ハンドルを切って急ブレーキをかける。間一髪飛び出してきた女を轢かずに済んだ土方は、窓を開けて女に注意した。
「あ……危ねーだろ、どこ見て歩いてんだ‼︎」
「すっすいません‼︎」
謝った女は足を止めず、そのまま走り去っていく。近藤と土方はパトカーから降り、彼女を見た。
「………………」
「なんだあの女。何か追われてるようだったが」
近藤が呟いた瞬間、足音が二人に迫る。ふと、上空に気配を感じた二人は月を仰いだ。そこには月をバックに、すごい形相の少女が飛び上がっていた。
「おわアアアアア‼︎」
思わぬ光景に、二人は悲鳴を上げる。少女はパトカーのフロントガラスを蹴破り、運転席に座った。車を奪われ、近藤は刀に手をかける。
「なっ何者だァァァ‼︎攘夷派の回し者かァ‼︎」
「車確保しました、御主人様」
少女が顔を出して、御主人様を呼ぶ。少女の首には首輪が付いていて、鎖で繋がっていた。それは沖田の手に巻きついていて、その後ろに銀時と志乃が続く。
「よーし、よくやった。ささっ旦那、嬢ちゃん、早く乗ってくだせェ」
「なかなか使えるじゃねーかアレ」
「なっ……何してんだおめーらァァ‼︎」
困惑する二人を無視して、鎖を握る沖田が助手席へ、銀時と志乃が後部座席へ乗る。
「あっ、お疲れ様っス」
「あ、お疲れ様でーす。じゃねーよ‼︎」
沖田が近藤に挨拶すると、近藤はちゃんと返しつつノリツッコミをした。銀時が運転席に座るうららに指示を飛ばした。
「よし、発進だ。姉ちゃん追え」
「勘違いしないで。私がお仕えしているのは御主人様だけ」
「近藤さん、トシ兄ィ、車借りるよ」
「何勝手なことしてんだァ‼︎開けろオイ‼︎」
突然、パトカーが急発進する。近藤と土方はパトカーに掴まりながら、一緒に走ってなんとか追いつこうとしがみつく。
「危っ……ちょっ……とっ、止めてェェェ‼︎危ないからちょ、止めてマジ」
近藤は必死にパトカーの窓の縁にしがみついて、車を走らせる少女に懇願する。しかしそのツインテールの少女を、どこかで見た覚えがあった。
「アレ?君……新八君と文通してた写真の娘‼︎なんでこんな所に⁉︎新八君とデートしてたんじゃ……」
「ちょっと勝手が違ってきたみてーで」
「事情話すから」
志乃が後ろのドアの窓を開け、中から近藤の腕をガッチリ掴み、引き込む。反対側でパトカーにしがみついている土方も、同様に救出した。
後部座席に男三人が座ると、どうしても場所が無くなってしまう。志乃は中腰で立っていたが、銀時が彼女の手を引き膝の上に乗せることで、事は解決した。
ハンドルを握りしめ、うららが真実を語り出す。
「………………ごめんなさい。新八さんと文通してたのは、私じゃないんです。本当は……お姉ちゃんなんです」
「えっ⁉︎」
近藤が、驚き目を見開く。
「お姉さんが、新八君の本当の文通相手だって⁉︎」
銀時がさらに事の経緯を説明する。
「ああ。お姉さんがうららちゃんとうまくいくよう俺達に手を貸してくれたのも、おそらく写真見てすっかりうららちゃんに惚れてた新八見て居た堪れなくなったからなんだろ。だが色々
「沖田と書いて邪魔と読むのはやめてくだせぃ」
「うまくいかなくて自分を責めてどっか行っちまった。騙してたのはお互い様だってのに」
運転するうららは、再び語り出した。
「お姉ちゃん……あの引っ込み思案のお姉ちゃんが、手紙を見て新八さんに会いたいって言ったの……。きっとお姉ちゃん、新八さんのこと……。………………辛かったんだと思う。そんな
そう話すうららの言葉を聞いて、あの時逃げ出した彼女の背中を思い出す。なるほど、あの時の行動はそういう意味か。
近藤が、新八の行方を尋ねた。
「新八君は?」
「何も知らねーよ。知らねーまんま姉ちゃん追いかけて行っちまった」
「目当ての女放ったらかしにしてか」
銀時が嘆息してから、背凭れに体を預ける。
「理屈で動く奴じゃねェ。目の前で泣いてる女がいたら、惚れた女ほっといて涙拭きにいく奴だ。そういう奴だ。道理でモテねーハズだよ」
確かに、と頷いてから、志乃は頬を緩ませた。
誰かに対して常に真っ直ぐである新八。誰かのために一生懸命になれる新八。だから志乃は、彼を師匠として尊敬している。彼の下で、剣を教わりたくなった。
隣に座る土方が、呆れた様子で煙草を吸った。
「だったら今頃メガネがその女見つけてる頃だろ。いい加減車を返せ、公務執行妨害で逮捕するぞ。ガキの惚れた腫れたに付き合ってる暇はねーんだこっちは」
「暇でしょ、
「
「そんな、お姉ちゃん江戸なんて初めてだから、変な所に行って事件に巻き込まれでもしたら」
うららが不安げな声を上げる。しかし土方はそれを一蹴した。
「知らん。事件なら起きてから言え。俺達ゃくだらねー仕事こなす万事屋じゃねーんだ」
「土方さん、それなら心配いらねーや」
車の前に人だかりが出来ていた。その先はビルがあるのだが、皆ビルの上を見上げて騒いでいる。車内から目を凝らして見上げてみると、ビルの屋上から下を覗いて立っている女が一人。うららの姉だった。
その彼女がビルの屋上に立っている。これ即ち。
「事件、起きました」
********
ビルの屋上へ走り、ようやく到着する。うららが姉の背中に叫んだ。
「お姉ちゃん‼︎何やってんのよ⁉︎バカなことはやめて‼︎」
「…………うららちゃん。見て、あのたくさんの人を。あれだけ引っ込み思案だった私が……あれだけ人の前に立つのが苦手だった私が、こんなにたくさんの人の前に立てるようになったよ」
皮肉なものね、と姉は自嘲する。結局、自分が可愛いだけだった。他人からどう思われるのか知るのが怖くて、逃げて自分の殻に閉じ籠っていた。自分は色んな人に支えられているのに。自分のことしか考えていなかった。
「新八さんのこともそう。うららちゃんの写真を送ったのは、自分が否定されるのが怖かったから。新八さんは正体を明かしてくれたのに私は……嫌われるのが嫌で……必死に隠して。そのくせに……新八さんが私を見てくれないのが寂しくて、うららちゃんに取られるのが嫌で……。私……汚い。こんなに……汚い自分……もう嫌……」
「お姉ちゃんちょっと待って、私の話を聞いて!」
「いいの。私のことはもう放っておいて」
うららが必死に説得を試みようとしても、心を閉ざしてしまった姉は聞き入れない。
その後ろで土方が姉妹に聞こえないように呟いた。
「ホラ見ろ、B型の女は話聞かねーって言ったろ。俺の言う通りだろ」
「私はA型です」
「…………ヤベ、聞こえてた」
聞こえていたとわかってから、ボリュームを気にすることなく話し始める。
「A型って土方さんと同じじゃないですか。道理で最悪のはずだ」
「一緒にすんじゃねーよあんなのと‼︎血液型なんぞで人を判断すんな‼︎」
「オイお前らァァ‼︎刺さってっから!全部お姉さんに刺さってっから‼︎」
志乃がグサグサ姉に刺さるA型の傷を見て、口論になりかけた沖田と土方を止める。姉はさらに一歩踏み出して、ビルギリギリの所に立った。
「死にます」
「待て待て待て待て待て待て」
これで今にでも飛び降りられたらまずい。銀時も説得にまわる。
「え……A型なのかアンタ。A型はアレ、いいトコたくさんあるぞ。なァ?」
そう言って、土方を振り返る。
「俺に振んじゃねーよ。わかんねーよ、ロクに喋ったことねーんだから」
「オメーA型なんだろーが、適当に自分のいいトコ言えや!」
「お前、俺が言ったら自画自賛してるみてーでなんか変なカンジになるだろーが!お前が言えや」
「なんで俺がありもしねェお前のイイ所発掘しなきゃならねーんだ‼︎恥知らずが‼︎A型は恥知らずなのか‼︎」
「そうでさァ、A型は恥知らずなんだから汚くてもやってけるでしょう。だから死ぬな〜」
「説得になってねーんだよ‼︎お前ら助けるつもりあんのか⁉︎」
説得してるのかしてないのかわからない状況に、志乃が怒り混じりに叫んだ。さらにヅカヅカA型の悪口を言われて、姉はまたジリッと前に出る。
「死にます」
「待て待て待て待て待て待て」
流石に本当にまずいと感じたのか、必死に銀時が再び説得する。
「あのアレ、A型はアレ、前髪がAを逆さまみたいになってるよね」
「完全に俺限定だろーが!つーかそれいいトコ⁉︎」
「広がらないパサつかないよね」
「シャンプーのCM⁉︎」
ダメだ。こんなバカな奴らをアテにした自分がバカだった。志乃は銀時を諦めて、近藤を振り返る。
「近藤さん何やってんの‼︎アンタも説得に参加……」
しかし近藤は、何故かしゃがんで涙を堪えていた。
「……何で泣いてんの」
「いや泣いてないよ志乃ちゃん」
「いや泣いてるでしょ」
「泣いてないって言ってるでしょ。いいから、俺のことはいいから」
いじけて心を開こうとしてくれない。先程までの状況を振り返って、泣かせるようなマネをしていたのはA型非難だけだ。と、いうことは。
「アレ?え?アンタもひょっとしてAが……」
A型、と言う前に、ついに姉が飛び降りた。
「死にます」
「なんでだよォォォ⁉︎」
「今何も悪い事言ってないよね、明らかに俺と同じだとわかって飛んだよね」
「言ってる場合じゃねっ……‼︎」
銀時が飛び降りた姉を助けようと駆け出す。しかしその傍らで、自分よりも速く動く小さな影があった。
バッと飛び降り、いつの間にか手にしていた刀の鞘を払う。銀時にそれを投げつけてから、重力に従って落下した。
「志乃ォォ‼︎」
銀時の叫びが遠くなっていく。ビルの壁を駆け下り、落ちていく姉に手を伸ばした。
「おおおおおおおお‼︎」
全速力で駆け抜け、ようやく姉に追いつく。志乃は姉の背中に手をまわして抱き寄せ、刀をビルの壁に思いっきり突き刺した。
「んぐ……っ!」
ガクン、と急に刀に体が引っ張られる。それでも落ちないように、しっかりと刀を握りしめた。姉も同様に、抱きしめる。
屋上から、銀時の声が落ちてくる。
「志乃ォォォ‼︎無事かァァ!」
「平気ー、大丈夫ー‼︎」
「そこで待ってろ‼︎すぐそっち行くからな」
銀時の必死そうな顔に吹き出しつつ、笑顔で彼を見送る。腕の中の姉が、志乃に懇願した。
「……放して」
「嫌だね。絶対放さねー」
「貴女が放さないなら私が放す」
「へー、どうやって?」
確かに今の状態では、姉が彼女を放すなんて出来ない。彼女は志乃に片腕で抱きしめられていて、支えられているのだ。
志乃は刀を握る手に力を込めながら、フッと笑った。
「ま、どーせ師匠に助けてもらおうってことだろうけど」
「‼︎」
「うららさんの目の前でビルから飛び降りようとするところに師匠が来て、うららさんにいいトコ見せるってことでしょ。残念だけど、師匠にこんなアクロバティックなマネは無理だよ」
志乃はビルの窓の前に足をかけつつ、優しい声音で彼女に問うた。
「…………何でここまでやったの?」
「………………す……すいません。飛び降りるつもりはなかったんです。……つい入り込んで勢いづいてしまって。素敵な……手紙だったから。新八さんの……皆さんの手紙。皆さんで書かれていたんですよね」
「…………なんでわかったの?」
「わかるんです。私、ずっと一人で文字にばかり触れてきたから。不器用で大雑把、でも表情豊かで不思議な温もりがあって。新八さんのために、皆さんで頭を悩ませて書いているのが伝わってくるようで。あれは私宛てじゃない、皆さんから新八さんに宛てた手紙だったんですね」
志乃は話を黙って聞きながら、姉を窓の前に立たせて、自分もそこに足を下ろした。刀を回収し、落とさないように彼女の手を引く。
「私の手紙は、いつも自分に宛てた手紙でした。誰か助けてって、私に手を差し伸べてくれって。手紙の相手なんて見てなかった。私は自分しか見てなかったんです。自分に宛てた手紙が返ってくるわけもなかった」
「……………………」
「不思議ですね。人は自分のために筆をとっても、臆病で小さくまとまったつまらない文が出来てしまうけれど、誰かのためなら、いくらでも強く自由な素敵な文が書けるんです。自分じゃなく誰かのためになら、いくらでも強くなれるんです。新八さんと皆さんを見て、そう思いました」
姉は志乃を見つめて、フッと微笑んだ。その表情に、少し諦めの色を浮かべて。
「だから、そんな大切な事に気づかせてくれた新八さんに……私も何かしてあげたいと。差出人は不明でいいんです。私ってわからなくてもうららちゃんのままでも。それでも、新八さん宛てに手紙を書きたかった。でも……届かなかったみたいですね……私の手紙」
志乃は何も言うことなく、ふいっと姉から向かいのビルの視線を投げた。姉がその視線を追う。向かいのビルの屋上に、同じく人が立っていた。
「新八さん」
姉が新八の姿を見て、目を見開く。新八は手にしていたスケッチブックを高く掲げた。
名前を教えてください。
僕も今度はちゃんと君宛てに手紙送りたいから。
「……新八さ……気づいて……」
「届いてたよ。アンタの手紙……ちゃんと」
姉が目いっぱいに涙を溜める。志乃は窓ガラスを割って姉を抱えて中に侵入した。涙を流す彼女に、スケッチブックとペンを渡す。
「返事……返してやってよ」
姉はコクリと頷き、スケッチブックを開いてペンを走らせた。そしてそれを新八と同じく掲げる。
きららです。
新八もニコッと笑って返事をした。
ようやくちゃんと文通出来たね、きららさん。
程なくして二人は駆けつけた銀時と真選組に保護されることになった。うららもきららと無事再会したが、志乃は刀だけを持って落ちたという、あまりにも無謀で浅はかな行動をしでかしたため、銀時、近藤、土方に叱られた。
ちなみに刀はビルに向かう際、下で野次馬を抑えていた山崎からパチったもので、もちろん後で山崎にも注意を受ける羽目となった。
********
「あの…………」
全員からお叱りを食らった後、帰路につこうとしたその時、きららが志乃を引き止めた。彼女が振り返ったのを見て、バッと頭を下げる。
「助けていただき、本当にありがとうございました」
「本当にありがとうございました、志乃さん!」
きららの隣に立っていたうららも、こうべを垂れる。一方志乃は戸惑っていた。自分は何も、礼を言われるようなことはしていない、と。
そんな彼女の背中を、銀時が軽くポンと叩く。
「礼はちゃんと受け取っとけ。な?」
わしゃわしゃと撫でてくる銀時の腕を払うと、姉妹に向き直った。
「どういたしまして」
にこりと優しく微笑む。それから会釈して今度こそ帰ろうとしたその時。
「あっ、あのっ!」
再びきららに引き止められ、またまた志乃は足を止めた。今度は何だ。若干鬱陶しく思うのを呑み込み、振り返る。
きららは、何故か頬を染めていた。
「あ、あの……志乃さん」
「はい?」
「わ、私……………………あの、その……」
俯いて、か細い声でブツブツと言い出す。志乃は「?」と小首を傾げていた。ついに意を決して、きららがバッと顔を上げた。
「私っ、貴女のことが好きですっ!わ、私と、私とお付き合いしてくださいっ‼︎」
「…………はい?」
「お願いします!」と勢いよく頭を下げたきららに、困惑した志乃は彼女を見つめる他なかった。
「いや、あの……え?」
「お姉ちゃんズルイ!志乃さん私も志乃さんのことが好きです、付き合ってください!」
「「「「「えええええええ⁉︎」」」」」
志乃も、銀時も、新八も、近藤も、土方も、一斉に叫んだ。沖田だけは、相変わらずのポーカーフェイスを貫く。
とんでもない爆弾が二発も投下された。志乃の混乱はピークに達し、叫びながらも理由を尋ねる。
「待って!ちょっと待って!何がどう転んだらそうなるわけ⁉︎なんで私に惚れる方向に行くわけ⁉︎」
「その……志乃さんが助けてくれたあの時……すごく強い力で抱きしめてくれて……それで」
「私は、お姉ちゃんのために誰よりも早く飛び降りて。刀だけで立ち向かう、向こう見ずな行動に惹かれて……それで」
「それでじゃねーよ‼︎待て待て冷静になろう‼︎私女だよ⁉︎口悪いし確かによく男っぽいって言われるけど女だよ⁉︎わかってる?二人共正気⁉︎」
ずいっと迫ってくる美人姉妹に、志乃はタジタジである。なんとか説得を試みようとするも、二人の気持ちは変わらない。
「わかってます。女の子同士なんて、普通じゃないことも」
「でも私達は貴女に惚れちゃったんです!お願いします、付き合ってください‼︎」
何も反論出来ない。完全に追い詰められた志乃は、銀時達をチラリと見た。そして口パクで、助けを求める。
『頼む!助けて』
『いや、無理』
「てめェェ‼︎」
即答で無理と返された志乃は、銀時の顔面に拳骨を食らわせる。不意打ちで殴られた銀時は、尻餅をついてから立ち上がった。
「て……てんめっ、お兄ちゃんに向かってグーはねーだろグーは‼︎」
「アンタこの状況見てた⁉︎私が頼んだの聞いてた⁉︎妹見捨てたクセにお兄ちゃんとか宣ってんじゃねーよ、バカなの⁉︎」
「あぁん?別に何も困ったことなんて起きてねーだろ。俺ァ女同士の恋愛とか知らねーから。何もアドバイス出来ないから。ていうかそーいうのお前の方が詳しいんじゃねェの?」
「私が好きなのは男同士の方だ‼︎言っとくけど私の恋愛対象はちゃんと男だし、彼氏もいるからね!女顔だけど!」
「なら尚更テメーでなんとかしろや‼︎」
「それが出来ないから助けてって言ったんだろ⁉︎」
ギャーギャーと口喧嘩をしばらくした後、殴り合いの喧嘩に発展していく。一応土方が助け舟を出す。
「……オイ、本当にいいのかあのガキで」
「もちろんよ、ねっお姉ちゃん」
「大人相手に堂々と言いたいことをズバッと言えるなんて……男らしいです!」
あ、コレはもうダメだ。土方は目を輝かせる姉妹が見つめている少女に、ドンマイと手を合わせた。
ちなみに志乃と銀時が喧嘩している後ろで、惚れた女の子を女の子にとられるというありえない経験をした新八が、シクシクと泣いていた。その肩に、近藤が優しく手を置いて涙ながらに慰めていたのは、また別の話である。
次回、オリジナルです。
志乃が沖田に取り付けた『約束』を果たします。さて、志乃はサディステック帝王相手に無事帰還出来るかな⁉︎