*それはomake要素が含まれている。
*罪の罠
いじめられた亀を助けたら竜宮城とやらに招待された
海に入るなんて貴重体験ができるだけでもありがたい
竜宮城で頼まれたのは滅茶苦茶かわいいお姫様の話し相手と来たもんだ
目をキラキラさせて俺の話を聞いてくれる姫様が可愛くて可愛くてね
ついつい俺の今までの武勇伝をそれこそ尽きるまで語ったさ
帰り際に土産ももらっていい気分だ、今なら童心に帰って
スライムにだって殺されてもいいやって思えるぜ
おいちょっと待て、なんで俺が犯罪者になってるんだ!?
え?税金滞納??待てよ竜宮城に行く前日に払ったはずだぞ
数日宿泊してただけなのにいったいどうなってやがるんだ!
*パルミア王に敬礼
パルミア王が何者かに暗殺されて帰らぬ人となった
王妃を始め国民が悲しみに暮れている
だが落ち込むことはない、なんなら私の博物館へ来るといい
ズラリと並ぶジャビ王の剥製達があなたを笑顔でお出迎えしてくれるはずだ
しかし追加の剥製を手に入れる手段が減ったな、女神に頼まなければ
嗚呼今日も人体錬成で生まれたジャビ王達と共に
女神様に願いを叶えてもらうためトイレの水を飲み続ける作業が始まる
*吟遊詩人は修羅道なり
いい演奏だろ?まさに歴史に残るような素晴らしい演奏だ
だがあのピアニストの眼を見ろ、あれは数々の修羅をくぐり抜けた眼だ
奴らは皆下積みで心が折れるのさ、修行の場所はどこか?『妹の館』だよ
あの場所で増え続ける妹に演奏を聴かせ続ける日々
そして脳内を埋め尽くす「お兄ちゃん」と呼ぶ声
演奏の邪魔をする弁当売りから逃げて、お嬢様を抹殺して
おひねりで飢えを凌いで来る日も来る日も演奏し続けるんだ
それを踏まえてアイツの眼をもう一度見ろ、修羅以外の何に見える?
何処へ行くの逃がさないよ?ここまで聞いたんだ
さあ早く妹の館へ行くよオニイチャン?
*腹ペコ女王
人体錬成でついに生み出された『猫の女王フリージア』
犯罪者になろうが気にしませんよ?昨日王都を爆破したばかりですし
彼女はものすごい速さで周囲の敵を殲滅するのでとても頼りになります
しかしそんな彼女は燃費がとても悪いのです
少し歩いただけで「お腹すいたニャー」とご飯をおねだりしてきます
食品店から買い占めては彼女に与えていますがそれでも足りない
育ち盛りなのはいいことですが食べ過ぎです、他のペットが飢えそうです
しかたなくクミロミ様に祝福されたふかふかパンを与えていますが
もっと色々食べたいと私を見つめてくるんです、困った猫ちゃんですね
*食べずに読んで
ルードゥスにいた子ヤギの手紙をパルミアの子ヤギに配達する依頼
届けたら読まずに食われて今度はルードゥスの子ヤギに手紙の配達
そしてまたまた食われて配達の繰り返し、いつになったら読んでくれるのか
渡しても食われるので子ヤギの目の前で手紙を読もうとしたら
「人の手紙を勝手に読んじゃダメ!」って可愛い顔でぷんすか怒られた
そんで手渡したら案の定手紙を食べちまいやがった、いや食わずに読めよ
*おまけ付きの尻尾
異教の神エヘカトルを下し、現れたのは内側に潜むエヘカトルの中の神
これまで以上の苦戦を強いられると覚悟する前に妙なものをみる
中の神はフリージアの尻尾という武器を持っていると話には聞いていた
すごく重いというからどんなものかと思いきや中の神が持っていたのは
フリージア尻尾というより『気絶しているフリージアそのもの』だった
いや、それでも猫の女王があそこまで重いわけではないだろうし
あれはフリージアに限りなく近い別物だと割り切るとしてもだ
仮にも猫耳少女を愉悦に満ちた表情で振り回す中の神はやはりおかしい
ついでにバカみたいに強くて勝てなかった
邪道ではあるがもう一柱エヘカトルを呼び出して彼女にけしかけてみよう
*その角は
あの女たらしが一体どこで角を調達しているのか
気になれば気になるほど今夜は眠れそうにないな。
こっそりと調べてみたところ角の生えた馬を口説いて
馬から角をもらっている奴の姿を目撃した
はて、ティリスにあんな馬いただろうか?
というか口説いてるならもうそいつと結婚すればいいのに
人外相手との結婚は慣れてるだろう?
駆け引きに飽きたとか言いながら馬を口説き落としてんだからさ
*起こらない悲劇
え?洞窟で大量にカミカゼイークに爆発されたら崩落しないかだって?
にゃはははは!そんな事心配しなくていいのにゃん
みゅーも宝石を探すために色々な場所を掘り進めてるにゃん
洞窟だけじゃなく塔や街だってみゅーは宝石が欲しくて更地にするのにゃ
それでも崩落なんて聞いた事ないにゃ、だから心配御無用なのにゃん
む、その顔……さては信じてないにゃ?
だったらこの爆弾を洞窟にでも仕掛けてみるといいにゃ
核の力をもってしても落盤しないネフィアの素晴らしさを特とみるにゃん
……確認する前におみゃーが死んでどうするにゃ。
*夢の中で
こんにちわ黄金の騎士です。
オパートス様の信徒の冒険者の元へ仕えるように言い渡されましたが
私が冒険者の仲間になったとたんあろう事か改宗されてしまいました。
そんな冒険者は何食わぬ顔で今熱狂的なジュア信者として
かつてオパートス様に捧げていた物をそっくりジュア様に捧げています。
私に「どういうことか説明してもらおうか」と言わんばかりに
夢に出てきて自慢の筋肉で無言の圧力をかけてくるオパートス様が
とても恐ろしいです、しかしいい筋肉です、惚れ惚れします。
たぶん説明しても無駄だと思いますよ?だって防衛者さんが来たら
あの冒険者さっさと改宗してエヘカトル信者になってましたもの
★妹の秘密の日記
今日はお兄ちゃんに擦り寄る意地汚い犬どもをミンチにしたよ
生きてると邪魔だから美味しい美味しい肉まんじゅうになってね
これでお兄ちゃんと街で鬼ごっこを存分に楽しめるよ
アア、タノシミダナァ……