真剣に私と貴方で恋をしよう!!   作:春夏秋冬 廻

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第92話投稿。


第92話 穏やかな昼、描く未来予想図

――2009年 5月18日 月曜日 AM8:15――

 

  side 暁神

 

いつもと変わらない登校風景。

 

今日はカズも家から一緒だ。今朝はいつもの走り込みをさせず、この間教えた身体を捻じっての力の入れ方の練習を見てやったからだ。

教えた件に関して鉄心さんに何か言われるかと思ったが逆に嬉しそうだったな。まあ、モモはちょっとだけ複雑そうな顔をしていたけど、純粋にカズが強くなることは喜んでいた。

 

「そう言えばそろそろ球技大会か体育祭の話が出るな」

 

前を行くヤマの言葉に全員が視線を向けると、俺とヒロとまゆっち以外は頷いている。

 

球技大会は分かるが体育祭って普通は秋の行事だろ? まあ最近は梅雨入り前に体育祭をやる学校も増えてきているらしいけど。それとさっきヤマは『か』って言ったな。つまりは球技大会か体育祭のどちらかしかやらないようだ。

 

「この時期に体育祭があるの?」

 

俺と同じ疑問を持ったヒロがヤマに問い掛ける。隣のまゆっちも同じで首を傾げている。

 

確かに俺たちがいた中学校は夏休み明けから準備が始まり、だいたい10月の中頃に文化祭と併合して体育祭をやったな。球技大会もゴールデンウィーク明け5月中頃だったし。

 

「ああ、川神学園は早いんだ。6月の終わり頃かな。球技大会か体育祭か水上体育祭のどれか」

 

「なんだその水上体育祭ってのは」

 

「読んで字のごとくだぞジン。海でやる体育祭だ」

 

モモの言葉に納得する。なるほど川神湾の砂浜でやるっていう事か……目的は恐らく女生徒の水着姿だろう。実に鉄心さんらしい。尊敬できる人ではあるんだけど常時のあのふざけたところがなければもっと尊敬できるんだが……

 

まあ、球技大会になろうが体育祭だろうがやる事には変わりはないんだ。程良く普通の人の定義に外れない程度に頑張るか。

 

 

――なんて数十分前に思っていたのだが……

 

「今年は今週末土曜日に球技大会。6月の末に体育祭を行うことになった」

 

月曜1時限目のLHR(ロングホームルーム)での小島先生の連絡事項で、教室は歓声に包まれた。特にキャップとガクが吠えてる。カズもか。

 

「よっしゃあ! 燃えてきたぜ!」

 

「俺様の活躍の場が増えて最高だぜ!」

 

「やってやるわよー!」

 

元気だなホント。運動に自信のない連中が呆れた顔で見てるぞ。まあ、ヤマとかタクはどちらかと言えば頭脳労働派だからな。あまり身体を動かすって事はしたくないんだろう。

と言っても、ヤマはやる時はやるしタクもなんだかんだ言ってみんなについて行くし、やっぱそこは風間ファミリーだしな。

 

「ゲンは真面目に出るのか?」

 

出場する競技を選びながら、喧騒に包まれる教室で1人机に突っ伏しているゲンに声を掛ける。寝ていないのは気配で分かっていたしな。

 

巨人(オヤジ)がウルセェからな。一応はサボらずに出るさ」

 

オヤジ……宇佐美先生の事か。そういえばゲンもカズと同じ孤児院で育って、今は宇佐美先生が保護責任者だって言ってたな。

 

あの人自身はどこかゆらりとしてて捉えどころがない感じだけど、自分の人生の反省なのか、いい加減だけど意外と生徒の事を考えているようだし、恐らくゲンも高校ぐらいは出ておけって言われたんだろう。

 

「そうだ神」

 

それだけで話が終わるかと思った時、ゲンが声を低くしたと同時に雰囲気も変わった。この感じ、ゴールデンウィーク前に注意を促してきた時と同じだな。つまりは例の(アレ)関係か。

 

「以前話した最近出回っている変な(モン)だが、少しずつだが表に出始めている。そうそう関わる事じゃないと思うが気を付けておけ」

 

「了解だ」

 

思った通りだったな。ゲンの言う通りそうそう関わる事じゃないが表に出始めたとなればヤマの情報網に引っかかる可能性もある。前の時はそう急ぐ事じゃないからまだ注意を促していないが、事情が少し変わったとなれば早めに話しだけはしておくか。

 

「ゲン、現物は手に入らないか?」

 

「どうするつもりだ?」

 

「注意を促すにしろ現物があった方がいいからな。無理にとは言わないがもし手に入るようなら1つ回してくれ」

 

「……分かった。オヤジに聞いてみる」

 

俺の言葉に少しだけ考え込んだ後、一応は了承の言葉をもらえた。駄目もとで頼んでいる事だから芳しくなかったとしても落ち込む事はないしな。

 

手に入り次第——いや、ゲンから結果をもらってから金曜集会でみんなに話すとしよう。下手に先に話して首を突っ込まれたら厄介だしな。面白半分でガク、興味本位でキャップ、正義感でクリスが何するか分からないし。

 

そこで話を終えてゲンが再び机に突っ伏そうとした時、教室の前の方で競技のメンバーを決めていたキャップが俺たちの方に来た。

 

「ジン兄! ゲンさん! 出る種目、バスケにしといたぜ!」

 

「風間テメェ、なに勝手に決めてんだよ」

 

それはお前、参加せずにずっと自分の席に座っていたからだろ。俺の方は最初からヤマにみんなと同じ競技にするように頼んでいた。まあ、頼まなくてもゲンのように当たり前に一緒にされていたのは間違いないだろうがな。

 

「メンバーは?」

 

「俺とキャップ、ガクト、兄弟、ゲンさんの5人。補欠にモロだ」

 

言い争っているキャップとゲンをしり目に、近付いてきたヤマに問い掛ける。返ってきた答えは予想通り、いつもの顔ぶれだった。

 

「補欠って事だけどタクはいいのか?」

 

「いいも悪いもないよ。僕は運動苦手だし、下手に出場してみんなの足引っ張るの嫌だしね」

 

納得しているならそれでいいか。でもせっかくの球技大会だ、1試合ぐらいはタクも出場させよう。ヤマとゲンがいるからフォローは十分に出来るだろう。

 

そうこうしている内に男子はバスケとサッカー、女子はバレーとテニスのダブルス、それぞれの競技のメンバーが決まったようだ。

さっきヤマが言ったように俺たちはバスケ、カズたちは甘粕さん、小笠原さん、羽黒さんとでバレーに決まったみたいだな。

 

さて、普通ならこれで滞りなく終わるはずなのだが今回はそうもいかないらしい。クラスメイト全員が気になる事があり小島先生の言葉を待っている。

 

気になる事と言うのが、LHR(ロングホームルーム)が始まって最初に配られた球技大会のプログラムだ。

 

実はさっき決めた競技は午前中に準決まで進め、午後一で決勝を行うようになっている。そしてその後に大きく空いた空白。そこに書いてある『マル秘』の文字。

 

なんだろうなこの『マル秘』、嫌な予感はしないけどまともな競技じゃないのは確かだろう。

 

「ウメせんせー! 今年は『川神ボール』はやらないんですか?」

 

ヨンパチが手を上げて言う。っていうか『川神ボール』って何だ? だがそんな俺の疑問もよそに話は進んでいく。

 

「学長が新しい競技を思いついたらしくてな、今年は川神ボールではなくそちらをやるらしい。ちなみに競技内容は当日まで内緒だそうだ」

 

ろくな競技じゃないのは確定したな。

 

あの人の考えた競技だ。きっと普通の球技なわけがない。確かに球技は『球を使う競技』であって既存の競技だけが球技じゃない。球を使う競技である以上『球技』なのは間違いないだろうが、出来れば常識範囲内であることを祈ろう。

 

無理かもしれないけど。

 

「競技内容は教えられないらしいが参加人数は9人らしい。よってこれより代表メンバーを決める」

 

「俺たちがやるぜ!」

 

間髪入れずキャップの声が上がった。だがちょっと待て、お前今『俺たち』って言ったよな? つまり俺たち風間ファミリーは参加確定って事か?

 

同じ事を思ったのだろう、ヤマとタクの表情が歪んだ。カズとガクとクリスはやる気の表情。ミヤは表情が変わらない。恐らくみんながやるならやる、といったところだろう。

 

「そりゃあいいな!」

 

「うん、風間君たちなら問題ないよね」

 

タクが何かを言おうとしたが、言葉にする前にクラスメイトの喧騒に呑み込まれてしまった。キャップのカリスマはこんな所でも発揮されるんだな。既にクラス全員がひとまとまりになっている。反論するだけ無駄だぞタク。

 

「それは構わんが風間、お前たちは8人だ。1人足らんぞ」

 

小島先生の言う通りだ。2−Fに在籍している風間ファミリーは俺、キャップ、ヤマ、ガク、タク、カズ、ミヤ、クリスの8人だ。競技の人数は9人。ちょうど1人足りない状況だが……ん? あと1人? おいキャップまさか。

 

「その問題は既に解決済みだぜウメ先生! 残りの1人はゲンさんだ!」

 

やっぱりか。つまりキャップの言う『俺たち』というのは『風間ファミリーと島津寮』という意味だったという事だ。

 

「オイコラ風間! 勝手に俺を頭数に入れてんじゃねぇ!」

 

案の定、反論の声を出すゲン。だけど意味ないだろうな。すでにクラス全体で意見が一致している。どう考えても覆る事はないだろう。つまり、反論するだけ無駄だという事だ。

 

さらに――

 

「えー、やろうよタッちゃん」

 

カズにまでそう言われて断る事の出来ないゲンであった。

 

結局、学長の考えたマル秘新競技の我らが2−F参加者は、キャップの一存で風間ファミリー・島津寮チームとなったのだった。

 

 

昼休み。

 

屋上でモモが作った弁当を食べたあと、設置してあったベンチに寝転がる。ちなみにモモの膝枕でだ。

それを見た屋上にいた女生徒――恐らくモモのファンの娘だろう――数人が黄色い声を上げたが最近は特に気にならなくなってきた。

 

「いい天気だな」

 

「そうだな」

 

太腿に乗った俺の頭を撫でながら雲ひとつない空を見上げながら言うモモに同意する。昼食後の穏やかな雰囲気と枕にしているモモの脚の温かさと柔らかさに気を抜くと眠気に意識を持っていかれそうだ。

そんな俺の気配を察したのかモモが穏やかに微笑んで見下ろしくる。

 

「このまま午後の授業サボって屋上でまったりとしたいなぁ」

 

魅惑的な提案だがそれに乗る事は出来ない。

 

「賛成したいところだが授業は受けろ。鉄心さんにお前の勉強を見てくれって言われてるんでね」

 

「いや待て。何でお前が私の勉強を見るんだ? 私の方が学年1つ上だぞ?」

 

俺が知るか。鉄心さんに言われたんだから仕方がないだろう。なんでも俺が受けた編入試験、実は3年の最終過程の試験だったらしい。しかも全教で科平均95点とのこと。はっきり言って自分でも驚いた。

 

「権力に屈するとは、情けないぞジン」

 

「別に権力に屈したわけじゃない。純粋にお前を心配しているだけだよ」

 

とりあえず言われたから話題に出してみたが、モモは進学するつもりもないだろうし、成績も定期試験で赤点を取らなければ何とかなるはずだ。とりあえず次の定期試験前に集中的に勉強をやらせるか。

 

勉強の話もそこで一区切り、短い昼休みだが穏やかな時間が流れている。

 

モモは変わらず俺の髪を梳くように撫でているし、俺も俯く事で流れているモモの髪を指先でいじる。お互いに何も言葉にしないが2人に流れるゆったりとした雰囲気を共有する。

 

旅行の時にも思ったがこういう時間が凄く好きだ。

 

「フフッ」

 

そんな事を思っているとモモが小さく笑いを零した。声に出す事なく視線でどうしたと問い掛けると柔らかな笑顔を浮かべたまま小さく首を振った。

 

「いや、私ともあろう者が、こんな穏やかな雰囲気を嬉しく感じるなんてちょっとおかしくてな」

 

「悪い事じゃないだろ?」

 

「ああ、全然悪い事じゃないな。でもお前が帰ってくるまでの自分を顧みると、今こんなに穏やかにいられるのが本当に不思議でしょうがないよ」

 

俺が行方不明と分かった直後のモモの様子はヤマから聞いていた。俺の部屋に引き籠るなんてモモらしくない行動もあり、完全に立ち直るまで結構な時間がかかったらしい。

しかもそれ以降は戦闘衝動を持て余して常に挑戦者を求めていたと鉄心さんから聞いた。

 

それなのに今、俺と一緒にいる事で穏やかにいられるのが不思議なんだろうな。でもそれは別段不思議な事じゃない。お互いを大切に思って、お互い一緒にいられると事に幸せを感じればきっとみんな同じ思いを感じるはずだ。

 

髪先をいじっていた指を放し手を上げてモモの頬に触れる。モモも撫でていない方の手を俺の手に重ねる。視線の交錯は一瞬。小さく笑みを浮かべたモモは重ねていた手を握ると頭を下げてキスをしてきた。俺も抵抗することなくそのキスを受け入れる。

 

「「「きゃぁぁぁ!」」」

 

数人の女生徒の歓声が聞こえた。

 

唇が離れた後、苦笑いを浮かべる俺とは対照的に、『してやったり』といった笑みを浮かべるモモ。こいつもここが屋上で周りに生徒がいる事をちゃんと分かっててやったようだ。

 

既に全校生徒どころか全教員にすら公認されているんだ。いまさら照れる事でもないが、もう少し時と場所を考えればよかったな。

 

「昼休みあと何分だ?」

 

「15分といったところか」

 

「寝る。時間になったら起こしてくれ」

 

「どうしよ~かな~?」

 

「起こさないと今日の夜は自分の部屋で寝ろ」

 

「わ、分かった。必ず起こすぞ」

 

それでいい。それじゃあ少しの間だが眠らせてもらうとするかな。

 

  side out

 

 

  side 川神百代

 

すぐに寝入ったジンの顔をじっくりと眺める。

 

全く、可愛い彼女に意地悪するのはいただけないぞ。その端整な顔に落書きしてやろうか? それも面白いがこいつの間抜けな顔を周囲に見せるのもなんとなく嫌だしとりあえずやめておこう。それ以前にペン持ってないしな。

 

穏やかな風が吹く屋上。

 

遠巻きに私たちを見る視線がちらほらある。そっちに視線を向けると数人の女の子たちがこっちを見ているので小さく手を振ってやると歓声を上げて手を振り返してきた。可愛いな。

でも最近はファンの女の子たちも私とジンが一緒にいる時は気を利かせているのか、近くに寄ってくる事はしない。大和が言うには、

 

『姉さんと兄弟の雰囲気に当てられるから誰も近寄らないんだろう。それ以前に2人きりを邪魔して姉さんの不興を買うのが怖いんだろう』

 

ということらしいが私はそこまで狭量じゃないぞ。まあ多少は不機嫌になるかもしれないがな。

 

そんな事を考えながらジンの髪を撫でその寝顔を見ていると笑みが零れてくる。こんな風に無防備な表情を私の前だけ見せてくれる。それがたまらなく嬉しかった。

 

なんて言うんだろうか。信頼されている? うん、それは間違いないが言葉にするのは難しいな。一番しっくりくる言葉は『愛されている』だな。

 

フフッ、本当に不思議だ。この私が『愛されている』っていう言葉に凄く心が満たされている。でもたぶん、それはきっと私も同じ想いをジンに抱いているからだろう。

 

言葉にするのは恥ずかしいが、私もジンを『愛している』んだろう。だからこんな風にジンの寝顔を見ているだけでも心が満たされて嬉しいっていう感情が溢れ出てくるんだ。

 

3年前とは違う。中学生の時の恋愛がどれだけ子供っぽかったかがよく分かる。もちろんその時の『好き』という気持ちを否定するつもりは全くない。あの時も間違いなく私はジンが好きだった。でもどこか『恋人』っぽくしようと形に拘っていたような気もする。

 

今のように自然にお互いが大切に思えるような関係じゃなかったのは間違いないだろう。こんな風に感じるようになったのは、たぶん子供じゃなくなったからだろうな。肉体的にではなく精神的に。

 

私とジンはこのまま結婚するんだろうな。

 

漠然とだがそんな事を最近思うようになった。強く意識しているわけでもないし別に結婚願望が強いわけでもない。でもそういう風になるんだと確信している自分がいる。たぶんジンもそう感じてくれているはずだ。

 

結婚か。自分で思っていてなんだが似合わない乙女チックな考えだな。でもうん、自然にそう思えるのも事実だし否定する気もないし、いつかその時が来るのを心待ちにしておこう。

 

ジジイもワン子もジンなら大歓迎だろうし、武者修行している両親もジンが相手なら諸手を挙げて喜ぶだろう。

 

あ〜でもその前に子供が出来たらどうしようか? 避妊なんてしていないし。ていうか私としては避妊はしたくない。出来たら出来たで私は嬉しいだけだ。

元々進学するつもりはないし、学園を卒業したらそのまま修行の名目で世界を回ることにしているからな。もし子供が出来ても修行には行けなくなるが別に何の問題もない。

 

うん、子供を作るのもいいかもしれない。私とジンとの間に生まれる子供だ。きっと武の才能に恵まれた凄い子に違いない。出来れば一姫二太郎が理想的か? でも最初は男の子の方がいいかな。きっとジンに似てとてもいいお兄ちゃんになるだろうな。

 

でもそうなると私は主婦か。いや私は川神院の総代になる事が決まってるからどちらかと言えばジンの方が主夫か。ハハ、どっちも似合わないな。

 

だがちょっと待てよ。私とジンが結婚した場合どっちの姓を名乗ることになるんだ?

 

ジンは孤児で私は川神の跡継ぎ。そう考えるならジンが婿養子という可能性の方が高いな。そうなると『川神神』か……『神』の字が2つ並んで漢字だと語呂が悪いな。『暁百代』は悪くないんだが。

 

そこまで考えて急に可笑しくなってきた。

 

ああ、本当に似合わない。こんな事考えるキャラだったか私は? 恋人との将来の姿を思い描く。本当にそこら辺の恋する女の子の様な事を考えるなんてな。

 

でも悪くないな。

 

と、そろそろ昼休み終了のチャイムが鳴るな。約束通りジンを起こそう。

 

本音で言えばこのまま午後の授業をサボって2人でいたいが、そうすると今夜は自分の部屋で1人寂しく眠らなくてはいけなくなる。ジンはやると言ったらやる男だからな。情け容赦なく問答無用に私を追い出すだろう。

 

それはいただけない。今の私にとって夜、ジンと一緒のベッドで寝る事は明日のための活力の源、既にライフワークになっているのだからな。1日でもやめたら死活問題だ。

 

さて、どうやって起こそうか。

 

ここはやっぱりあれか? 目覚めのキスってやつか? うんそうしよう。

 

では眠れる王子様。今お姫様のキスがお前を夢の世界から連れ戻すぞ。覚悟はいいか?




あとがき~!

「第92話終了。あとがき座談会、司会の春夏秋冬 廻です。今回のお相手は――」

「川神百代だ」

「乙女な妄想をしておりました百代ちゃんです」

「うるさいぞ。まあ、今回は以前言ってたように私とジンのイチャ話を書いてくれたからとりあえずは許してやる」

「何で許しを得る必要があるんだ?」

「内容に納得しているかは別だがな」

「何を言われようとあんな風にしか書けん!」

「威張るな」

「まあそれはさておき、今回のお話はあまり深い意味のある話ではありません。球技大会と体育祭の前振り。後はジンモモのまったり空間を書きたかっただけ」

「私の未来予想図は何だったんだ?」

「ただの文字稼ぎ。では今回はこの辺で」

「身も蓋もないなお前」

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