赤龍帝は関西人!?(更新休止)   作:さむでい

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やっと10話です。
なんとか、書ききりました。

ちなみに主人公の名前の由来に気付いてる人ってどれくらいいらっしゃるんですかね?wバレバレですよねww


10話

どうも悪魔になりました江夏です。

あの後、帰ったら黒歌がビックリしてた。そら同居人がいきなり悪魔になってたらビックリもするわな。

あと、小猫がいたことも報告しといたんやけど、知っとったんにはこっちがビックリしたわ。なんや自分で勝手に調べてたらしい。シスコンめ......。

あ、シスコンで思い出したけどサーゼクスにお嬢の眷属になったこと言うてないけどどうしよかな......。まぁそのうち会うか。

 

ほな今日も今日とてオカルト研究部に顔出すとするかなぁ〜。

 

 

 

 

旧校舎の木造の階段を上がっていき、二回の部室を目指す。木造の校舎てよぉ残しといたな。耐震的な問題はどうもないんやろか?......まぁ校舎崩れたくらいで怪我するような奴は悪魔にはおらんか。

 

「う〜っす」

 

挨拶しながら部室に入ると、イッセー以外の全員が集まってた。イッセーは悪魔としての下積みで不在。ん?俺?そんな面倒臭いことしたくないわ。別に出世欲もないしな。一応、ご近所のポストには投函しといたくらいやね。

挨拶もそこそこにソファに座りくつろぐ。そしたら、朱乃がお茶をいれてくれる。

 

「大和さん、どうぞ」

「お、朱乃さんきゅー。いつもありがとうな」

「いえいえ、私がしたくてやっていますから気にしないでください」

 

うふふ、と少し照れたように笑う朱乃は色っぽい。こいつホンマに高校生か?どっかの団地妻ちゃうんか?

 

「あらあら、何かよからぬことを考えていませんか?」

 

おっと、色っぽい笑顔が一気に冷たくなった。......危ない危ない。

すると横から小猫に袖を引っ張られる。

 

「ヤマト先輩、今日はお菓子ないんですか?」

「すまんな。今日は持ってきてへんねん。また明日持ってきたるから」

「......そうですか。残念です」

 

いつも無表情な小猫が落ち込むのを見ると何か罪悪感がすごい......。

前に黒歌が作ったお菓子を小猫にあげたらすごい気に入ってもたんよな。それからことあるごとに強請ってくるようになってもた。

これ、黒歌が作ったお菓子て言うたらどんな反応するんかな......?

そや、黒歌のことも早よ言うとかんとややこしいよなぁ。

 

「なぁお嬢」

「あら、どうかした?ヤマト」

「お嬢に言うとかなアカンことがあるんやけどええか?」

「あら、何かしら?愛でも囁いてくれるのかしら?」

「それはまた今度な。今回は前言うてた居候の話やねん」

「え?本当に今度言ってくれるのね?約束よ?」

「あらあら、部長ったらうらやましいですわ」

「朱乃は今回は諦めなさいな。ヤマトは私に言ってくれるのだから」

 

お嬢がフフンと豊かな胸を張る。あ、小猫が落ち込んだ。

話がズレたな。

 

「お嬢、話続けるで?」

「え、ええ。ごめんなさい」

「その前に、小猫。お前もちょっと聞いてといて」

「......?私もですか?」

「小猫にも関係している人なの?」

「......っ」

 

小猫はちょっと勘付いたかな?

 

「その居候ってのが、小猫の姉の黒歌やねん」

「く、黒歌ですって!?」

「......」

 

お嬢、朱乃、キーボー全員ビックリしてる。無理もないか、SS級はぐれ悪魔やったもんな。

 

「少し前にはぐれが解除されたとはいえ、危険じゃないの?」

「そうです、黒歌姉様は力に溺れて......」

「そこは大丈夫や。はぐれを解除するように言うたん俺やし、黒歌が前の主殺したんは理由があってのことやったし。もちろん、サーゼクスも理由は知っとる」

「ヤマト、あなたお兄様を知っているの!?」

「まぁ、昔ちょっとな」

「姉様が殺した理由......?」

 

小猫もお嬢も理解がおっついてきてないっぽいな。いきなりすぎたかな?

 

「ちょっとお兄様に確認してみるわ」

 

お嬢はそう言って、電話をしだす。

 

「すまんな小猫。今まで黙ってて」

「いえ、なかなか話せることでもないですから」

 

そこからお互いに気まずくなってもうた。

あー、こういう雰囲気苦手やわ......。

俺が内心モヤモヤしてると部室の扉が勢いよく開かれた。

 

「ただいま戻りましたーー!!」

 

ナイス!イッセー!この空気を払拭してくれ!って、こんな空気にした張本人が言うようなことやないか。それでも、この空気は苦手やねん!

 

「イッセー先輩、空気読んでください」

「え?何?俺なんかした!?」

 

小猫のじと目に焦るイッセー。一気に部室の空気が軽くなった。よかったよかった!

すると電話が終わったのか、お嬢が戻ってきた。

 

「確認が取れたわ。あら、イッセーご苦労様。」

「ただいま戻りました!何かあったんですか?」

 

いなかったイッセーにも事情を説明するお嬢。

 

「ええ!?それじゃあ先輩は小猫ちゃんのお姉さんと二人暮らししてるんですか!?」

 

そやけど、一番に反応するとこそこ?

 

「!?...イッセー重要なことに気付いてくれたわね......朱乃!」

「あらあら、これは大変ですわ......」

 

あれ?なんかどんどん話がズレてるような......。

 

「まぁ、小猫。黒歌もお前に会いたがってるし、また気持ちの整理がついたときでええから会ったってくれるか?

「はい、黒歌姉様には聞きたいことがたくさんあります。正直、まだ恐いっていう気持ちもあります...。でも絶対会うので、少し待ってください」

「ありがとうな。黒歌にも伝えとくわ」

「はい、黒歌姉様をよろしくお願いします」

 

黒歌、ええ妹やんけ。伝えて正解やったかな。

 

「いい、朱乃?今私たちは大きな遅れをとっているわ!」

「ええ、リアス。それは間違いないわね」

「まずは私達がヤマトの家に住む方法を考えましょう」ケンケンガクガク

 

なんか部室の隅っこでお譲と朱乃がコソコソ密談してる。そやけど、もろ聞こえやでお嬢......。別に言うてくれたらいつでも住んでええっちゅうねん。

なんにせよ、胸のつっかえが一つ取れてスッキリしたわ!帰ったら黒歌にも教えたろー。

 

 

 

 

「ただいまー」

「おかえりにゃ。今日は白音はどうしてたにゃ?」

「お前のことばらした」

「ファッ!」

「黒歌ー?おーい」

 

この後、しばらく黒歌は再起動しませんでした。

 

 

 

 

——おまけ——

 

「ん?イッセー何してんの?」

「あ、先輩。これD◯です。なんかモテる男の生活をゲームにした物らしいです!選択肢を選んで最終的に女の人を口説けたらクリアみたいです」

「ふーん、ちょいやらして」

「どうぞ」

「電源入れてと...お、オープニング始まった...」

「いきなり選択肢ですね。えっと、あなたは今モテていますか?」

「モテている/モテていない、で選ぶんか...。まぁ、モテてるか」ポチッ

「え!?先輩モテてるんですか!?ずるいっすよー」

「うるさい。なんか次進んだで...ん?」

「お、ホントだ...あれ?」

 

〜エンディング〜

 

「「えぇぇぇぇぇっ!?終わったーーー!!」」

「ざ、斬新すぎんか......?」

「で、ですね......」

 

その後、モテていないを選択したイッセーは普通にプレイしました。

 




なんか話が途中で急展開しましたw

黒歌も早く小猫と再会できるようにと考えた結果です。
というより、黒歌をもっと出したい。学園のことを書いてると、どうしても黒歌が空気になりがちなので......。

はやくアーシアとか出さないと......。

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