銀青!   作:夏祈

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万事屋と燐
第6話


朝、晴天である。

ここは歌舞伎町にある万事屋銀ちゃん。

 

「ほら神楽ちゃん起きて」

 

いつものように新八が起こしに来た。

 

「む…ん、あと3時間…」

 

「寝過ぎ!!朝ご飯食べるよ!!」

 

朝ご飯、の一言で起きる神楽。

 

「次は銀さんか。…おーい、起きてくださいよー」

 

何とか銀時も起こす。

 

 

「いただきます」

 

朝ご飯の支度も終わり食べ始める3人。

相変わらず銀時と神楽は髪がひどかった。

 

「ごちそうさまでした」

 

朝ご飯も食べ終わり、銀時と神楽は着替えた。

そして、またいつもの何気ない雑談へと流れは変わっていく。

 

 

「あ、銀さん。ジャンプ溜まってるので捨てに行ってくださいよ」

 

「えー……」

 

「そうネ。そしていい加減大人になるアル。ジャンプと一緒に少年の心も捨ててくるヨロシ」

 

「神楽ちゃーん?大人はね、少年の心大事なんだよ捨てちゃいけないんだよだからジャンプ捨てたらダメ!!」

 

「銀さん…さすがに捨てに行ってください。邪魔です」

 

新八と神楽からこの後もグチグチ言われたので仕方なく、ジャンプを紐でくくりゴミ捨て場に行った。

 

 

「はぁ………」

 

晴天で朝から気持ちがいいはずなのに、銀時の心は晴れなかった。

 

ジャンプ数冊をどさっとゴミ捨て場に置く。

と、その時。

 

ビュォオオオッ!!!!

 

 

と強風が吹いた。

 

あまりの強さに砂が舞い上がり、銀時にバチバチ当たる。

 

「……うぇ」

 

口の中に砂利が入ったのがわかった。

 

ついてねぇな、と呟いたときだった。

 

 

ゴミ捨て場で1人悶々としていると、男の叫び声が聞こえてきた。

 

朝から大変だな、なんて思っていたが。

 

真上から。

 

叫び声は真上から聞こえるのだ。

 

「……………ん?」

 

 

 

燐はシュラに投げられる寸前にクロを掴み、黒い穴に投げ込まれた。

 

それからというと――

 

 

「うぉおおおおぁぁああああッ!!!!?」

 

果てしなく叫んでいた。

 

 

投げ込まれてからはずっと勢いよく落下しているのが分かる。

周りは真っ暗で一直線。

 

 

どこに落ちていくのか燐には検討がつくはずもなく、ましてや考える余裕もなかった。

 

そしてどれくらい時間がたっただろうか。

 

下のほうに穴の出口みたいなのが見えてきた。

 

クロもしっかりと燐にしがみつき、何となく燐も浮遊間が掴めてきたのだが…出口に近づき、

 

 

すぽん、と。

そのまま落ちていく。

 

 

「……は!?」

 

出口を落ちると下に町が見えた。

何か古風な感じがしたがそれどころではなかった。

 

そしてまだまだ落ちていく。

 

落下スピードも上がっていく。

 

どんどん地面に近くなり

 

「いぎゃぁあぁあああ!!!!」

(にゃぁああぁぁあ!!!!!)

 

叫び声も増大していた。

 

 

落下点はどこかの路地裏のようなところ。

ゴミ置き場…?

 

…真下の方に銀髪の人が見えた。

ブレて顔がよく見えないがぽかん、としているのは分かる。

 

「あ、危な、下の人!!」

 

咄嗟に叫ぶも聞こえるはずもなく。

 

が、下の銀髪の人も慌て始めた。そりゃそうだ。

空から人が…ましてや男の子が落ちてくるなんて経験はほぼ無い。

 

 

「ーー!ー、ー!」

下の銀髪の人が何か叫ぶように言っているが、パニック状態の燐には聞こえなかった。

 

燐は「あ、もう俺終わった…」と悟りかけていたが、

 

(りん、おれにまかせて!)

クロがそう言い出した。

 

銀髪の人との距離が10mぐらいになる。

 

するとボンッ、とクロが巨大化して―――

 

 

「お、ぅわっ!!」

 

無事に着陸(?)した。

 

 

 

.

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