ノーゼルとカメリア   作:雪庭柳

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第1話

 

 二組の男女が歩いていた。

 背格好を見る限りは、姉と弟みたいな所だろう。

 その周辺には数軒の飲食店がある。遅い時間だったのか、歩いている人はその一組以外の人間は見当たらない。

 「ねぇ、神様こんな所に魔法使いがいるとは思えない」

 「どんな事はないわよ。案外ばったり出くわしたりするかもしれないわ」

 「僕はあなたに着いていくだけだから、行き先について文句は言わないけどさ」

 「えぇ~~。見るからに異論あります見たいな顔をして言われても、ちっとも信じられないんだけど……」

 「確かに異論はある。こんな発展してる街では、わざわざ魔法を使う必要がないと思う。だから魔法使いがいるわけないってのが僕の考えだ」

 「まぁ、そんな気難しく考えなくてもいいよ。魔法使いがいないなら、それはそれで結構。単純に楽しめばいいわ。美味しそうな料理を出してくれそうなお店がいっぱだし、適当にご飯でも食べようか?」

 店先まで移動して提供されているメニューを確認して、また次の店先に移動して同じ行動を取った。

 何回か繰り返し結局最初にメニューを確認した店に入る。

 「何で食事する所を選ぶのにこんなに時間使うの神様?」

 「さっきは私に着いていくだけ言ってたじゃんか」

 「それはそれ。食事なんて何を食べても一緒」

 「何でよ?どうせなら一番美味しそうなのを食べたいじゃない」

 そんなやり取りをしていると、一体のロボットが二人の目の前に表れた。

 「いらっしゃいませ。どうぞお好きな席におかけください」

 そう発したのは、全体が白色で塗装されていて、頭部は丸型で胴体は四角形。そして、浮遊し移動していた。

 「見てノーゼル浮いてるわ。これは魔法使いが裏で操作してるはずよ」

 「じゃあ、直接聞いてみればいいじゃんか」

 そう言った後に彼はロボットに問いかけた。

 「キミは魔法で動いてるのかい?」

 そう聞かれて、しばらく沈黙してから答える。

 「それは、発達した科学技術は魔法と変わらない。的な意味で聞いたのでしょうか?それなら違うと答えます。私の型式はこの文明の中では高度ではなく、むしろ単純なAIプログラムと実行可能な行動は極端に少ないのです」

 「なーーんだ。残念ちゃんだね」

 神様と呼ばれていた女性は、ロボットからの返答を聞くと、一瞬でつまらなそうな表情に変わった。

 「ここって後払い?」

 そう言って、勝手に四人用のテーブル席の椅子に座った。

 「はい。後日清算になります」

 「ラッキー。持ち合わせなかっんだ」

 「必ず払うようなシステムになってますので、本日はお好きなだけ食べても大丈夫です。それでは注文が決まりましたら、こちらのパネルを押して注文を確定して下さい」

 それだけ伝えると店の奥に移動して、姿と気配を完全に消してしまった。

 店内には他のお客は居ない。

 

 「」

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