ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー『夏――ついに来た』   作:鍵のすけ

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こんにちは
ハーメルンで活動している嘆きの妖精と申します。今回は曜ちゃんメインで書きました!是非最後まで読んでください!


テストという名の戦い

ここは静岡県沼津市

 

海辺の町、内浦にある私立浦の星女学院。

 

ここで1つの物語が始まろうとしていた。

 

この物語は、スクールアイドルを結成する1年前のお話……

 

浦の星女学院 1年生教室

 

オレンジ色の髪のショートカットでピンク色の瞳の子、高海千歌は教室で担任の先生に注意を受けていた。

 

「高海さん、次のテストで赤点を1つでもとったら補修ですよ」

「は、はい」

 

そう、千歌は数々のテストで赤点を量産してきた。ザ○みたいに…

 

鞄を持ち教室を出て、昇降口に向かった。

 

「はぁ~。まずいことになってきたよ~」

 

廊下をとぼとぼと歩く千歌。それも仕方ないだろう。赤点を1つでも取ったらという条件だが、ひどい時には千歌はテストで2つ赤点を取ったりしていたからだ。

 

昇降口を出ると、クリーム色の髪でショートカット、サファイア色の瞳の子、渡辺曜が待っていた。

 

「先生なんだって?」

「次のテストで赤点、1つでも取ったら補修だって…」

「えぇーヤバいよそれ。しかもお母さんからお小遣い減らされるとか言われてなかったっけ?」

 

すると千歌は思い出したかのように叫んだ。

 

「あっーー!!忘れてた!」

「忘れてたって…」

 

ホントに千歌ちゃんは……でも赤点1つでも取ったらって、これは勉強しないと補修になっちゃうね。

 

「うぅ~どうしよう。助けて曜ちゃ~ん」

 

曜に抱きつく千歌。

 

「よしよーし」

 

千歌の頭を撫でながら考える曜。

 

私も教える限界があるし…果南さんも勉強あるし…あっ!

 

「なら“お兄ちゃん”に頼んでみようよ!」

「いいの?」

「帰って聞いてみようよ!」

 

2人は走って曜の家に向かった。

 

お兄ちゃんと呼ばれている人一体誰なのか…

 

渡辺家

 

「もうすぐテストか~。正直めんどいな」

 

寝っ転がりながら言う。テーブルの上には数冊の教科書やワーク、ノートが置いてあった。

 

「ただいまー」

「お邪魔しまーす!」

 

曜と千歌がリビングにあがると、そこにはだらしなく寝っ転がっている青年の姿があった。

 

「お兄ちゃん!お願いがあるの」

「なんだ?」

「私に勉強を教えてください!」

 

と両手を合わせて頼み込んだ。

 

今千歌ちゃんが頼み込んでる人は私のお兄ちゃんです。見た目はやる気ないけどね…でも私にはあまあまのお兄ちゃんです。

 

「待て待て。まずは話を聞かせてくれよ。テレビ見ながら」

「それ聞くきないやつだよ!」

 

千歌はやる気のない曜の兄に講義するが親父みたいに横になり聞くきはゼロのようだ。

 

「お兄ちゃん!困ってるんだから手伝ってよ」

「でもな~俺もテストあるしな~」

 

でたお兄ちゃんのめんどくさいところ。こうゆうところがなければいいんだけどな~。仕方ないこうなったら。

 

「ねぇお兄ちゃん」

「なんだよ」

「お願い…」

 

すると急に立ち上がった。

 

「わかった!任せとけ俺がなんとかしてやる!!」

「やったー!明日から頑張ろう!!」

「なに言ってるんだ?今からだぞ」

 

お兄ちゃんの最後の一言にグダーとし始めた千歌。

 

やる気になったお兄ちゃんは勉強に関してはスパルタだから頑張ってね千歌ちゃん!

 

「どこ行くのかな~?」

「えっ…私は自分で勉強出来るし…」

「いやいや。こうなったら曜も強制参加だ」

「えぇー」

 

こうして私と千歌ちゃんとお兄ちゃんの3人でテストまでの一週間、勉強をする事になったけど、千歌ちゃんがもてばいいけど……

 

「まずはなに出来ないの?」

「世界史とか国語とか…色々です」

「千歌ちゃん…それ全部だよ」

「まじか~。こりゃ大変だな」

 

するとお兄ちゃんは部屋に戻って数冊の教科書を持ってきた。

 

あれお兄ちゃんが二年生の時の教科書だ。大掃除の時に捨てたのかと思ってた。

 

「テストの内容はほとんど暗記だと思うからどんどん覚えていこう」

「暗記なの?」

「数学だって、公式憶えないと解けない。科学だって計算あるけど公式もある」

 

なるほど…さすがお兄ちゃん!勉強毎日してるから知識がすごい!って感心してる場合じゃないか。

 

「なるほど」

「記憶に定着させるにはある程度期間を置くと整理されて記憶に定着される」

 

つまり寝る前にやったら次の日の寝る前やると憶えやすくなるということらしい。

 

「他には青で書くと憶えやすいよ」

「なんか出来る気がしてきた!」

「なら始めるぞ」

 

テーブルを囲んで黙々と勉強を始めた。

 

すごいあの千歌ちゃんが集中してる。これなら赤点回避も夢じゃないね!

 

数分後

 

「よし!漢字書き終わった!」

「どれどれ…」

 

ノートにびっしりと漢字が青い文字で書かれていた。曜が横から見ようとすると、少し斜めにしてくれた。

 

たくさん書いてあるけど…ところどころ間違ってるのあるけどお兄ちゃん言わないのかな?

 

「よく頑張ったな千歌」

 

千歌の頭を優しく撫で始めた。

 

「えへへ」

「でも、こことここらへん間違ってるから、少し休憩したら直して見ないでやってみな」

「わかった!」

 

普段あんなに褒めないのに千歌ちゃんのことは褒めるんだ……。頭まで撫でてもらっていいなぁ。

 

「曜も適度に休憩しろよ。何時間もやっても疲れるだけだから」

「はーい」

 

集中すると時間が過ぎるのも早く外を見ると空はオレンジ色に染まっていた。

 

「もう夕方か~」

「私そろそろ帰るね」

「そうだね」

 

千歌は帰る準備をし玄関に向かった。

 

「また明日学校でね!」

「じゃあね千歌ちゃん」

「じゃあな~寝る前に少しは勉強しろよ」

「うん。じゃあね曜ちゃん!お兄ちゃん!」

 

千歌が帰り、リビングに戻って片付けを始めた。

 

「俺やっとくから、曜は休んでな」

「ありがと」

 

自分の教科書と鞄を持ってじぶんの部屋に向かった。

 

ドアを開け中に入り、机の上に教科書と鞄を置きベッドに座った。

 

「疲れた~」

 

お兄ちゃんが頭良くて本当に助かったよ~。そうじゃなかったら今頃どうなっていたことやら。千歌ちゃんもやる気になってるからなんとかなりそうだね!あとでお礼言っておかないとね。

 

 

 

曜はお風呂からあがり服を着て、兄の部屋に向かった。

 

コンコン

 

「お兄ちゃん入るよ」

「どうぞ~」

 

中に入るとお兄ちゃんはベッドの上でアイスを食べていた。

 

「行儀悪いよお兄ちゃん」

「わーってるよ。なんかようか?」

「お礼言おうと思って」

 

すると食べ終わったアイスの棒をゴミ箱に向かって投げ入れた。

 

「お礼なら千歌が赤点回避してからにしてくれ、まだ勉強は終わってないんだから」

「うん。お休みお兄ちゃん」

「まだ寝ないけどお休み~」

 

 

時が経ち休みの日 テストまで残り4日前

 

ピンポーン

 

「ん?」

「私でるよ」

「おう。サンキュー」

 

玄関に行き鍵を開けドアを開けた。

 

「おは曜ちゃん!」

「おはよう千歌ちゃん…朝から元気だね。おは曜ちゃんって…」

「今のはおはようと曜ちゃんをかけて」

「説明しなくていいから」

 

千歌の後ろには青い髪でポニーテールの子、松浦果南も来ていた。

 

「おはよう果南さん」

「おはよう曜ちゃん」

 

千歌と果南を家の中に入れた。

 

「おはようお兄ちゃん!」

「おう。あれ?果南も来たのか」

「君1人じゃ大変だと思ってね」

「助かる」

 

4人でテーブルを囲んで勉強を始めた。

 

果南さんも来てお兄ちゃんも助かっただろうけど……千歌ちゃんの頭に巻いてあるハチマキ面白いね。

 

「千歌ちゃん、そのハチマキ」

「気合いを入れるために作ったの!」

「シンプルだな~。赤点回避って」

「まぁ千歌らしいちゃ千歌らしいけどね」

 

午後

 

「今日の勉強はここまでにして午後はどっか4人で出掛けるか」

「でも勉強はいいの?」

「ここんとこ千歌も曜も頑張ってるし。勉強ばっかじゃつまんないだろ」

 

で、結局お兄ちゃんの提案で午後はどこかに出掛けることになったけど…どこに行くんだろう?お兄ちゃんのことだから決めてないと思うけど。

 

「どこに行くの?」

「えっと……」

 

果南の質問に言葉が詰まる。

 

やっぱり決めてなかったパターンだ。

 

「私、海行きたい!」

「私も千歌ちゃんに賛成!」

 

元気よく答える2人。

 

海なら大歓迎!最近泳いでなかったし。部活もなかったから高飛び込みもやってなかったんだよね~。

 

「果南はいいのか?海で」

「3人が良いって言うならいいよ」

「よし。なら決まりだな」

 

行くとわかればすぐに準備準備♪

 

 

千歌と果南は一旦家に帰り、海で待ち合わせする事になった。今から行く海は歩いて20分くらいで人通りもあんまりなくはしゃいでも迷惑はかからない。

 

「千歌達はまだ来てないな」

「だね」

「だねって言いながら泳ぐ準備するなよーって!」

 

隣に曜の姿はなかった。

 

バシャーン!

 

(はえーよ。飛び込みに行くのはえーよ。いつの間にか隣にいないし)

 

「あっ!お兄ちゃん!」

「あれ?曜ちゃんは?」

 

すると海の方を指差した。

 

「早いね曜ちゃん」

「まぁ仕方「私も私も!」ないだろって!人の話聞けよ!」

「まあまあ落ち着いて」

 

果南の一言で落ち着き、浜辺に向かい歩いた。

 

「でさっきの話の続きは?」

「曜もテスト期間で部活出来なくてストレス溜まってたんだろう」

「確かに」

 

浜辺に2人で並んで立っていると、先に海に入っていた2人が何か叫んでいた。

 

「果南ちゃんも早くおいでよ!」

「お兄ちゃんも!」

「君も呼ばれてるよ」

 

と言いながら果南は手を差し伸べた。

 

「いや。俺はいいよ。ゆっくりしたいから」

「そっか」

 

果南は千歌と曜のもとに向かった。

 

ポケットから音楽プレーヤーとイヤホンを出してイヤホンをプレーヤーに刺し、イヤホンを耳につけ再生ボタンを押した。

 

イントロが流れ始めた。

 

水が来ない浜に寝転がった。

 

(あ~やっぱりいいな。μ'sの歌は)

 

今聴いている歌はstart:dash!!

 

疲れが溜まっていたのかそのまま意識が飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん起きて!」

「全然起きないね」

 

 

お兄ちゃん一回寝るとなかなか起きないんだよね。イヤホンまでして…何聴いてるんだろう。

 

イヤホンを外し耳につけた。

 

 

何だろう?この曲。

 

 

「ん?なにしてるんだ?」

「やっと起きた。帰るよお兄ちゃん」

「わかった」

 

立ち上がり砂をほろって落とした。

 

浜からあがり、千歌達とは家が逆方向なので別れた。

 

「じゃあねー!」

「うん。じゃあね!」

「テスト勉強頑張れよ~千歌も果南も」

 

 

2人は家に向かい歩き始めた。

 

 

「楽しかったか?」

 

唐突に聞いてきた。

 

「もちろん楽しかった!」

「そっか…なら良かった」

 

そう言いながら曜の頭に手を乗せた。

 

顔を見るとたまに見せる優しい笑顔だった。

 

 

その日以降も4人で集まり沢山勉強しました。たまにお兄ちゃんがサボるため?かはわからないけど遊んだりしました。確かに勉強ばかりじゃ面白くないもんね。

 

 

あれからさらに時は過ぎてテストの返却日

 

曜の兄は落ち着かない様子だった。

 

(がらにもなく落ち着かねぇ。曜と千歌はまだ帰ってこないのか?)

 

2人の帰りを今か今かと待っていた。

 

数分後、玄関が開き2人が帰って来た。

 

リビングに行くと……

 

「テストどうだったんだ?」

「なんと……」

 

鞄からごそごそとテスト用紙を出し広げてみせた。

 

「赤点ゼロ!目標達成~!」

「おぉー!やったな千歌!」

 

晴れて目標を達成し、喜ぶ3人。

 

良かった~。テストが返って来たときはもうドキドキ、ハラハラだったよ~。私も前回のテストより点数が高くなってたし。

 

「よし。千歌も赤点なかったし。遊んでこい!!」

「わかった!」

「君は行かないの?」

 

果南さんに言われそれを言わないでくれよみたいな顔してるけど、あれは単にめんどくさがってるだけだね。

 

「俺は…その…復習が」

「いいからいいから」

「ちょ!待て果南!」

 

 

こうして千歌ちゃんの赤点回避が成功し私達の戦い(テスト)は終わった。

 

 

赤点回避も成功したので遊びました。千歌ちゃんはすごいはしゃいでいて、お兄ちゃんと果南さんは手を焼いていました。

 

その日の夜

 

コンコン

 

「入っていいか?」

「いいよ」

 

ドアが開き曜の兄が入って来た。

 

「どうしたの?」

「ちょっとな」

 

ベッドに座っていた曜の隣に座わった。するといきなり聞いて来た。

 

「テストどうだったんだ?」

「前より点数良かったよ」

「そうか」

「お兄ちゃんはどうだったの?」

 

いつもの感じだとお兄ちゃんいつも90点代なんだよね。私じゃもっと頑張らないとダメだけどさ。

 

 

「まぁ全部90点代ってところだな」

「さすがお兄ちゃん!」

「ガリ勉だからな」

 

すると曜の頭に手を置いた。

 

「よく頑張ったな」

「う、うん。普段あんまり褒めてくれないのに今回はどうして?」

 

すると急に笑い始めた。

 

「あはははっ!」

「なんで笑うの!」

「そんなに褒めたことなかったか?」

「うん」

 

曜の頭を撫でながら答えた。

 

「そんなつもりはなかったんだけど。がらにあわないから…かな」

「確かに」

 

お兄ちゃんは普段から褒めてくれないのはがらじゃないから…か。知らなかったな~

 

「まぁ、良くやった!」

「ありがと。お兄ちゃん!」




いかがでしたか?

曜ちゃんみたいな妹いたらもう最高ですよね!企画参加したときは何書くか迷っていたのですが自分がテスト近かったのでこういう内容になりました!

ラブライブ!サンシャインの企画に参加出来て良かったです!ありがとうございました。
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