二つ書けてはいたのですが落ちがどちらも決まらず、「もう途中で考えつけばいいんじゃね?」という結論の元投稿しました
二十六話 師匠
八月二十三日。気温が高くなり始め、外に出るのが憂鬱になる昼頃。
一方通行との激突があって入院していた俺だが、不幸なことに、怪我は日常生活に問題がない程度に治り、脳の酷使も一日寝たため異常なしと判断されすぐに退院できた。(俺としてはこの入院ライフを楽しみたかったのだが、残念。)
一日丸ごと寝ていたため体はものすごく硬く、更には一日分の飯を食っていないため腹がやばい。
「うぐぐぐ…。体を解すついでにどっかに飯を食いに行こうかな」
「突然、話しかけてすまないのだが」
病院から出て十数分後、とある公園のベンチを通り過ぎようとした時に、ベンチの後ろから今にも消え入りそうな声が聞こえた。
脳内警戒がガンガン鳴っているが、俺はベンチの後ろをそーっと覗き込む。
そこには、緑色の長い髪を三つ編みにした、上下黒色の修道服の少女が腹に手を当ててうずくまっていた。一部の緑色の髪の根元に銀色の部分ある事から染めているのが分かる。
俺に気付いたのか少女は顔を上げる。見た所インデックスと同い年くらいといったところか?
少女はその場で出来る目一杯の笑顔でこう言う。
「なにか、食べれる物はないか?」
「持ってたら俺が食べてるわ」
俺はそれを無慈悲に切り捨てその場を立ち去る。
ああいうのは関わってはいけないという前例が存在するからな。だりぃのはごめんだ。
「ふぅ、当然、もう腹がいっぱいなのだよ」
「こいつ、どんだけ食うんだよ…」
俺の前に座る少女は二十個を超える皿を平らげ、今シェイクを悠然と飲んでいる。
俺はあの場にいた少女を見捨てたはずだ。なのになんで今一緒にファミレスにいるんだ!?幻覚か?幻覚なんだなそうだと誰か言ってくれ!!
「少年、私にご飯を奢ってくれてありがとうなのだよ」
「え!?これ俺の奢り!?」
「当然なのだよ」
不幸だ…。
「ちっ、そんじゃあ飯をおごらせていただいた貴方様のお名前をお教えいただけませんでしょうか?」
「必然、名前というのは大事だから教えよう。私の名前はアレス。こう見えてシスターなのだよ」
「頭の先から足の先まで三百六十度左右上下完全無欠にどこをどう見てもシスターだな。で、そのシスターさんはあそこで何をしてたんだ?」
アレスはシェイクを飲み終え、カップを置いて答える。
「突然、消えた師匠を追って学園都市まで来て、旅費に貯金の殆どを費やしたため食費などあるわけもなく、行き倒れたのだよ」
「へぇ…。ん?待て、その師匠ってのは学園都市の住人か?」
「当然、違うのだよ」
「それじゃあどうやってお前も師匠も学園都市に入ったんだよ。確か親族が学園都市にいる場合でも特別な行事とかない限り入れないはずだが」
俺の指摘に頭をかくアレス。そして申し訳なさそうに静かに言う。
「当然、師匠も私も忍び込んできたのだよ」
「警備員と風紀委員、好きな方に通報してやるよ」
俺は携帯片手になんのためらいもなしに言いきった。多分今の俺は今月最高の笑みを浮かべているに違いない。
「わ、私は師匠に会うまで捕まるわけにはいかないのだよー!!」
「あ、こらまて不法侵入者!!」
外に向かっていった不法侵入シスターを追いかけるために席を立とうとすると、店員に呼び止められる。
「お客様!お支払いの方をしていってください!」
「ちっ!いくらだ!?」
「和風おろしハンバーグ、デミグラスハンバーグ、チーズハンバーグ、三段ハンバーグ、和牛ステーキ(以下略)合計二万二千三百八十円になります」
「…は?」
そんなに食べたか?と席の方に向くと、机の下に皿が積み上げられているのが見えた。
俺は財布の中を確かめると現金は三千円しか入ってなかった。
「………」
「………」
「お客様?」
「あ…」
「あ?」
俺はさっき浮かべたばかりの今月最高の笑みを越える笑みを浮かべて言う。
「後払いは駄目ですか?」
「警備員に連絡しますね」
店員さん、それだけは勘弁してくださいと俺はその場で土下座した。
「例の娘が学園都市に入ったそうだ」
「やはり師匠がいた所に向かったか。確か三沢塾、だったか」
「もしかすると奴は
「しかし奴は死んだのであろう?黄金錬金を習得していたとして奴はそれを遺しているだろうか?」
「イザードと娘はイザードが失踪するまでそれは大層仲が良かったらしいからな。ないとは言い切れまい」
「それではどうする?」
「決まっておろう。学園都市に魔術師を送り込むのだ。科学側がなにかしら言ってきたとしても理由は付けられる。それに前例があるんだ。断る事もできまい」
草木「くそ…給料なし休憩なしの十二時間労働とか法律思いっきり破ってんじゃねぇか…」
「なら警備員に突き出すだけだけど」
草木「」