暗殺聖闘士   作:挫梛道

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この小説の原作は暗殺教室! 番外編だ!!
 


揉め事打壊の時間

「ねーねー、テストも終わったし明日、皆で ぱぁーっと遊びに行かないっスかぁ〜?」

中間試験明けの金曜日。帰りのホームルームが終わった後、F組教室に広がる声。

まるで獣耳を連想させる様な赤い癖っ毛、後ろ側は それを三つ編みに結っている、少し日焼けした肌の少女。

この1月でF組内にてムードメーカー、賑やか担当な位置付けとなった、餅多琉風(べいた るぷう)だ。

既にクラスメートほぼ全員を、本名で無く『○○ちゃん』等の愛称で呼ぶも、誰にも不快感を与えていないのは、彼女の才能なのだろう。

 

「あ、それ良いかも♪ ね、響?」

「…。」

その誘いに1番最初に応えたのは晴華。

これにより、響も(強制的に)参加決定。

  

「そうですね。偶には羽を伸ばすのも、アリでしょう。」

「私も行く〜♪」

それに続けて女子2人…恵海李衣梨と更識竪奈も、賛同の声を出した。

 

「金船さんは?」

「すまないなぁ、私は部活が有るからなぁ〜。」

そして晴華が金船に声を掛けるが、彼女は陸上部の練習が有るからと、やんわりと断りを。

 

「まぁ、あんまり人数多くてもな…そうだろ、アカシ?」

「ぇ…ええ゙〜っ?!」

そして響が肩に腕を回し、声を掛けたのは朱塚赤志。

現状で4:1の男女比を少しでも修正する為、1番 傍に居た男子に声を掛けたのだ。

 

「き、吉良? 何で、僕が…?!」

「(ボソ…)大バカヤロー、恵海も行くって言ってるだろが。

コレはチャンスだろ?」

「(ボソ…)は…はぁあっ??! きっきき吉良、何を言っt…」

尤も他に、下世話な考えも有った様だが。

 

( ^∀°)b ビシィッ!x4

 

この小声での会話に、何を話してるのかは聞き取れなかったが、何を話しているのかは察せた晴華、餅多、更識、金船は響に向けてサムズアップ。

 

「…???」

尤も その会話で挙げられた、恵海当人だけは、何が起きたのか理解出来なかった様だが。

 

「傍から見たら、完全にヘタレ主人公と鈍感ヒロインだもんな〜?www」

 

コクコク…

 

周りからすれば凄く分かり易い…当人を前にするとテンパり挙動って何のアクションも起こせないという、凄く分かり易い(2回目)朱塚。

そして肝心の恵海は、それに全く気付いてないという図式。

金船の呟きに、大いに頷く響達…否、クラスメート一同。

片や それに気付かず…そして片や それが誰にもバレていない心算な両者の間柄は、実はクラス内の共通認識だった。

 

「しかし、それに誰も助け舟を出さないなんて、冷たい奴等だぜ。」

「吉良君…キミが それ言っちゃう?」

「きーちゃんも充分、共犯っスよ〜?」

「てゆーか吉良が、普段 一番 面白がってるからな?」

「だから今、出したし?」

 

▼▼▼

翌日。

 

「よ♪」

「お待たせ〜♪」

「…遅くなりました。」

「「「…。」」」

時刻はAM10:45。

椚ヶ丘駅前にて、既に この待ち合わせ場所に着いていた餅多、更識、アカシに声を掛ける響、晴華、恵海の3人。

餅多の「皆で遊ぼっス」で人数が揃ったは良いが、次に「それじゃ何処に行く?」という話となり、最後は椚ヶ丘市民歴1年の響に丸投げする事に。

 

≪≪≪

 

 

「それは当然でしょう。

るぷーや更識さん朱塚君は、椚ヶ丘市外から。

私と早乙女さんなんて、都外からですよ?」

「そうなると、普通は先ず、地元民の吉良君に任せるよね〜?」

「そんな訳で市内観光のガイド、よろしくっス!」

「いや、俺だって一応は受験生だったんだから、そんなに彼方此方で遊んでた訳じゃないからな?」

 

 

≫≫≫

そんな訳で、響が選んだのは市内の大型ショッピングモール。

各種店舗に加え、ボーリング場、カラオケボックスに映画館、ついでにネットカフェやドッグラン迄 完備している、巨大商業施設である。

 

「「無難っスね。」

     ですね。」

「無難言うな。椚ヶ丘市に住んでりゃ、とりあえずって感じだよ。

それか、椚パーク。

都心と比べて、そんなに選択肢は多くないぞ?

それと更識。その扇子は止めろ。」

餅多、恵海、そして【普通www】と書かれた扇子を広げる更識に、響が反論。

 

「てっきり私は、その椚パークとやらに連れて行ってくれると思ってましたが。」

「悪い。ちょっと前 晴華と一緒に行ったから、今回はパス。」

「ねー♪♡」

「「「「●ね! リア充!!」」」」

そして そのチョイスの理由。

新学期から最初の週末には早速、話に出た遊園地には遊び行ったという2人に、批難が浴びせられた。

 

≫≫≫

「少し早いけど お昼にしよーよ?」

「そうだね。今なら どの店も まだ、そんなに混んでないし。」

「…其処のカフェにしましょう。

今は凄く、ブラックコーヒーな気分なのです。」

ショッピングモール到着後、少し早い昼食を提案した更識に、アカシと恵海が同意。

 

「へ〜? 恵海、 幼女体型な割りに 意外と味覚は大人なんだな?」

「「一体 誰の所為だと思ってる?!」

               いるんスか!?」

ブラックコーヒーという恵海の言葉に、響からすれば本当に意外だったので少し茶化してみると、当人からだけで無く、餅多からも突っ込みを貰い、

「…?」

それに対し、素で「え゙? 俺が原因? 何?何故?」な反応な響。

 

「そりゃ、駅から姿を見せた時から、今でも ず〜っと…」

「晴華ちゃんと手を絆いでたら、そうなるのも仕方無いわよ…」

「爆●ねっス。」

…らしい。

 

「それと最初、私の事を何て言おうとした?!」

 

▼▼▼

「あら?」

食後。響達が向かう先は、ボーリング場。

食事中…サンドウィッチやホットドック、ハンバーガーを頬張り、ミルクティーやブラックコーヒーを飲みながらの会話で、其処で2ゲーム程度した後、当て無くな店舗巡りで買い物をしたりで、とりあえずの締めはカラオケという予定となった。

その途中、彼等は知ってる顔と出会う。

 

「「須貝先生…」」

「「「「シイコ先生〜!」」」」

響達の担任教師、須貝椎子である。

そして その横には彼女と手を絆いだ、彼女に よく似た顔立ちの幼稚園位の男の子が。

 

「きゃー! 可愛ぃ〜い!」

「何君っスか〜?」

「何歳ですか〜?」

「今日は お母さんと、何しに来たのですか?」

この どう見てもな須貝の子供を、女子4人が小型愛玩動物を目にしたが如く、目を輝かせて取り囲んだ。

 

「ぇ…ぇぇ…」

この肉食獣な如しの女子に囲まれての質問責めに、少年は最初は少し どん引く 戸惑うが、

「す、すがい しーまです!よんさいです!

きょうは おかーさんと、あんぱん●んを みにきました!」

直ぐに落ち着くを取り戻し、きちんと対応。

 

「「おお〜♪」」

 

パチパチパチパチ…

 

その立派な返事に、響とアカシが拍手。

 

「シイコ先生、これからは先生の事、お義母さんと呼んで良っスか?」

「…あげないわよ。」

…そんな やり取りの後、須貝親子は映画館へ。

 

「………………。」

そして そんな響達を、少し離れた位置から、睨み付ける人物が。

 

ス…

 

そして その人物は、スマホを取り出し、何処かに…誰かに連絡を入れた。

  

≫≫≫

ボーリング場。

 

「じゃ、チーム分けは…」

(ボックス)に着くと そう言いながら、スコアモニターに名前を入力する餅多。

 

【Aチーム】

・アカちゃん

・りえりー

・るぷー

  

【Bチーム】

・ふっきん

・はーちゃん

・かっちゃん

 

「おい…ふっきんて、誰の事だ?」

「さぁっス? 自分の胸…いや、腹筋にでも聞けば良んじゃないスか〜?www」

「ははは…」

「仕方無いですよ。てゆーか、良いじゃないですか。

凄く分かり易いですよ、ふっきん。」

「日頃の行いだよね~?www」

「ごめん(ふっきん)…コレだけはフォロー、出来ないよwww」

「巫山っ戯んな!」

…結局は、・ふっきん ⇨・きーちゃん と入力し直す事に。

 

「よし、普通にゲームしても面白くないから…」

「何か賭けるのですか?」

「そっスね。カラオケの時、ドリンクバーをきーちゃんとアカちゃん…敗けた方のチームの男が奢るってのは どーっスか?」

「ふっ、良いでしょう!」

「負けないわよ〜?」

「ちょっと待ってよ?!」

「巫山戯んな!!」

そしてゲーム開始の前、敗者罰ゲームも決まった。

 

「だから巫山戯んな!」       

「勝手に決めないで! それ、女の子には全然ダメージ無いよね?!」

 

≫≫≫

 

パコーン!

 

「…好し!」

ゲームスタート。

1フレーム、先攻1番手アカシが、手堅くスペアを決めて、続いては後攻1番の響。

 

「うるぁっ!」

 

バゴーン!!

 

「おぅら! どだ!!」

「「「「おぉ~!」」」」

100%力技な投球で、見事にストライクを決めてみせた。

 

≫≫≫

そうして行く内にゲームは進み、今は もう2ゲーム目、ラストの10フレーム。

此処迄 両チームかなりな接戦…アカシチームが やや有利な中、響の第1投は

「の、NO〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぉ゙ぅ??!」

4列目両端のピン2本を残す、見事なスプリットとなってしまう。

 

「きゃはははは! きーちゃんピーンチ!っス〜!www」

「吉良、頑張れ〜♪w」

「諦めたら そこで試合終了ですよ〜?♪」

「やかましいわっ!!」

敵チームからの声援(笑)の中の、響の第2投。

 

 

クソ…この手だけは使いたくなかったが、仕方無い。

…迸れ、俺の小宇宙(コスモ)!!

 

 

パコーン!!

 

「いよっしゃぁあっ!!」

「何だって〜?!」

「嘘ぉっ?!…っス。

「「「おぉ~?!」」」

…それで良いのか、聖闘士(セイント)

小宇宙(コスモ)を燃焼させての念動力(サイコキネシス)で違和感の無い様に、レーン上を綺麗な対角線の軌道で放たれたボールは左端のピンを弾き、その弾かれたピンは右のピンを刈る様に倒し、スペアとした。

そしてラストの3投目。響は自力ストライクを取り、スコアは響チームが僅かにリード。

勝負の行方は残る女子4人の手に委ねられる事に。

…しかし、

 

パコーン!

 

「何…だと…?!」

「どやぁ〜っス!!」

アカシチームの3番手、餅多が まさかのストライク3連弾を決めてしまい、響チーム3番手、更識が投球する前に決着が着いてしまう。

 

「それじゃ吉良、最初のドリンク、宜しくね♪」

「何て日だ?!」

 

≫≫≫

その後は色々と店巡り。

 

「〜♪♡」

カラオケの前に、ゲームセンターでGETした、巨大クマさんぬいぐるみを抱き締め、ご機嫌な晴華。

 

「本当に吉良君、凄いですね…」

「まさか最初の100円で、獲っちゃうなんてね〜?」

「しかも4連チャン。

才能っスね。きーちゃんマジありがとっス。」

「店員さん、どん引きだったよ…」

「知るかよ。クレーンの強度設定、ミスしてたとかじゃ、ないのか?」

そして同じく、ぬいぐるみやアニメキャラのフィギュアを手にして ご機嫌な恵海、更識、餅多。

 

「…フッ! 」

餅多達の感謝の言葉に、響は どや顔全開。

…だから本当に それで良いのか?

地上の愛と平和の為に戦う、正義の黄金聖闘士(ゴールド セイント)

尚、響が このゲーセンで出禁(ブラックリスト)登録されるのは、もう少し先の話。

 

「何故に?!」

…妥当な話である。

クレーンゲームで小宇宙(コスモ)使うな。

 

▼▼▼

「おい、待てよ…」

「「「「「「?????!」」」」」」

そうしている内に、事前予約していたカラオケの時間が近付いてきたのでカラオケボックスに足を運んでいる途中、背後から呼び止められる響達。

 

「誰…お前…って?」

振り返ると、高校生らしき男が4人。

そして恐らくだが年齢20オーバーの、厳つい風貌…どう見ても()()()()な男が2人。

 

「可愛い姉ちゃん、沢山 連れているじゃないか。

俺等にも少し、分けてくれよぉ…」

 




 
朱塚赤志…アカシ(トラブルバスターズ)
餅多琉風…ルプスレギナ·ベータ(オーバーロード)
更識竪奈…更識楯無(IS)
金船瞳…ゴルシ(ウマ娘)
恵海李衣梨…めぐみん(このすば)
須貝椎子…シイコ·スガイ(ジークアクス)
 
…のイメージで。
 
 
次回『揉め事 打壊の次回:2時限目』
乞う御期待!
 
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