妖精さん、こんにちは   作:内臓脂肪が多いガリノッポ

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大変遅れて申し訳ありません。もし、待ってくれていた方が一人でもいたならなお申し訳ないです。
遅れた理由は特にありません。ただ単にサボっていただけです。次からは早期投稿を目指したいと思います。


おはよう、妖精さん

チュンチュンチュン。 そんな雀の声が耳に入って来た。

 

「ん、朝か。」

 

対して寝返りをうつこともなく上半身を起こす。寝起きが良いのはちょっとした僕の特技だ。窓の外を見ればまだ冬なのもあって、太陽はまだ半分程しか出ていなかった。少し早い気もするけど、世捨て人の僕なんかには気にすることでもないかな。

 

隣を見ればそりゃもう誰にでも分かるくらいぐっすりと寝ている女の子がいる。もう三回目の光景だけど、やっぱりドキッとしてしまう。長いこと一人暮らしをしてた僕だ、隣に他の人、ましてや女の子がいたらたとえ幼い子でも驚いてしまっても仕方がないだろう。念の為に言っておくが、他意はまったくないからね?そこを勘違いしてほしくはない。

 

さて、いつも通りやっていくとしよう。日課というものは一度でもサボると次もまたサボってしまう。長続きさせるコツは一度も休まないことなのである。

 

家の外に出て、畑へと向かう。我が家の敷地には約12、3平方メートルの畑がある。この畑で生活に必要な野菜を育てている。

 

勿論野菜だけじゃ生きてけないから、月に一度山から下りて町へと買い物に行く。けれどお金は無駄遣いしたくないから、基本は時給自足。家には電気や水道がなぜだか通っているのもあり、お金に関しては気を使わなければならない。

 

「まったく、人からは逃げれてもお金は付き纏って来るなんて、とんだ皮肉だよね。」

 

畑の傍にある倉庫に植える為のじゃがいもを取りに行く。前もって半分に切って乾燥させていたじゃがいもを今から植えようとおもう。少し農業に詳しい人なら常識だけど、じゃがいもを半分に切った状態で植えるのが、お得なんだよね。僕も話しで聞いただけで実際の農家さん達がどうしているのかはまったく知らないが、単純に個数が二倍になるからこの方法を取らせてもらっている。それでもじゃがいもさんは、酸性にはとても弱いから土は気にかけなきゃいけないんたけどね。

 

農業に詳しくない僕が何故生活していけるのかというと、まあ見てもらった方が早いかな。

 

じゃがいもの苗を等間隔に植えていく。余談だけど、最初は切った面が上なのか下なのかとっても迷ったもんだ。結果的には下で、灰を切断面にかけるのが正解だったけど。そんな感じで、一通り植えたらジョーロに水を入れる。そして水をじゃがいもにかけていく。

 

すると、あっという間に植えたじゃがいもは発芽し、さらには茎が伸び、ある程度まで伸びると花が咲き、その花が枯れ始めていく。

 

「これくらいかな。」

 

花が一部を除いて少し枯れ始め、葉が少し黄ばみ始めたところで成長が止まった。

 

「さてと、気合を入れてやりましょうかね。」

 

只今五時半程。巻きでやっていくとして1時間で終わらせたいところだ。じゃがいもの頭数はおよそ三十。プロの方なら抜いて土を水で洗うまで三十分と掛からないらしいけど、僕はアマチュアだ。手際良く出来るとはにわかに言い難い。まあ、頑張るとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

「あ!!ここにいたのねツナミ!あたいを置いていくなんてどういうりょーけんよ!?」

 

「置いていったつもりはないんだけどなぁ。まあいいや、それよりもおはよう、チルノ。」

 

どうやらいつの間にか起きていたようで、僕を探していたらしい。空を見れば太陽が東の空に全身をだしている。太陽の位置から察するに七時過ぎというところだろう。少し目標時間をオーバーしてしまった様だ。

 

「それじゃあ時間も良いようだし、朝御飯にしようか。」

 

たった今新鮮なじゃがいもが手に入ったしね。朝から芋系は重いかもしれないけど、チルノみたいな元気な娘には関係無いだろうと思う。

 

「ふふん、流石あたいの子分。気が効くわね! ツナミ!あたい、昨日の夜食べたかれーらいすっていうのがまた食べたい!!」

 

「おうふ、朝からそれは重過ぎだよ……」

 

僕の予想通り彼女には関係無いみたいだ。

 

 

 

家に戻ったら早速朝御飯づくりだ。今日でチルノとの朝御飯も三回目なのだけど、どうやらチルノは見た目と違わず野菜が苦手の様で、トマトにナス、ピーマンなどの野菜に全く手を着けない。

 

「えーっと、何で潰すんだっけなと。」

 

そこでじゃがいもの登場だ。芋系ならばチルノも拒まないだろうし、ポテトサラダにすれば一緒にキャベツやニンジンも食べてくれるだろう。……こうやって肉詰めピーマン等の料理か生まれたんだろうか。母親はいつの時代も偉大である。そんなことを考えながら

 

後はお米にお味噌汁といったところだろうか。我が家ではお味噌汁を絶対に朝出すようにしている。だってお味噌は偉大なのだから(意味不明)

 

「チルノー、ご飯が出来たよー。テレビに釘付けになってないで、こっちに来てほしいな。」

 

「あと少しだけまって!今、良いところなのよ!」

 

チルノが住んでいた所ではテレビジョンなる物が無かったようで、すっかりとハマってしまったみたいだ。けれども、未だに本人は箱の中で人形が動いている様に見えているらしい。何でもチルノのいた辺りで人形劇を開いている方がいたようで。今時珍しいなぁと思う。

 

「そこよ!やっちゃえやっちゃえ!ああ、もう!そこじゃない、後ろよ後ろ!───」

 

どうやら今はバトル物のアニメを見ているらしく、随分と白熱している。そういえば今日は日曜日だったね。こんな所に住んでると曜日感覚がイマイチ狂いがちだ。

 

「はいはい、ご飯食べてからにしようね。」

 

「あっ、ちょっと何するのよツナミ!!」

 

テーブルまで連れて行こうと抱え上げるも、テレビに釘付けになっていたチルノは、まだ観たいと暴れだす。 ちょっ、もう少し落ち着いて!って痛!?痛い痛い!!足が鳩尾に入ってるって!?

 

身体の痛みに何とか耐えながらやっとの事でチルノをテーブルに着かせる。直ぐに席を立とうとするんじゃないかと思ったけど、そんな事は無く、

 

 

 

ぐぅ

 

「おなかすいた」

 

 

朝から元気なおてんば娘も、空腹には勝てなかった様である。

 

「うん、そうだね。ご飯、食べようか。」

 

それじゃあ手を合わせて下さい。そう僕が言うと、チルノは はち切れんばかりの笑顔を浮かべて、僕は少し目を瞑って、

 

「いたーだきます!!」「いただきます」

 

感謝をした。

 

 

「あっ、あたいこれ何か知ってる!みそしるっていうのよね、れーむの家行ったときにたべたわ!!」

 

「ふむ、その幻想郷って所にも味噌はあるのか。やっぱり日本の何処かにあると思っていいみたいだね。」

 

この光景も既に3日目。ちょっと騒がしいかもしれないけど、愉快で楽しい朝ご飯。

 

「ほらほら、野菜もちゃんと食べてね。好き嫌いは駄目だよ?」

 

「むー、あたい おやさい 好きじゃないわ。やっぱり かれーらいす が食べたい。」

 

「大丈夫だよ、今日の野菜は苦かったりしないから。後、もしちゃんとチルノがお野菜食べれたらお昼はカレーにしようか。」

 

「ホント!?やくそくよ!うそついたら針セー本なんだからね!!」

 

満面の笑みを浮かべては、野菜の話なると不貞腐れた顔を、そしてまた大きな笑顔を浮かべるチルノ。そんな大きな表情の変化がとても可愛らしい。

 

「うん、約束するよ。けど、嘘付いたら針千本だからね。セー本って何さ?」

 

そんな僕の言葉なんかお構い無しにカレーを食べる為に、サラダと睨めっこするチルノ。嫌そうな顔をしながら大きく口を開け、ポテトサラダを遂に口に入れる。

 

「あれ?苦くない。」

 

しかめっ面だったその顔は緩み、瞬きを繰り返すキョトンとした顔になっていた。そんな反応をされたら僕は笑うしかないじゃないか。

 

「プッ、アハハハハハハハハハ!!」

 

「あ!!笑ったわね!親分を笑うなんて、ツナミのクセになまいきよ!!」

 

「どこぞのジャイヤニストみたいな台詞だね。けど今日のサラダは美味しいでしょ?」

 

「ふ、ふん!少しはツナミもやるようになったわね!あむ、あむ。」

 

少しプリプリと怒りながらも、サラダからは手を離さない彼女の姿にやっぱり可愛らしさを、少しの愛おしさを感じてしまう。

ふと、気付けば僕はチルノの方ばかりに気を取られていて、全然箸が進んでいなかった。だって彼女を見ているだけでとっても楽しいんだもの。

 

 

 

 

その後は、未だ終わっていなかったチルノに荒らされた部屋の片付けに、栽培している他の野菜の水やりなんかをしていたらいつの間にかお昼になっていた。約束通りカレーを作ったのだが、又々チルノの問題発言に頭を悩ませた。

 

「お昼はまいにち かれーで決まりね!!」

 

「それは難しいなぁ、主に経済面で。お肉やルーはあんまり無いんだよ。」

 

昭和だか明治だかに、国に推奨されていたカレーのレシピの中には、肉の代わりにカエルの肉を使うと書かれていたらしいけど、うん。それは生理的に受け付けないよね。

 

 

 

 

そして午後は少しゆったりと室内でテレビを見ていたわけだけど、チルノは少しもゆったりもゆっくりもせずに、話し続けたりテレビに見入っていた。

 

「ツナミ!あたいこの きゃびあ っていうやつ食べてみたい!!」

 

「いや、だから無理だってば。経済的に。もうちょっと財布に優しい物をだね……」

 

「じゃあこのふぉあぐら っていうのが食べたい!」

 

「……君、人の話し聞いてた?」

 

そんなこんなでこの後も同じ様な感じで、世界三大珍味を全てねだられたりと、要望するもの全ての高いの何の。

 

けれども夜ご飯のお刺身で、美味しいと叫んでいたことから、目に入った物すべてが美味しそうに見えていたのかもしれない。あと、いくら美味しくても人の分まで取るのはよろしく無い。あのブリ、楽しみにしてたんだけどなぁ。トホホ……

 

 

 

 

 

 

丁度9時くらいになると、家の中が妙に静かになった。何故だ何故だと不思議に思っていたが、原因は何てことは無くいつの間にかチルノが寝ていたからだ。床で寝転がっていた様で、そのまま寝てしまったのだろう。

 

その寝相といったら静かなことで、日中の騒がしさが欠片も見られない。ただゆっくりと、すぅ、すぅと寝息を立てるその様子はまるで小さな天使の様だった。時折、自然と緩む表情はまるで赤子が浮かべるエンジェルスマイルにそっくりだった。

 

「……昼間にあれだけ暴れれば疲れもするか。」

 

チルノを抱えると寝室へと移動し、ベットに寝かせる。やっぱりその寝顔は人ならざる美しさを放っていて、どうしようもなく僕の視線を惹きつける。

 

「ありがとう」

 

自分も布団に入り、横からその顔を見ながら少しずつまどろみに呑まれていく。もしかしたらこんな僕でも君みたいな寝顔をかつては浮かべていたのかもしれない。意識が完全に呑まれる前に、少しだけセンチメンタルな気持ちになった。

 

 

 

君が眠ったこと気付いたのは、この空間から騒がしさが、いや明るさが消えたからだろう。けど、僕はつい数日前までそんな空間で時を過ごしていた筈だ。なのに何故それを如実に感じ取ることが出来たのだろうか。

 

まだちょっとわからない。けど、きっとそれは君のおかげだから、君がいるからだと思うから。だから、だからなんだか感謝をしたくなったんだ。

 

 

だからーーーー

 

 

 

 

 

「おはよう、チルノ。」

 

おはよう、妖精さん

 

今日もまた、君との1日が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




未だ駄文な本作。こんな拙い文でも、続けていけば上手くなるのでしょうか?
まあ、それは置いておいて。季節の変わり目ですので皆さま体調にはお気をつけ下さい。なお、自分は既に崩しました、はい。
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