…短いです。m(_ _)m
椚ヶ丘中等部の3年3学期の中間、並びに期末テスト。
従来ならE組生徒は高等部へのエスカレーター進学は認められない為、先の高校受験を踏まえて本校舎生徒とは全く違う内容の問題となっていた。
しかし今年度に至っては、E組のシステムが瓦解した為、X組を含め、3年生全体が同じ内容の問題に。
そして2月に入り、中間試験が行われたのだが…
【3年期中間テスト順位表】
1位 赤羽 業 402点
2位 吉良 響 399点
3位 浅野 学秀 385点
4位 竹林 考太郎 367点
5位 磯貝 悠馬 358点
6位 自 律 353点
7位 片岡 メグ 351点
8位 奥田 愛美 342点
9位 神崎 有希子 338点
10位 中村 莉桜 333点
…
43位 岡野 ひなた 270点
≫≫≫
「「ちーん…」」
机に顔を埋め、轟沈しているカルマ。
椅子に もたれ掛かる様に座り、天井に向けた口から
順位自体は2学期期末テストと同じくだが、総得点は かなり下がっていた。
「これ、今回も問題作ったの、絶対に理事長先生だよね~?」
「前回カルマが無双しやがったから、更に本気出したんだぜ、あの人…」
順位は兎も角、点数には納得していない2人。
実際、2人の思っている通り、この中間試験は浅野學峯理事長が5教科の全ての問題を作成した超·高難度。
それにより、全体的に見ても点数は低いと言って良かった。
因みに、今回のE組内での最下位は岡野。
それでも学年全体では43位で、クラスとしては2学期の期末テスト時よりも更にランクアップしている形。
「いや、ホントに まぐれだって。
数学のラストの あの超難問、直感で解っちゃっただけだから。」
「前の寺坂みたいに、か…はぁ~…」
「…… orz 」
「ゎわー?! きーちゃんとカルマ君が、orzったー!?」
「何? また実は、途中の長く面倒い式、要らなかったヤツ?」
「今回は気付かなかった…で、書いてる途中で時間切れ…」
そしてランキング トップ10も、3位の浅野を除けばE組勢で独占しており、嘗ての【ENDの“E“組】という汚名は完全に払拭されていた。
尚、この中間テスト。特別強化教室·X組の生徒にはランキング50位以内に入る事が出来たならば、元の教室に復帰する権利が与えられると言う、以前のE組同様の救済措置が執られていた。
…が、その条件をクリア出来た者は、今回は残念ながら居なかった。
▼▼▼
「…そうですか。」
「ああ。不本意極まりないけど、ね。」
そうして試験終了後の、個別の進路相談。
「分かります? 『尊敬する人物は?(身内除く)』の問いが、『
「こ、これ…」
「しかし…憧れているのも事実。
だから仕方無く、本ッ当〜〜に仕方無く…ね。
だから俺は…」
現在、殺せんせーと面談しているのは響。
「にゅな…敬われているのかディスられているのか、一体どっちですか?
まぁ、素直に喜ばしい事だと受け止めておきますよ。」
「精々、『憧れるの止めたわ』とか言われない様に、頑張って下さい…って事で。」
≫≫≫
「ふぅ…」
そうして、全員の面談を終えた殺せんせー。
「ヌルフフフ…皆さん、思っていた以上に、きちんと考えている。」
役者業を継続させる茅野や、何れは家業を継ぐ予定の吉田、村松以外にも、既に進学から その先を見据える者が多かった事に満足気、とりあえずは…な安堵の溜め息を零していた。
▼▼▼
「俺は高校卒業後の、美大からが勝負だからな。
その時の為、受験は安牌な学校で、その間にスキルアップしていく事にしたぜ。」
「俺も同じ感じ。既に高3レベルの基礎は、殺せんせーに叩き込まれてるし?」
「良いなぁ〜? 私は結構、無理する事になるよ…」
「マスコミ関係は、学歴も大事だって言われたからな〜」
「フ●テレビ?」
「あそこは止めとけ。」
「「違う。」」
帰り道。生徒達の会話の内容は、進路の話となっていた。
「俺は帝都工科大附属だ。
…イトナも、だったよな?」
「ああ、そうだ。あそこの電子電気科。」
「そうなのか? だったらアニキにヨロシク言っといてやるよ。」
「ゲっ?!」
「お前の兄鬼様、帝工だったのかよ…」
「俺の さしあたっての目標は、甲子園だな。
結局は進藤と同じく、帝蜂を受ける事にしたよ。
アイツとの決着は、大学かプロになった後…かな。」
「へ〜? ●島広●高校じゃないんdフガフガ…
「「「「止めろ!」」」」
「「「「そのネーム、少なくとも もう2、3年は色々とヤバいから!!」」」」
≫≫≫
「僕は やはり、医者志望だから…」
「私は介護職を…」
「へぇ〜、オメー等 凄ぇよな。色々と考えてるなんてよ。
俺は まだ、具体的な未来なんて考えてねーんだよな…
受けるのも とりあえずって感じな普通校だしよ。」
「あははは…普通科、良いじゃん。
お前そっから大学は法学部 受けて、政治家やりなよ。
俺が官僚になって、裏から陰から操ってやるからさ♪」
「あ゙ぁ゙??!」
≫≫≫
「…で、渚は どーよ?」
「僕は…」
皆が其々、自身の将来を話していく中、その流れから渚にも話は振られ、
「女子高。」
「ナース。」
「メイド。」
「CA。」
「お嫁さん。」
「 違うからねっ!?」
その流れる様な弄りに全力の
「渚、
卒業したら とりあえずタイに行こ、タイ♪」
「カ〜ル〜マ〜ぁ!!?」
「ま、冗談は さて置き…殺し屋?」
「…ッ!!?」
そしてカルマの追加の弄りの後の、響の冗談では済まされない様な発言に、渚が顔を強張らせた。
「…って渚君?」
「…マジ?」
「…ジョークだよな?」
「おいおいおい…」
響としては軽くボケた心算だったのだが、その真剣な表情の対応に、クラスメート達も やや引きしながら、真面目に問い掛け始めた。
「…自分で言うのも何だけど、僕には確かに
だから実は、殺せんせーに その方面でも相談したんだけど…」
「「「「「…………………。」」」」」
そして その渚の返答。
事実、渚は本当に自身の暗殺者としての素質を自覚していた。
だからこそ、
普通なら殺し屋を未来の職の候補とする等、巫山戯ているにも程が有り過ぎる事だが、渚は真面目、真剣に担任教師に相談を持ち掛けていた。
そして殺せんせーも、渚の暗殺者としての才能は否定せず。
将来は殺し屋と言う事についても、
「殺し屋とは『命』の遣り取りを生業とする仕事です。その『命』とは、
…と言うアドバイスを添えた上で、薦めも止めも、しなかったのだった。
マジに考えてたのかよ…?!
それを聞いた、クラスメート達は当然ながら どん引き。
「まぁ、最終的には『教師』って答えに落ち着いたけどね。」
「「「「「ですよねー。」」」」」
そして その答えに、クラスメート達は心底 安心するのだった。
「へぇ〜? 教師…ね。」
「それで、吉良っちは どーなの?」
「俺? 俺は…」
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♪〜♪♪♬♬♪♪〜
その日の夜。
響のスマホに着信が。
「もしもし?」
『ぁ、響ーーーー?』
相手は晴華からだった。
「どうかしt
『私、椚ヶ丘 受かったから~!
4月から よろしくね〜!♡』
この小説は
実在の個人、団体、出来事とは余り関係有りません。