雪のように白く、美しく ~like snow~ 作:海童(ワダツミ)
まず先に謝っておくことがあり、あらすじにも書きましたがこの作品の時系列としては原作小説10巻の半ば、そしてアニメ版の修学旅行終わりかけをイメージしています。
なんで最初から書かないかって?めんどいからだよ!
というのが50%で、残り半分は『正直みんなはじめの方とか読み飽きたでしょ?』というところです。
いや、確かにダメとは思いますよ?だってあからさまに原作読んでない人にたいして冷たいですよね。
でももうかいちゃったもん。
それでも良いという心優しい方、ありがとうございます。
ではでは、本編です!
#1
――――少年は、世界を嫌った。
極端な女尊男卑。そこから生まれた虐め、差別。
――――少年は、世界を転生たいと思った。
すべてを変えてしまったパワードスーツ、IS。
――――少年は、考えた。
原因があるからこそ結果が生まれる。
――――少年は、――――――
少年、刀魔・R・シルヴィエは何気なく空を見上げていた。
鉄塔の上で寝転がりながら。
世界で初めての男性操縦者、織斑 一夏が現れてからずいぶんと刻が経った。
時にして秋。彼自身は学校には通ってなく、ただひたすら研究を繰り返していた。ただ、ISを壊すための。
ここで、少年について少し詳しく語っておく。
刀魔・R・シルヴィエ、齢は織斑 一夏と同じ。アメリカと日本のハーフである。数年前までは父の凛道 片刃、母のミリア=シルヴィエと一緒に暮らしていた。
しかし、母は少年が小学校に入る前に胃癌によって他界している。残された父と子は母の死を受け止め、生きていた。
その日常も白騎士事件によってすべては壊れた。男性の立場の欠落。父は真っ先にそれの餌食となった。女社長による理不尽なリストラ、相次ぐ不採用、過剰なストレス蓄積。病で倒れるのはそう遅くはなかった。
それは少年も同様であった。学校での虐め。男子の顔を見れば使いっ走り、ストレスの捌け口として扱われ、抵抗すれば回りから指摘される。教師の助け船など存在するはずもない。それはもう少年が世界に絶望の感情を持つことを加速させた。
父は結果として一月もしないうちに他界。元々体が強いわけではなかった。
少年に残されたのは、父が残した言葉、『強くあれ』
そして、もしかしたらISに対抗できるかもしれない抑制の力、
ISコアに酷似してそうでない、レイズコアだった。
父は白騎士事件のあと、独自に研究を重ね、ISに近い理論を築いた。運用データこそ無いものの、父の天才性もあり、理論データは完璧なものだった。
少年は、ただひたすらに開発を続けた。学校を通うのも止め、友達とも縁を切り、復讐のためだけに動いた。
時にして夏、アメリカのIS、銀の福音暴走事件の頃、少年はISに対抗する自らの牙々を完成させた。場面に応じた適切な戦闘を行うためのマルチタイプ、名を『F』。長距離火力対応型、名を『ガーベラ』高速機動戦闘兼高火力型、名を『ジェナミス』。
少年は待った。動く刻を。
――――その刻は来たのだった。
亡国機業の完全始動、京都白黒騎士激突事件、そして第二回モンド・グロッソ覇者の亡国機業入り。
少年は噛み締めた。
やっと、悲願が報われるときが来る、と。
どうでした? といっても、本編入ってないんだよなぁ……どう考えてもメインは次回からなんだよなぁ。次回もよければ!