【今回の予習】
沢城さん…ブリュンヒルデ姉様♡
花澤さん…蜜璃ちゃん
竹達さん…小猫たん
雨宮さん…駄女神
…のイメージで
「…そんな訳で2人共、これからは同じ先生として、ヨロシクね♡」
「「は、はぃ…」」
私立極楽高校が男子校から男女共学に。
それに伴い、理事長の浅野は女性教諭も学内に招き入れる事に。
自身の知りうる人材を、多方面でのヘッドハント、或いはスカウトだ。
そうした中の1人に、響、そして北倉の高校1年時の担任教師、須貝椎子が居た。
予想外の再会に、元·教え子の2人は驚きを隠せない。
「ど、ども…久し振りです…」
特に響は、かなりな緊張を見せていた。
当時、結構な回数で説教されていたから、当然と言えば当然だが。
説教の理由?
それは勿論、
「…処で あなた、まさか大学生や
「してません。」
「ああ、大学の時は知りませんが、
尤も それは、今迄ウチが男子校だったから、単に需要が無かっただけでしょう。
だから今年からは、可ー成ーり、心配ですけどね。」
「北倉ぁ〜ッ!?…先生!」
…である。
尚、これは単なる引き抜きでは無い。
浅野と現在の椚ヶ丘学園の理事長·笑門圭佑は、大学時代の先輩後輩の間柄。
決して一方的な引き抜きでは無く、正規の話し合いによる
そして笑門が、そのトレードで指名したのは渚。
笑門も、かなりな情報力を有している。
暗殺教室…当時のE組の話は笑門も承知で有り、そのENDからELITEに成り上がったクラスの一員だった…そして、底辺学校と謂われた極楽高校を、普通レベルに迄 引き上げた功労者の1人である渚を指名するのは、ある意味 当然。
しかし それなら同じE組でも、多少の面識は有るであろう響は?…という話にもなるが、
「アハハハハハハハハハハハハハハハ!
吉良君…いや、今は早乙女君ですか?…は、笑えない位のトラブル体質ですから…
いや本当、勘弁して下さいよォ…ウヒャウヒャ…
アヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
…らしい。
高校時代の響を知っている笑門からすれば、それは賢明な判断だろう。
只、彼の誤算は、渚も響に負けず劣らずの、笑えないレベルなトラブル体質の持ち主だと云う事だ。
≫≫≫
「はぁ…」
「どうしたんですか?」
男女共学となった年度の初日。
始業式が終わった後、職員室にて疲れ果てた様に自分の席に着く、須貝を見て響が声を掛けた。
「いぇ…クラスの子供達がね…」
曰く、最初に教室に入った瞬間、男女問わずに生徒から『可愛い〜♡』等の大歓声だったらしい。
「知ってますよ。コッチの教室に迄 声、聞こえてましたから。」
響や北倉が学生時代、当時の生徒達が内心、或いは陰で『脱法■リきょぬー』(褒めてる)と言っていた容姿は今も殆んど変わらず。
女性としては若く見られるのは、本来なら喜ばしい事だが、自分の息子と同年代の者達に その様に…悪意無く純粋に…言われるのは、それは それで少しばかり複雑な思いの様だ。
「今だから言いますけどね、須貝先生、昔からモテモテだったんですよ? 男女問わず。」
「特に男からは、♪性癖をぶち抜くHitoduma♪…って感じで。」
「せ…な、何なのよ、それ?!
一応 言っとくけど、私は旦那、一筋だからね?」
…因みにだが、響も最初に教室に姿を見せたと同時、クラス大半の女子生徒から黄色い声援を浴びせされるが、自分は妻帯者だと告げると、「チッ!」という舌打ちと共に それは静まり返ったとか。
ついでにだが、その流れで
≫≫≫
それから数日。
新学期最初の金曜日。
「「「「せ、先生ッ!!」」」」
放課後の職員室に女生徒が3人、慌てた様子で駆け込んで来た。
「こらこら雨宮 花澤 竹達。
職員室に入る時は先ず、『失礼します』だろ?」
これに対して、彼女達の担任の響が、軽く注意するが、
「すみません…って、」
「「そんな場合じゃないんですよ!?」」
生徒達は、それ処じゃないと、更に落ち着きを無くしていく。
「兎に角、早乙女先生!」
「ちょっと来て下さいよ!」
「早く、早く!!」
「…ちょ、待?」
そして響は この3人の女生徒に腕を引っ張られ、外に連れ出されるのだった。
「…何が有ったのかしら?」
「さぁ?」
≫≫≫
「これは…どういう事だ?」
「見た儘の事です!」
響が見たのは校門前で、まるで検問しているかの様に屯っている他校の生徒が約10名。
「ちょっとアンタ達! いい加減 其処をどきなさいよ!」
「ひゅ〜♪ 怖い怖いwww」
「良いぜ〜、姉ちゃん。
姉ちゃんが俺等に、着いて来てくれたら、な♡」
「ケケケケケケケケケw」
「は、はぁ?! 巫山戯ないでよ!!」
そして そんな如何にも…雰囲気の男達に、1人の女子生徒が臆する事無く言い合っている光景だった。
凛!とした顔立ちの、如何にも真面目、不正を許さない委員長系の生徒だ。
ざわ…ざわ…
そんな様子を他生徒達は、只 眺めているだけ。
他校の、
「…沢城、下ってろ。」
「さ、早乙女先生?!」
そして その女生徒…自分が受け持ちクラスの生徒の前に、響が壁になるが如く出る。
「その校章…お前等、洞究高校の生徒だな?
そんなに大勢でウチの学校に、何か用事か?」
私立洞究高校。
一昔前迄は、極楽高校と並ぶ都内バ●高校の筆頭と言われていた高校。
しかし、極楽高校の此処数年に及ぶ内部改革により、学力が
響も高校時代に1度、少し揉めた事が有る学校だ。
制服の詰襟に付いている校章を見て、その学校の生徒だと確認すると、大方の予想は付きながら、響は彼等に要件を窺う。
「るせー! 引っ込んでろ、オッサン!!」
「先公が何の様だ!??」
「…おっ?!」
しかし この洞究高校の学生達は、そんな響の問い掛けには まともに取り合わず。
「俺、まだ30前なんだけどな… …って、うわぁ…先公って、未だに そんな単語、使ってる奴等って居るんだ? …昭和? 」
しかし響も、この展開は想定していたのか、少し苦笑すると言葉を続けた。
「…そうは言ってもな、君達が そうやって門を塞いでいると、見ての通り、ウチの生徒達が帰れないのだよ。
此処の教師として、それは看過出来る話じゃない。
…で、ウチに何の用だ?
それで あわよくば、その儘お誘いか? …からの お持ち帰りか? 」
「「「な…?!」」」
その台詞に、動揺を隠せない洞究の生徒達。
どうやら正解の様だった。
「もし仮に そうだとしても、もう少しスマートに出来ない物かね?
幾ら お前達が男子校で女子に飢えているとしても、その程度の理性位は働かせないと、尚更に避けられるぞ?
只でさえDQN高の生徒ってだけで、女の子は寄って来ないんだろ?
それならば、如何程に行動すれば良いか…をもう少しだけで良いから、脳味噌を使ってだな… まぁ、それが出来ないDQN脳なのは、解っているが… 」
「「「「「「はぁあ゙!!?」」」」」」
一見、穏やかに諭している様に見えるが、その実 煽っている様にしか聞こえない台詞。
勿論、響はワザとである。
最初の『オッサン』は、地味にムカついていた様だ。
「喧しいわ!!」
「ぶっ殺すぞゴラ゙ァ゙ッ!!?」
「大体 俺等はDQNじゃ無くて、洞究だ!!」
「あー、それから…ウチから駅、7つ…8つか?…も離れた学校のキミ達が今、此処に居ると言う事は…だ。
少なくとも6時限の授業、抜け出して来てるよな? 下手すりゃ5時限目から。
そういうのも教師という立場からして、感心出来んz
「「「「「「聞いてんのかテメェーッ!!?」」」」」」
洞究高校の生徒達は即座 反応するが、響は それをスルーからの注意だが、それは炎にガソリンを投入するも同じく。
「更に言えば、だ。こういうのは学校の前で無く、せめて駅のホームなんかだと、まだ人の邪魔にならないs
「「「「「「だから聞けェーッ!!」」」」」」
そして更に追加の燃料投入。
「早乙女先生!」
「こ〜れは一体ぃ、どぉ〜ゆぅ〜、事だぁ〜あ?!」
このタイミングで、他の教師も場に入って来た。
「「「シイコ先生!」」」
「「「「熱男さん!!」」」」
「コぉラ〜、お前達! 私の事は、松岡先生と呼べ〜ぃ!!」
須貝と生徒指導主任の松岡だ。
「早乙女先生、どういう状況なのですか?」
「簡単に言えば、洞究高の生徒が、ウチの女子を物色に来たみたいなんです。」
「ま゙っ?!」
「な、何と破廉恥な!?」
響の説明に、驚き呆れる2人。
「コラ お前等! お前等は そんな下らん理由で、屯しているのか?!」
「と、兎に角、アナタ達は もう、帰りなさい!」
同時、洞究の生徒達に、撤退勧告するが、
「るっせーんだよ、オッサン!」
「…と、ガキ!」
それで素直に応じる位なら この者達も、最初から他校に乗り込んだりしない。
「ガ…?!」
そして須貝。
オ●ハン等で無く、まさかのガキ呼ばわりに、顔を赤く。
自分の息子より少しだけ年上の、子供に、だ。
「あー、先に言っとくが、須貝先生は こう見えて、中学生の…今年、高校生になったんでしたっけ?
…の、息子さんが居るし、四捨五入すれば よんじゅ
「それ以上 言えば、セクハラで訴えるわよ?」
「ごめんなさい。」
それに対するフォローを響が入れようとするが、それも また、逆効果だった様で。
尚、これに関しては、響としては悪意等は全く無く。
「(¬_¬)早乙女先生って…」
「(¬_¬)もしかして、
しかし、周りの生徒達からは、そうと見られず。
無自覚ながら周囲に火種を撒き散らす、大迷惑系放火魔にしか見られない。
「…。」
その やや引きのジト目な視線は、響も背中越しに ひしひしと感じており、
あー、もう面倒臭い!!
殺れ殺れだぜ。
自身も その空気から逃げ出したくなったか、事態の収拾の為の強硬策、力技に出る事にした。
ぶわぁっ!!
「「「「「「…??!」」」」」」
殺気の解放だ。
しかも全方向、無差別に放出する訳で無い。
目の前の洞究高校の生徒
しかも、
「「「「「「「「「あ…ぁああ…??!」」」」」」」」」
単なる威嚇では終わらない様な…本当に斃すべき敵と対峙したかの様な、可成りな本気の殺意だ。
…当然、これで退散を期待しての、威嚇だけで終わらせる予定だが。
「今日は もう帰れ…な?」
「「「「「「「「「ヒェッ!!?」」」」」」」」」
暴力沙汰…しかも他校の生徒に対する それは、避けたい響。
まるで背中に ゴゴゴ…な効果文字を背負うかの様な圧を放ちつつ、満面な笑顔で目の前の他校生に問い掛ける。
「…って?」
「「「「「「「………。」」」」」」」
此処で響は、異変に気付く。
よくよく見れば、彼等のズボン、そして足元の地面が濡れているのだ。
「…殺り過ぎた?」
多少の無法者と云え、結局は一般人にしかイキれない素人が、
「あ〜、アレだ…
とりあえず、今日は もう、本当に帰れ、な?」
「「「「「「は…はひ…」」」」」」
良心なのだろう、
「…。」
その様子を、須貝も無言で見守り。
あ〜、良かった!
早乙女先生…いや、吉良君が また服をバサァッ…とかしなくて、本当に良かった!
心の中、場が『 ( °Д° )ギャーッ?!』と『 (♡∀♡) きゃーっ♡』が飛び交う
「…さ・て、」
そんな中、響は どんよりな雰囲気を纏い、すごすごと立ち去る洞究の生徒達を見届けた後、今度は周囲の、極楽高校の生徒達を見渡し、
「お〜い お前等、この やり取りの拡散な?
洞究高校の名を出すのは構わんが、せめて連中の顔は目の所に黒ライン入れるとか、モザイク加工とかしてやれよ?
あ、それと俺の顔も、編集ヨロシクな。」
「「「「「「はーい。」」」」」」
先程からスマホを構えていた多数の生徒達に、注意を呼び掛けた。
「違うでしょ!?」
「早ぁ乙女先生〜ぃ! それも少〜しばかり、間違っていますぞぉ〜!!」
それに対して、須貝と松岡が突っ込み。
「普通は動画拡散から、止めるべきでしょうが!
大体アナタは…
≫≫≫
「さて、沢城?」
「…はい。」
その場の須貝からの一言二言の お小言の後、響は最初に洞究の生徒と揉めていた、自分のクラスの生徒に話し掛ける。
「会って まだ数日だがな…
その数日でも お前が、正義感や責任感の有る、真面目な良い生徒だってのは理解している心算だ。
…でもな? 時には相手を選ぶのも大事だぞ? クラス委員長?」
「…はい。」
「雨宮達に礼を言っとけ。
この3人が俺を引っ張って来なかったら、今頃もっと大変な事になっていたかも知れないんだからな? 分かってるのか? 相手はDQN高だぞ?
何か有った時は、もっと俺達を頼れ。
先生ってのは生徒に頼られ利用されて、ナンボなんだからな。
…ですよね? 須貝先生? 松岡先生?」
「うむ!」
「早乙女先生の言う通りよ。」
「は…はぃ。
雨宮さん花澤さん竹達さん、その…ありがとう。」
「気にしないで下さい。」
「友達ですから!」
「まぁ、感謝の気持ちは、素直に受け止めておくわ!」
「ぅ…うわぁ〜ん!」
「ちょ、沢…しろ?」
「「「沢城さん??!」」」
この響の一通りの言葉に頷き、クラスメートに礼を言うと、彼女…沢城は突然に泣き出した。
これには響も、少しばかり慌てふためき。
「 怖かった…怖かったですぅ〜!
うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
どうやら かなりな無理をしていたのだろう、恐怖心を紛らわせる為に張っていた緊張の糸が、解かれた様だ。
「よしよし、よく頑張ったな。お前は強い子だよ。」
「…ぅん、うん。」
そんな沢城に、響は労いの言葉を。
その言葉で、沢城も落ち着きを取り戻して行き。
これが一昔前なら言葉だけで無く、頭を撫でたり肩ぽんしたりだが、今の御時世は それだけでも大問題に発展しかねないので、その辺りは自重している。
「チィッ! 残念! 折角セクハラ教師として、拡散しようと思ってたのに!!
まぁ、女の子を泣かした(笑)鬼畜教師ってだけで、充分かしら?」
「「「「「「「…………。」」」」」」」
そんな良い雰囲気の中、スマホ片手に空気を読めない発言をする者が、約1名。
「…雨宮。お前、宿題3倍な。」
「 何でよーーーーーっ??!」
「「「…いや、妥当でしょ?」」」
松岡熱男…熱雄さん(トラブルバスターズ)のイメージで
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次回、完結!…の予定。
…尚、作者は某·鼻ほじゴリラ漫画家先生の如くな辞める辞める詐欺なのを、先に言っておきます。