ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー『夏――ついに来た』   作:鍵のすけ

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みなさんどうも、シベリア香川と申します!メインの『ラブライブ!〜1人の男の歩む道』では映画編も完結し、サンシャインの方もそろそろ慣れていかないとと思い参加させてもらいました!(案外ネタバレ)
今回は私なりの世界観でお送りしますね!
友情、努力、勝利をテーマに頑張って考えました!
それでは、ごゆっくりとお楽しみください!



勝利のみかんをこの手に!〜友情オレンジ〜

サ〜……ザバ〜ン……

 

「曜ちゃん、待ってたよ」

 

ある海岸で風が吹く中、ジャージを羽織っている私……高海千歌は腕を組んで少し微笑んで言った。

 

「早いね千歌ちゃん」

 

そしてその場に到着したジャージを背負っている渡辺曜……曜ちゃんもまた少し微笑んで言った。

 

「待ち合わせの集合10分前には来ておくべきだって作者が言ってたよ」

「でもまだ30分前だよ?私も人のこと言えないけどさ」

「でも、遅れるよりはマシでしょ?」

「まぁそうだけどね。さ、あとは梨子ちゃんだけか」

「そうだね」

 

私たちは話してふっと笑いあった。

 

 

 

こうなったのには理由があった。

 

 

 

 

それは1ヶ月前のこと……

 

 

 

 

 

「う〜ん、みかん美味しいな〜」

「そうだね〜」

「ふふっ、たくさん食べてね」

 

その日、私と曜ちゃんと同じく浦の星女学院スクールアイドル、Aqoursのメンバー桜内梨子……梨子ちゃんは、梨子ちゃんのいとこが送ってくれたというみかんを梨子ちゃんの家で食べていた。

 

「でも、その梨子ちゃんのいとこの人、なんでみかんを送ってくれたの?……はむっ」

 

私はそう言ってみかんを一口食べた。

 

「この前、Aqoursのことを話したの。もちろん千歌ちゃんたちのこともね。それで仲がいい千歌ちゃんと曜ちゃんがみかん好きなんだって言ったら、いつも私がお世話になってるからよかったらこれ食べなさいって送ってきたの」

「なるほど〜またお礼しないと……は〜むっ」

 

曜ちゃんはそう言うと口に向かってみかんを投げて食べた。

 

「そのいとこの人もよくわかってるね。千歌が誰よりもみかんを愛してるって悟ったからこんなにたくさんのみかんを送ってくれたんだよ……はむっ」

 

私はダンボールにまだ詰まっているみかんを見て、また1つみかんを口に入れた。

 

「千歌ちゃん何言ってるの?私が誰よりもみかんを愛してるんだよ……はむっ」

 

曜ちゃんはそう言ってみかんをまた1つ口に入れた。

 

「私だよ!」

「いいや私!」

「「はむっ……」」

 

私と曜ちゃんは立ち上がって言い合うと、また1つみかんを食べた。

 

「ちょっと2人とも〜」

「「梨子ちゃんは黙ってて!……はむっ」」

「それでも食べるんだね……あはははは……」

 

私たちは声を合わせて言ってまた一口みかんを食べた。

 

「よし、ならどっちが真のみかん好きか、1ヶ月後に海岸で決闘だ!」

「望むところだよ!」

「「はむっ……」」

 

私たちは決闘だと燃えて、またみかんを食べた。

 

「じゃ、私は早速特訓してこよう!」

「えっ!?」

「じゃあ私も」

「えっ、千歌ちゃんまで!?」

 

私たちははやく特訓したかったから荷物をまとめた。

 

「あ、ちゃんと袋にみかんつめなきゃ……」

「あ、私も私も……」

「あはははは……」

 

私たちがダンボールに入っていたみかんを何個も袋につめ始めると、梨子ちゃんは苦笑いをした。

 

 

「あ、梨子ちゃん審判よろしくね〜!」

「えっ、ちょっと待って、なんで私なの〜!?………行っちゃった………」

 

 

そして私と曜ちゃんの世界で一番みかんを愛しているものを決める戦いのための特訓が始まったのだ!

 

 

 

私は森で、曜ちゃんは海岸で特訓をした。その特訓はキツイものだった。

 

 

「………」

 

私は森の中で静かに神経を集中させていた。

サ〜っと木の葉が風で揺れたのがわかる。

 

「っ……!」

 

そして私は"あの"気配を感じて手のひらを上にして横に出した。

 

 

ポン……

 

「うん……バッチリだね」

 

手に乗ったのはもちろんみかん。

そしてそのみかんを口に入れた。

 

ヒュ〜トン……

 

「いたっ!」

 

くぅ〜みかんが頭に落ちてきたよ〜。

 

 

 

 

 

そして1ヶ月が過ぎて、冒頭に至るってわけ。

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

「あ、梨子ちゃん来た!」

「ご、ごめんっ!2人とも早いね〜」

「梨子ちゃん、集合時間の10分前には来るものだって作者も言ってたでしょ?」

 

曜ちゃんは目を瞑りながら腰に手を当てて人差し指を振って言った。

 

「ご、ごめん……でも言われた通りみかんは持ってきたよ」

 

梨子ちゃんは持っていたみかんが入っている袋を見せた。

 

「おぉ〜これが勝者の証だね!」

「じゃあ、梨子ちゃんも来たことだしそろそろ始めようか!」

「だね!」

 

そう言って私と曜ちゃんはかけていたジャージを投げた。

梨子ちゃんはそのジャージを拾って砂をはらい、腕にかけてくれた。ありがとう梨子ちゃん。

 

「さ、決めようか……どちらが真のみかん好きかをね!」

「そうだね!いざ、勝負!」

 

私たちはそう言って戦闘の構えになった。

 

 

 

「じゃあ、早速……」

 

そのとき、梨子ちゃんがポケットからあるものを取り出そうとしたけど、私たちの戦いはもう始まってる!

 

「「てやぁ〜!」」

 

ズガーン!

 

「えぇ〜!?」

 

私と曜ちゃんは互いに突進し、右拳をぶつけ合った。

 

ドカドカドカドカドカドカ……

 

私たちは何度も拳をぶつけ合った。

 

「あれ、あれぇ〜?」

 

梨子ちゃんは何故か予想外の展開に驚いていた。

あれ、言わなかったっけ?

 

「普通にみかん好きを決めるんだったらクイズで勝負なのかなって思って必死で勉強してきたのに……」

 

梨子ちゃんはそう言ってポケットの単語帳を残念そうに見つめた。

あとから聞いたんだけど、そこにはびっしりとみかんに関するクイズが書かれていたんだって!

 

「そこだぁ〜!」

「ぐはっ……!」

「曜ちゃん!」

 

私は曜ちゃんの右脇腹に一発を入れた。

曜ちゃんはその衝撃で少し浮いた。

 

「まだまだ〜!」

 

私さらには続いて曜ちゃんの左腕を左手で掴みグルグルと回した。

 

「てやぁ〜!」

 

ピュ〜……ドカン!

 

「くはっ……!」

 

私は何度か回して曜ちゃんを堤防に向かって投げた。

曜ちゃんはその衝撃で堤防に練り込んだ。

 

「千歌ちゃん、やりすぎだって!曜ちゃん、大丈夫?」

 

梨子ちゃんが曜ちゃんを心配して駆け寄った。

 

「えへへ、平気だよ……これぐらい!ヨ〜ソ〜ロ〜!!」

 

曜ちゃんはそう叫んで片腕を練り込んでいる堤防から外し、そしてもう片方も外して残りの部分もすべて外した。

 

「流石曜ちゃんだね」

 

私はニタッと笑った。だって楽しいんだもん!

 

「えへへ、でもまだ本気は出してないよ?」

 

曜ちゃんはこっちに歩きながら言った。

 

「それは千歌もだよ」

「そうだよね、じゃあ本気出していくよ〜!」

 

曜ちゃんはスピードをあげて走ってきた。

そして千歌の周りをずっとまわり続けた。

 

「これは……くっ、どこから来る……?」

 

私は構えてどこから攻撃してくるか警戒した。

そして曜ちゃんは隙を狙って突進して攻撃してきてまた回り、攻撃してまた回りを繰り返した。

曜ちゃんの姿を捉えるのも難しいんだ……これ……

それでも曜ちゃんの攻撃の手はどんどんスピードを上がっていった。

 

「ただっ……くらってるだけのっ……千歌じゃっ……ないよっ!」

 

パン!

 

「っ……!?」

 

攻撃をくらいながらもなんとなパンチを手で受け止めた。曜ちゃんはそれに驚いてるみたいだった。

 

「ふっ、これからだよ!」

 

私は受け止めた逆の手でパンチをした。

 

パン!

 

でも、曜ちゃんも私のパンチを手で受け止めた。

 

「へへっ、なかなかやるね千歌ちゃん」

「曜ちゃんこそ!」

「だけど本当の戦いはこれからだよ!」

「望むところだよう!あ、今のは『曜ちゃんの曜』と『望むとこ…「スキあり!」ぐはっ!」

「えぇ〜!?」

 

曜ちゃんは千歌がダジャレの解説をしているところにアッパーをしてきた。もう、今からが面白いのに〜!

 

「くっ……!」

 

「えっ……千歌ちゃん……?」

 

梨子ちゃんは目の前の光景に目を丸くした。

 

「へへっ、やっぱり千歌ちゃんも使えたんだね……舞空術!」

 

曜ちゃんは鼻下を人差し指で擦って言った。そう、私のは上に飛ばされたけど途中で空中に止まったのだ!

 

「当たり前だよ。μ'sに憧れて天下一強いスクールアイドルを決めるラブライブ!を目指してるんだもん!これぐらい使えて当然だよ!」

「やっぱりそうだよね!」

「ラブライブ!ってそんなんだっけ〜?」

「じゃ、私も行こうかな……」

 

曜ちゃんも舞空術を使った。

私たちは空中で向かい合わせになった。

 

「じゃあ……いくよ!」

「こい!」

 

ドン!ドン!

ドカバコドカバコドカバコドカバコドカバコドカバコドカバコ………

 

私たちは拳と膝をぶつけ合った。

私たちはしばらく拳と膝をぶつけ合うと、一旦距離をとった。

 

「いくよ!」

 

シュン……

 

「千歌ちゃんが消えた!?」

「くっ、どこに……?」

「こっちだよ!」

「ぐはっ……!」

 

私は曜ちゃんの後ろに瞬間移動し、首のところを両手を合わせて握って叩いた。

 

「まだまだ!」

 

シュン……

 

「ぐほっ……!」

 

続いて曜ちゃんの腹を膝で蹴った。

 

「いくよ!覚悟はできた?必殺っ!」

 

そして私は拳を構えた。その拳はオレンジ色の光を放った。

 

今だ!

 

「『アイアン・オレンジフィスト』!!」

 

ドゴォーン!

 

私が放ったアイアンオレンジフィストが炸裂し、曜ちゃんはその衝撃で吹き飛んだ。

 

「くっ……!」

 

曜ちゃんは必死に止まろうとしたけど……

 

シュン……

 

「無駄だよ……曜ちゃん!」

「ぐはっ!」

 

私はまた首を両手を合わせて握って叩いた。

 

ピュー……ドボーン!

 

「曜ちゃん!」

 

曜ちゃんはその攻撃で海に落ちた。その衝撃で水柱が起こった。

 

「これでどうだ!?」

 

私は倒したと思って海面の近くまで下がっていった。

 

「ふっ……」

 

ガシッ……

 

「っ……しまっ!?」

 

ドボン!

 

「千歌ちゃん!?」

 

 

 

 

 

「んっ!?ぶくぶくぶくぶく!(んっ!?さすがだね!)」

「えへへ、そりゃあどうも」

 

私は残念ながら曜ちゃんによって海中に引っ張られたんだ……でもさ……

 

「ぶく、ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく!?(でも、なんで曜ちゃんは!?)」

「あぁ、なんで私は水の中でも息ができるのかって?それはね、たぶんここに来る前に飲んだ熱いお茶のせいかな?」

「ぶくぶくぶくぶくぶく!んっ、ぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶくぶく……(わけわかめだよ!あっ、今のは『ワカメ』と『わけわかんない』をかけていて……)」

「こんな状況でもダジャレを言うなんて、流石千歌ちゃんだね。だけどその余裕はいつまでもつかな!」

 

えへへ、褒められちゃった〜じゃなくて!曜ちゃんは千歌に勢いよく近づいた。

 

「ぶく!(こい!)」

「てやぁ!」

「ぶくぉ!」

 

曜ちゃんは腹にパンチをしてきた。

 

ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!………

 

そのまま曜ちゃんは何発も膝や拳で間隔をあけながら攻撃してきたんだ。

 

「やぁ〜!」

「ぶくぉ!」

「今だ!ひっさーつ!」

 

曜ちゃんは腹を膝で蹴って私が怯むと少し距離をとった。

すると曜ちゃんが手のひら同士を少し離すとその間に風が集まり、水の球体ができていった。

 

「『ウォーター・オレンジタイフーン』!!」

 

曜ちゃんがそのまま手のひらをこっちに向けてくるとそこから竜巻が起こって私を襲ってきた。

 

「ぶくぶくぶく〜!(うわぁ〜!)」

 

 

 

 

ザバーーー!!

 

「わっ……!」

 

梨子ちゃんは海岸で海を見ていて、急に海中から伸びてきた竜巻にびっくりしてた。

 

「かっ……!くはっ!」

 

私はそのまま飛ばされ海岸に倒れた。

 

「えっ、千歌ちゃん!?」

「ふぅ……できたできた」

「曜ちゃん!?」

 

梨子ちゃんは急に飛んできた私と曜ちゃんが海中から歩いて海岸に上ってきたのに驚いた。

 

「この技ね、結構特訓して10回に1回ぐらいしかできなかったんだ。でも成功した。やっぱりみかんへの思いが強いってことかな?」

「へへへへへ、私の方が……強いに……決まってるよ」

 

私はちょっと苦しかったけど、頑張って立ち上がった。

 

「まだやれるんだね……じゃあ、そろそろトドメをささないとね」

「私だって……!」

 

「「はぁあああああああああ!!!」」

 

ズゴォオオオオオオオオオ!!!

 

「きゃっ!」

 

私と曜ちゃんが力を入れると私たちをオーラが覆った。梨子ちゃんは顔を腕で隠した。

 

「いくよ!いま未来、変えてみたくなったよ!」

 

私は片手に力を込めて拳を握り、腕を後ろに引いた。そして私の後ろは光り輝いている!

 

「私だって!空色カーテンオープン!海色ゲートウェルカム!」

 

曜ちゃんが片手を広げて腕をあげた。すると曜ちゃんの後ろに水族館の水槽が広がった。

 

「はっ……見える!私には、2人の後ろになにかがあるのが見える!」

 

梨子ちゃんも見えるんだね。

 

「「奥義!!」」

 

私たちがそう叫ぶと私たちを覆っていたオーラはさっきよりも勢いを増した。

 

「『私のみかんは輝いてるスマッシュ』!てやぁああああああ!!」

 

私はものすごいスピードで曜に向かってオーラを纏った拳を向けて突進した。

 

「『オレンジアクアリウム』!ヨーソロォオオオオオオオ!!」

 

曜ちゃんは私に向かって片手でもう片方の手首を持って前に出し、その手から水のビームが出た。

 

ズガァアアアアアン!!

 

私の拳と曜ちゃんのビームが当たり、衝撃波が起こった。

 

「「うぉおおおおおおおおおおお!!!」」

 

そして爆風が起こり、当たりはそれで明るく照らされた。

 

 

 

梨子ちゃんが目を恐る恐る開けると、そこには仰向けに倒れている私たちがいたんだ。

 

「千歌ちゃん!曜ちゃん!」

 

梨子ちゃんは心配して私たちの元へ走った。

 

 

「えへへへ、曜ちゃんは強いね〜」

「千歌ちゃんこそ、強いよ」

「「ははははははっ!」」

「よいしょっと、ねぇ曜ちゃん」

「ほっ、なに?」

 

私が体を起こすと曜ちゃんも体を起こした。

 

 

「この勝負はどっちも勝ちってことにしてさ、もう2人が世界で一番みかん好きってことでいいんじゃない?」

「へへっ、そうだね」

 

私たちは見つめあって笑い合った。

そして私が右手を出すと曜ちゃんはそれを握った。

梨子ちゃんはそんな私たちを見てふっと微笑んだ。

でもやっぱり……

 

「ほら、梨子ちゃんも!」

「そうだよ!」

 

私たちは梨子ちゃんにこっちに来るようにと手を出した。

 

「っ……うん!」

 

そして梨子ちゃんは私たち近づいて、3人で互いに手をつないで笑いあった。

 

「私たち、ずっと仲良しだよ!」

「当たり前じゃん!」

「ふふっ、そうだね」

 

3人の友情はこの出来事によってより硬いものになったんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待ちなさい!」

「「「っ!?」」」

 

でも、こんないい雰囲気をぶち壊しにして、ある人影が堤防の上に見えた。

 

「あんた誰!?」

「そうだよ!いい感じだったのにぶち壊しにしないでよ!」

 

曜ちゃんと私は叫んだ。

 

「私の名はミセスオレンジ・ナイト!このナイトは騎士ではありません、夜なのです!Nightなのです!オレンジ星から来たこの宇宙で一番みかんを愛するもの!ここにみかん好きが起こすパワー、『オレンジ・パワー』を感じたので来てみれば、ただの女でしたか……しかも高校生……

戦いは見させてもらいました。2人ともすごいパワーでしたね。だがしかし、私には敵いません!」

「違うもん!私たちが一番みかん好きなの!」

「そうだそうだ!」

「あの人怖い……」

「大丈夫だよ梨子ちゃん!」

「私たちがついてる!」

 

私たち2人は梨子を守るように前に立った。

 

「ほうほう、友情ごっこですか……ならばその友情とやらでこの私を倒してみなさい!今回は特別に、いきなりフルパワーで相手してあげますよ……はぁああああああああ!!」

 

ミセスオレンジ・ナイトが力を入れると、オレンジ色のオーラが勢いよく覆った。

空には人々を不安にさせるような黒い雲がかかった。

 

「くっ、すごいパワーだね……」

「口だけじゃないってことか……」

 

千歌と曜ちゃんはミセスオレンジ・ナイトを睨んで言った。

 

「ぅぅ……」

 

梨子ちゃんは頭を抱えていた。きっと怖いんだ。

 

「いきますわよ!」

 

そう言うとミセスオレンジ・ナイトは勢いよく私たちに向かってきた。

 

「曜ちゃん、梨子ちゃんを!」

「わかった!」

「てやぁ!」

「くっ!」

 

ドカーン!

 

曜ちゃんは梨子ちゃんを遠くに連れていき、千歌はミセスオレンジ・ナイトのパンチを腕をクロスにして防いだ。

 

「そうでなければ面白くありません!てやぁ!てやぁ!てやぁ!……」

 

ミセスオレンジ・ナイトはそのまま一方的に攻撃をしてきた。

でも私は反撃できず、ずっと攻撃を防いでいた。

 

「強い……!」

「はははははっ!防いでるだけでは、真のみかん好きにはなれませんよ!てやぁ!てやぁ!てやぁ!……」

「くっ……!」

 

 

「梨子ちゃん、ここで待っててね」

「曜ちゃん!」

「心配しないで、千歌ちゃんと2人であいつを倒すから……」

 

 

 

「『うちっちーパンチ』!てやぁああああああ!!」

「なんですって!?ぐほっ……!」

 

すると曜ちゃんが勢いよく走ってきて、そのままの勢いでミセスオレンジ・ナイトの頬に『うちっちーパンチ』をした。そのパンチをしているとき、曜ちゃんとうちっちーが被って見えた。

ミセスオレンジ・ナイトは予想外に足が早かったのでそれをまともにくらい、飛ばされた。

 

「千歌ちゃん、大丈夫?」

「曜ちゃん……うん!」

 

私たちはそう言ってミセスオレンジ・ナイトを睨んだ。

 

「この私を……怒らせましたわね……殺してやりますわ……!!かぁああああああああ……!!」

 

ミセスオレンジ・ナイトは両人差し指指先に力をためた。

 

「『デス・オレンジビーム』!」

 

そしてそれらの指先からオレンジ色のビームが発射され、こっちに向かってきた。

 

「「やばっ……!」」

 

これは……避けられないよ……もう……

 

 

そして私と曜ちゃんは誰かに突き飛ばされた。

 

「「えっ……?」」

「うっ……!」

 

その目の前の光景に私たちは目を大きく開いた。

 

ドサッ……

 

私たちを突き飛ばしてビームをくらった梨子ちゃんが倒れたんだ。

 

「「梨子ちゃん!」」

 

私たちは立ち上がって梨子ちゃんに駆け寄った。

 

「2人とも……無事で……よかった……」

「梨子ちゃん、しっかりして!梨子ちゃん!」

 

曜ちゃんは目に涙を浮かべながら梨子ちゃんを抱き抱えて揺すった。

 

「えへへへ、私だって……ね……」

 

そう言って梨子ちゃんは力尽きたように意識を失った……

 

「ちょっと……梨子ちゃん……梨子ちゃん!」

 

曜ちゃんはずっと必死に梨子ちゃんの名前を呼んだんだけど、返事はない。

 

「ははははははっ!哀れですわね……さて、次はあなた方の番ですわよ。

あの"みかん好きではない一般人"のように、殺してあげますわよ」

 

ザッ……

 

なんて言った……あいつ……!

 

「千歌ちゃん……?」

「くっ……そ、その……その……その一般人は……」

 

そして私の頭には梨子ちゃんが転校してきたあの日のこと、みんなでAqoursとして活動してきた毎日のことが蘇ってきた。

 

「あ?」

「その一般人って……梨子ちゃんのことか………梨子ちゃんのことかーーーー!!!!」

 

私がそう叫ぶと千歌をものすごく大きなオーラが覆った。

 

「なっ……!?」

 

ミセスオレンジ・ナイトは驚きの表情を浮かべた。

 

「千歌ちゃん……」

 

曜ちゃんはそんな千歌を見て目を大きく開いていた。

 

「曜ちゃん、梨子ちゃんのことよろしくね」

 

そう言って私はミセスオレンジ・ナイトの方に歩いた。

 

「なに……このパワーは……一体お前は……何者なんですの!?」

「私はただの……みかん好きで……友達が大好きな高校生だ!」

 

シュン……

 

ドカーン!

 

「ぐほっ……!」

 

私はそう叫んで瞬間移動して、ミセスオレンジ・ナイトの腹にパンチを入れた。

 

「てやぁ!てやぁ!てやぁ!てやぁ!てやぁ!………」

 

私はそのまま何発も何発もパンチを入れた。

曜ちゃんと梨子ちゃんの想いも込めて……

 

「がはっ……!」

「ヨーソロォオオオオオオオ!」

「っ……!」

「ぐはぁ!」

 

そして私は右拳に力を集中させ、全力のパンチをミセスオレンジ・ナイトに入れた。

ミセスオレンジ・ナイトはその衝撃で吹っ飛んだ。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……どうだ!」

 

私はミセスオレンジ・ナイトを睨んだ。

 

「くくくくっ……ははははははっ!そうか!こんなところにいたのか!"スーパーオレン人"は!!」

「スーパー……オレン人……」

 

曜ちゃんは聞きなれない単語に困惑した。

でも、わかることがある……

それは……

 

「あっ、これはね!オレンジと人をかけていて……」

「ダジャレの解説はいいから!」

「スーパーオレン人がまさか地球にいたとは……もはやこの星を壊すしかないようですね……」

「もはやこの星の内容全てをを消すつもりなんだね……あっ、いまのは内容とあの人が言った『ないようですね』をかけていて……」

「だからダジャレの解説はいいって!」

「そんな冗談を言ってられるのも今のうちですよ!」

 

ミセスオレンジ・ナイトはそう言って宙に浮いて、片腕を上にあげた。

そしてパワーをためて頭上に大きな球体を作った。

そのとてつもないパワーで海も荒れ、空も荒れた。

 

「これは……!」

「このままじゃ……地球が……!」

 

私と曜ちゃんはその球体を見て唾を飲み込んだ。

考えろ……考えろ……あの球体を防ぐ方法を……

あとダジャレも……ついでに……

 

「そうだ!」

「なに曜ちゃん、ダジャレでも思いついた?」

「こんな状況でダジャレ考えてるのは千歌ちゃんだけだよ!じゃなくて、あの球体を防ぐ方法を思いついたんだって!」

「本当に!?なになに?」

「なら千歌ちゃん、あいつの方を向いて」

「え、うん……」

 

私は少し困惑したけどミセスオレンジ・ナイトの方を向いた。

 

「千歌ちゃんに私の力を……!」

 

そう言って曜ちゃんは千歌の背中に手を当てた。

そしたらなんだか背中があったかくなったんだ。

これって……曜ちゃんのパワー?

 

「はっ、力が……!」

「これで……あいつを……倒し……て」

 

バタン……

 

「っ……曜ちゃん!曜ちゃん!」

 

曜ちゃんは私にパワーを預けて倒れてしまったんだ。

 

「ふははははっ!どうせこれからみんな死ぬのに、友に力を与えるなんて……なんて無茶なことを!」

「曜ちゃん、ありがとう……2人の分まであいつを倒すよ!」

「ふははははっ!これで終わりです!」

「終わりじゃないもん!絶対あなたを倒してみせる!」

「やれるものならやってみなさい!!」

「やってやる!!はぁあああああああああ!!!」

 

私は思いっきり力を入れた。

曜ちゃんからもらった力と、梨子ちゃんを殺した怒りも込めて!

 

「さて、これが防げますかね?

『デス・オレンジボール』!」

 

そしてミセスオレンジ・ナイトは腕を振り下ろして、その球体は私に向かってきた。

 

「みんなの想いをこの拳に込める……!!この新たな輝きで、キラキラとした未来を掴み取る!

『アクア・ジ・オレンジ』!

ヨォオオオオオオソロォオオオオオオオオオ!!!」

 

ズゴォオオオオオオオオン!

 

「くっ……!負けてたまるかーーー!!!」

「きぇええええええええ!!」

 

私もミセスオレンジ・ナイトも思いっきり力を入れた。

絶対に負けない!負けない!!負けない!!!

 

「たぁあああああああああ!!!」

 

パァ〜ン!

 

「なにっ……!?」

 

私のパンチで球体が割れて全部がみかんになってあたりに落ちていった。

 

「まだまだぁあああああああああ!!!」

 

私はそのままミセスオレンジ・ナイトに向かって突っ込んだ。

 

「ぐぁああああああああああ!!」

 

そして私の拳はミセスオレンジ・ナイトの腹にクリーンヒットし、ミセスオレンジ・ナイトは吹っ飛んでいった。

そして黒かった空も見事な青空に戻った。荒れていた海もいつも通り綺麗な音を立てていた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……勝った……」

 

私は息を切らしながらミセスオレンジ・ナイトが飛んでいった方を見た。

 

「はっ……梨子ちゃん、曜ちゃん!」

 

私ははっとして梨子ちゃんと曜ちゃんの方に向かって降りていった。

 

「曜ちゃん……梨子ちゃん……戻ってきてよ……」

 

私は涙を流した。

その涙はあるひとつのみかんに当たった。

 

すると………

 

「っ……みかんが……光ってる……!?」

 

その涙が落ちたみかんと、その周りの6つの計7つのみかんが光出したんだ。

そしてその光はあたりを包んだ。

 

 

『汝の願いは聞き届けた。汝の願いを叶えよう!』

 

そしてどんどんと光がみかんに吸収されて、その7つのみかんは空に上がっていってバラバラに飛んでいった。

私はなにが起こったかわからなかった。

でも……

 

「「ん……」」

「えっ、梨子ちゃん、曜ちゃん!?」

 

私は2人がピクって動いたと思って声をかけたんだ。

 

「ん……千歌……ちゃん?」

「あれ……私は……」

「っ……やったー!梨子ちゃん、曜ちゃんよかった〜!」

 

私は嬉しくて2人に抱きついた。

 

「そうだ……私あの人の攻撃をくらって……」

「私も、千歌ちゃんに力を全部あげたから……でも、なんで?」

「なんかね、みかんがピカーって光って2人を復活させてくれたんだ!」

「「えぇ〜!?」」

「いやぁ〜不思議なこともあるもんだね〜」

「でもこれで万事解決だね!」

「うん!」

「よぉ〜し!じゃあ地球も救ったことだし、みんなでみかんを食べよう!」

「お〜!」

「やっぱりみかんなんだね……あははは……」

 

そして私たちは梨子ちゃんの家でみかんを食べることにしたんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方そのころ………

 

 

「だからなんでああいうふうになるんですの!?一歩間違えれば地球が壊れていたかもしれませんのよ!?」

「Sorry……ダイヤ……」

 

なんと、ミセスオレンジ・ナイトはアーマードスーツで、その正体は同じAqoursのメンバーで、浦の星女学院の生徒会長黒澤ダイヤ……ダイヤさんだったのだ!

そしてミセスオレンジ・ナイトは同じくAqoursのメンバーの小原鞠莉……鞠莉さんが作らせたものだったのだ!

 

 

 

 

それで、そのときの戦いのことを同じAqoursのメンバーの松浦果南……果南ちゃんに話したら果南ちゃんが一言……

 

「小原家でしょ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………っていう劇をしようよ!」

 

「いやいやいや、なんだかどこかで見たことあることばっかりだったよ?」

「そうだよ。それにこれ訳分からないよ〜」

「曜ちゃん、梨子ちゃん、それがいいんだよ!訳わかめだからいいんだよ!題名は……『オレンジボール』……うん、完璧!

あっ、そういえばいまのは、訳分からないとわかめをかけていて……」

「ダジャレの解説はいいから〜」

 

え、今なにしてるかって?

そんなの決まってるよ!文化祭でAqoursでする出し物の話し合いで、私の案を話してるの!

 

「っていうかさぁ〜、これ絶対〇〇〇〇〇ー〇の影響受けてるよね?」

「Drag〇n B〇ll?聞いたことはあるよ!」

「それに(わたくし)はなんですの!?アーマードスーツで地球が壊れるっておかしいですわ!それにミセスオレンジ・ナイトって絶対に〇〇ー〇のパクリですわよね!?」

 

 

「で、でもお姉ちゃんたちは出てるだけマシだよ……ルビィたち1年生組は……出てない訳だし……」

「あ、それじゃあ私たちは何かほかの役があるとか?例えば……木とか?」

「なんですって!?この堕天使ヨハネを呪い動かぬ者にするってあんまりよ!?」

 

あぁ、この3人は初登場!

みんなAqoursのメンバーで1年生の黒澤ルビィ……ルビィちゃん、国木田花丸……花丸ちゃん、そして津島善子……善子ちゃん。

 

「でもちゃんと善子ちゃんは出てるよ?」

「ずらぁ?」

「え、なになに!?」

「善子ちゃん詰め寄りすぎだよ」

梨子ちゃんは善子ちゃんをなだめた。

「えっとね……オレンジボール、七つのみかんの声だよ!」

「声だけ!?」

 

善子ちゃんは驚いてズッコケた。

きっと嬉しかったんだね!

 

 

「でも私たちはスクールアイドルなんだよ?歌ったり踊ったりはしないの?」

「あぁ〜そうだった!梨子ちゃんナイス!ならそのシーンを追加して……」

「ちょっとお待ちなさい!なんで途中で歌ったり踊ったりしなくてはなりませんの?それこそ訳がわかりませんわ!」

「あれだよ、ダイヤちゃん……ミセスオレンジ・ナイトは踊りながらデス・オレンジビームをいろんな方向に放ったらいいんだよ!」

「それこそ訳がわかりませんわ!」

「しかもどこかの飲み物のCMで見たことある感じだしね」

「あぁ〜たしかに……」

「それに私のセリフもPVで言ってたやつだし……」

「だって印象に残ってるんだよ?あの果南ちゃんのシーン」

「絶対それ作者の思ってることだよね」

「うん!」

「だよねぇ〜」

 

あのヘリコプターを見上げて『小原家でしょ……』って言うあのシーンはいいよね!作者も言ってたよ!うんうん!

 

「じゃあ決まりだね!早速準備を……」

「やりませんわ!」

「やらない!」

「やらないって!」

「やらないよ!」

「やらないずら!」

「え〜!徹夜で考えたのに〜!」

 

ダイヤさんと梨子ちゃんと果南ちゃんとルビィちゃんと花丸ちゃんに反対されてこの劇の案はなくなり、普通にライブをすることになったの。

 

 

 

 

 

 

「あ、そうだ!鞠莉さんの家のチカラを使えばできるよね!ね!」

「Oh!Nice idea!早速……あ……」

「千歌さん……!」

 

鞠莉さんはスマホを持つと、プルプル震えているダイヤさんを見て止まった。

 

「は、はい!?」

 

「私が生徒会長である限り……このような劇は……認めませんっ!」

 

ザァアアアアアアアアアア!

 

「うわぁ〜ん!ごめんなさ〜い!」

 

ダイヤさんが叫ぶと開いていた窓から強い風が吹いた。

 

もう……やりたかったのに〜

 

 

そういえばこのシーンもなんかデジャヴだね。

 




ありがとうございました!
ここでテーマの解説をすると……

友情……千歌・曜・梨子の友情を中心に、さらにAqours全員の日常?なシーンも入れて9人の友情。

努力……特訓の努力と、千歌と曜が世界一のみかん好きになるために戦ったのとミセスオレンジ・ナイトを倒す努力した。

勝利……千歌と曜2人の勝利と、千歌のミセスオレンジ・ナイトとの勝負に勝利した。

という風になります!
でもね書いてたらこっちの方が面白そうって書いてたらいつの間にかこんな風になっちゃったんですよね〜

あと、私も作家としての自身が1周年と、メインが1周年企画を企画していまして、ただいまは参加者のみなさんが執筆されている頃かと思い……ます。(これ書いたの6月)
なのでそちらもお楽しみにしててくださいね!
他人の企画で企画を企画してる宣伝をしてすみません、これにてドロンさせていただきます!

ほかの方の作品はきっと私より面白いですのでお楽しみにしててくださいね!では!ドロ〜〜〜〜〜ン………
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