やはり俺がSAOにいるのは間違っている 作:gakinaga
歩いてどれくらい経っただろうか・・・。
とある場所にやってきた。
説明雑すぎだろって?
いや、だって広いフィールドに小屋がぽつんとあるだけなんだけど・・。
「おい、アルゴ・・・。ここどこ?」
「行けば、分かるサ」
アルゴは少し何か企んでそうな顔をしていた。
やべえ、超帰りたくなったんだけど・・。
奥から何か声が聞こえてきた。
まじ大丈夫だよな・・・。
とりあえず、俺は奥に進んだ。
そこには筋肉モリモリのおっさんがいた。
頭の上にクエスト開始マークがあるのを確認した俺はおっさんに近づいた。
「入門希望者か?」
おっさんは、俺に聞いてきた。
「あっ、はい・・・。」
「修業の道は長く険しいぞ?」
えっ、これ何か嫌な予感しかしないんだけど・・・。
「おい、アルゴ。これ大丈夫だよな・・・?」
「安心しナ。これはエキストラスキル《体術》のクエストだヨ」
ほう、よく分からん・・・。
体術って何?
某緑タイツ師弟の必殺技の八門遁甲でも出来ちゃうの?
アルゴは人差し指を顎に当てて言った。
「体術は多分武器なしで素手で攻撃できるスキルだと思うゾ」
ほう、なるほど・・。
でもな。一つだけ言わせて貰いたい。
俺まだ分からないなんて言ってないよね・・。
何で分かるの?個人情報保護法仕事してえええ!!
「ハッチ―は顔に出てるゾ?」
あれえええ?おっかしいいな?
どっかの少年探偵みたいになっちゃたじゃねえか・・。
ポーカーフェイスは俺の108の特技のはずが・・。
こんな沈んだ気持ちでクエスト始める事になるとは・・・。
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とりあえず、一句。
岩の前 土下座する俺 マジ受ける
おう、やべ・・。これは綺麗な一句が出来た。
オ〇ド博士も絶賛時てくれるんじゃないのか?
いや、ないな・・。すいません・・。
と言う感じ現実逃避する俺・・・。
なぜかって?
それりゃ・・・・ね?
目の前にはデッカイ岩があってな。
それを素手で叩き割れっておっしゃってるあの糞爺は異常だと思うんですよね?
それに不幸なのはそれだけじゃないんですよ・・。
もうね?死にたくなった。
俺の顔を見てアルゴ曰く
『ニャハハハハハッハ、ハッハチえもん、ハチえもんダ!!』
うぜええ、あの野郎・・・。
嵌めやがった。
それも、あれを叩き割るまで消えないって言われた時は自分の剣を首に当てたくなった。
あいつの髭の理由を聞くんじゃなかった・・。
お前のさっきの涙は何だったんだよ・・。
そして不幸は更に訪れた・・。
目の前に岩を殴ろうとして後ろ吹っ飛ぶ黒いバカ。
だ~~~~~~れだ?
正解は・・・・・・。
「くっそ、固すぎるだろ!!」
キリトでした・・・・
何でこいついるの?
まさかあの野郎の狙いって・・。
まさかな・・・。
そんなどうでもいい事を考えていると・・。
「おい、ハチマンも手伝ってくれよ!!」
おう、剣士様がお呼びだぞ・・。
「つうか。何でお前がこんな所いるんだよ?」
物凄く怪訝な目でキリトを睨みつけるとキリトはそっぽ向いて
「いやあ、ハチマンとアルゴの会話聞いてたら気になりまして・・。」
つまり、それって?
「盗み聞きしたと・・・。」
キリトはビクッと震え上がった。
俺から目線を逸らして何事もなかったかのように
岩に向かい始めるのであった。
あの後はひどかったな・・。
殴っては、吹っ飛ばされるはの連続だったわ・・。
まじでもう死にたくなった。
三日後
つっ疲れた・・・・。
もう二度とあいつにただで情報貰うのとか辞めよう・・。
よくな事がねえわ・・。
奥には仰向けで寝転がるキリトだが・・。
こいつと特に話すことがなく俺をその場を去ろうとする俺、超クール。
「ちょっと、ハチマン待ってくれ」
何だよ・・。今いい感じにフェードアウトしようしたんだけな・・。
「何だよ?」
「もう一回、俺とフレンド登録しないか?」
はっ?何言っちゃってんの、この子?
あの時の俺のセリフ忘れたの?
まあ、俺の返答決まってるんだがな・・。
「断る。お前と組むメリットがない。」
やっぱり、俺超クールだわ。
正直言って、こいつと俺が一緒に居る所を見られるのは、まずい。
第一層でのあれが無駄になってしまう。
「そうやって、わざと俺を近づけないようにしてるのか?」
思わず、ビクッとなってしまった・・。
別にそう言うつもりは全くなかった。
あれでもし俺が悪者になってしまっても俺も自業自得だ。
「は、何言ってんの、お前」
キリトは俺の目をずっと見ながら言った。
「俺がお前に近づけば、勿論周りの俺に対する評判が悪くなる。だから極力避けてきたんだろ。」
「俺を突き放した時だって・・。」
「シンジが教えてくれたんだよ・・。」
あの野郎・・。
何、余計な事言ってくれてんだよ・・。
「どうしてハチマンは自分を犠牲できるんだ?」
その声は、俺に対する問いかけと言うよりは、キリト自身に対する自問に聞こえた。
「はっ・・。」
俺の返答を待たずに、キリトは続けた。
「ハチマンがそうしたのは、俺がここまで自分が元βテスターと言わなかったせいだ・・。」
違う・・。あれはビギナーが閉じ込められたストレスを元テスターに発散しているだけだ。
「だから、あの時俺のためにハチマンが犠牲になったんだろう・・・。」
そうキリトは寂しそうに言った。
「犠牲?ふざけんな・・。」
恐らく、俺の声は物凄く低かったと思う。
自分でも少し驚いてしまった。
しかしそれほど気に食わなかったのだろう。
俺が一番嫌った言葉。
誰にも自己犠牲だなんて呼ばせない。
数少ない手札を切り、効率化を極め、最善を尽くした人間を犠牲だなんて呼ばせない。
それは何物にも勝るほどの屈辱だ。 必死で生きた人間への冒涜だ。
俺はアルゴの依頼をこなす為に、あのやり方をやった。
「あれが一番効率が良かったからやったんだ・・。別にお前のためにやったわけじゃない・・。
もしもそれでお前が救われたとしたら、それは単に副産物にしか過ぎないんだよ・・。だからお前が気にする必要はない。」
キリトは少し俯いて呟いた。
「なら、そう本当に思ってるなら、どうしてハチマンはそんな悲しいそうな顔してるんだよ・・。」
「知るかよ・・。もう二度とかかわるな・・。」
そう言いつけた俺はその場去った。
キリトは本当に優しい奴だ。
一度突き放そうが、何度も近づいて来ようとする。
そして、声をかけてくれる。
だが知っている、それが優しさだということを。
俺に優しい人間は他の人にも優しくて、その事をつい忘れてしまい
そうになる。
真実は残酷だというのなら、きっと嘘は優しいのだろう。
だから優しさは嘘だ。
いつだって期待して、いつも勘違いして、いつからか希望を持つの
はやめた。
訓練されたボッチは二度も同じ手に引っ掛かったりしない。
百戦錬磨の強者。負けることに関しては俺が最強。
だからいつまでも
俺に対して優しい奴は・・・嫌いだ。
何か感想あれば、お願いします!!