そして…
「ココ、だよなぁ」
「どう見てもここだ」
「こんな場所…ここにしかないですよ」
3人が森を探し歩いて10分後のことだった。
森の一角にぽっかりと地面に黒い穴みたいなのが空いていた。
大きさ的には直径5メートルはありそうな大きめの穴だった。
しかも何か渦巻いている。
ぐるぐると。
何かはわからないが、明らかに異変が起きていかにも何か危険なことが起きますよという雰囲気を醸し出していた。
「「「…………………」」」
何ともいえない表情になる3人。
「まずは調査ですね。…兄さんは単独行動禁止!!」
まずは燐に釘を刺し、調査を始める雪男とシュラ。
「じゃ、私はこっちからやるからそっちはよろしくな」
「ちぇ…俺は何も無しかよ」
いじけて近くの小石を蹴る燐であった。
「ほら、兄さん。いじけてないで行くよ。まずはあっちからだね」
そして調査から10分ほど経ったとき。
<りん、りんーっ、こっちきてー!!>
「んお?どしたクロ」
クロに呼ばれ、燐はそちらへと走って行った。
「ちょっと兄さん!どこ行くの⁉」
燐のあとを追いかけ、雪男は走っていく。
「おいっ、大丈夫か‼」
燐の慌てた声が聞こえ、先には燐がこちらに背を向け、屈んでいた。
「兄さん、その人は⁉」
「わかんねぇ、でも早く助けねーと、血が…!」
「血⁉」
燐で見えなかったが、近くでみるとその人は腹や腕から血を流していた。
どうやら気を失っているみたいである。
雪男はすばやく駆け寄ると、応急処置を始めた。
「う…ぐ、ここ、は…」
「気がついたんですね。ここは正十字学園にある森です。あなたは一体…」
「せいじゅう…?…ごほっ、ごほ」
名前などを聞くより、先に治療に専念したほうがいいと考えた雪男は、燐にシュラを呼んでくるようにと伝えた時だった。
あれ、やっと言う割にまだクロスオーバーあれ…
ごめんなさいとっとと行かせたいんですけどあと少し待ってください!