ここまで来てまだ箱根旅行が終わらない。
いったいこの物語、何話まで行くんだろう……
side 暁神
戦績は2勝2敗で白熱している。
見ている方には楽しい展開になってきているが、風邪を押して勝負に参加しているヤマはかなり限界に来ているな。クリスは顔が赤くなっているのを見て怒っていると勘違いしているが。
だがさすがにヤマの体調の悪さを見抜いているミヤとモモは拙いと感じ始めたんだろう、少し心配そうに声を掛けた。
「大和。熱上がってきてない?」
「ああ。ちょっと額触らせてみろ」
ヤマも心配してくれているのは分かっているが、ここでやめるわけにはいかないはずだ。体調管理も勝負の内、初めから絶不調だったとバレたらクリスにどう言われるか分かったものではないからな。
「心配ご無用……げほっ」
強がっちゃいるがついに咳が零れた。と、どうやらそれを見たまゆっちが決意したらしい。ヒロに背中を押された事もあるんだろう、ありったけの勇気を振り絞って声を上げた。
「もうダメです。松風、私は行きます!」
「行け! 行っちまえまゆっち! まゆっちならきっと出来るぜ! 今まゆっちは勇気と言う名の坂を自転車で上ってんだ! 止まれば倒れて下まで真っ逆さまだぞ! ペダルをこげー!」
「い、いきなりどうしたのよまゆっち!?」
声を上げたがまず最初に松風で自分を励ますあたり、実にまゆっちらしいやり方だ。その突飛のなさは隣でスクワットしていたカズが驚きの声を上げるほどだ。
「そ、その! 大和さんは熱が上がってきたのではなく、元から……かなり高熱だったんです!」
「おい、まゆっち!」
勝負が始まる前、旅館の部屋で黙っていてと脅迫まがいのお願いをしていたからヤマはまゆっちが言う事はきっとないと思っていたはずだ。性格を考えれば仲間に入って日の浅い今ならはっきりと意見を言う事はないと踏んでいたんだろう。
だがそのまゆっちが1番にヤマの現状を暴露した。
「熱を薬で抑えて戦っていたんです!」
「まゆっち黙って」
止めるため凄味を効かせた声を上げるけたようだけど、今のまゆっちには効かないぞヤマ。
「だってだって! もう黙って見ているなんて出来ません! 体調が悪いのを無理に押してまで戦うのが友達なんですか!? わ、私は今まで友達いませんでしたけど、それは違うと思います! だって……友達っていうのは……その、良く分からないですけど。こんなんじゃなくて、その……私はただ、大和さんとクリスさんには仲良くしてほしいだけなのに……うぅ」
言いたい事を吐きだし、目に涙を浮かべたまゆっちを慰めるように、ヒロが後ろから手を伸ばし頭を優しく撫でた。そんな姿と真正面から真摯な言葉を投げかけられて、ヤマとクリスは言い返す言葉がないようだ。
興奮した気持ちを落ち着かせるようにヒロに撫でられるままでいたまゆっち。だが少しだけ落ち着きを取り戻したようで、未だ泣いて震える声だったが言葉を続けた。
「す、すいません……新参な私が生意気な事言いまして……でもどうしても……言いたくて」
「いや、良く言った」
「ああ。思った事はズバッと言ってもらわないとな」
咎められるかと思ったのだろう。だけど予想を超えた褒め言葉が返ってきたため呆然となるまゆっち。それを安心させるようにヒロがもう1度頭を撫でた。本当にまゆっちにたいしては無条件で優しいなヒロ。
「弟ぉ。お前薬で誤魔化していたのか。てかジンも1枚噛んでるだろ」
「まぁな。ヤマがやる気だったし。ヤバくなったら止めるつもりだったけど……今回はまゆっちに先を越されたな」
どうやら誤魔化しが薬だけでないと感じたモモは、誰が施したのかすぐに見抜き隣にいた俺に苦言を呈した。だが悪い事をしつもりはない。
「ったくさぁ。どーでもいい時はすーぐギャーギャー騒ぐくせに、こうやってツライ時は黙っちゃってさ」
その横でカズが呆れたようなからかうような言葉をヤマにぶつける。でもこういう時のヤマが意地を貫き通そうとするのは最初から知ってるだろ? 案の定、ヤマは不貞腐れたような言葉を返した。
「正直に言ったら確実に不戦敗扱いだろ。それだけは絶対にお断りだ。まゆっちは仲良くしてほしいと言ったけど、これはそのためには絶対に必要な戦いなんだ。クリスに俺を認めさせるためにな。だから何があろうと引き下がれない。これは俺の“意地”なんだ」
「分かるぜその意地。男だな大和」
盛大に頷いて同意するガク。俺もその意地は分かるがお前はそれを言う権利を持っていないぞ。ヤマがこんな状態になったのは元々はお前のせいだからな。そこを忘れるなよガク。
「ガキンチョだなぁ。だが久し振りに年下らしいとこ見たな」
「ま、普段のヤマらしからぬ行動だけどな」
対してモモはどこか嬉しそうだ。普段大人ぶってるヤマの年相応らしい今回の行動が、可愛いものを愛でるという琴線に触れたんだろう。
だがまだ話が纏まったわけじゃない。ヤマの意地も通し、お互いに納得させる方法を取らないといけないしな。それじゃあ提案しようか。
「ヤマ、クリス、良く聞け。これ以上まゆっちを心配させるのも悪いし、ヤマの体調もかなりヤバい」
黙って俺の言葉に頷く2人。どうやらこのまま話を進めても反対意見は出ないだろう。ならさっさと先に進めよう。
「戦績はお互い2勝2敗の五分。そこで勝負を5本先取から3本先取に変更。次の試合で決着とする。という事でどうかなまゆっち。あと1勝負だけやらせてやってくれ」
2人にルール変更を告げた後、最後はまゆっちに確認をする。
「わ、分かりました。それでいいです」
まゆっちも我慢ならなくて言葉にしたけど、ヤマとクリスの気持ちをちゃんと理解している。だから俺の提案にも特に反対することなく同意してくれた。
それに今回、ようやくまゆっちは自分の意見を臆することなくぶつけてきた。年下だからと遠慮がちだったが、これを機に仲間らしくなってくれよ。まあヒロがいるから大丈夫か。
「やるじゃんまゆっち!」
「これからも言いたい事があればドンドン言え」
「1年だからってかしこまる必要ないんだぜ」
「そうそう。おどおどしてると気を遣うから今ぐらいが丁度いいかもね」
「俺様への愛の告白も早めにな」
「いやそれは絶対にないからね」
口々に遠慮のない言葉を掛けられて少しだけ呆然となるまゆっち。だがその表情が段々と驚きに変わっていく。どうやらみんなから認めてもらったとこに気付いたようだ。
そんなまゆっちの肩をヒロは優しく手を置く。
「今、まゆが思ってる通りだよ。もう場所は用意されていたんだよ。あとは勇気を持つだけだった。頑張ったね」
「はい!」
お、いい返事にいい笑顔。あれがヒロ以外の人の前でも出来るようになれば友達なんてあっという間に増えていくよまゆっち。ヒロは横からかっさらわれないように十分気を付けないとな。
「それじゃあラストバトルだ。ヤマ、クジを引け」
side out
side 直江大和
兄弟の言葉に従ってキャップの持っているクジ箱に手を突っ込む。
意地を張ってあんなこと言ってみたが、まゆっちが言い出してくれて実は助かっていた。前の勝負の神経衰弱の頃からかなりヤバい状態になっている。
次でラストバトルになるがキツイのには変わりない。種目次第では勝つ事が出来るが運動系の勝負になったらお終いだ。
神に祈りながら引いたクジを姉さんに渡す。
「ラストバトルはこれだ。『変則ケイドロレース』」
読み上げられて瞬間、敗北を覚悟した。
なんだそれは? 聞くからに肉体酷使の競技じゃないか。これが都合のいい時だけ神頼みした報いかよ。
「落ち込むにはまだ早いぜ大和。この競技もジン兄が考えたものだ。きっと普通のケイドロとはわけが違うぜ」
なるほど。兄弟が考えたものならば何かしら特別なルールがあるはずだ。『変則』って付いているぐらいだしな。第2試合目の勝負の時のようにお互いに公平な内容になってるはずだ。
「すまないが『ケイドロ』とは何だ?」
「えっと、鬼ごっこの一種で数人のグループに分かれて警察役と泥棒役になって――」
ケイドロを知らないクリスがモロから説明を受けてる。その間、俺は立ったままの状態で朝部屋で施してもらった体内の気の流れの調節ってやつを兄弟に再度やってもらう。
多少なりの改善があるものの、朝のような劇的な効果はない。兄弟が言うには俺自身の気が昂っている状態にある事や、気の鎮静化はやる気の鎮静化に繋がるため大した事は出来ないらしい。
それでも体が楽になったのは間違いから文句はない。ちょうどクリスの説明も終わったみたいだし、兄弟に勝負内容を発表してもらう。
「それじゃあ勝負内容を説明する。基本的なルールは変わらない。警察役が泥棒役を全員捕まえたら勝負ありだが、この勝負には変則的に泥棒側の勝ちもある」
なるほど、捕まえる警察側の一方的な勝ちではなく、時間切れ以外にも泥棒側の勝つ条件を作っているって事か。変則の意味はそこにあるのか。いや兄弟の事だ、他にもまだルールがあるに違いない。
「チームの人数だが、警察役は2人に泥棒役は3人」
「ちょっと待ってくれジン兄殿。それでは警察役の方が不利ではないか。人数は同等にするべきだと思うのだが」
クリスの意見に兄弟は首を振って否定する。
「いや、人数的な不利はない。何故なら警察は犯人を捕まえる必要がないからだ。その事に関してはこの後説明するから先にどっちがどちらの役をやるか決めてくれ」
さらりと流され納得のいかないクリスだったが、兄弟が不公平な勝負をするわけがないと信じているようで小さく頷くと俺の方に視線を向けた。その視線の意図を察するに、自分が警察役をやりたいと言ったところだろう。だから人数の不利にツッコミを入れたってわけか。
俺はその視線に『どうぞ』とばかりに掌をクリスに見せて権利を譲った。
「自分が警察役をやる」
「つーわけで俺が泥棒役だな」
正義大好きのクリスが勝負のための役とはいえ泥棒を選ぶはずがない。分かりきった結果だったんだろう、兄弟だけじゃなく周りのみんなからも苦笑が漏れた。
その反応に少しだけ恥ずかしそうに顔を赤くするクリスだった。
「OK。それじゃあ変則ルールの説明だ。今回、勝負の鍵を握るのは『宝物』があるという事。まあただのサインボールなんだけどな。ポイントに設置したこの『宝物』の争奪。開始地点は泥棒役有利で始まるから警察役はこの『宝物』を泥棒役から奪い取れば勝ち。泥棒役はこの『宝物』を死守すれば勝ち」
「やはり不利ではないか」
不満げな声を出すクリスに兄弟は再度首を振って否定する。
「最後まで聞け。泥棒役は死守すれば勝ちだが、その『宝物』をリーダーであるヤマに渡さなければならない。そして受け取ったヤマはそれをゴールまで持ってこなければならない。泥棒役は死守と運搬をしなければならないが、警察役は奪うだけでいい。しかも『宝物』は2つ。泥棒役は2つとも手にしなければならない。そして制限時間は30分。どうだ? 人数的な不利はこれでチャラになるはずだ」
なるほど、確かに不利はない。状況によっては泥棒側が不利になる可能性も十分にある。なにせ警察側は2つの『宝物』のうち1つを持っていればその時点で負けはなくなるんだからな。
俺に渡さなければならないが、俺の体調から考えると実質2対2のようなもの。奪えば勝ちのクリスの方が有利かもしれない。つまり頭を使わないと勝てない、クリスの裏をかかないとダメだって事か。
結構厳しいルールじゃないか兄弟。だが面白い。やってやるよ。
「開始地点だが、警察役が山頂の展望台。泥棒役はふもとから少し進んだ所。『宝物』設置ポイントは中腹。ゴールはこの河原。勝負内容に質問はないか? なければ互いのメンバー選びに行くぞ」
俺とクリスはお互いに目配せをした後、兄弟の方を向いて無言で頷く。それを見た兄弟も頷いて言葉を続ける。
「キャップはゴール地点で待機、俺とモモは勝負中の審判、ガクとタクにはポイントで『宝物』の受け渡し。だからメンバーは残りの4人。カズ、ミヤ、ヒロ、まゆっちの中から選んでくれ。ちなみに残った1人はキャップと一緒にゴールで待機な」
選んでくれって……公平じゃなくていいのかよ。こういう時はコイントスとかして選ぶのが普通だと思うんだが……
「大和、お前から選べ。自分は後で構わない」
そんな事を考えていたらクリスから声が掛けられた。意外なその言葉に真意が何か分からず訝しげに見るものの、クリスには特に意図はない様子。体調を鑑みての憐みかと思ったがそうでもない。
よほど勝つ自信があるという事なんだろう。ならば選らばせてもらう。
「ワン子と京。よろしく頼む」
「うん! 頑張ろうね大和。アタシも全力で行くわ」
「承知。大和のためなら例え火の中水の中布団の中」
ワン子、いい返事だ。京、最後の言葉はいらん。だがこの2人ならチームワークにも期待できる。俺との相性も勝負するという事に関してはかなりいい。あくまでも勝負関する相性だからな。
もし警察役だったらヒロを選ぶんだけど……
「では自分のパートナーはタカに頼もう」
「わかった。よろしくねクリスさん」
どうやらクリスは俺と同じ考えだったらしい。4人の性能を考えれば、パートナーが1人しかいない警察役はヒロが最適だ。
あぶれた形になったまゆっちは兄弟や姉さんが言うには凄いらしいけど、未知数だしな。どこまで期待できるかが読めない以上、多少実力は劣るかもしれないがチームワークが期待でき、付き合いの長いワン子と京の方が作戦を立て易い。
「やめるなら今のうちだぞ」
クリスが聞いてくるがそんなもん答えは決まっている。
「誰がやめるか。俺にも意地と誇りがあるんだよ」
「誇り」
「本気で勝ちに行く時は常に勝ち続ける。持てるものを駆使して最小限で最大限の結果を求める。それが俺の意地で誇りだ」
自分の胸に拳を当て言い放つ。誰になにを言われようがこれが俺の信念だ。
俺には兄弟や姉さんみたいな圧倒的なものなんてない。キャップのようなカリスマや運もない。ワン子や京、ヒロのように武術も習っていない。ガクトのような力も、モロのような機械系の深い知識もない。
持っているのは小賢しい知恵と浅く広い他人との繋がりだけ。
クリスの言うように小手先なのは認める。だけどそれは必死になって手に入れたモノだ。それが劣るなんて思われたくない。それは俺自身を否定される事。
だからお前に勝って俺の誇りを証明してやる。
「クリス。これで決着だ」
胸に当てていた拳をクリスに向かって突き出す。
「受けて立つ!」
意図を察したクリスは俺の拳に自分の拳を合わせた。
「よぅし! それじゃあ準備にかかるぞ。開始の合図は携帯で連絡する。ちゃんと準備しておけよ」
そんな俺たちを見て笑っていた姉さんの掛け声に、警察役のクリスとヒロ、設置ポイントに立つガクトとモロ、そして審判役の姉さんも山道へと歩みを進めた。
その後ろ姿を眺めながら俺は考える。泥棒側の俺たちが勝つには作戦がモノを言う。状況に応じて3つ4つ作戦を練らなければいけないな。場合によっては俺が動く作戦も必要だ。
されそれじゃあ、クリスに俺の誇りを認めさせるための体を張った作戦を立てますか。
side out
side 篁緋鷺刀
山頂へと向かう道すがら、僕とクリスさんは作戦を考えていた。
「制限時間30分か……少し厳しいかもしれないな」
「そうだね。いち早くポイントに着きたいところだけど……やっぱり距離的には大和君たちの方が有利だね」
お互いに地図を覗き込みながら意見を出し合う。
勝負のためにもらった地図には、それぞれの開始場所と設置ポイントの場所にチェックが記されている。
『宝物』がある設置ポイントは山頂の展望台に行くための2つの道の中腹。正規ルートの道に1つとそれとは違う遠回りの道にもう1つ。両方行くか、それとも片方に絞るか、それだけでもかなり勝敗の行方は変わってくる。
「タカは大和がどう考えるか読めるか?」
「ごめん、全く分からない。こう来るんじゃないかっていう予想は何となく立てられるけど、その予想の斜め上を行くからね、大和君は」
言外に考えるだけ無駄という意味を持たせて意見を返す。恐らくクリスさんも分かっているはず。たぶん確認のために僕に聞いてきたんだろう、その証拠に僕の言葉を特に咎めるような事はしなかった。
「なら自分たちは自分たちで作戦を考えるべきだな」
「そうだね。それが無難かな。気にし過ぎてたらそれこそ大和君の思惑通りなりそうだし……」
こう考え込んでいる事態、既に大和君はお見通しだろう。僕たちじゃあ大和君の裏をかく事なんて無理に決まっている。ならば正攻法で行くのが1番だ。
「近い方のルートに2人で全力で向かおう。自分たちはどちらか1つ『宝物』を持っていればまず負けないのだからな。運が良ければ先に『宝物』を取れるかもしれない」
「うん妥当だね。あとはその場所に一子ちゃんと京ちゃん、どっちが来るかだけど……それはその時になってからだね」
「その通りだ……手を抜くなよタカ?」
その言葉はちょっと心外かな。確かに僕は年下だし遠慮することもあるけど、これでもみんなとの付き合いはクリスさんより遥かに長いんだ。それに、勝負事で遠慮する事だけは絶対にしないよ。
「大丈夫だよ。勝負に関してだけは譲るつもりはないから」
僕の答えに満足そうにうなずいたクリスさんは、自信に満ちた笑みを浮かべて山頂へと続く道を駆け上がっていった。
その後ろ姿と見つめながら僕は考える。
大和君の作戦が読めないからこそ正攻法で行かざるを得ないけど、相手は一子ちゃんと京ちゃん。その2人が大和君の作戦を実行する。一筋縄どころじゃないね。
懸念事項がなくなったわけじゃないが、やっぱり考えるだけ無駄かな。
どんな勝負になるか分かんないけど、やるからには負けるつもりはないけどね。
あとがき~!
「第80話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」
「再度引き続き、暁神です」
「3回連続だね。そういえば3回連続で同じ人なのは初めてじゃないか?」
「そうなのか? 80話もやってて今までなかったのって不思議だな」
「そうだね。まあそれはいいとして、さて今回のお話ですが、やっとのことの最終試合。しかも完全オリジナル競技となりました」
「その割には競技説明だけで半分以上使ってるな」
「アウチ! 痛いところ突かれちまったぜ!」
「松風の真似なんかやめろ。全然似てないし気持ち悪いからな」
「はいすみません。でも本当にごめんなさい。展開遅いのは分かってんですけど一応ルールはきちんと説明をしておかないといけないと思いまして……」
「それはそうなんだけどな。まあ今回はいいとしておこう。それで? 次こそ決着か?」
「……どうなろうな。1話で収まれば決着。収まらなければ2話で決着だね」
「何なんだお前のその計画性のなさは。ちゃんと見通しをつけろよ」
「前からの事だからどうしようもないよ。あはははは」
「笑い事じゃねぇだろ。というか読者を満足させる事が出来る勝負にできるんだろうな?」
「あはははは……出来ればいいなぁ……」
「自信ないのかお前……こんな奴の書いたものですけど、次投稿もよろしくお願いします」