《駒王学園》
駒王学園、
この地域でもそこそこ学力の高い学校で、元々は女子高だったのだが今年から男女共学になった学校である。
限られた一部の者しか知らないがこの学校は、悪魔が管理している。
その悪魔というのがグレモリーとシトリーだ。
どちらの家も魔王をしている者がいる名門らしい。
現在この二つの悪魔は仲が悪いという訳でもないので、何か問題があると連繋して問題を解決することもあるようだ。
・・・・俺達の目的の為にも、下手に目立つ訳にはいかないな。
そんな事を考えながら、俺は掲示板に書いてあるクラス分けの結果を見ていた。
その周りには、金髪やら銀髪やらオッドアイやらがたくさんいる。
日本は黒髪が主流だった気がするんだけど・・・・
それに去年まで女子高だったからほとんどが女子かと思っていたのに男子が多い。
その男子達は顔立ちが整っている者が多い気がする。
まあどうでもいいか。
どれどれ、俺の名前はどこに書いてあるのかな?
俺は自分の名前を探す。
あった・・・・2組か。
兄ちゃんは・・・・
「ーーーーーー俺は4組だ。」
「うわっ、全然気づかなかった。」
「気配を感じなかったのか?」
多分掲示板の周りにいる、どの銀髪の男子よりも目立つ、俺の兄が近くにいた。
「兄ちゃんが気配を隠すのが上手すぎるんだよ。」
「僕よりも気配を隠すのが上手やつなんていくらでもいるぞ?」
兄ちゃんがそんな事を言っているが、絶対にないと思う。
兄ちゃんよりも気配を隠すのが上手のなんて、オリヴィエとイングヴァルトとリインぐらいしかいないと思う。
あと、師匠か。
「気配に気づかなくてやられました、なんて言ったら師匠に笑われるぞ?」
「確かにそうだな。」
皆や師匠がいなかったら俺達は、こんなにも強くなれなかっただろうな。
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千五百年前
《地上の家》
「どうしてだよ、どうしてテレサがっ!」
「僕達のせいで、テレサは・・・・」
イッセーとヴァーリは後悔していた。
自分達に力が無かったことに、
自分達のせいでテレサが怪我をしたことに、
自分達のせいで、テレサの記憶が無くなったことに、
そんな二人の前には眠り続ける《幼くなった》テレサがいた。
「テレサ・・・」
「ーーーーーーーーお前達が後悔してテレサが喜ぶと思うか?」
「イングヴァルト・・・」
そんな二人の後ろには、イングヴァルトがいた。
「もう二度とテレサを傷つけない為にも、強くなろうとは考えないのか?」
イッセーとヴァーリは俯いたままだ。
「それとも自分達は、守られても仕方ないと思っているのか?」
「「そんな事はないっ!」」
イッセーとヴァーリは、顔を上げて答えた。
「そうか・・・なら強くなれ。」
そう言うとイングヴァルトは、寝ているテレサの頭を撫で、
「私とオリヴィエは、探し物があるからしばらくいないぞ。」
部屋から出ていった。
イングヴァルトが部屋から出ていく時、何かを落としていた。
気になったイッセーとヴァーリはその何かがどんなものか確かめるため、何かが落ちた所にいく。
「これは・・・地図?」
そう、イングヴァルトが落としたのは地図だった。
そしてその地図には『伝説の仙人の山』と書かれていた。
***
《仙人の山の階段》
「兄ちゃん、後どれくらいかな?」
「後少しだと思うぞイッセー。」
今俺と兄ちゃんは、山にある階段に落ちた木葉を箒で掃いていた。
何故こんな事をしているのかというと。
あの時、イングヴァルトが落としていった地図には、仙人が住む山への行き方が書いてあった。
強くなろうと思っても、イングヴァルトとオリヴィエは探し物があるとかでどっかに行っちゃったし、リインは頼める感じじゃなさそうだったから、この山の仙人に頼みに来たのだ。
仙人の山は、意外と近くにあったので来てみたら仙人を見つける事ができた。
でも、仙人に弟子にしてくれって頼んだら・・・・
[儂のことを師匠と呼びたければ、この山にある階段の落ち葉を払ってからこい。]
なんて言われたからそこら辺にあった箒で、落ち葉を払っているのだ。
てゆうか何で仙人しかいない山に階段があるんだよ。
「やっと終わった。」
朝からこれをやっていて終わるのが夕方だなんて・・・・
「イッセー、早くじいさんの所に行こう。」
「・・・うん」
またこの階段を上るのか・・・・
***
《仙人の家の前》
俺達は落ち葉を払った後、階段を上り終わり、じいさんの家の前に来ていた。
既に家の前には、じいさんが立っていた。
「やっと来たか。」
「待たせたな。」
「僕達を弟子にしてくれ。」
じいさんは少し悩んで、
「・・・・まだいやじゃ。」
断った。
「おいちょっと何でだよ、ちゃんと落ち葉を払っ来ただろ!?」
「貴方に言われてやって来たのに!?」
俺とヴァーリはじいさんに文句を付ける。
「まあ待て、《まだ》と言ったんだ。」
じいさんは、
「儂に一回でも攻撃を当てられたら弟子にしてやろう。」
挑発的な笑みをしながら言った。
***
《仙人の山の階段》
今日も俺達は、山の階段の落ち葉を払っていた。
《今日も》というのは、何回も挑戦しているからだ。
あのじいさんに、
[また挑戦してもいいが、山の階段の落ち葉を払ってからにしろよ。]
と、言われたので俺達は何回も落ち葉を箒で払って挑戦しているのだ。
「それにしても、あのじいさん強すぎだろ。」
俺はため息混じりに言う。
「だからこそ師にしたい。」
「確かにそうだな。」
俺達が強くなる為には、強い人に教わるしかないしな。
「そういえばあのじいさん、手から何か出してないか?」
兄ちゃんが話し出す。
「あのじいさんは、一歩も動かないと言っていたのに、僕達は吹っ飛ばされる事があるだろ。」
「うん。」
確かにじいさんと距離があるのに吹っ飛ばされることがよくある。
吹っ飛ばされるほど近くにいないのになぁ。
「イッセー、あれは見えない攻撃をしているんじゃないかと思うんだが・・・」
「そうかっ、確かにいつも身体に何かが当たっている気がする!」
流石兄ちゃん、じいさんが何をしてたか解ったんだ。
「一体どんなものを出しているの?」
「それをこれから確かめるんだ。」
***
《仙人の家の前》
「また来たのか、よっぽど儂を師にしたいとみえる。」
「だったら俺達を弟子にしてくれよ。」
「それはならん。」
そう言うのは分かってたよ。
「さて始めるかの、儂は動かないから攻撃を当ててみろ。」
今回はじいさんに攻撃を当てるのが目的じゃない、じいさんの技を盗むのが目的だ。
最初じいさんの技を盗むのは無理だと思っていたのだが、
「《お主らでも出来るような簡単な技》を使っているんだ、儂に一撃入れてみろ。」
戦う前いつもこんなことを言っているので盗むことが出来るのではないかと思ったのだ。
今回じいさんの手をよく見て技を盗む!
「来ないのか?では儂からいくぞ。」
よしっ、作戦通りだ。
今回は近づかずじいさんの技を見て盗む。
俺達はじいさんの手を走りながら見続けている。
走りながらというのは、じいさんの攻撃が少しでも当たらないようにするためだ。
俺達の周りにある木々が倒れていく。
俺達の身体にこんなのが当たってたのかよ!
俺は自分の身体の頑丈さに驚きながらもじいさんの手を見続ける。
「うわっ。」
兄ちゃんが吹っ飛ばされる。
「兄ちゃん!」
「あっちに、気をとられている隙はないぞ?」
じいさんの手から透明な球の様なものが飛ばされてきた。
・・・・球の様なもの?
***
《仙人の山の周辺》
「手から透明な球が出ていたな。」
「やってみようぜ。」
今日はじいさんの家に行かないで、じいさんの技を使うため、兄ちゃんと話し合いをしていた。
「う~ん、出ないなぁ。」
じいさんがやっていた様にやってみるのだがなかなか上手くいかない。
「おっ、出たぞ!」
兄ちゃんからはじいさんの手から出ていた球の様なものが出ていた。
当然じいさんに比べれば小さなものだけど・・・
「兄ちゃんどうやったんだよ?」
「身体の中から放出する感じだ。」
身体の中からか・・・
ドゴオオオオオン
俺の手から光が放出され、
目の前にあった木々が粉々になった。
「・・・・うっ。」
「おいイッセー大丈夫か!?」
俺は身体に力が入らなくなり倒れる。
「大丈夫。」
「そうか、良かった。」
兄ちゃんは、ほっと胸を撫で下ろす。
「力の調節が必要なようだな。」
「何回も練習しないとね。」
「そうだな、それにしてもイッセー。」
「どうしたの兄ちゃん?」
「お前はさっき、光を放出していなかったか?」
「確かにそうかも。」
何かあるのかもしれない。
「まあそれは、じいさんにでも聞けばいいか。師匠と呼べるようになってからな。」
「うん!」
「となると練習場所だな、木だと直ぐ折れるから、何か硬い物にぶつけて練習したいんだが・・・・」
「兄ちゃん、あれがあるじゃん!」
俺が指を指したのは・・・・
じいさんの山の階段だった。
***
《仙人の家の前》
「最近見なくなったのお。」
「ーーーーーーーーそうでもないぜ?」
「今日こそ一撃入れさせてもらう。」
「ほう、来たのか。」
じいさんは感心したように言い、こっちを向いた。
あの時から毎日俺達は、山の階段に技をぶつけて練習し続けた。
最初は階段にたいした傷をつけられなかったが、練習するにつれ簡単に階段を破壊出来るようになっていった。
そういえば練習している間に色々なことが分かった。
兄ちゃんでも光を出せるし、俺でも透明な球を出せることだ。
まあでも、兄ちゃんは俺ほど光を出せないし、俺も兄ちゃんほど強力な透明な球を出せないけどな。
「さて、始めるかの。」
「そうだなっ!」
兄ちゃんは透明な球を出し先制攻撃を仕掛ける。
「ふんっ」
じいさんも透明な球を出して相殺する。
「まだだっ!」
俺も透明な球を出してじいさんに攻撃をする。
「まさかどっちも覚えてくるとは、だが儂には当たらんぞ。」
「そうかな?」
俺は全力で光を放出した。
「甘いなっ、デカイ攻撃は速度が遅いぞ!」
じいさんはかわそうとする。
「じいさん、動かないって言ってなかったけ?」
「そういえばっ、だが儂がこれを止めればいいだけのことだぁ!」
じいさんは透明な球を投げる、作戦通りだな。
俺とじいさんの技がぶつかり相殺する。
そして兄ちゃんの攻撃が当たった。
「僕達の勝ちだな。」
「やられたっ、まさかそんな手があったとは・・・・」
そう、俺の光の後ろに兄ちゃんの透明な球を隠していたのだ。
「さて、これで弟子にしてくれるよな?」
「まだじゃ。」
「なんだとこの野郎っ!?」
「おかしいじゃないかっ!?」
じいさんは俺達の後ろを指差した。
俺達は、じいさんが指差した方を見る。
其所には・・・・
俺達が練習で破壊した階段があった。
「あれを直してからじゃ。」
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《仙人の山の周辺》
私は遠くからイッセーとヴァーリを見ていた。
「良かった、無事弟子になれたようだな。」
それにしてもあの二人がいつの間にかテレサの眷属になっていたのは驚いたな。
まあ、テレサの悪魔の駒は特殊たから何が起きてもおかしくないが。
「イングヴァルト、まさか上手くいくとは。」
「だから言っただろ。」
「・・・・そうですか。」
もしもの時は私とオリヴィエが教える予定だったが、私達は教えるのが得意ではないからな。
それに・・・・
「あの女が紹介した老人、かなりの使い手だな。」
「そうですね。」
「あんなのと戦う事になったらどうする?」
「負けない為にも今修行しているのでは?」
私達も修行したいからな。
この作品内での歴史
悪魔、天使、堕天使の戦争中にテレサが産まれる。
※この作品では太古の昔でも人間がおり、天使側として参加していた。さらにこの時代の人間は聖なる力を自在に操れた。
戦争が終わるとテレサ一家冥界追放。
地上の島で生活。
その後テレサの両親が死亡。
父親は病死、母親は《あれ》に殺害される。
※《あれ》はこの作品でもう登場しています。
父親から死亡する直前にテレサは悪魔の駒を貰う。
数ヶ月後リインを悪魔の駒で悪魔に《する》
数十年後オリヴィエ、イングヴァルトが悪魔に《なる》
さらに数十年後イッセーとヴァーリを拾う。
テレサが黒い衣の神と戦う。
地上が滅ぶ。
赤い衣の神が地上の人類を創り歴史が進む速度を上げて千五百年で現代の人類と同じレベルに成長させる。
※この神が創った人類は聖なる力を操れない。
そして原作へ
こんな感じです。