本編再開!
そして物語は終章に!
【高校編】は また何か話が浮かんだら、途中アップします?
"手入れ"の時間
▼▼▼
…この被害者の少年達ですが、地元での評判は余り芳しく無く、警察は彼等に恨みを持つ者の犯行と見て、捜査を開始しています。』
「あー こわー。ぶっそーな よのなかだよなー。」
「…絶対『ざまあwww』とか思ってるよね?」
…響達が椚ヶ丘学園中等部を卒業して、6年と3ヶ月が経過していた、6月の土曜日。
朝のテレビニュース、トーストを齧りながら呟く響に、晴華がジト目で突っ込む。
ニュース曰く、この数日で とある地域の高校生グループが各自、1人で居る時に何者かに襲われ、全治数週間の怪我を負わされたらしい。
その何れも、単独による犯行だとか。
しかし被害者が、普段の素行が余り芳しく無い…所謂DQNと呼ばれる人種だったからか、地元では余り問題視していない、寧ろ歓迎する声も、決して小さく無く。
そして その『とある地域』とは、椚ヶ丘市の事だった。
『前にも何度か この椚ヶ丘市では、似た様な事が在りましたよね?
私、2年位前、同じ内容のニュースを読んだの、覚えてますよ。』
『はい。それ等の犯人も、未だ捕まってる処か、小さな手掛かりさえも何も無く。
警察は同一犯の可能性も考え、捜査を進めている様ですね。』
≫≫≫
「じゃ、行ってくる。」
「行ってらっしゃい。皆にヨロシクね。」
通う大学は違うが、来月は互いに卒業を間近に控えている響と晴華。
朝食を食べ終えた響は1人、今年4月より一緒に住んでいるマンションから、何処かへ出掛けてようとしていた。
「響 響♡」
「ん?」
「ん~~♡( ー3ー)」
「……………。」
…その前、玄関先で響を呼び止め、目を閉じ口を
それに少しだけ、どん引く響。
「でへ…で〜へ〜へ〜へ〜♡(//∀//)」
「…。」
その、晴華の
▼▼▼
「悪い。少し遅れた?」
中学卒業から6年…今はもう閉鎖されている椚ヶ丘学園中等部の旧校舎。
殺せんせー暗殺の報酬金の一部で、その旧校舎が建つ山の所有権を丸々 買い取っていた、嘗てのE組の生徒達(一応の所有名義は磯貝)。
今日は嘗てのE組の面々による、"手入れ"という名目で、中学卒業以来、年2回に実施している、清掃活動の日。
殆んどの面々が大学4年で有り、就職活動に勤しむ者、海外に留学している者…或いは既に社会人となっている者も居り、今回の参加者は約10数名程だった。
「あっ、吉良君!」
「よぅ、吉良。」
草刈りや窓拭きをしながら、響に声を掛ける嘗てのクラスメート達。
年が経つにつれ、皆各々が、この恒例行事に必ず参加するのは難しくなり。
来年には皆…既に なっている者も含め…殆んどが社会人になり、今後は更に、人数が集まるのも難しいだろう。
来年も学生なのは現時点で、大学1年時、遊び過ぎて単位が足りず、1年留年している約1名だけである。
尚、響は「少し遅れた」と言っているが、一応は作業開始…集合予定時刻の5分前の到着である。
≫≫≫
「ちょっと響ー。も~、1人で先に行き過ぎだよー!」
「そうですよ、響せんせー!
こっちは か弱い女の子なんですよー!」
そうした中、響より一足遅れて、山道を肩で息をしながら登って来た2人。
「あ、晴華さん、久しぶり!…と、え?」
「え?」
「はひ?」
「へ?」
「「な…っ」」
「「「ななな…」」」
あの見送り時の やり取りは何だったのか…
結局は響に着いて来た晴華…と、もう1人は高校生だろうか?…1人の少女を見て、その場の人間の心が1つになる。
「「「「「「「な、渚ぁ???!」」」」」」」
そう、晴華と共に姿を見せたのは、嘗てのクラスメートである、潮田渚(♂)に余りにも そっくり過ぎる少女だった。
「ぎゃははははははは!
な、蛍ちゃん、言ったろ? 俺が言った通りの反応だろ?
ぎゃははははははは! あ~、腹筋が割れる!」
「「「脱ぐなっ!!」」」
ベキィッ!
「ぐはっ!?」
皆のリアクションに大爆笑、その勢いでシャツの裾を捲ろうとする響に、バケツが、モップが、塵取りが、洗剤が…片岡他女子数名の物理的突っ込みが炸裂し、
「吉良っち、説明!…てゆうか、余り無関係な子は…」
速水が台詞後半は少女に聞こえない様に小声で問い詰める。
因みに晴華は、中学時代の学園祭で面識も有り、E組や殺せんせーの事情も ある程度…世間一般に報道されているレベルだが…知っており、既に何度か この"手入れ"も参加した事が有るので、無関係者にはカウントされてない。
「えーと、俺のバイト先の居酒屋の、お嬢ちゃんの蛍ちゃん。
ついでに今、俺の生徒でもある。」
「タコさんの生徒の皆さん、初めまして、大石蛍です!
響せんせーに家庭教師、してもらってます!
よろしくお願いしまーす!」
蛍という少女が自己紹介すると、
「え?」
「「「タコさん?」」」
「…て、まさか?」
「もしかして?」
少女の口走った『タコさん』という言葉に反応する面々。
「俺も知ったのは、バイト始めて少し後の事だけどさ。
短い間だったけど殺せんせー、このコの店に通ってたらしいんだ。
…ついでにレッドアイさんグリップさんマリオさん ふとし君なんかも、店の常連さんだよ。
皆、今は店に顔を出すのは、年1回か2回程度みたいだけど、7年前は、結構な頻度で店に来てたらしいぜ。」
「マジか?」
「殺し屋の溜まり場?」
響の紹介と説明に、 驚きを隠せないE組一同。
≫≫≫
「へ〜、そんな事が…」
「ははは…殺せんせーらしいや。」
「…だろ? びっくりだよな。
俺も最初それ知った時は驚いたぜ。
ある日さ…
『いらっしゃいまs…って、レッドアイさん?と、グリップさん??!』
『おお、吉良ボーイ…か? HA! 懐かしいNA!』
『…ふぬ。久しいぬで候。』
…な感じでな。」
「私も その時に初めて、響せんせーがタコさんの生徒さんだって、知ったんです。」
更に蛍が言うには、時期的には当時の年末…茅野の触手騒動の後の頃…何やら彼女の店を中心に、殺せんせーがヤ●ザ相手、その頃には既に常連となっていた殺し屋数人を巻き込んでの、ドタバタ劇が有ったらしい。
「…処でさ、蛍ちゃんて、彼氏とか居るの?♡
もし居ないならさ、俺なんt
「「「
「了解。岡島、逮捕だ。」
「何でだよ?!」
≫≫≫
「…に、してもよぉ…」
「一応は、関係者以外立ち入り禁止の私有地なんだけどな?」
校舎脇に散乱している、空き缶やスナック菓子の袋を拾いながら、ボヤいている千葉と三村。
「まぁまぁ、汚れたら"手入れ"が、この校舎のルールじゃない。」
…と、それを宥める矢田。
「…ったく、何処のバカか知らないけどよぉ?」
「ああ。勝手に出入りするのは まぁ100歩譲って良いとしても、ゴミは持って帰れって話だよな?」
それでも手は休めないが、不満そうに口も休ませない岡島と前原。
どうやら この山は今、地元の素行不良な学生等の遊び場になっている様だった。
「バカって言えばさ、ニュース見た?」
「あ、バカ高校生がボコられたってヤツか? 見た見た。」
そうしている内に、話題は朝のニュース、地元のDQN学生が何者かに襲われたという件に。
「何だか知らないけどさ、今は恐怖ガクブルで、家の中に閉じ籠もってるらしいわね。」
「ソイツ等が このゴミを捨てた奴等なら、マジ『ざぁ〜まぁ〜♪www』なんだけどな!」
「…だなw」
「おぃおい…」
そんな風に話しているが、彼等は知らない。
今回の事件の被害者が、本当に 山にゴミを放置していた当人達である事を。
「…。」
そして、彼等は知らない。
その制裁人…事件の犯人は、今 彼等の直ぐ側…何喰わぬ顔で、屋根の補修をしている事を。
「ん~、あのバカ共は ちょ〜っと、ボコったついでに黄泉平坂迄
…勿論、後で きちんと現世に戻してやったし?」
≫≫≫
「そろそろさ、この校舎 保存だけで無くて有効活用も考えないとな。
皆、就活で忙しくなる前に。」
「…だよね。」
E組教室での小休止。
缶コーヒー片手に、机に もたれ掛けながら、皆に話し掛ける磯貝。
「有効活用と言えば…」
それに対して前原が言うには、岡野は現在 通っている体育大学でアクロバットのパフォーマンスチームを作り、裏山を練習場に使っているらしい。
そして矢田は、倉橋が小学生相手に やはり裏山を舞台にした、自然体験ツアーを開いていると話す。
「…それとカルマは、国家公務員試験、楽々クリアしたらしいな。」
その流れで、今回の"手入れ"に参加していないクラスメート達についても、各自が知っている限りでの情報を共有する事に。
杉野は大学野球で超変化球投手として、エース級の活躍を見せており、プロ球団のスカウト陣から注目されているとか。
奥田と竹林は高校卒業後は同じ医大に通っており、卒業時に渡された個別アドバイスブックに記してあった、超細胞サンプルのレシピを基に、全血液型輸血対応の人工血液を研究、開発中。
在学中に完成は難しいとして、その儘 大学院に進んで研究を続けるとか。
イトナは高校卒業後、大学には進学せず、実家の電子部品工場に入ったとか。
吉田と村松は それぞれ、工科大学と経済大学に通いながら、やはり実家のバイク屋とラーメン屋を継いでいるとか。
「そうそう、村松さ、親父さんが勝手に無駄に高いだけの中華ハム?を仕入れて、利益率が どうのってブチ切れてたな。」
寺坂は今は とある政治家の秘書見習いをしており、大学卒業後は正式に私設秘書になるらしい。
「アイツ、『60前のオッサンの癖に、俺より体力が有りやがる!』ってブー垂れていたなw」
≫≫≫
「ごめんなさい、遅れちゃった〜!」
そうした中、教室内に また1人、来客が。
「撮影が押しちゃってさ〜!
西野さんと鷹尾さんが また、アドリブ無法地帯やっちゃってさ〜!
私も それに巻き込まれて、もぅ大変だったんだよ!」
茅野カエデだ。
高校卒業と同時、大学と併行して、女優業を再開していた彼女。
どうやらドラマ撮影の現場から、直接に この場に足を運んだ様だ。
「ぇ? 磨瀬榛名…さん? え? えぇ〜っ?!」
響からは茅野の事を聞かされてなかったのか、いきなりの有名女優の登場に、蛍が慌てふためき、
「ぇ゙? 渚…? え? え゙ぇ゙え゙〜っ??! 何なの その格好〜!?」
片や その女優は、今は教育実習で都外に居る筈の恋人が…しかも女装して この場に居ると思い込み、やはり吃驚仰天。
「ぎゃはははは!!
2人共、期待通りのリアクション、ありがとう御座いま〜す!
あ…もぅダメだ、笑い過ぎて腹筋が割れr
「「「「だから脱ぐなっ!!」」」」
ドガッ!
「ぬわーーーっ!??」
女性陣による御仕置き再び。
空き缶、ペットボトル、そして脚立と机と椅子が、響に直撃するのだった。
【おまけ:没キャラ紹介】
終章突入に伴い、一応、設定はしていたが、もう出番が無いであろう、御蔵入りなキャラ達を挙げてみた。
・
実は名前だけは1話で登場していた、
衛星破壊の場面、最初は謎パワー発動でギーシュ、ついでに
最後は響、ギーシュとの3人で
登場と同時に殺せんせーを見て、
「む?! 何だ、この異形は!?
…とりあえず、エクスカリバー!!」
「にゅやーーーーーーーーっ???!」
…で、殺せんせーの真剣白刃取りが披露される予定だった。
容姿モデルは『ロードス島』のパーン。
・竜巻碧
モデルは『ワンパンマン』のタツマキ。
高校編、響のクラスメートとして設定したが、結局は出番が浮かばなかった。
中の人は碧さん。
初登場時の名前は『谷屋碧』でモデルも別キャラだったが、
・豊穣代瑠
モデルは『スパイファミリー』のヨルさん。
高校編の響のクラスメートとして以下略。
中の人は沙織さん。
・桃地マキ
モデルは『鬼灯の冷徹』のピーチ·マキ。
高校編の響の以下同文。
中の人は すみペ。
・田貫巫呼
モデルは『盾の勇者』のラフタリア。
響のクラスメート、楯野尚文の彼女として考えていたが、やはり出番が浮かばなかった。
剣道部所属で実家は神社等、色々と考えていたのだが、結局はテストの順位表で名前が出ただけだった。
「因みに尚文は彼女に、巫女さんプレイを
「してないからな!」
・磨月院芽代
・川上姫子
田貫と同じく、テストの順位表でしか名前が出ていない。
2人共に陸上部所属で、金船瞳のライバルとして登場させる予定だったが、話が上手く浮かばなかった。
・能神涅虚
上の3人と同じく、やはりテストの順位表でしか名前が出ていない。
高校編のラスボス格?と考えていたが、やはり話が纏まらずボツに。
中の人は子安氏。
…前書きでも触れましたが、彼等の登場は、話が纏れば、アップします。