――2009年 5月7日 木曜日 AM8:30――
side 篁緋鷺刀
高校3年間。
それは人それぞれ思い思いの青春を過ごす貴重な時期だ。
勉強に打ち込むも良し。バイトに精を出すも良し。スポーツに全てを懸けるも良し。友達との関係を広げるも良し。
そんな風に自分のやりたい事をやりたいように過ごす時期。特にこの川神学園は生徒の個性を尊重し、ある程度の自由が許されている学校でもある。
え? 何が言いたいかって? それはつまりですね――
「えっと、しっかりして下さい、タカさん」
「そうだぜタカッち! こんな事で挫けんなー!」
机の上に伏せって項垂れている僕に、まゆと松風の慰めの言葉が掛けられる。
ありがとうまゆ。その優しい言葉も優しい気遣いも本当にありがたい。でもごめんね。今の僕には全く励ましにも労りにもならないんだ。
だって誰がこんな事予想できる? たぶん大和君にもジン兄にも予測できない事だよ。それらしい素振りなんて一切、見せていなかったんだ。感じ取れと言う方が無理だよね。
それでも現実は変わらない。今目の前で起きている現象を直視しなければならない。幻覚であって欲しいとの願いを込めて顔を上げる。
やっぱり現実はそんなに甘くなかったね。
「今日より産休に入った君たちの担任に代わり、このクラスを担当する事になった臨時教師の篁凛奈だ。担当科目も同じ国語。よろしく頼むぞ」
何が言いたいかというと、つまり、少なくとのこの1年間、僕の学園生活に『平穏』の言葉がなくなったというわけです。
side out
side audience
小島梅子は頭を抱えていた。
彼女の悩みの種はそう多くない。基本は生徒たちの事に関して。たまにしつこく誘ってくる同僚の宇佐美巨人の事が鬱陶しくて悩む事はあるが、それは本当にごくたまにで殆ど気にかけていない。あとは母親からの結婚の催促ぐらい。
だが、今の彼女を悩ませるのは産休に入った同僚の代わりに来た臨時教師の女性――篁凛奈だった。
「一緒にお昼を取ろう、小梅さん」
「小梅さんと呼ぶなと言っているだろう! 篁!」
掛けられた間抜けな呼び名に即座に反論をする。今日、職員室で何度そう呼ばれた事か。可及的速やかにこの呼び名をやめさせなければすぐに生徒たちに広がる。それだけは避けたい梅子だった。
朝、学園長の鉄心の紹介で凛奈を見た時、梅子は血の気が引くという症状を言葉通り体験した。
1年C組の担任で国語の教師が産休に入るのはゴールデンウィーク前から決まっていた。その欠員を埋めるための臨時教師が来るのも当たり前で、既に人選もすんだ後だった。
『誰が来るかはその日のお楽しみ』と言う鉄心の言葉に、大人としてそれはどうなのかと思う梅子だったが、特に気にはかけていなかった。誰が来たとしても同僚として接するだけ、そう思っていたからだ。
だが、いざゴールデンウィークが開けて初日の職員会議。鉄心に伴って職員室に入ってきた凛奈の姿を見た時、『何故ここに?』と思い、その後、臨時教師として教鞭を取ると聞いた瞬間、何の冗談なのかと声を上げたくなるほどの衝撃だった。
そして、梅子の姿を捉えた凛奈の第一声が――
「お久し振り。小梅さん」
手を上げて気楽に挨拶をする凛奈と、挨拶された梅子に教師たちの視線が集中した。血の気が引き貧血になって倒れなかった自分を褒めてやりたかった梅子だった。
小島梅子と篁凛奈。
この2人は大学の先輩後輩の関係にあった。
真面目で几帳面、ストイックな性格で同性に慕われていた梅子と、自由奔放で多彩な才能を持ち、男のような振る舞いで同性にも異性にも人気が高かった凛奈。
正反対とも言える性格なのに何故か凛奈は梅子に懐き、梅子も凛奈とは自然体で付き合えた。恐らく武道を修めているという共通事項があったからだと梅子は思っている。
傍らに立ち、自分待っている凛奈を横目に見て小さく溜息を吐いた梅子は、諦めたように席を立ち凛奈を伴って食堂へと向かった。
席の確保は凛奈に任せ配膳カウンターへ。福利厚生で配られている食券を使ってきつねうどんを注文。乗せられたお盆を持って凛奈の待つ席へ行く。
さっそく女生徒に囲まれている凛奈を見て、変わらないなと思う梅子。
大学時代、同じように同性から人気はあったが、梅子は憧れの対象として見られ、凛奈は親しみやすい友人という感じだった。そういった意味で凛奈の周りにはよく人が集まった。
「悪いな。小島先生と昼食を一緒にするんで、席を空けてくれないか?」
座る場所がなくどうするかと考えていた梅子に気付き、自分を囲んでいる女生徒に声を掛ける凛奈。その言葉で梅子の存在に気付いた女生徒たちはクモの子を散らすかのように離れて行った。
小さな溜息を吐き空いた真正面の席に腰を下ろす梅子に、凛奈は早速面白そうな声音で問い掛けた。
「相変わらず遠巻きに見られているな、小梅さん?」
「教師は畏敬されているぐらいが丁度いい。それと小梅さんはやめろ」
「じゃあここでは小島先生で」
『ここでは』と言う言葉の意味を追求したかった梅子だが、藪を突いて蛇より性質の悪いものが出てきたら厄介と考え言葉を飲み込んだ。
両手を合わせ目を閉じ、小さく礼をして『いただきます』と言葉にしてから箸を取り食事を始める。そんな梅子の姿を見て、相変わらずの几帳面さに凛奈は小さな笑みを零した。
「なんだ?」
「いや、相変わらず几帳面で真面目な方だな、と」
「人はそう簡単には変わらん」
「ごもっとも」
これだからこいつは扱いにくい。梅子はそう思う。
自由奔放だが不真面目じゃない。ちゃんと節度を弁え大人な対応が出来る。だが親しい相手には遠慮がない。多彩な才能を持ちどんな分野も一定以上の成果を上げる天才肌だが嫌味がない。男の様な立ち居振る舞いも様になるから違和感を感じない。
総じて他人から嫌われる事が殆どない。篁凛奈とはそういった人物なのだと梅子は評している。
「お前こそ、本業の方はいいのか?」
凛奈の本職は作家だ。高校1年生の時にデビューして以来、出す本全てがベストセラーになるほどの人気作家。梅子も大学時代に何度か原稿で読ませてもらい感想を述べた事もある。
そんな順風満帆とも言える作家生活を送っているのに、臨時とはいえわざわざ教師になる必要はどこにもない。本業と副業が逆転しているような状態だ。
「問題ない。3ヶ月ぐらい前に声を掛けられていたし調整はしてある。ストックも推敲すれば出せる奴が10本ぐらいあるしな。そもそも、数年休む程度で揺らぐような稼ぎはしてないさ」
あっさりと言ってのけるその姿に嫌味を感じないのは、裏打ちされた自信と実績があっての事。あとは梅子が凛奈がそういう人間だという事を理解しているからだ。
「では何故、臨時教師の話を受けた。私にはそこが分からん」
「深い意味はないさ。ただ面白そうと思っただけだ。ああ、あとお気に入りのガキどもが全員生徒として在籍しているからかな」
本当に口が悪い。外見は悪くないのだからこの口の悪ささえなければ、大学在学中にもそれなりに異性と恋仲にでもなれただろうに。
凛奈の変わらない姿に、自分の現状を棚に上げてそんな事を思う梅子。
「お気に入りと言うと風間たちのグループの事か? お前の甥もそのグループに入っていると聞いたが……」
1年C組に凛奈の甥である緋鷺刀がいるのは知っていた。大学生の時、しつこいぐらいに甥っ子の可愛さを聞かされていた梅子は、入学した緋鷺刀の姿を見て『ああ、あれが……』と思った。
「最近は2人増えてさらに騒がしくなったがな」
自分が対応を任せたクリスと黛十一段の娘の事だろう。島津寮の寮生の顔ぶれを思い出し、また個性の強いメンバーが集まったものだと考えるが、本当に面白そうに笑う凛奈を見て、梅子は呆れるしかなかった。
side out
side 直江大和
「いやしっかし驚いたな。まさか凛奈さんが臨時教師でくるなんてな!」
「ホントそうね! 学校に来る楽しみがまた増えたわ!」
「美人女教師か……いい響きだぜ」
面白い玩具を見つけたような表情のキャップ。それに頷いて同意するワン子とガクト。対照的に物凄く不安そうな顔をしているのが言わずもがなのヒロだ。
今は昼休み。今日はキャップの召集の元、ここ屋上で臨時の集会が開かれていた。
お題はさっきキャップが言った『凛奈さんの臨時教師就任』について。
ヒロの不安は理解出来る。かく言う俺もヒロほどではないが不安に思う事がないわけではない。あの強烈な印象を放つ凛奈さん登場は、間違いなく俺たちの学園生活に過激すぎる刺激を与えるだろう。
それを歓迎してるのはキャップとガクトだけだろう。ワン子は知り合いが増えた事を単純に喜んでおり、俺と同じ考えなのはモロだけだろう。京は元より興味ナシを貫いている。クリスはまだ凛奈さんの破天荒さを知らないから特に思うところはないだろうし、姉さんと兄弟は何があろうとも動じないタイプだ。
「ほらジン。次はこれだ。あ~ん」
「分かった。分かったからゆっくり食べさせてくれ」
今も姉さんを胡坐をかいた脚に乗せて、姉さんの手作り(!?)の弁当を1組の箸で食べさせ合って、堂々と俺たちの前でイチャついている。それを羨ましそうに見ているガクト。鬱陶しいから物欲しそうな顔はやめろ。それと俺たちの前イチャつくのはやめてくれ2人とも。何故なら――
「好きです大和。だからあ~ん」
「友達でお願いします。それとお前の超絶激辛弁当なんぞ食えるか」
京のアプローチをかわすのが面倒くさいんだ。対抗?してか2人がイチャつくと積極性が3割増しなるんだ。だから俺の平穏のため自重してほしい。
姉さんが怖くて声に出せないから目で兄弟に訴える。それに対して『悪い』と目で答えてくれるがな兄弟。雰囲気が全く悪びれていないんだよ! このバカップルが!
話が逸れたな。えっと、それで今回の事件で1番気が気じゃないのがヒロとまゆっちだろう。先日の箱根旅行で凛奈さんの爆弾発言のせいで、あの人の存在が自分たちの学園生活にどんな影響を及ぼすのか予想がつかないはずだ。
「しかし凛奈さんは作家のはずだろう? 教師になれるのか?」
今日も好物のいなり寿司をお弁当にしているクリスが疑問を口にした。
そう言えばそうだよな。凛奈さんの本職は作家。ペンネーム『
「それは問題ないよ。凛奈さんは大学で教職課程を取っていたから教師になるのには何の問題もないよ」
落ち込みながらも律義にクリスの疑問に答えるヒロ。箸の進み遅い。と言うか動きもらしくなく緩慢だ。それほどまでの衝撃だったんだろう。何かと甲斐甲斐しく気を使うまゆっちの姿が何故かヒロの哀愁を誘う。
強く生きろヒロ。学園生活はまだ始まったばかりだ。
「っていうか、なんで教職課程を取る必要があるんだあの人? 高校生の頃から作家として成功していたんだろ?」
姉さんのもっともな質問だが、はっきり言ってあの人と俺たちの価値観はだいぶ違う。さすがのヒロもそこまでは聞いていないのか首を振った。だがその問いに答えたのは意外にも兄弟だった。
「以前聞いたんだけど、作家として稼げなくなった時に食いっぱぐれないための保険らしい。あと他にも会計士とか司法書士とかの資格も持ってるらしいぞ」
安定した職種をチョイスしているあたり、実にあの人らしい。っていうか教職課程って保険で取るようなものか? 会計士も司法書士もメチャクチャ稼げる職業じゃないか。
ああ、でも凛奈さんだからと言われると納得するしかない。あの人物凄いインパクトあるけど、それに負けず劣らない天才なんだよな。
俺は知り合ってからあの人が困ったところを1度も見た事がない。
「でもジン兄はよくタカの知らない事も知っているよな」
「相性いいからでしょ。凛奈さんもジン兄を特に気に入ってそうだし」
「モロロ、私の前で面白い事を言うな」
モロ、ご臨終。ガクトのさりげない疑問に答えたつもりだろうが、時と場所が悪かったな。
だが笑顔を浮かべてゆらりと立ち上がろうとする姉さんだったが、後ろから兄弟に抱きすくめられて立ち上がる事が出来なかった。
「落ち着こうなモモ。タクは別に深い意味があって言ったわけじゃないんだ。いちいち反応するな」
「だがな」
「それとも俺が信じられないか?」
「そういうわけじゃない。でも……」
不貞腐れる姉さんを横抱きにして、慰めるように頭を撫でながら優しく抱き締める兄弟。何やら甘ったるい空気が流れてきた。
京が触発される前に移動しよう。ワン子とキャップの間にいれば京も無理には寄ってこないだろう。純真オーラは不純な人間に対する最強の楯になる。
「嫉妬してくれるのは嬉しいけど、もっと自信を持て。俺にはお前しかいないからな」
「うん」
あの姉さんが従順に頷いた。いったいお前は何をしたんだ兄弟。聞きたいけど聞きたくない。聞いたら姉さんのノロケが終わりなく続きそうな気がしてならない。それ以前にこの甘ったるい空気を誰かどうにかしてくれ。俺たち仲間の前だと姉さんどころか兄弟も自重しなくなった。
ガクトと京は羨望の眼差しで見ている。クリスとまゆっちは雰囲気に当てられて顔を赤くして俯いている。モロとヒロは諦めているのか無視を決め込んでいる。キャップとワン子はそもそもあてにならない。
俺か? 俺しかいないのか? このバカップルを止めるのは俺しかいないのか?
よし! ならやってやる!
「えっと……姉さん? 兄弟? もう少し場所を弁えてほしいんですけど?」
はいヘタレで申し訳ありません。
邪魔をしたせいで姉さんの理不尽な暴力にさらされるのだけは勘弁願いたい。だからどうして強く言う事が出来ないんだよ。
「悪い悪い。気を付けるよ」
ああでもさすが兄弟には通じたようだ。これからは姉さんの事はどんな些細な事でも兄弟に任せよう。そうしよう。そうした方が仲間のためだ。
「でもヒロは大変だっただろ。凛奈さんの性格だったら間違いなくヒロとの関係を暴露してるだろ?」
気を取り直して話を戻した兄弟の言葉に、ヒロが乾いた笑みを浮かべた後、思いっきり肩を落として大きな溜息を吐いた。その様子から大変では済まなかったみたいだな。
会話をする気力もないのだろう、うなだれるヒロに変わってまゆっちが話し始めた。
「凄かったですよ。苗字が同じという事でクラスのみなさん真っ先にその質問をされましたから」
「そんでもって凛奈っちが宣言するみたいに『緋鷺刀は私の甥っ子だ!』って言うもんだからよ。タカっちは休み中ずっと質問攻めだったぜ」
「あと、凛奈さんが作家の『高咲凛華』だと気付いた方もいらっしゃって」
「本人に聞きゃーいいものを。わざわざタカっちに確認するんだぜー。オイラちょっとタカっちが可哀想に見えたぜ」
饒舌だなまゆっち。だが宣言するように言うって……何故だろう、そのシーンがいとも簡単に思い描けてしまう。それはそれは物凄く嬉しそうに宣言したんだろうな。
だけどさすがにまゆっちを巻き込むような事はするつもりはないだろうな。旅行中に見せていたあのノリはあくまでも俺たち仲間内の時だけだろう。いくら凛奈さんがまゆっちを気に入っていて、ヒロの嫁にしようとしていても、それを学校まで持ち込むような事はしないはずだ。
しないはず……そう思う事は自由だろう。うん。
そんな事を考え散ると校内放送のチャイムが鳴った。何事かと全員が耳を傾けるなか、聞きなれた尊大な声が、学校のあちこちに設置してあるスピーカーから聞こえてきた。
『生徒の呼び出しをする。1−Cの篁緋鷺刀と黛由紀江。至急視聴覚室に来るように。もう1度言う。1−Cの篁緋鷺刀と黛由紀江。至急視聴覚室に来るように。以上だ』
みんなの視線がいっせいにヒロとまゆっちに集中する。
どうして呼び出されたのか理由が分かっていないまゆっちは首を傾げ、思い当たる節があるのだろう、ヒロは頭を抱えて蹲っていた。
もう1度言おう。強く生きろヒロ。学園生活はまだ始まったばかりだ。
「行こう、まゆ……行った方が被害が少ないからね……」
「? はい、分かりました」
食べ終わった弁当箱を片付けて、ゆっくり立ち上がりまゆっちに手を差し伸べるヒロ。まゆっちも呼び出された理由を未だに考えてたが、ヒロの言葉に従い弁当箱を片付けると手を取り立ち上がる。
「じゃあ……行ってくるね」
「お先に失礼します」
律義に挨拶をして場を離れる2人。
可哀想に。ヒロは完全に前後不覚の状態だ。未だにまゆっちの手を握ったままなのに気付いていない。まゆっちもヒロの憂鬱そうな雰囲気に気を取られ、手を繋いだままなのに気付いていない。
あの状態で視聴覚室まで行くつもりだろうか。途中で気付けよヒロ。じゃないと凛奈さんの思惑通りに進んでしまうからな。
それから凛奈さん。頼みますから本当に自重して下さいね。せめて2人が登校拒否にならない程度には抑えて下さいね。
それから三度言おう。強く生きろヒロ。学園生活はまだ始まったばかりだ。
あとがき~!
「第87話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」
「……篁緋鷺刀です」
「元気がないぞ!」
「誰のせいですか誰の! 僕に何か恨みであるんですか?」
「いや、そんなもの全くない」
「だったらなんで凛奈さんが臨時教師として学園に来たんですか!? しかも僕とまゆのクラスの担任って!」
「いや、面白そうだったから?」
「……そうですか……」
「さて今回のお話ですが、本当に本格的に本編に割り入ってきました凛奈さんです。今回の話でちょっとした彼女の設定も出てきましたね」
「小島先生の大学時代の後輩とか、ジャンルを選ばない作家とかですね……」
「ちゃんと応えてくれるあたり君はいい子だ。でも実は凛奈さんを本編に入れたのには理由があるんだ」
「どんな理由ですか……?」
「凛奈さんを登場させると君と由紀江の関係を進展させやすい」
「……否定はしません。でもそれなら別に教師にする必要はないんじゃあ?」
「あと動かしやすキャラだから日常のドタバタ劇のためのカンフル剤になる。それに学園にいた方がちょくちょく登場させやすい。夏休み突入前までは基本舞台は学園内だからね」
「そのうち僕より目立ちそうですね」
「そんなことはないよ。凛奈さんはあくまでも脇役だよ」
「そうですか」
「今日はやたらとテンション低いな。このまま続けても仕方ないしここまでにしよう。では皆さん、次の投稿もよろしくお願いしますね」