すいません遅れました。
幻鳥の故郷
???年前
《転生の間》
「だから言ってるだろ、俺は使い魔が欲しいんだって!」
「使い魔って・・・・そんなショボい特典で本当にいいのか?」
「だったら強い使い魔にすればいいだろ!」
「なるほど、強い使い魔か!」
俺の前にいる神は納得したといった様子だ。
最初からそうすれば良かったのに・・・
「ウ~ム、強い使い魔といってもどんな使い魔がいいかのう。何か希望はないのか?」
「そうだなぁ・・・・」
強い使い魔か、
「神様、俺の種族って自由に決められるのか?」
たしか俺の転生する世界はハイスクールD×Dだったはずだ。
「ああ、出来るぞ。」
「じゃあ俺の種族を天使にして、それから俺の使い魔は青龍、朱雀、白虎、玄武にしてくれ。あと原作との矛盾は神様の力でどうにかしてくれ。」
たしかこの扉の先に行くと転生するんだったよな。
「じゃあよろしく!」
俺は扉を開けハイスクールD×Dの世界へ向かうのだった。
***
「行ってしまったのお・・・・」
最近の人間は先を急ぎすぎる。
それにしても《原作との矛盾》を消せか、
「天使は使い魔持てないじゃろ・・・・」
天使でも使い魔を持てるようにしろということかのぉ。
そんなことをするのは大変だし、四聖獣には適当に主を探してもらうか・・・
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過去にあった天使、堕天使、悪魔の戦争。
どの勢力も、多くの犠牲者を出しながらも戦争は長く続いていたがある時、戦争が行われている冥界に二体の龍が出現する。
その龍達は戦争に介入するために来た訳ではなく、互いに争っていただけなのだが、その二体の龍の争いにより周辺だけでなく、天使、堕天使、悪魔にも大きな被害が出た。
これにより、二体の龍の被害にあった三つの勢力は一時的に停戦協定を結び、二体の龍を討伐するため手を組んだ。
三つの勢力が手を組んだ際、各勢力で互いに裏切らないよう監視が送られた。
その中で天使側から悪魔側に送られたのは、
あるシスターと聖獣《白虎》だった。
戦いが終わった今でも白虎は冥界の悪魔領の《ある土地》に居る。まるで主の帰りを待っているかのように・・・・
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《魔王の部屋》
やっと書類が終わった。
いつも後回しにしていたから、量が多かった・・・
コンコン
私の部屋をノックする音が聞こえる。
「どうぞ。」
私がそう言うとメイドが入ってきた。
大きな箱を持っていて顔が見えない。
「失礼します。」
この声は・・・
私の妻であるグレイフィアのようだ。
グレイフィアがよろけながらも私の方へ近づいてくる。
よろける程思い荷物なのか!?
ドンッ
床に箱が置かれる。
グレイフィアは箱の中から紙の束を取り出した。
まさか・・・・
「では、今日中にこの書類を片付けて下さい。」
・・・・やはり。
私の机の上に大量の書類が置かれる。
さっき、これと同じ量をの書類を終わらせたばかりだったと思うんだけど・・・・
「そろそろ休憩しても・・・」
「ーーーちゃんと終わらせて下さいね。」
グレイフィアが私を睨んでくる。
今まで書類を片付けていなかったのに怒っているのだろう。
「・・・・・分かった。」
私がそう言うとグレイフィアは、失礼しましたと言って部屋を出ていった。
この書類を終わらせるのに何時間かかるのだろうか・・・・
今まで書類を片付けていなかったことを後悔しても無意味か。
私は書類に目を通す。
全部土地関係の書類の様だ。
どの土地も、誰も管理する悪魔がいない土地だ。
冥界にはそんな土地は幾らでもある。
それもそうか、土地を管理するのは上級もしくは最上級悪魔だ。
そんなに沢山の数がいるわけではない。
それに多くの土地を持つと管理が大変だ。
誰も管理する悪魔がいないと我々魔王が管理しなくてはならない。
誰か土地を貰ってくれる悪魔はいないのだろうか。
「サーゼクス様、早く書類を片付けて下さい。」
「グレイフィア!さっき部屋を出たばかりじゃ・・・・」
「さっき?もう一時間は経ってますよ。」
そんなことは・・・・
私は部屋にある時計を見る。
あ・・・・
「一時間経ったのに一枚も終わってないとは・・・」
グレイフィアは呆れたような顔をしながら言う。
「仕方ないですね。終わるまで私が見張りましょう。」
「あっ、いやでも・・・・」
「ーーーあれだけあったのに全然進まなかったですよね。」
その後私は一回も休憩することなく(もらえなかった)グレイフィアに見張られながら、書類を片付けたのだった。
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《冥界・???》
現在私達は冥界の空を飛んでいた。
「空飛んで移動するなんて何年ぶりかな~。」
「テレサは千年以上飛んで無かったな・・・」
リインが落ち込んだ様な声で言う。
「記憶が無くなったのも私のせいなんだから気にしなくていいって!」
「いや・・・しかし・・・」
まったく・・・
私の記憶が戻ってから皆ずっとこの調子だ。
「もう私は大丈夫だって。」
「まだ記憶が戻ってからそんなに日が経ってないだろ。」
そういえばリインは最後まで私が空を飛ぶのに反対してたね。
私が抱っこして連れていくとかなんとか・・・
「そんなに私の事を心配しなくても・・・」
「ーーー皆テレサちゃんの事が大切なんですよ。」
「アーシア・・・・」
私の事が大切・・・か。
そう言ってくれると嬉しいけど過保護なのは困る。
それにしてもアーシアまで悪魔にしてしまうなんて・・・
アーシアは別にいいって言ってくれたけど、アーシアは元々シスターだからショックだったと思う。
本当によかったのかなぁ。
私の悪魔の駒は私の許可なく勝手に悪魔にする事がある。
あれ・・・する事がある、
じゃなくてリイン以外は悪魔の駒が勝手に悪魔にしてるんじゃ・・・
イッセーとヴァーリも私の記憶が戻る前から悪魔になってたみたいだし。
私の悪魔の駒はなんとかしたほうがいいね。
「テレサちゃん、この子の故郷まで後どれくらい掛かりますか?」
「もうちょっとかな。」
この子とは、
オリヴィエにお姫様抱っこされているアーシアの頭の上に乗っている鳥の事だ。
アーシアが地上で拾ってきた。
元々この鳥は冥界に住んでいる鳥なんだけど、何故か地上にいたらしい。
翼を怪我していたので、怪我が治るまで私達の家で飼うつもりだったけど、そうもいかない理由があった。
それは地上と冥界の生物の違いだ、この鳥が餌にする生物が地上には居らず、地上で飼うにしても餌を出してあげられない。
怪我が治るのにも時間が掛かりそうだし何度も冥界に行って餌を取りに行くなら、この鳥の故郷に送り届けた方がいいということになったのだ。
まあその為だけに冥界に来た訳じゃないんだけどね。
私達が冥界に来た理由、
それは確認の為だ。
この鳥の名前は《フェニックス》不死の幻鳥だ。
悪魔の名家でもあるフェニックス家の持つ不死の力と同じ力を持っている。
ちなみに名前が同じだがどちらが先についたのかは知らない。
この鳥が生息する場所は一ヶ所しかない。
かつて私の父様が管理していた土地だ。
この鳥、フェニックスが怪我をすることは滅多にない。どんな傷でも再生するからだ。
それなのにこの鳥は怪我をしていた。
ということはあの土地に何かあったのかもしれないのだ。
私はあの土地で生活していた記憶があまりない。私が幼かったからだろう。
あまり覚えていないとしても、父様が大切にしていた土地だ。何かあったら嫌だ。
なので私は土地を確認しに来た。
「テレサ、この辺だったよな?」
イングヴァルトが私に聞いてくる。
「そうだったけどどうしたの?」
イングヴァルトが指を差す。
私はイングヴァルトが差した方を向く。
「え?」
私が見たのは、霧に包まれたあの土地だった。
***
「テレサ、僕達で全体を見てきたがどうやらこの土地だけ霧に包まれているみたいだ。」
「ありがと、イッセー、ヴァーリ。」
「あ、ああ。」
「う、うん。」
まだ二人とも私に対して、ぎこちない反応だ、まあいきなり元に戻ったから仕方ないかな。
「どうしますかテレサ?」
アーシアを抱っこしたままのオリヴィエが聞いてくる。
「とりあえず降りよう。」
ずっと飛びっぱなしだったからね。
***
私は今空から降りて、霧の中に入ろうとしているんだけど、
「やっぱり入ってみようかなぁ。」
「駄目だテレサ、危険すぎる!」
「そうですよテレサちゃん!」
リインとアーシアの反対で入れない。
「じゃあどうるの?」
二人に聞いてみると、
「様子を見よう。」
「そうですよ、様子を見ましょう。」
ずっとこれだ。
「でもそれじゃーーー」
「ーーーおいテレサ!」
「どうしたのイングヴァルト?」
イングヴァルトが私の肩を叩いてくる。
「霧が!」
霧?
私は土地を見る。
そこでは、
「霧が無くなってる!?」
あれほど濃かった霧が無くなっていたのだ。
霧が無くなり森が見えている。
『やっと見つけた。』
「これは・・・念話!?」
どうやら私だけでなく、オリヴィエにも聞こえている様だ。驚いている。
いや、私とオリヴィエだけでなく、他の皆も聞こえているみたい・・・
「何者だ!姿を表せ!」
イングヴァルトがそう言うと、
『いいだろう。』
返事が聞こえたかと思ったら森の中から白い虎が出てきた。
『待っていたぞ姫、数千年ぶりだな。』
数千年ぶり?
それに・・・・姫?
『テレサ、お前の事だ。我が主の娘よ。』
「私が・・・・姫ぇ!?」
前回の続きがどうなったかについては後々やります。