雪のように白く、美しく ~like snow~   作:海童(ワダツミ)

47 / 68
こんばんは、海童です!

やったぁ!今回長め!(普段に比べて)




#47

「一夏………? 一夏、一夏!」

 

まさかのタイミングで自分を助けに来てくれた、しかもそれが想い人であればなおさらである。鈴は人目を憚らず、一夏の背中に抱きついた。

 

「「「なぁぁぁぁぉっ!?」」」

 

面白くないのは箒達である。抜け駆けされ、その上自分達の敵に回っているのだ。さらにはその事を今日の今日まで知らなかった………今光の矢が刺さってなければ今すぐ殴りにかかっているだろう。

 

「ちょっ、鈴! ここで抱きつくか普通!」

 

「一夏ぁ………」

 

「まだ、待っててくれ。そんで、ちょっと離れててくれ、危ないから。………さて、場所がこんなところじゃもったいないけど、最終決戦とでもしようか、織斑!」

 

かつての一夏を知っているものにとってはあり得ない言葉だ。まさかシスコン疑惑がかかっていた人がいきなり対象を名字の呼び捨てまでするとなれば、よほどのことだろう。

 

「一夏、そこを退いてくれないか。刀魔を逃すわけにはいかない。あいつはこの世界にとって」

 

「黙れ……! それ以上何を言うのかは知らないが、あいつは! 刀魔は俺にとっては正しい生き方を教えてくれた大切な人なんだ! ましてやあんたなんかに冒涜されるような人じゃない!」

 

一夏:雪月の足、腕に白いオーラが纏う。続けて一夏が拳を正面に構える。逸虚錬道の構え………篠ノ々流格闘術の構えですらない、また別のもの。

 

 

 

 

 

「――――――そうか、一夏。お前がそうなってしまったのもあの刀魔のせいなのか。こうなったら真っ先にあいつを始末しないと……そこを通せ!」

 

千冬:暮桜が地を蹴り、一夏へと近づく。

 

「ISに慣れてしまった人にはきついかもな、こいつを喰らえ!」

 

一夏はガトリングから光の矢を放つ。しかし、それは千冬に向かっては放たれてない。回りの壁に向かって、定めることなくむちゃくちゃに放った。すると、光の矢は壁に当たったあとに跳ね返って千冬に近づく。

 

「跳弾には対応できるか? ブリュンヒルデ!」

 

「なめるな、そして、私をその名で呼ぶなぁ!」

 

千冬は跳ね返って飛んでくる矢をすべてすんでのところで躱す。そして、刀を振りかざす。これに一夏は右足の鋭い蹴りで受け止める。

 

「さすが……でも、これならどうだ!」

 

一夏はガトリング(荷電粒子砲)を天井に放つ。もちろんそんなことをすれば天井は壊れるわけで、コンクリートの破片が降りかかる。

 

すると、それにあわせて一夏はジャンプし、落ちてきたコンクリの破片を蹴り、殴りで弾き、千冬のほうへ飛ばす。

 

千冬もこのこうげきはあってないものだと思っていた。しかし、蹴られ、弾かれた破片のすべてが白いオーラを纏うことに気づいたため、千冬は慌てて後ろに下がる。

 

だが。

 

 

 

一夏の口角が不自然に上がる。

 

「……残念だけど、続いてんだよ。光の矢の跳弾は!」

 

千冬は後ろをみる。すると、光の矢が自分のほうに飛んできているのが見えた。まさかずっと続いて、しかも返ってきているのを予想だにしなかったため、千冬は矢を受けてしまった。

 

もちろん矢は貫き、地や壁に刺さり固定される。

 

「これが今の俺の実力だ、諦めろ。(……まさか、雪月がアシストしてくれたなんて言えないしな。)」

 

それだけいって、一夏は鈴を連れて奥のほうへと進んでいった。

 

たかだか矢によって何もできず、ただ見ることしかできなかった専用機持ちの面々。短時間に起こることでないほどの戦闘……情報過多過ぎる現実を、誰も受け入れることができなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

角をいくつか曲がり、ある程度離れたところで二人は止まる。

 

「………ここまでこればいいか。――――迷惑かけたな、鈴。さっきの、かっこよかったぜ。」

 

「一夏。ここに来たってことは、刀魔を助けに?」

 

「もうそれは終わった。――――鈴、いや、すずね。話がある。」

 

「いち、か?」

 

鈴は表情を暗くする。

 

「たぶんわかってたと思うけど、――――――ちょっと待ってくれ。………来ないんですか? 楯無さん?」

 

この声を聞いたのか、楯無が姿を表す。

 

「一夏くん。ずいぶんと変わってしまったのね。」

 

「三日会わざれば刮目してみよ、ですよ。」

 

一夏は再び構える。しかし、一夏はISを解除した状態で。

 

「せっかくですし、楯無さんとはこっちで決着をつけましょう。 あの日のリベンジですよ。」

 

楯無はこんな状況なのに、そんなことを言う一夏を見て笑ってしまう。そして、楯無もISを解除する。

 

「一夏くん、やっぱ変わってないわね。」

 

楯無も構える。それ以上二人の間に言葉は要らなかった。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

刀魔は地上に出てすぐ、近くのビル地域に飛び、信号弾を放つ。――――数分後、カメラマンをのせたヘリが近づいてくるのを見ると、刀魔はそれに近づき。

 

「おい、撮影しろ。 できることなら世界に電波を飛ばせ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

刀魔は、顔部分の装甲をはずし、カメラに向かう。

 

『全世界中の人よ、この声が聞こえているか。俺が、近日ISを破壊し、混乱に陥れた元凶、刀魔だ! これは俺からのメッセージだ。』

 

続けて、話していく。

 

『始めに言っておこう。俺は、白騎士事件の生き残りだ。と言っても、白騎士事件で事故が起きたなんて報道はされてない。もはや、歴史から消されたものの生き残りだ! ………10年前、白騎士事件によって飛ばされたミサイルが俺のすんでいた町に直撃、そして、友人や知り合い、すべてを失った。』

 

『あまつさえ、命を奪うだけに収まらず女尊男卑という最悪の世界を作り上げた………生き残ったところで、虐められ、虐げられ、見下され………この世界は、救う価値さえないものとまでなった!』

 

『こんな世界で、お前らは何を想い、考え、作り上げた? 俺には価値さえ感じない。もう一度言おう。価値なんてない!』

 

『俺は、ISを壊す。その為だけに今の今まで生きてきた。そして、その戦いも終わりにしよう。――――――この声が聞こえている、女尊男卑の風潮を利用し、自らを頂きと勘違いしている弱者、IS国際委員会の役員ども。あるいは国家代表、代表候補生。かかってこい。俺はこの地で貴様らの挑戦を待つ。そして、すべてを滅ぼす!』

 

 

 

 

『これは、刀魔、そしてこの機体《アスタロト》の最後の宣告だ! This is my last word. And I'll make it last...』

 

 

 

 

 

 

 




で、前回話してたアンケートなんですけど、内容はしょうもないんです。しかも、こんな作品でとるほどでもないです。

内容は、『この作品を最後までかいたとして、いわゆる番外編……アフターストーリー。そこで一夏のヒロインを誰にするか。』

なんです。まあ、知っての通り鈴にマドカ、(個人的には雪月もいれたい)一夏にはヒロインっぽい動きの人がいるわけですよ。で、最後まで結ばれないのはどうかと。ここまでかいてて。(いや、最後まで結ばれずってパターンもありだと思うんですけど。)

だから番外編ヒロインアンケートです。いや、ここに例として出した人は全員出すんですけど、順番の問題です。もしかしたら私が忙しすぎて『もうかけない』とかなったときがやばいので。

はい、後書き無駄にながいぃ……この話は次回で。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。