」

 

「ま、そう言うなら別にいーけどな」

 

そう言って苦笑いを浮かべるガクトさん。でもちょうどいいタイミングです。少しみなさんに聞きたい事があったのでガクトさんにお伺いしてみましょう。

 

「あの……ガクトさん、質問なんですけど」

 

「おう、何だ?」

 

「昨晩から、友達の接し方、というのを考えていたんですが、良く分からなくて……あの、何かコツみたいなものはあるんですか?」

 

「分からねーな」

 

ええっ! わ、分からないんですか!? あんなに仲のいい風間ファミリーのみなさんがいらっしゃるのに、どうすれば仲が良くなるか分からない!? は! もしかしてそれは誰かに聞かなくてもお友達がいればおのずと理解出来るものだんでしょうか? そうなると私には到底至る事の出来ない命題じゃないですか!

 

「テンパってるところ悪いんだけどよ、俺様が『分からねーな』って言ったのは、タカとは仲いいのになんでそんな事聞くのかが、分からねーから言ったんだ」

 

「え?」

 

それは言ったどういう意味でしょうか? 確かにタカさんとはみなさんよりもお友達らしいお付き合い方が出来ていると自分でも思いますが……

 

「なんつーかさ、タカと話している時のまゆっちって壁がない感じがするんだよな。自然つーのかな。そんな感じ」

 

そうかもしれません。タカさんとは昔1度出会い、その時は一期一会の出会いだと思い込んでいたし、私を在るがままに見てくれたから、素直に相対する事が出来ました。

そして川神学園で再会し恥ずかしすぎる姿を見せてしまったので、タカさんに対しては何と言いますか、在りのままの自分で相対するのが当たり前に思っていたんです。

 

「いきなり俺様たちにもタカと同じようにしろとは言わねーけど、壁だけは作らねーでほしいな。遠慮なく言える間柄にはなってるつもりだぜ。みんな」

 

「はい、分かりました!」

 

後は私の心持ち次第という事ですね。頑張ります!

 

  side out

 

 

  side 直江大和

 

「よし、パーティーグッズもしっかり買った」

 

「これで明日の準備は出来たな」

 

俺と京は明日の準備も兼ねて買い物をしていた。

 

本当は京とじゃなくてキャップと一緒に行こうかと思っていが、あいつは朝一でどこかに消えていた。それで仕方なく京を連れて商店街へと繰り出したわけだ。

 

しかし昨日は大変だったな。まあそのお陰でクリスもまゆっちも前より風間ファミリーに馴染む事が出来るとは思うが、実は未だに俺とクリスの個人的な溝は完全に塞がっていない。

 

昨夜も寮に戻った後、クリスは俺が朝プレゼントした災害時緊急避難セットを返そうとしてきた。一応持っておくようにと返却は拒否し、俺が仲間のために策を考える事は理解してくれたが、完全に俺自身の考えを理解したわけはないらしく、もう少し考える時間が欲しいと言われた。

 

ソレには俺も反対しなかった。考え方はそう簡単に変わるわけがないし、ましてや自分の思想とまるで正反対な考え方をすぐに理解しろと言うのも無理な話だ。

俺の方はクリスの考えも理解できるし、上手く付き合う事も出来ると思っているから、後はクリスの方から理解してもらいたい。

 

風間ファミリーに入った以上、付き合いは学園を卒業しても恐らくずっと続くだろう。いつまでもギクシャクしていてもつまらないし、そんなの疲れるからな。早めに理解してほしいもんだ。

 

「ちょっとゲーセン見てくか? モロがいるかもしれないし」

 

「うん、そうだね」

 

いったんそこで考えを終え、京に声を掛けてゲーセンの自動ドアをくぐった。

 

  side out

 

 

  side 川神百代

 

「ワン子、いつも通り海まで走ったら休憩だ」

 

「うんっ!」

 

「海まで走るのか……まあそれぐらいなら軽いしな」

 

夕暮れの道を私はジンとワン子と一緒にランニングしている。

今日の修練のメニューも殆ど終わり後はこのランニングだけ。目的地はその都度変わるが今日はワン子のリクエストで海まで行くことになった。

 

「よーし! ラストスパートダーッシュ!」

 

「おいカズ。海まで距離あるのにもうラストスパートかよ」

 

「最近は飛ばすからなぁ……待てー!」

 

一段と速度を上げたワン子の背をジンと一緒になって追う。だが頑張り続けるその後ろ姿を見る度に、私はどうする事も出来ないもどかしさを感じる。そんな私の心を感じ取ったのか、ジンは走りながらも私の頭を軽く小突いてきた。

 

『考えすぎるな』そう目が言っているのを見て小さく頷き返す。

 

たどり着いた海は、沈んでいく夕日に照らされ茜色にその姿を変え輝いていた。

 

私は夕日が好きだ。沈みゆく太陽に照らされる空は、赤と青の色がまじり合い独特の雰囲気がある。その一瞬の時間が時折私の心を表しているかのような感じを受ける。

逆にジンは朝焼けが好きらしい。登る朝日に照らされ黒から白んでいく空が心を洗い流してくれるのを感じるらしい。さすが『暁』なだけの事はあるな。

 

「ふぃー。走った走った」

 

「全く練習熱心だなワン子は」

 

「あれも一種の才能だろ。努力を苦に感じないんだから」

 

身体にかかる疲れを気持ちよさそうに感じさせる笑顔で海を見つめるワン子。その熱心さに私とジンは呆れた。

 

「いつまでもお姉様たちの後ろを走ってるわけにはいかないわ。いろいろな意味でね! アタシちょっと海に浸かってくるねー!」

 

何がワン子を突き動かしているか分かっているから、返す言葉が私にはなかった。

 

ワン子の目指すものは私と同じ位置に立つ事。それがどれほど難しい事なのか本人もちゃんと理解している。それなのに諦めず、ひたすら前を向いて突き進んでいるワン子に、私は次期当主としての決断をしなくてはいけない。

 

素足を海面に着けてはしゃぐワン子の姿を、夕日の眩しさとは違うもので見る事が出来ない。そんな私の背中を優しく押し出す温かい手。

 

いつも私を支え励ましてくれる手に感謝し素足になると、ワン子と並ぶように海に入る。

 

「冷たいが……心地いいな」

 

「うん……綺麗な夕日だねお姉様」

 

後ろにいるジンの優しい視線を背に姉妹で隣に並んで夕日を眺める。だけど夕日を眺めるワン子の目はいったい何を見据えているんだろうか。

 

「川神の夕暮れがこんなに綺麗って事はさ、きっと世界各地の夕暮れも絶景だね」

 

「そうかもなぁ」

 

「アタシも学校卒業したらお姉様たちと合流するから。世界各地の武者修行……楽しそうよね!」

 

私は学園を卒業したら、とりあえず修行と言う事で世界各地を回ると決めている。これはだいぶ前からジジイとの約束でそのために私は学校に行っているのだ。ちなみにジンも一緒に行くと約束してくれている。

 

「私たちと一緒にか。普通に野宿とかするかもしれんぞ?」

 

「いいじゃない。眠くなったら大地に寝転んで、各地を転戦し名を広め見識を広げ、移動は走り。何もない荒野をお姉様とジン兄と一緒に走っていく。これもロマンよね」

 

「化粧っ気のかけらもないな」

 

本当にただひたすら真っ直ぐ私を追いかけてくるワン子。嬉しくもあり悲しくもある。だけどそれを伝える事が出来ないから、おどけて言うしか出来ない。

 

「内面を磨く時期と考えればいいわ。人生の経験値を積むことの方が何よりも早く追いつくための近道だと思うから――セイッ!」

 

突然の鋭い正拳にも見てからの反射で難なく防ぐことが出来る。“持つ者”と“持たない者”の絶対的な壁が私とワン子の間にある。それがこの一瞬の攻防に現れていた。

 

それが分かっていてもワン子は諦めない。

 

「前にも言ったわよね。アタシがライバルになるって。アレ、冗談じゃないからね。アタシは本気だから」

 

「……ワン子……」

 

「よーし帰って組み手よ。頑張るわー!」

 

まるで自分を奮起させるような声を上げ、素足のまま波打ち際を走っていくワン子の姿に、どうしても言い出せないでいる自分が情けなかった。

 

「そろそろアレを言う時期が来ているんじゃないのか?」

 

歩み寄ってきたジンに頷く事でしか返せない。そんな私を優しく撫でてくれる手はいつもより温かく感じた。

 

「ジン……お前はワン子ならいけると思っているのか?」

 

「どうかな……俺は“持つ者”の方の人間だ。どう考えていても“持たない者”の立場になる事は出来ないさ」

 

「じゃあお前が最近、ワン子の修行を見てやっているのはなんでだ?」

 

この間の休日もそうだ。ジンは私との手合わせをワン子に見せた。しかも何も考えずにただひたすら見る事に集中しろとまで言い聞かせて。

ジンがワン子を強くさせようとしているのは明白だ。

 

「俺はただ、やり残して結果を待つより、やり切って結果を待つ方がカズのためだと思ったからだよ。悔いの残らないようにしてやるのが精一杯さ」

 

「精一杯か……」

 

それでも必ず言わなければならない時が来る。本来ならジジイの役目だったのを私が無理矢理奪った。次期当主としての1番最初の仕事を自分で厳しいものにしたんだ。

 

判断の時、私はどんな顔で告げ、ワン子はどんな顔で受けるんだろう。願わくば、笑っていられればいいなと思いながら、先を行くワン子を追いかけるように走り出したのだった。

 

  side out

 

 

  side audience

 

「Was ist die Dame?(お嬢様からですか?)」

 

「Oh. Freunde scheinen sich auf eine Reise morgen offenbar zu gehen.(ああ。どうやら明日から友達と旅行に行くらしい)」

 

「Ich verstehe. In.(そうですか。では)」

 

「A Ja, eine Einheit ausreichen wrde. Vorbereitung, ein Leutnant.(うむ、1個部隊で十分だろう。準備を少尉)」

 

「Ich verstehe, Lieutenant.(了解しました中将)」

 

  side out

 

 

  side 篁凛奈

 

「帰ったぞ」

 

「あ、お帰りなさい、凛奈さん」

 

玄関のドアを閉めると奥から緋鷺刀の声が聞こえた。気配からキッチンにいるのが分かるが、確か今日の夕飯の当番は私だったはず。

訝しげに思いながらもリビングに続くドアを開けると、案の定、夕飯の準備をしている緋鷺刀の姿が目に入った。

 

「どうした? 今日の夕飯は私のはずだったが?」

 

「うん。明日は僕の当番だけど旅行でいないでしょ? だから代わりにね」

 

律義な奴だな。別に構わないというのに。だがまあ、せっかくの申し出だし受けておくが、丁度いいし話をしておくか。

私は鞄の中から人数分の乗車チケットを取り出してテーブルの上に置いた。

 

「緋鷺刀、明日の電車の乗車チケットも買っておいたぞ」

 

「ええっと……どうして?」

 

「ついでだ。どうせその場で買うつもりだったんだろ?」

 

「そうだけど……え? ついでって?」

 

気付いたか。夕飯の準備をいったん中断して私の正面の椅子に座る緋鷺刀。それを確認して私も話を切り出す。

 

「私も行くからな」

 

簡潔に述べた私の答えに数秒間固まった緋鷺刀は、考え込むように眉を寄せた後、恐る恐る伺うように問い掛けてきた。

 

「もしかして……僕たちと一緒に箱根に行くの?」

 

「そうだ」

 

その答えだけで私のスケジュールを理解したんだろう、緋鷺刀は苦笑いを浮かべた後、小さく肩を落として溜息を吐いた。

 

元々ゴールデンウィークは休みだった。先日の遅刻した打ち合わせの時にそう決まった。だが完全に休むわけにはいかないから、箱根にある馴染の宿に泊まりつつ、次回作の構成を練ろうと思っていたところだった。

 

そう考えていた矢先、緋鷺刀に『みんなで旅行に行くから宿を取って欲しい』と言われたので同じ宿に予約を入れ、どうせなら一緒に行った方が面白いだろうから、予約していた便をキャンセルして全員分の乗車チケットを買ったというわけだ。

 

まったりとしながら行くつもりだったが、行き帰りぐらい騒がしくても別にいいだろう。あいつらと一緒にいれば退屈しそうにないからなら。

 

「安心しろ。部屋は別だし日中もお前たちと一緒に行動する事はしないさ。私も自分の骨休めのためだよ」

 

「それは分かってるから」

 

心配そうだが、お前の考えている事ぐらい分かっているさ。私とあの子を余り会わせたくないんだろ? 易々と会わせてくれない事は分かっていたからな、多少強引だったかもしれないが私の方から会いに行く形を作ったまでだ。

 

だがまあ安心しろ。別にお前が不安に思っている事をするわけじゃない。違う意味で不安に思っている事はするかもしれないが、ただの好奇心からだ。

 

「凛奈さん。本当に変な事しないでね」

 

「任せておけ」

 

私はただお前がご執心の黛十一段の娘さんをひと目見たいだけだよ。はてさて、お前を虜にした娘はいったいどんな娘かな? 今から楽しみだな。




あとがき~!

「第70話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」

「篁凛奈だ」

「ついに本編へ殴り込みに来ましたね」

「物騒な物の言いをするな。そうやって書いてるのはお前だろ」

「いやそうなんだけどね。さて今回のお話ですが、ようやっと70話で箱根旅行前日まできました」

「最初から旅行当日をやればよかっただろう」

「いやそうなんだけどね。いやしかしまさか貴女が原作に入り込んでくるなんて」

「だから、お前がそうなるように書いているんだろ……ところでなんで私が旅行に同行することになったんだ?」

「最後のシーンはマジでその場での思い付き」

「行き当たりばったりだなオイ」

「なんで思い付いたかって言うと、現在の風間ファミリーは11人→電車の座席は基本2人並び→1人だけ余る→ならもう1人連れて行けばいい→誰が1番妥当か→そうだ凛奈さんにしよう。以上が頭の中の流れです」

「本当に行き当たりばったりだな」

「確かに思い付きではあるけど、一応は貴女と由紀江の出会いというか、顔合わせをさせたかったという思いもある」

「私は彼女と何かしら関わるということか?」

「どうかな……緋鷺刀と由紀江の関係に家の問題は避けて通れないけど、貴女をどうやって関わらせようかは今考え中だね」

「その心は?」

「今のところ篁の家では緋鷺刀の味方は貴女だけだからね」

「そうか……それで次回は?」

「旅行1日目」

「それしか考えてないというわけだな」

「そういうことで、次投稿もよろしくお願いします」

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