雪のように白く、美しく ~like snow~   作:海童(ワダツミ)

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こんばんは! 海童です!

いつもより遅くなりました………文量増やそうと頑張ると、こうなりました(笑)そのくせあまり変わらない文量………泣きたい。

あ、美月 雪月から片桐 雪月に変えました。言いづらいことに気づいたので。





#41

続けて開いたのは『ISコアと人間の脳の干渉』。一夏らはある程度の予想はたてていたのだが、その予想を遥かに越えていた。

 

『白騎士、つまりは原始のISについては例外とするが、暮桜、および後期ISについてはISのコンセプトでもある自己成長を可能とするためのフラグメントチップとして人間の脳を利用する。これを行うことで適正値、IS個体とのシンクロを可能とし―――――――』

 

 

 

「これは………」

 

「ISのコアに、人間の脳を使っている………!? まさか、コアを作るたびに人間を殺して!?」

 

一夏は鳥肌が立つ感覚をじかに感じた。

 

「一夏くん、まだ続きがあるわ。」

 

次のページを開く。そこに書いてある内容も、なかなかのものであった。

 

『ISはかなり大きな存在となる。そのため生産量も制限したい。そこで白騎士事件での死者を利用し、これを生産の上限とする。かつ、コアと脳波の干渉反応が強いものを特別機とし、他を汎用型とする。』

 

これには二人とも戦慄するしかなかった。それもそうだろう。まさか自分が使用しているISが白騎士事件の被害者を利用して作られたものだということなんて知るよしもないだろう。

 

しかし、これで納得がいくものもあった。度重なる『白式』の人格足るものとの会話。そして、

 

「ISコアが世界で467個しか存在しないのは、それ以上作れないんじゃない。そもそも前提が違うんだ………」

 

「白騎士事件の死者に合わせて、器を用意しただけ――――――――」

 

これが同じ人間のすることなのか、とナターシャは。

何がそこまで彼女を突き動かすんだ、と一夏は思った。

 

そして、ついに一夏が最後の書類に手をだす。最後のものは彼自信もそれなりに興味があるものではあった。『被験者:片桐 雪月』。白式の最終形態の名前でもある雪月がかかれてあるからである。まぁ、いまだに一夏は正しい読み方がわかってないが。

 

早速一枚目を開く。

 

『白騎士事件被害者の一人である片桐 雪月(かたぎり ゆづき)の脳波とISコアの相互影響が一番強いことが判明。よって《最後の審判》のために白騎士のコアと融合させる。』

 

「なんだよ、これ………ゆづき……うっ、なんだ、頭が、違う、この記憶は、いやだ、すずね、ゆづき………あぁぁぁぁあぁっ!」

 

「一夏くん!?」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

キャアァァァァ! 遠いところから他の人の声も聞こえる。

 

燃え上がる家、家、家。

早く、早く担架を寄越せ!

救急車はまだなのか!

救急を求める声。

おかぁさぁぁぁぁん!

助けを求める悲鳴。

グァアァァァアアア!

助けを呼ぶ声虚しく死んでいく人たち。

 

 

 

 

 

「お兄ちゃぁぁん、おかあさんが、おとうさんがぁぁぁ」

 

「泣くな、鈴音(すずね)! ――――もう少しだけまってて! 雪月ちゃん、僕が今助けに行くから!」

 

「だめだよ一夏くん、一夏くんだけでも生きて……大好きだよ……一夏くん。」

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「思い…………出した!」

 

「一夏くん?」

 

「そうだよ、なんで忘れてたんだろう………」

 

一夏の目からは涙が溢れている。次第に押さえきれなくなり、膝から崩れ落ちる。

 

「ごめんな、雪月………今まで忘れてて、ごめんな………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――貴方は、織斑一夏ですね……それに、まだ一人いましたか。」

 

空気が凍りつく。いくら注意が散漫していたからといって、こんな簡単に後ろが…

 

『ワールド、パージ』

 

薄れ行く意識のなか、一夏は冷酷な視線でこちらを見るクロエ・クロニクルの姿を見た。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

「あれ、ここは…………」

 

一夏が目覚めたのはかつてのワールドパージで見たような景色ではない。誰かの部屋でもなければ、謎の豪邸とかそんなものでもない。

 

むしろ、今まで何度も見たようなあの景色だ。なにもない、白式の世界――――――――

 

「気がついた? えへへ、ワールドパージされる前に、私が一夏をこっちに引きずり出したんだ。」

 

白く長い髪をたなびかせ、笑顔で一夏の顔を覗いている。

 

「ごめんな、雪月……今まで、忘れてごめん!」

 

女の子――――いや、雪月は首を振る。

 

「ううん。いいの、思い出してくれたんだから。」

 

一夏は雪月に抱きつく。ごめんな、ごめんな、そんな謝罪の言葉を何度も言いながら。

 

雪月も一夏の頭を撫でる。

 

「雪月、その、あのときの言葉なんだけど……」

 

「だめだよ、その言葉は私にいっちゃダメ。私はもう生きてないの。確かに、白式としてずっと生きてるけど、人間としてはもう………だから、一夏は私に答えなくていいの。その言葉は他の子にとっておいてあげて。」

 

「でも、それじゃあ、雪月は」

 

「いまは、それどころじゃないの。今すぐ起きて、動かないと。刀魔くん、助けたいんでしょ?」

 

その言葉を聞いて、一夏は我にかえる。

 

「まずは、この戦いを終わらせよ。私も精一杯力になるから――――――」

 

 

 

 




一夏がクロエの存在を知ってるのはアニメ基準です。

というか、一夏てめぇ唐変木の称号完全に捨てたな(笑)
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