「……ん?…は!?」
銀時が見たのは、真上からすごい形相で叫びながら落ちてくる1人の男だった。
「え、ちょ、まさか◯ータ!?…いやでもあれ男…」
「~~ッ!!な、~!!」
なんか落ちてくる人は必死に言っているが聞こえない。
――あの勢いで落ちてきたら流石に危ない!!
どんどんこちらへ落ちていくのがわかる。
「ちょ、え、どうしろと!?」
逃げるか受け止めるかの2択で銀時は―
「あぁもーコノヤロー!!!」
腰を低くし、受け止める体勢に入る。
その時だった。
ボンッと音がして、落ちてくる男を庇うようにして突然巨大な黒猫が現れた。
「は!?待て、おい‼‼待っ」
そのままこちらに落ちてきて―――
どすん!!と。
「―――――ぐぇっ!!」
もちろん受け止められるはずはなく、巨大な猫に潰されかけた。
ご愁傷様である。
「…おい」
巨大黒猫は気づいていないのか、今だに踏んだまま。
「ふー、危なかったな…助かったぜクロ」
猫の背中から降りてきた男は巨大黒猫を撫でながら言う。
ゴロゴロ、と巨大黒猫も嬉しそうに鳴く。
ちなみにまだ踏んでいる。
「ん、そういや下に人がいたような…」
まさか見間違いだったか、と燐は頭を捻る。
というより、少し怖くて下が見れなかった。
くそ、何で朝からこんなことになるんだ、銀時は呟いた。
というか、気付かれていない…?
「おい!」
銀時はもう一度、大きな声を出すのだった。
「うげっ⁉」
やっぱり、さっき下に見えた人は見間違いなんかではなく…。
「 ここだここ!!」
やっと気付いてくれたとばかりに銀時は叫ぶ。
クロの勢いがよすぎたのか銀時は地面にのめり込んで、顔は何とか横を向いている。
「お、おいアンタ大丈夫か!?クロ、そこ退け!!」
ボンッとまた音がして銀時の背中の圧がなくなった。
そして男は銀時をひっぱりあげる。
「ふん、ぐぅッ……!!」
「ちょ、もげるもげる!腕もげる‼」
「あ、すまねぇ」
燐の馬鹿力により銀時の埋まった体を引っ張りあげようとするが、さすがに痛かったらしい。
そして数分後。
「おー、兄ちゃんありがとな」
服についた土を払いながら銀時は言う。
「いや、俺が悪かったらお礼を言われるのも…」
銀時がその男をみると、まだ新八と同じぐらいの年に見えた。
しかし、見ない…というよりここでは珍しい服を着ている。
どこか真選組に似ている。
そしてその男はどこか挙動不審だった。
「…えっと…名前を教えてもらってもいいか?あ、俺は奥村燐だ」
(おれはくろだ!)
「あ、コイツはクロ」
肩に乗った、小さい黒猫も紹介する。
「俺は坂田銀時ってんだ」
互いに自己紹介をするのであった。
そしてここからどうしようと二人して無言になったとき、先に口を開いたのは燐だった。
「さ、坂田さん、一ついいか?」
「なんだ?」
「ここ…どこだ?」
「は?」
燐のそんな問いかけに素っ頓狂な声をあげる銀時。
「そりゃ、ここは江戸だ。さらに詳しく言うと万事屋の裏だな」
「は、江戸…?万事、屋…??」
燐はさらに頭を傾げる。
銀時はその反応を見て「こりゃぁ、頭でも打ったか?」と考える。
いやむしろ頭打ったのは銀時だったが。
「おい、燐て言ったか。お前、まずは万事屋に来ねぇか?話があるならそこでゆっくり話そうや」
やっと双方のキャラが話したよ…!
そしてやっぱりまだまだ文が短いですね…
少しでも読み応えのある作品になるよう、頑張ります。