反撃する隙を与えず、次から次へと連続攻撃をしかける。
また隙を見せたら、負ける。何としてもここで倒さなくては。
「うおおおおおおおおっ‼︎」
鳳仙の腹に金属バットを突き刺し、壁まで追いやる。壁を破壊せんとする勢いで、鳳仙を突っ込ませた。
やった。そう思った次の瞬間。
「‼︎」
鳳仙の手が金属バットを握りしめ、動かない。
マズイ。本能的にそう察した。
「貴様ァァァァァァ‼︎」
「っ‼︎」
鳳仙の手が、志乃に襲いかかる。しかし彼女に届く前に、彼の手を銃弾が貫いた。
さらに大量の刃物の気配を察した志乃は、サッと横に逃げる。
そしてその大量の刃物ーークナイが鳳仙に投げ込まれた。
「射てェェェェェ‼︎」
月詠の指令と共に、百華達が有りっ丈のクナイを投げ込む。小春も拳銃の弾を次々入れ換え、銃弾の雨を鳳仙に降らせた。
ハァハァ、と荒い呼吸を繰り返す。
「……やった」
「ついに……やった」
「鳳仙を、あの夜王をついに倒したァ‼︎」
「自由だ‼︎これで吉原は……私達は……自由だ‼︎」
百華達が、歓喜に沸く。しかし銀時は、煙の中から睨み据える鳳仙の目を見た。
「まだだァァァ‼︎」
煙を割いて、クナイが飛んでくる。それに気付けなかった志乃は不意に飛来した刃物に即座に反応出来なかった。
刺さる。覚悟した志乃を、突き飛ばす者があった。
簪でちゃんと纏めた金髪が、戦いでボロボロになっている。女の体にクナイが突き刺さった。
「ハッ…………ハルッッ‼︎」
膝をついた彼女に駆け寄る。綺麗な着物から、血が滲み出ていた。
小春は震える手でクナイを抜き、床に投げ捨てる。泣きそうな顔で見上げてくる志乃に、フッと不敵に笑いかけた。
「ご心配なく、棟梁……私達はこの程度、何ともないではありませんか」
「でも……でもっ!」
「私達部下は、棟梁を護るのが仕事ですわ」
小春は拳銃を、立ち上がった鳳仙に向ける。しかしそれを止める手があった。
「待て」
「⁉︎」
小春の前に立ち、木刀を手に銀時が立ちはだかる。しかし、その体は既にボロボロだ。
「もういい。もう……俺だけで充分だ」
「な……貴方」
「銀‼︎」
「武士道とやらか、殊勝なことだな。己一人の命を捧げて女達の免罪を乞おうというのか。無駄だ、貴様が終われば次は女達だ‼︎」
「消させやしねーさ、もう誰も」
お互いフラフラの状態で、対峙する。その中で、銀時は不敵に笑った。
「お前にゃ、俺の火は消せねェよ」
ふと地ならしのような音が響き、銀時の背から光が差し込んでくる。
この暖かい光は、まさしく太陽の
「これはっ……この陽は……‼︎」
「お前なんぞに、俺達の火は消せやしねェ」