妖精さん、こんにちは   作:内臓脂肪が多いガリノッポ

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どうも、夏前に体調を崩したガリノッポです。いや、本当にもう、扇風機の位置が悪かっただけでここまで体調が悪くなるとは思いもしませんでした。

投稿に影響が出るかもしれませんが、そこはバカな奴め、と心の中で嘲笑って下さい(´・_・`)



よろしく、妖精さん

「此処は何処?あたいは誰?」

 

質問に答えろと言われたらこれだ。流石においおい、と思ってしまう。

 

「場所は兎も角君の名前までは知らないなぁ。」

この子もしかして記憶喪失なのだろうか、と思っていたんだけど。

 

「あ、そうだあたいはチルノだった。そうよ!あたいはさいきょーなチルノよ!!」

 

…この子、もしかしなくともアホの子なんじゃ…。自分の名前をど忘れする人、僕初めて見たよ。

 

「そんな事よりあんた!ここが何処かあたいに教えなさいよ!」

 

「此処が何処なのか、ねぇ。地名なんてあって無いようなものだから何と言ったら良いものか… まぁ、簡単な話が山の中だね。」

 

自分の名前をそんな事と言っていいのか、と思いながらも此処が何処なのかを教えた。かなりアバウトな言い方になってしまったが、それ以外に言いようがないのである。

 

辺りは基本的に木が並んでいるだけだし、木々が無いのは僕の家の敷地くらいだ。と言っても畑とかがあるから中々広いんだけどね。

 

「山?それって妖怪の山のこと?」

 

「その妖怪の山とやらは知らないけど、少なくとも此処はその山じゃないね。」

 

話しが微妙にかみ合って無い気がする。ひょっとせずとも彼女は、そもそも山というものを知らないのかもしれない。んー、小さい子に教えるとなると、もう少し言葉を選ばなきゃいけないか。

 

「まあ、要するに近くには人がいないところだね。」

 

「なんだ、あんたひとりぼっちなのね。」

 

…なんだろう。小さい女の子にこう言われると、なんというかとてもいたたまれない気分になるというか、悲しい気分になるというか。あれ、なんか泣きそうだよ僕。グスン。

 

「あはは…そこはあんまり触れてほしくないかな。それより君はこれからどうするんだい?さっき言ってたことから察するに、迷子なんだろう?」

 

此処は何処とか言ってたしね。というか何もないところから彼女は現れたけど、どうやったら空間移動なんて出来るのだろう。もうファンタジーの領域だよ。

 

「べ、別にあたいが迷子になったわけじゃないやい!大ちゃん達や湖が迷子になっただけよ!」

 

「その大ちゃんとやらは兎も角として、流石に湖が迷子になるのは無理があるんじゃ…」

 

うん、やっぱりこの子アホの子でした。確かに僕さっき彼女のことを純粋だとか真っ白とか言ったけど、そういう意味かとは思わなかったよ。

 

「…君が迷子だとか迷子じゃないとかはとりあえず置いておいて、君の住んでる場所を教えてくれないかい?君みたいな小さな子を一人放っておくのは忍びないからね。家まで送っていくよ。」

 

あれ、自分で言っておいてなんだけど、この子にそもそも家があるのかな。さっき湖が、とか言っていたし、人間では無さそうだし。

 

「よ、余計なお世話よ!!あたいは迷子じゃないから大ちゃん達を探す必要なんてない!大ちゃん達があたいを探せば良いのよ!」

 

僕の言葉が悪かったのか、意固地になってしまった。このままだとてこでも動きそうにない。けれどもそんな仕草がとても可愛らしく感じてしまう。

 

「…そうだ!あんた、大ちゃんたちがあたいを見つけるまでここに住まわせなさいよ。」

 

WHY?今何を言ったのこの子?何をどう考えたらそういう発想にたどり着くの?

 

「ご、ごごご、ご、ごめん。良く言ってる意味がよく理解できないなぁ。僕の聞き間違いだと思うけど、僕の耳には僕の家に住まわせろって聞こえたんだけど……」

 

「そうよ!そう言ったわ。だって迷子になってる大ちゃんたちの為にその場で待ってなきゃいけないでしょ?だからそれまで私を住ませなさいよ!」

 

「うん、ごめん。やっぱり意味わかん「うるさいわね!黙ってあたいの言う通りにしろー!」アッハイ。ワカリマシタ。」

 

全然良く分からなかったんだけど、凄まれて思わず許可してしまった僕。とりあえず、この子がこのままだと我が家に住み込むということは分かった。

 

 

 

 

ーーーあれ!?それってかなりヤバくないですか!?

 

「それじゃあこれからはあたいが家のあるじだからね?あたいの言葉はぜったいよ!」

 

「えっと?あっ、分かりました…?」

 

何やらぼくの理解が追いつかない内に、さらに話しが進んでるみたいなんだけど…。嗚呼、もうこの子の思う通りにすれば良いかな。と、既にこの少女の家来か何かにされてる状況下でそう思っていた僕である。そんな風にされても不思議と、不快感はまったくといって無い。もしかして僕、この子に一目惚れでもしたのだろうか?嗚呼いやいやそれは流石にーー

 

「さあ、早くあたいに家の案内をしなさい!」

 

僕の思考を打ち消すが如く、彼女の声が耳を貫いた。うん、まあもう気にしてたら日が暮れそうだから気にしなくて良いよね。

 

そんな感じで、彼女を家に住まわせる事になったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「改めて、自己紹介でもしようか。余りに此処までの流れが速すぎて、僕たち全然お互いのこと知らないし。」

 

「そうね、あたいも子分の名前も知らないんじゃ親分しっかくだわ。それに子分にはあたいどれだけさいきょーなのか、しっかりと教えてあげなきゃね。」

 

時は既に夜。只今晩御飯の途中です。なんだかあっという間にあれこれと進んでいきました。彼女を家に入れて、興味深々な彼女に部屋を荒らされ、彼女には部屋が暑いらしく冬なのにこたつなどの暖房器具を全部消して、やっと家の各場所の紹介をして……等々、朝だった筈なのにいつの間にやら昼を通り越して、夜になっていた。時間の流れとはこんなにも速いものだっただろうか?

 

「あたいの名前はチルノよ!幻想郷さいきょーなんだからね!」

 

そんなこんなで自己紹介が始まった訳だが、うん、まあもう慣れてきたかな。全然必要な情報が無いよチルノさん。

 

「あー、えっと、住んでる場所とか自分が人間なのかとか教えてほしいな、うん。」

 

なんかあたかも自分が人間じゃ無いような話しっぷりだったしね。

 

「何よ、それくらい聞かなくてもわかりなさいよ!仕方ないわね。よーく聞きなさいよ?一度しか言わないから。」

 

なんだか勿体振った言い方をしながら、立ち上がりその胸をはってチルノは言った。

 

「あたいの住処は紅魔館前の大きい湖よ!とーっても大きいんだから!そしてそこの主こそがこの人間なんかよりずーっと強くて、すごくて、ほこり高い妖精、チルノ様よ!!」

 

胸を強く叩いて高らかに自分の名前を叫ぶ彼女。そんな彼女の姿は、只々可愛らしいだけだ。きっとこの五つほど上の子がやると全然違うんだろうなと思ってしまう。………おい、今ロリコンって言った奴出てこい。

 

と、彼女は格好をつけた訳だけど、あれ?ほこりが高いってどういう意味だっけ?埃なんて高くたって汚いだけよね…、となんとも言えない状況となった。まあ、返さなくていいかな、うん。

 

「うん、ありがとう。それじゃあ今度は僕の番だね。」

 

「あたいには勝てなくても、すごいじこしょーかいしなさいよね!」

 

「ハハハ…お手柔らかにお願いするよ。えーと、僕の名前は綿津見 津波《わたつみ つなみ》、しがない一人暮らしだよ。ほぼだれも来ないこの山で基本過ごしている訳だけど、生活水準は低くはないから遠慮なくほしい物があったら言ってよ。基本お金は貯まってく一方だしね。」

 

あ、分かると思うけど男だよ。と付け足す様に言うと、そうなのねとの彼女の反応が来た。…シャレのつもりで言ったつもりだったんだけどね。

 

「分かったわ、これからあんたのことはツナミと呼ぶわ。あたいの為に身を昆布にしてはたらきなさい!そうするなら特別にこのあたいの名前を呼ばせてあげるわ!」

 

「身を昆布にするのは流石に難しそうだなぁ…、けどまぁ頑張らせて貰うよ。」

 

ちょっとというか、大分お転婆な彼女だけど、一緒にいて楽しそうだなと思います。やっぱり僕も人肌が恋しかったのかもしれない。だからーーー

 

 

 

「これからよろしくね、チルノ。」

ーーーよろしく、妖精さん。

 

そんなこんなで僕たちの日常は始まったのでした。

 

 

 

 

 

 




流石妖精だ、俺たちにできない事を平然とやってのける!そこに(ry
はい、ここまで目を通していただきありがとうございます。はたから見たらただの幼児誘拐犯なツナミくんでした。余りここで話を長引かせたくなかったので、少し至るまでが早く感じるかもしれませんが、そこは妖精さんですから、うん。
なるべく早く体調元に戻します
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