ここはとある田舎の集落。
アスファルトの道もあるが農道や砂利道が多く、当たり前のようにおじいさんが牛を連れて歩いている。
そんなのどかな風景を楽しそうに駆ける1人の少女の姿があった。
彩「おじさんこんにちは!」
「こんにちは~」
と、元気よく挨拶をしていく少女におじいさんは優しく挨拶を返す。
その少女は、ランニングシャツに短パン。
そしてよく外で遊んでいるのか肌は浅黒い。
少年のような格好をしつつも黒く、肩甲骨あたりまで伸びた髪のおかげで『女の子』であることが分かる。
彩「とおちゃ~く!」
目的地に着いたらしく『キキィ~』っと音が聴こえそうなほど勢いよく停まる。
どうやら目的地は駄菓子屋だったようで、店主のおばあちゃんが優しく声をかける。
「あら、彩花ちゃんいらっしゃい。」
そして少女の名前は彩花と言うらしい。
彩「おばちゃんこんにちは!」
駄菓子屋に入ると彩花は挨拶を返すと、何を買おうかとアイスの入った冷凍庫を覗き込む。
彩「これにしよー。これください!」
少女が選んだのはよくあるアイスキャンディ
それをおばあちゃんに見せ、会計を済ませると店の前の
ベンチに座って食べ始める。
彩花にもう1人、同い年の金髪の少女が話しかける。
楓「おー、彩来てたのか。」
彩「よっす楓。アイスのついでに遊びにきたよ。」
楓「わたしのほうがついでかよ・・・」
楓と呼ばれた金髪の少女が若干ショックを受けたような表情をする。
彩「ごめんごめん冗談だから。ほのひもはほっへーー「アイス食べながら話すな。」」
楓から注意を受け、彩花はアイスを食べきる。
楓「それでなんて言ったんだ?」
彩「おお!見て楓!当たった!」
楓「聞けよ」
どうやら実家が駄菓子屋だけあって『アイスの当たり棒』は楓にとってそれほど珍しいものではないようだ。
彩「ノリ悪いなぁ~。まぁいいやこのみにあげよ。」
楓「それでなんて言おうとしたんだ?」
彩「あぁそうだ、このみ誘って遊びに行こうって言おうとしたんだ。ダメじゃん楓、人の話しを遮っちゃあ。」
楓「何でわたしが悪いみたいな言い方なんだよ。」
彩「お土産もできたし、このみの家にレッツゴー!」
楓「だから聞けよ!あーったく。待てって彩!」
彩花が嬉しそうに駆け出す
その彩花に振り回されるように楓が追いかける
ただ言葉とは裏腹に楓の表情もまた楽しげであった
彩「このみん家まで競争だぁ!」
楓「しねーよ!てかそれわたしが不利だろ!」
これは思い出を懐かしんだり、過ぎていく時間に寂しさを感じたりしながら、それでも今を精一杯楽しんでいく
少女たちの、のんびり日常物語。